12 0 0 0 OA 新任教官紹介

著者
橘 和夫 深谷 賢治 駒宮 幸男 池田 安隆 馳澤 盛一郎
出版者
東京大学理学部
雑誌
東京大学理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.6-16, 1991-09

変り者の本音/アメリカの数学教育に関して(など)/新任のご挨拶/トルコでの活断層調査/本郷再見
著者
深谷 賢治
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.289-307, 1994-11-02 (Released:2008-12-25)
参考文献数
49
著者
谷 賢治 高橋 宏 加藤 清 松永 敬一郎 坂本 洋 成田 雅弘 千場 純 進藤 邦彦 伊藤 章 福島 孝吉
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.280-285, 1983-03-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
17

風疹に続発する中枢神経系合併症のうち, 脳炎を併発した成人の一例を報告し, 本邦の報告例11例の文献的考察を加え, 小児の風疹脳炎と比較検討し報告した.[症例] 22歳男性.主訴は嘔吐と意識消失. 家族歴と既往歴に特記事項なし. 現病歴は体幹部の粟粒大の発疹, 発熱と頭痛が初発症状, 3日後に症状消失, 第7病日に主訴出現し入院. 意識レベルは100で神経学的な病的反射と髄膜刺激症状はなし, 末梢血で白血球増多と核の左方移動, 血清の風疹抗体価はHI512倍, CRP (±) とIgA増加. 検尿で蛋白 (+), 糖 (2+), 沈渣は赤血球やや多数/1視野, 白血球18~20/1視野. 腰椎穿刺で初圧75mm水柱, 細胞数189/3 (顆粒球59/3, リンパ球130/3), 蛋白94mg/dl, 脳波はθ波のslowing. 第8病日の意識レベルは3で項部硬直出現. 第9病日の血清風疹抗体価4,096倍, 第11病日の意識は明瞭, 第12病日に項部硬直消失. 第14病日の血清風疹抗体価8,192倍, 第27病日は2,048倍と低下.[自験例を含む本邦の成人風疹脳炎12症例と小児風疹脳炎の比較] 発疹出現から脳炎症状出現までの日数, 臨床症状, 髄液所見で成人の風疹脳炎と小児の風疹脳炎に差は見られないが, 初発症状で小児例に嘔気, 嘔吐と痙李が見られるのに成人例では認められない事や, 予後で小児例に死亡する例が有るが成人例では無い事が異なる.
著者
富田 隆 後藤 英和 吉村 勇哉 坪内 良子 中西 利恵 小島 千賀子 米島 美穂子 吉田 正 田中 勝也 住谷 賢治 幸田 幸直
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.135, no.6, pp.835-840, 2015-06-01 (Released:2015-06-01)
参考文献数
8
被引用文献数
11 17

It has been reported that magnesium oxide tablets are excreted in a non-disintegrated state in the stool of patients when the tablets are administered after being immersed in a food thickener. Therefore we examined whether immersion in a food thickener affects the pharmacological effect in patients taking magnesium oxide tablets, and whether immersion affects its disintegration and solubility. The mean dosage (1705 mg/d) was higher for patients who took tablets after immersion in a food thickener than for those who took non-immersed tablets (1380 mg/d). The disintegration time and dissolution rate of the immersed tablets were lower than those of non-immersed tablets in vitro. Furthermore, components that constitute the food thickener and differences in composition concentrations differentially affect the disintegration and solubility of magnesium oxide tablets. This suggests that commercially available food thickeners are likely to be associated with changes in the degradation of magnesium oxide tablets, and they therefore should be carefully used in certain clinical situations.
著者
鮫島 和行 銅谷 賢治
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.167-171, 2001-11-01 (Released:2016-11-01)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

大脳基底核は大脳皮質と脳幹の間に位置する一連の神経核の集まりの総称である.大脳基底核はその障害によって運動機能の異常が生じることから運動の実行や計画にかかわり,また報酬に依存する神経活動から,目的指向行動を形成するための重要な役割を担うと考えられている.しかし,複雑に絡み合った核群の機能的役割はまだ謎のままである.本解説では,まず報酬をもとにした学習の枠組みである「強化学習」について解説し,次にこれまで調べられてきた大脳基底核にかかわる電気生理学,解剖学からの知見を紹介する.さらにこれらをもとに,我々が提案している大脳基底核の強化学習モデルについて解説する.
著者
宮崎 勝彦 宮崎 佳代子 銅谷 賢治
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.95-100, 2013 (Released:2017-02-16)
参考文献数
28

