著者
長尾 和彦 窪田 八洲洋 中 哲夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム
巻号頁・発行日
vol.96, no.70, pp.45-50, 1996-05-23

弓削町は瀬戸内海のほぼ中央に位置し、四方を豊かな自然に囲まれた島にある。離島という立地条件は同時に都市部との文化的格差をもたらし、過疎化・高齢化が進んでいる。このような状況のもと、弓削町は21世紀に向けて将来計画を制定し、平成8年度からその1事業として弓削町CATVネットワークを開始した。一方、弓削商船高専も、教育環境の改善を目指してマルチメディアセンターが構築されつつある。地域行政と高等教育機関が互いに協力し、社会福祉や生涯教育に利用して、文化的格差などの問題に対する取り組みをおこなっている。
著者
佐々木 敬泰 高山 毅 弘中 哲夫 藤野 清次
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.76, pp.127-132, 1997-08-20
参考文献数
5
被引用文献数
1

本稿では,著者らが提案している投機的問合せ処理をマルチトランザクション環境下で高速に行う手法を提案する.投機的問合せ処理とは,ユーザが検索条件を入力する前の検索条件を考慮している間に,投機的に間合せ処理を開始することにより応答時間を短縮するものである.従来の実装方式では,投機のためのプロセス生成を動的に行っていたため、マルチトランザクション環境下において,通信/OSのオーバヘッドの累積が無視できず,応答時間が必ずしも十分短いとはいえなかった.本稿では,プロセスの起動を静的に行うことにより,上記オーバヘッドを低減することで高速化を行う.シミュレーション・プログラムを用いた評価によると,本稿の提案手法では,従来よりも応答時間の短縮が図れることがわかった.This paper proposes a methodology in order to reduce a response time of speculative query processing in multi-transactions environments. The speculative query processing is a technique, we propose to reduce a response time. That is, the DB system starts to process, in parallel some candidate queries corresponding to their distinct selection conditions before a single true selection condition is inputted. This paper proposes an effective algorithm for multi-transactions environments. With the algorithm, it is possible to keep the overheads down on communications and OS, and to reduce a response time. According to our experiments, this algorithm is more effective than the conventional method.
著者
安中 哲夫 大場 正昭 飯野 秋成 飯野 由香利 下地 恒英 小寺 定典
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.49, pp.225-228, 2006-07-09

本研究では、通風、空調風および扇風機風下における2人の被験者の温熱環境評価の特性を明らかにするとともに、新標準有効温度SET^*を通風などの非定常な環境下で使用するための修正指針を示すことを目的とする。温熱環境評価を検討した結果、以下の知見を得た。1)通風時における各温熱環境評価の変化範囲は広く変化回数も多いのに対して、空調風と扇風機風の場合には、評価尺度の変化範囲はほぼ変わらず変化回数も1回以下である。2)平均風速が各温熱環境評価に及ぼす影響は大きく、空調風時の温冷感は通風よりも涼しい側の評価を示す。平均風速0.5m/s未満と以上で快適感と気流感が大きく異なり、風速が速いほど快適側や気流を感じる側評価になる。空調風と扇風機風の風向が変動する場合には、不快側評価や気流を感じない側評価を示す傾向がある。3)平均風速が0.5m/s以上の通風における気流環境でのSET^*は修正する必要性があることや、SET^*が温冷感や快適感の変化と良く対応していないことを明らかにした。
著者
飯野 秋成 大場 正昭 飯野 由香利 安中 哲夫 下地 恒英 小寺 定典
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.49, pp.221-224, 2006-07-09

2005年の夏季に実験棟内で2人の被験者に、通風(平均風速0.5m/s未満と以上)、空調風(風向一定と変動)および扇風機風(風向一定と変動)の気流下において、温冷感、快適感および気流感に関して評価してもらった。本研究の目的は、これらの気流下における温熱環境評価の特性を明らかにすることである。本報では、これらの気流性状の特性について検討し、以下の知見を得た。1)通風は不規則に変動し風速も比較的速く、低周波成分が多く大きな渦が多い。2)空調風は規則的で低風速であり、高周波成分が多く、比較的小さい渦が多い。3)扇風機風は0.1〜1Hz周波数領域のパワースペクトルを最も多く含む気流で、3種類の気流の中で最も小さい渦を多く含む。風向が変動すると、エアコンや扇風機のスイングの周期に相当する周波数領域のパワースペクトルの割合が卓越する。
著者
佐々木 敬泰 土江 竜雄 弘中 哲夫 児島 彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.80, pp.215-220, 1996-08-27
被引用文献数
1

