著者
前村 久
出版者
熊本大学
巻号頁・発行日
1999-03-11

本研究の目的は、ウイスキーの発酵において極めて重要な位置を占める酒母の状態を的確に把握するとともに、その効率的な培養法と生理活性を低下させない保存法を確立し、さらに、乳酸菌への微生物相の遷移を含めた酵母の発酵中の変化を調べ、安定した発酵の制御法を開発することにある。
著者
宮前 光宏 大江 悠樹 上家 倫子 丹松 由美子 堀越 勝
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
Journal of Health Psychology Research (ISSN:21898790)
巻号頁・発行日
pp.170105096, (Released:2018-10-05)
参考文献数
36

Appearance Schemas Inventory-Revised (ASI-R) consists of two factors, Self-Evaluative Salience (SES) and Motivational Salience (MS). The influence of these two ASI-R factors on mental health is unclear. The present study explored how these factors that are related to appearance schema influenced stress responses and psychological well-being. A cross-sectional study was conducted with female participants (N=517; mean age=48.30 years, SD=12.81). They completed questionnaires including scales assessing appearance schemas, stress responses, and psychological well-being. Data on participants’ height and weight were also recorded. We performed covariance structure analysis to verify our model. It was hypothesized that appearance schemas would influence stress responses and psychological well-being. The results indicated that SES, which assesses beliefs about how people’s appearance influences their self-worth and self-concept, increases stress responses and decreases psychological well-being. In contrast, MS, which assesses the efforts to be, or feel attractive, reduces stress responses and increases psychological well-being. These results suggest that the two factors of ASI-R inversely influence mental health.
著者
前田勇著
出版者
杉本書店
巻号頁・発行日
1958
著者
前田勇著
出版者
杉本書店
巻号頁・発行日
1966
著者
村口 孝子 平野 裕美 木村 由里 前田 陽子
出版者
鳥取看護大学・鳥取短期大学
雑誌
鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE OF NURSING AND TOTTORI COLLEGE (ISSN:21898335)
巻号頁・発行日
no.85, pp.61-72, 2022-07-01

本研究では,3 年間の成人看護学実習の前後,実習指導者の実習指導行動がどのように変化したのか,また,実際指導を受けている学生が実習指導をどのように評価しているのか調査した.分析した結果から,指導者は学生の理解に努め指導に当たっていたが,学生は指導者が思っている以上に緊張が強く,指導者の指導を十分に受け入れていなかった.指導者は指導が十分にできていないと感じていたが,学生は実践家としての役割モデルとして指導を受け止めていたことが考えられた.
著者
大歳 英征 中原 崇 波多 悠輔 前田 達哉 小林 孝史
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2022-IOT-58, no.8, pp.1-8, 2022-07-05

SSHは,認証と暗号化の技術を用いて安全に遠隔サーバへのアクセス環境を提供し,UNIX 等の OS で広く用いられている.しかし,その目的がサーバへの直接的なシェル操作であることから,企業の機密情報などを狙う攻撃者からの標的となりやすい.日常的に SSH サーバのログを監視・分析することは,それらの脅威に対処することに有用であるが,監視・分析作業は管理者にとって労力がかかることである.そこで,本稿では,グラフ理論を用いた SSH サーバログの統合管理およびリアルタイムに可視化するシステムを提案する.
著者
立川 雅司 加藤 直子 前田 忠彦 稲垣 佑典 松尾 真紀子
出版者
日本フードシステム学会
雑誌
フードシステム研究 (ISSN:13410296)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.268-273, 2022 (Released:2022-03-31)
参考文献数
11

Agricultural genome editing is now entering a practical application stage. However, hitherto, there has been little research into or comparisons of international consumer understanding of these genome editing innovations. Therefore, a comparative Japanese, American, and German study was conducted using the same web-based questionnaire to elucidate the issues surrounding genome editing governance, the current state of regulations, and personal opinions about the use of agricultural genome editing technology. It was found that the Japanese felt that there should be strict regulations, and the Germans had the greatest concern about the use of the technology.
著者
前田 清司
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, pp.36-41, 2006-10-01 (Released:2009-12-21)
参考文献数
5
著者
宮前 博
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.133-137, 2012 (Released:2019-11-22)
参考文献数
1
被引用文献数
1

眼内レンズ(IOL)への応用が近年著しい回折レンズの原理について解説する。回折型のIOLは,通常の屈折レンズの片面に多数の同心円状の薄い微小プリズムからなる回折面を張り付けたものである。回折面に入射した光線は,射出するときには入射光線と同じ方向に進む光線とほんのわずかに屈折する光線に分かれる。そのため回折レンズ全体は二つの焦点位置が近い二焦点レンズとなる。このとき,隣り合う微小プリズムを射出する光の位相差を制御する必要がある。また,波長によって2本の射出光線へのエネルギーの分配が変わるが,これは微小プリズム材の屈折率の分散と回折現象そのものの分散が異なることによる。
著者
木原 太史 梅崎 英城 平山 英子 西嶋 美昭 森 清 前原 洋二 吉田 健治
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.32 Suppl. No.2 (第40回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.C1006, 2005 (Released:2005-04-27)