セロトニン神経系による予測と意思決定の制御機能の1つとして衝動性との関わりが考えられる。これまでの研究から,中枢セロトニン神経系は将来起こりうる罰・嫌悪の予測に基づいて動物の行動を抑制することに関与することが示されている。行動抑制の障害は衝動性の亢進を引き起こすと考えられる。しかしながら,これまでの研究からセロトニンの関与が示された衝動性の中には,セロトニンの嫌悪刺激に基づく行動抑制としての働きで説明が困難なものも存在する。我々のグループはラットを用いた実験から,遅延報酬を獲得するための待機行動にはセロトニン神経活動の活性化が必要であることを見出した。我々は報酬獲得の目的のために辛抱強く待つことを「報酬予期に基づく待機行動」と定義し,セロトニン神経は「報酬予期に基づく待機行動」と「嫌悪予測に基づく行動抑制」の両方に関与しているという仮説を提案する。
著者
森本 淳 銅谷 賢治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.11, pp.2118-2131, 1999-11-25
被引用文献数
42

人間のように多自由度の身体をもつロボットが,試行錯誤的に目的とする運動を獲得することは,ロボット学習の分野において大きな課題である.本論文では強化学習を用いて,ロボットが高次元状態空間中における運動学習を行うための手法,主に評価関数の近似方法についての考察を行う.制御タスクとしては,人間の身体の形を単純化した3リンク2関節ロボットの起き上がり運動を扱う.強化学習の一手法である,連続時間,連続状態のTemporal Difference学習則を,正規化ガウス関数を必要に応じて逐次配置する関数近似手法と組み合わせ,高次元連続状態空間中での起き上がり運動学習を行った.その結果,シミュレーション上で約2400回の試行後に起き上がり運動が獲得された.
著者
谷口 忠大 山川 宏 長井 隆行 銅谷 賢治 坂上 雅道 鈴木 雅大 中村 友昭 谷口 彰
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022)
巻号頁・発行日
pp.2M6OS19d04, 2022 (Released:2022-07-11)

本発表では著者らが提案し推進する全脳確率的生成モデル(WB-PGM: Whole-Brain Probabilistic Generative Model)のアプローチとその展望について概説する。世界モデルはセンサ・モータ情報を行動主体の主観的な視点からコーディングする予測モデルである。マルチモーダルな情報を統合し、複雑な身体を統御し、環境に適応できる人間の知能、および発達的なロボットの構成をその延長線上で捉えようとすると、その認知アーキテクチャとしての構造を検討する必要が現れる。WB-PGMは、人間の全能の構造に学ぶとともに、予測学習を基礎に据えた確率的生成モデルにより認知アーキテクチャを構築しようというアプローチである。本発表ではその基本的な考え方と展望に関しての報告する。
著者
銅谷 賢治
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.36-40, 2002-03-05 (Released:2011-02-21)
参考文献数
7
被引用文献数
1

この講義では, 進化/発達/学習/修飾というテーマに関連し, 脳の学習の機能分担アーキテクチャと適応戦略についての仮説, また, 神経修飾物質系の学習における機能モデルについて紹介する.
著者
阿保 勝之 樽谷 賢治 原田 和弘 宮原 一隆 中山 哲厳 八木 宏
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.I_1116-I_1120, 2012 (Released:2012-11-15)
参考文献数
13
被引用文献数
2

The production of Nori (Pyropia yezoensis) in the Seto Inland Sea is getting lower because of the bleaching of Nori which is caused by nutrient deficiency. In this study, we examined effects of nutrient discharge on Nori aquaculture area in Kako River estuary. In the aquaculture area, nutrient discharge from the river, sewage treatment plant and industrial effluent sustained the Nori production in the winter season. A numerical simulation estimated the behavior of the riverine water and revealed the effects of nutrient discharge on the nutrient environment of the aquaculture area. We also evaluated the effects of moderate operation of the sewage treatment plant on the nutrient environments. We demonstrated the increase of nutrient flux in the aquaculture area and figured out the effective area of the moderate operation.
著者
多田 邦尚 西川 哲也 樽谷 賢治 山本 圭吾 一見 和彦 山口 一岩 本城 凡夫
出版者
日本海洋学会 沿岸海洋研究会
雑誌
沿岸海洋研究 (ISSN:13422758)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.39-47, 2014 (Released:2020-02-12)
参考文献数
24
被引用文献数
6

瀬戸内海東部海域における過去40年間の海水中の栄養塩濃度減少の検証とその低次生物生産過程への影響について,著者らのグループが得た知見を総合して考察した.瀬戸内海では過去,高度経済成長期には著しく富栄養化が進行していたが,1973年に施行された瀬戸内法により,P の発生負荷量は1980年以降,N は1990年後半以降削減された.しかし,播磨灘東部海域の海水中のTN,TP 濃度には直接反映されていない.一方,栄養塩濃度は1970年以降確実に低下しており,特にDIN 濃度は1990年以降も減少傾向にある.これは,主には瀬戸内法の効果と考えられるが,それだけでは説明できない.おそらく,海底堆積物からの栄養塩の溶出量の減少が大きく関与している可能性が考えられた.この栄養塩濃度減少に対する植物プランクトン群集の応答については,その生物量の低下傾向は認められないが,その種組成の変化が認められた.