著者
大久保 進
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.557-561, 1977-07-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
17

現在, クオーク線則(quark line rule)は素粒子論で最近発見されたψまたはJの安定性を説明するのに有効なだけでなく, φメソンやf'メソンを含む種々の散乱実験の結果やそれ等のdecay の幅等の説明にも役立ちます. この規則の奇妙な点は, 100%完全である事が原理上, 不可能である事です. また, この規則は素粒子のクオーク模型と大変密接な関係があります. このような事実を, 歴史的な見地からここに解説します. 現在の所, クオーク線則は多分量子クロモ力学(quantum chromo dynamics)で説明され得る可能性が一番大きいと考えられて居ります.
著者
久保 進
出版者
松山大学総合研究所
雑誌
松山大学論集 = MATSUYAMA UNIVERSITY REVIEW
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.1-32, 2016-12-01
著者
下田 和孝 青山 智哉 坂本 博幸 大久保 進一 畑山 誠 竹内 勝巳
出版者
北海道立総合研究機構水産研究本部
巻号頁・発行日
no.92, pp.65-77, 2017 (Released:2018-03-23)

北海道の10河川でブラウントラウトの年齢と尾叉長を調べ,ベルタランフィの成長曲線に当てはめた。全河川の測定データから求めた4月時点における各年齢の尾叉長は,1+で12.4cm,2+で20.8cm,3+で28.4cm,4+で35.4cm,5+で41.8cm,6+で47.6cm,7+で53.0cmであった。この成長曲線と各河川の成長曲線を比べたところ,年齢によって大小関係が変化するなど河川毎に特徴が見られた。4河川を対象に性成熟を調べたところ,雄は10月下旬以降に,雌は11月下旬以降に成熟個体が確認され,最低成熟年齢は雄1+,雌2+であったが,いずれも河川による違いが見られた。
著者
大久保 進 藤井 康英 岡本 緩子 大久保 滉
出版者
関西医科大学医学会
雑誌
関西医科大学雑誌 (ISSN:00228400)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.47-54, 1981-03-20 (Released:2013-02-19)
参考文献数
22

I. A 26 years old woman, complainig of general malaise and hypermenorrhea was admitted to our hospital in Feb.,1978. She had been suspected of idiopathic thrombocytopenic purpura (ITP) by her home doctor.Laboratory examin ations (Tab.1, Fig.1) revealed thrombocytopenia (26,000/cmm) and abnormal immuno-serological findings, including LE phenomenon (+), LE test (+), DNA test (×640), ANA (×160), BFP (+), RAT ( + ), Coombs test D (+) and hypergammaglobu linemia (1.84-1.36g/di). Her bone marrow picture was typical of ITP, i. e. an increased count in megakaryocytes lacking platelet production.Clinically, the patient showed slig ht fever and sometimes complained of bilateral knee joint Pain.She was diagnosed as SLE, chiefly manifesting thrombocytopenia, and was treated with corticoid (prednisolone), resulting in an improved platelet count (253,000/cmm) in three weeks.II. This case drew our attention to the relationship between ITP and SLE, which led us to investigate the autoantibodies in ten cases of ITP (Tab.2, Figs.2,3) treated at our department during the last five years.1) The positive rates o f the immuno-serological tests in our ITP cases were as follows: Anti-platelet antibody 1/7, LE phenom.0/6, LE test 0/9, DNA test 3/6, ANA 2/9, Microsome test 4/9, Thyroid test 4/9, RAT 4/8, BFP 4/8 and Coombs test 2/4 (Figs.4,5). Comparing these data with those of the SLE cases reported in the literature (Fig.4), some differences suspected to exist between the immunological failure in ITP and that in SLE.2) In all the four ITP cases responding well to corticoid therapy, the BFP was positive: in the non-responding cases, it was negative.In each case, little correlation could be seen between the number of positive tests and response to therapy.The han dling. of ITP cases necessitates a follow up in which attention is paid to the possible concomitance or succession of other auto-immune diseases.An accumulation of case studies in this direction may reveal the pathogenic correlations between ITP and SLE or other auto-immune diseases.
著者
下田 和孝 青山 智哉 坂本 博幸 大久保 進一 畑山 誠 竹内 勝巳
出版者
北海道立総合研究機構水産研究本部
雑誌
北海道水産試験場研究報告 = Scientific reports of Hokkaido Fisheries Research Institutes (ISSN:21853290)
巻号頁・発行日
no.92, pp.65-77, 2017-09

北海道の10河川でブラウントラウトの年齢と尾叉長を調べ,ベルタランフィの成長曲線に当てはめた。全河川の測定データから求めた4月時点における各年齢の尾叉長は,1+で12.4cm,2+で20.8cm,3+で28.4cm,4+で35.4cm,5+で41.8cm,6+で47.6cm,7+で53.0cmであった。この成長曲線と各河川の成長曲線を比べたところ,年齢によって大小関係が変化するなど河川毎に特徴が見られた。4河川を対象に性成熟を調べたところ,雄は10月下旬以降に,雌は11月下旬以降に成熟個体が確認され,最低成熟年齢は雄1+,雌2+であったが,いずれも河川による違いが見られた。
著者
澤田 治美 久保 進 和佐 敦子 吉良 文孝 澤田 治 長友 俊一郎 澤田 淳
出版者
関西外国語大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究の成果は以下のようにまとめることができる。①モダリティに関して、「証拠性」に基づいた新しい分析視点を確立した。②英語だけでなく、スウェーデン語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、(古典)日本語など多岐にわたる言語資料を材料とした。③志向性、推意、言語行為論、驚嘆性、コントロ-ルサイクル、ダイクシス、会話分析、因果性、主観性、動機づけ、“modality packaging”、条件性など多様な概念や枠組みを用いて分析がなされた。
著者
Doren A. 岡田 浩平 大久保 進
出版者
中央公論社
雑誌
巻号頁・発行日
vol.2, no.8, pp.228-245, 1970-08
著者
柳井 清治 永田 光博 長坂 有 佐藤 弘和 宮本 真人 大久保 進一
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.83, no.4, pp.340-346, 2001-11-16
参考文献数
23
被引用文献数
4

北海道南西部を流れる積丹川において, 冬期間のサクラマス幼魚の生息環境と河畔植生の関係を1995年と1996年の2ヵ年にわたって調査した。調査方法として, 河川を1 m四方のメッシュに区切り幼魚の分布と物理環境を調べたところ, 川岸よりの流れが緩く積雪により押しつぶされた植生下で多く捕獲された。具体的な越冬環境の物理条件としては流速が0.2 m/s以下で高いカバー被覆率がある細粒の底質が好まれており, 水深に関しては一定の深さを好む傾向が見られなかった。さらに越冬時のサクラマス幼魚の胃内容物を調べたところ, 夏と比べて胃内容物指数が小さく, 周辺に生息する小型の水生昆虫をわずかに摂食しているにすぎなかった。メッシュを幼魚の密度により3タイプに分類し判別分析を行なったところ, 水中カバー, ついで表面流速などの環境因子が越冬場を決定する重要な要因として選択された。以上のことから, 冬季間サクラマス幼魚は流速の緩い積雪に覆われたカバー下を主に利用しており, こうした環境を創る上で倒木や河畔林から伸びる枝はきわめて重要な要素となることがわかった。