スーパスカラ・プロセッサでは,スーパスカラ度に見合う十分なデータ供給バンド幅を確保するため,ロード/ストア・ユニットの多重化を行う.しかし,同一サイクルに多重度分のロード/ストア命令を実行できなければ多重化したロード/ストア・ユニットに見合った性能向上は望めない.そこで,複数のロード/ストア命令に対応できるマルチポートのデータ・キャッシュの実現方式について検討する.To achieve enough data bandwidth balanced with superscalar degree, the load/store units must be multiplied. However if we don't have enough data bandwidth to process the load/store instructions provided by the multiple load/store unit every clock cycle, the multiplied load/store unit will be useless. This paper discuss the technique to implement multiport data cache that supplies enough bandwidth for multipled load/store requests.
著者
徳永 和也 児島 彰 弘中 哲夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.394, pp.19-24, 2010-01-19

FPGAはユーザが任意の論理回路を生成できるデバイスであり,多くの分野でハードウェア(HW)化による処理の高速化に利用されている.本研究室ではそのようなFPGAを複数有するリコンフィギャラブルコンピュータシステムの開発を行っている.今回,システム利用環境を整備する目的でFPGAに対する管理機能であるRC-OSの開発を行い,RC-OSが提供するサービスをアプリケーションが容易に利用するためにAPIライブラリの開発を行った.本稿では作成したRC-OSの実行環境として作成したプロトタイプHWである"RC-SYS1"上で動作させ,各サービス実行時間を測定した結果を示す.また,実際のアプリケーションとして2次元DCT処理を実行した場合の,アプリケーション実行時の総処理時間に占めるRC-OSによる処理時間の割合を机上計算により導出した結果を示す.
著者
谷川 桂子 福沢 尚司 大平 栄二 万中 哲夫 河村 英之 水野 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.31, pp.7-12, 2004-03-18
被引用文献数
1

国内外において、IDタグを利用した商品流通制御システムの導入開始など,「ユビキタス社会」が現実のものとなりつつある。IDタグは、人間が生活する実世界と、情報通信手段などを通じて知覚・認識される仮想的な世界とを結びつけるための技術の一つである。一方、サーバを経由しないで端末同士が直接通信を行うP2Pネットワーク技術が実用化されつつある。P2Pネットワークは、サーバコンピュータへのトラフィック集中がボトルネックとなることがないため、流動性の高いユビキタス環境における通信手段としては効果的である。IDタグとP2Pネットワークを用いた分散情報共有技術を開発し、(株)豊島園殿のご協力を頂き、一般参加者による実証実験を行った。The introduction of the commercial distribution control system using ID tags is started, and "the ubiquitous society" is being realized. The ID tag is one of technology that connects the real world and the virtual space. At the same time, the P2P network technology that the terminals communicate directly is expected in the world where tens of millions of terminals move around and interact with each other. Combining the recognition of the real world environment using ID tags and the bi-directional communication among mobile devices using P2P network, we development the software that enables dynamic creation of context-aware virtual communities bound to the physical object in real world. We have developed prototype software running on wireless LAN capable PDAs and did the demonstration experiment of the system at the amusement park.
著者
羽田 隆二 福田 健 谷川 一哉 児島 彰 弘中 哲夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.287, pp.1-6, 2005-09-08
被引用文献数
1

再構成型アーキテクチャの中でも, 特に並列処理を前提とした動的再構成型アーキテクチャのコンパイラには, プログラムから最大限並列度を抽出することが求められる.さらに配置配線においては, ハードウェア資源を有効的に使う効率的な配置配線手法が求められる.現在本研究室で提案・開発しているPARSアーキテクチャ用の下流系コンパイラ(P-BEC)にも上記の様な性能が求められる.しかしながら現状のP-BECの配置配線処理において, プログラムの規模によってはレジスタ不足による配置が不可能な状況や, 配線資源不足による配線不可能な状況が存在する.それを回避するため, 現状の配置配線処理では, 配置や配線が不可能な状況を感知すると, 回避のための処理をプログラム内に追加する.結果, 配置配線処理において追加された処理により, 配置配線の前段階で抽出した並列度を損なってしまっており, アーキテクチャの本来の性能を引き出せているとは言えない.そこで, 本縞ではレジスタ資源の時分割利用によって, 配置不可能時の追加処理を軽減し, 配置と配線を同時に行うことで, 再配置時の自由度向上を実現する配置配線手法を提案する.提案した配置配線手法では従来と比較して最大で152%の速度向上が得られた.