著者
長田 亨 五十嵐 俊成 吉田 慎一
出版者
北海道農事試驗場北農會
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.2-9, 2013 (Released:2014-03-06)

「ゆめぴりか」の品質・食味管理目標を検証し,これを満たす栽培指針を策定した。アミロース含有率19%未満となる予測指標として出穂期後20日間日平均気温積算値430℃以上が有効である。また,出穂期判断の目安としてDVR法による出穂期予測モデルを作成した。出穂期後20日間日平均気温積算値430℃以上を確保できる出穂期晩限と出穂期予測モデルから,平年気象でアミロース含有率19%未満となる移植晩限の算出が可能である。タンパク質含有率7.5%未満の「ゆめぴりか」を生産するには,タンパク質含有率が高まりやすい圃場への作付けを避け,施肥標準量の窒素施肥を行うこと適切である。収穫適期は出穂期後日平均気温積算値で950~1000℃が目安となる。
著者
倉田 香織 五十嵐 俊 南郷 栄秀 土橋 朗
出版者
Japan Society for Pharmaceutical Education
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.2019-003, 2019 (Released:2019-11-07)
参考文献数
12

近年,Evidence-based Medicine(EBM)の実践とその教育の重要性が高まっている.本研究の目的は9ヶ月間に渡るEBM学習プログラムを通じて受講生である薬剤師にもたらされた教育効果を明らかにすることである.2016年4月から12月まで毎月1回,23名の希望者を対象にEBMの実践に必要な知識と技能を学習するためのワークショップ形式の研修会を開催した.EBMの実践に関する自己評価を,研究開始時,研修中,研修終了時および研修後の計4回実施して比較検討した.研修開始後の総学習時間に変化はないが,医学文献の閲覧時間は増加した.EBM教育を受けることで,医学文献に対する抵抗感が緩和されたものと考えられる.さらに,日常業務での疑義照会や処方提案の場面で,エビデンスを共有し意志決定する試みを経験していた.研修終了後も,EBMの実践に必要な知識と技能を維持していることが明らかとなった.
著者
青木 昭子 佐藤 貴子 五十嵐 俊久
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.615-619, 2003-11-25 (Released:2011-02-24)
参考文献数
8
被引用文献数
5 4

2002年1月から12月に大腿骨頸部骨折のため入院した38人について, 入院後の合併症を検討した. 平均年齢84.5±6.8歳. 女性32例, 男性6人. 27人 (71%) が軽度以上の痴呆を有し, 33人 (86.8%) が何らかの基礎疾患を有した. 基礎疾患の種類は高血圧29人, 脳梗塞/脳出血後遺症7人, うっ血性心不全5人, 糖尿病4人, 胃潰瘍/胃炎3人, 虚血性心疾患4人, 抑うつ/うつ病2人. 3人が大腿骨頸部骨折の既往を有した. 14例 (37%) で入院後合併症の併発がみられた (肺炎9人, めまい, 嘔吐, 心不全急性増悪, 総胆管結石, 消化管出血各1人). 術前に肺炎を合併8人, 術後に合併1人. 肺炎の重症度は軽症2例, 中等症5例, 重症2例で, 重症の2例は死亡となった. 起因菌が同定されたのは2例のみ (肺炎球菌, インフルエンザ桿菌) であった. 肺炎合併群は非合併群に比べ有意に高齢で, 痴呆の程度が重かった. 入院前の日常生活自立度や歩行能力は2群で差がなかったが, 肺炎合併群では骨折後の自立度や歩行能力が骨折前に比べ有意に低下していた. 肺炎合併群では有意に手術までの日数が長く, 手術例のみの比較では, 肺炎合併群の入院日数が有意に長期であった. 大腿骨頸部骨折のため入院した患者の予後を改善するためには, 入院後肺炎の予防が重要と考えた.
著者
五十嵐 俊輔
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.696, pp.78-81, 2014-04-28

アプリの探し方とダウンロードスマホの使い方を基礎から解説しているこの連載。2回目は、スマホを活用する上で欠かせない「アプリ」の入手方法を解説しよう。五十嵐 俊輔=ライター スマホでメールやネット、電話、カメラなどを利用するには、アプリがなけ…
著者
森 厚二 日高 勇一 中島 三晴 鬼澤 徹 矢ヶ﨑 裕 鈴木 和夫 五十嵐 俊男 伊藤 充雄
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.185-192, 1999-06-30 (Released:2016-08-20)
参考文献数
15

Three kinds of bone filling materials were prepared by combining powder, including CaO, CaSiO3 and hydroxyapatite (HAP), and chitin and chitosan. The proportion of CaO, CaSiO3 and HAP was 4.5%, 6.0% and 89.5%. This powder 0.54 g (A), 0.67 g (B) and 0.80 g (C) were kneaded with chitin and chitosan sol 2.2 g and hardened, respectively. These materials were evaluated in the experiment animal and osteoblastic cells. The purpose of this study was to discuss which materials were most desirable for the bone filling materials. In an animal experiment, tissue reactions were similar in each material and were characterized by granulation tissue formation with inflammation. In the osseous tissue, repairs at defected sites(B and C) and direct relationship between material A and bone were seen. Cultured cell examination revealed that DNA contents and alkaline phosphatase activity in material A were significantly higher than those in control. Results of this study indicated that material A, 0.54 g mixed in chitin and chitosan sol 2.2 g, was most effective for the bone formation.
著者
五十嵐 俊成 花城 勲 竹田 靖史
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
Journal of Applied Glycoscience (ISSN:13447882)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.5-12, 2008 (Released:2008-04-03)
参考文献数
47
被引用文献数
5 6

澱粉の分子構造と糊化特性を北海道米「ほしのゆめ」,「きらら397」,「彩」を秋田米「あきたこまち」と比較して解析した.北海道米3品種の澱粉の結晶型はCa型,「あきたこまち」はA型を示した.真のアミロース含量は,「ほしのゆめ」,「きらら397」が18%で「彩」,「あきたこまち」より約2%高かった.RVAによる熱糊化特性は「ほしのゆめ」,「きらら397」で最高粘度が低く,ブレイクダウンが小さく,冷却時の粘度増加が高いが,「彩」,「あきたこまち」は最高粘度が高く,冷却時の粘度増加は低かった.アミロースのヨウ素親和力は「ほしのゆめ」,「きらら397」が約19で「彩」,「あきたこまち」よりわずかに小さく,数平均重合度(DPn)は「ほしのゆめ」と「きらら397」が「あきたこまち」とほぼ同じ(~900)で,「彩」(~1000)がやや大きかった.平均鎖数は2~3であった.数分布は北海道3品種とも「あきたこまち」より広かった.アミロペクチンのヨウ素親和力は「ほしのゆめ」,「きらら397」が0.5で,「彩」,「あきたこまち」より2.5倍高く,DPnは「あきたこまち」(9400)が最も大きく,「彩」(7600)が最も小さかった.平均鎖長は北海道3品種が19で「あきたこまち」より1-2残基短く,β-アミラーゼ分解限度は「あきたこまち」よりわずかに高かった.アミロペクチンLC含量は,「ほしのゆめ」と「きらら397」は「あきたこまち」に比べて約3.5倍であった.以上のことから,「彩」は見かけのアミロース含量が「あきたこまち」と同じ程度で,他の北海道品種に比べ冷却時の粘度増加も改善されているが「あきたこまち」よりも高く,熱糊化特性の差異の要因としてアミロース分子量分布やアミロペクチン鎖長分布の影響が示唆された.したがって,今後の良食味育種では低アミロース含量の選抜に加えて澱粉の分子構造に着目し,特にアミロペクチン超長鎖(LC)の少ない品種選抜が必要と考えられる.
著者
松永 敬一郎 白井 輝 五十嵐 俊久 谷 賢治 菅 千束 池沢 善郎 大久保 隆男
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.58-63, 1993-02-28 (Released:2009-01-22)
参考文献数
16

突発性難聴に対するステロイド療法直後より,掌蹠膿疱症性骨関節炎(PAO)およびバセドウ病を発症した症例を経験した.症例は55歳女性.掌蹠膿疱症と診断されてから約1ヵ月後に突発性難聴を併発.ステロイドによく反応し聴力はほぼ正常に回復したが腰痛,胸鎖骨痛,発汗,動悸が出現した.骨シンチ, T3, T4の高値, TSHの低下,甲状腺シンチよりPAOおよびバセドウ病と診断した.メチマゾール(MMI)と非ステロイド性抗炎症剤の投与にてPAO,バセドウ病は軽快していたが,金属アレルギー検索を目的としてパッチテストを施行したところPAOおよびバセドウ病が増悪した. MMIを増量し,パッチテストで強陽性を示したアンチモンを除去する目的にて歯科治療を施行した.歯科治療後約1年間PAOの再燃は認められなかったが,バセドウ病は増悪した.バセドウ病に対してMMIを単独再投与したところPAOも良好にコントロールされた.
著者
北見 智恵 河内 保之 五十嵐 俊彦 牧野 成人 西村 淳 川原 聖佳子 新国 恵也 原田 憲一
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1006-1015, 2016-10-01 (Released:2016-10-20)
参考文献数
51
被引用文献数
5 4

症例は65歳の女性で,腹部超音波検査で肝腫瘍を指摘された.ダイナミックCTで肝S5に18 mm大の辺縁は早期に中央は遅延造影される腫瘤を認め内部に門脈枝が貫通していた.良性疾患として経過観察されたが9か月後腫瘤が24 mmと増大し手術の方針となった.血液生化学検査所見ではCA19-9 83.7 U/mlと上昇,HBV-Ag(−),HCV-Ab(−)であった.肝S5部分切除を行った.病理学的所見は胆管上皮類似の腫瘍細胞が豊富な間質を伴いつつ管状,樹枝状に増殖,内部に既存の門脈域が埋没し,免疫組織染色検査ではCK7,CK19,NCAM陽性,Hep-Par1,AFP陰性,EMAが腺管構造の腺腔で膜状に染色され細胆管細胞癌と診断された.背景肝に慢性肝疾患の像は認めなかった.細胆管細胞癌は比較的まれな腫瘍で慢性肝障害を背景として発症することが多いとされている.正常肝に発症した1例を経験したので報告した.
著者
五十嵐 俊輔
出版者
日経BP
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.864, pp.30-41, 2021-04-26

写真や動画をクラウドに無料で無制限に保存できる「Googleフォト」。ところが、1番の魅力でもあった「容量無制限」は、今年5月に終了。無料分は最大15GBに制限されてしまう。今のうちに最善策を検討しよう。