【目的】肩関節の激痛を訴え来院する患者の中で、石灰沈着性腱炎は日常よく遭遇する疾患である。従来、保存療法として、急性期には局所安静、非ステロイド系消炎鎮痛剤の内服、局麻剤やステロイドの局注、沈着した石灰の穿刺・吸引を行った。疼痛が持続した慢性期には、関節拘縮防止のための関節可動域訓練や観血的に石灰沈着物を摘出する方法がとられていた。しかし、局注を多用することによる腱・軟部組織の変性や、穿刺、吸引による腱板の医原性の断裂などの問題が起こる危険性があった。近年、体外衝撃波治療(extracorporeal shock wave therapy)(以下ESWT)による石灰沈着性腱炎に対しての治療法がヨーロッパを中心に行われている。今回、当院でも石灰沈着性腱炎に対し、ESWTを施行し、疼痛緩和、機能向上に対し効果が得られたため、若干の知見と考察を加えてここに報告する。【方法】当院外来患者のうち、石灰沈着性腱炎と診断された7名(男性3名、女性4名)に対し、ESWTを施行した。平均年齢60±9.9歳(50-79歳)、発症から治療までの平均日数37±67.4日(1-182日)であり、患者に説明と同意を得てESWTを施行した。機器は低エネルギー体外衝撃波治療機器「Orthospec(オルソスペック)メディスペック社」を用い、X-Pにて石灰の沈着部位を確認し、その沈着上の皮膚に機器の外膜を直接当てて衝撃波を照射した。照射は約1回/Wの間隔で、平均1.7+1.1回(1-4回)行った。患者の満足が得られるか、医師の中止指示が出るまで行い、治療期間の平均は5.7±5.6日(1-15日)であった。評価は疼痛(4ポイントスケール)、機能(日本整形外科学会肩関節評価表)(以下日整会表と略す)を用いた。【結果】ESWTを1回施行後、4ポイントスケールは有意に低下した(p=0.0465)。機能面では、日整会表の合計点が有意に改善した(p=0.0291)。日整会表の中でも、肩関節可動域の屈曲、外転は有意に改善した。(屈曲:p=0.03、外転:p=0.0053)。ESWT実施後、発赤など副作用の訴えはなかった。【考察】当院では、現在までに、92例の疼痛性疾患に対しESWTを試行してきた。その中でも、今回は7名の石灰沈着性腱炎に着目し報告したが、疼痛緩和、機能改善に対し効果を得ている。疼痛緩和後のX-Pにて確認すると、沈着していた石灰像が粉砕、縮小化されており、このために疼痛緩和、機能改善が得られたと思われる。さらに治療期間の短さや、ESWT終了後1ヶ月での副作用なども見られていない事などから、ESWTは石灰沈着性腱炎に対して有効な治療法であるといえる。
著者
前田 洋枝 杉浦 淳吉 安藤 香織
出版者
NPO法人 日本シミュレーション&ゲーミング学会
雑誌
シミュレーション&ゲーミング (ISSN:13451499)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.12-23, 2022-06-30 (Released:2022-06-30)
参考文献数
34

環境政策に関する科目において,Covid-19の流行により2020・2021年度に説得納得ゲームをZoomのブレイクアウトルームを使用してオンラインで実践し,2019年度の対面授業での実践と比較した.2020年度は説得納得ゲーム相互観察版を参考にしつつ,独自の改変点として説得者が被説得者に説得を行う説得セッションと観察者が説得者・被説得者に対して気づいた点をフィードバックするフィードバックセッションを交互に行うなどした.2021年度は説得者1名・被説得者2~3名とし,説得者が複数の被説得者に説得できるようにするなどした.最後にオンラインでの実践の成果・長所と課題・展望について,2021年度のゲーム後のアンケートの結果も提示しながら,参加者はオンラインでのゲーム体験からも説得が成功した時の喜びや達成感を感じ,環境配慮行動への理解を深めたことや,ブレイクアウトルームの自動割当機能を使用する利点やアイデアカードの活用について論じた.
著者
林 葵 佐藤 大介 大角 誠一郎 辻 明紀子 西村 公宏 関根 理 森野 勝太郎 卯木 智 前川 聡
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.132-138, 2020-03-30 (Released:2020-03-30)
参考文献数
29

症例は27歳,女性.産後7日目から食思不振と全身倦怠感が出現し,産後25日目に意識障害を認めたため救急搬送され,糖尿病性ケトアシドーシス(以下DKAと略す)と高アンモニア血症のため緊急入院となった.DKAの改善後も見当識障害と高アンモニア血症は遷延した.先天性代謝異常の既往や家族歴はないが血中アミノ酸分画を測定したところ血中シトルリン低値であり,尿素サイクル異常症が示唆された.亜鉛欠乏(49 μg/dL)に対して亜鉛補充を開始したところ,高アンモニア血症と血中シトルリンは正常化し,見当識障害は改善した.以上の経過から,亜鉛欠乏による一過性のオルニチントランスカルバミラーゼ活性低下から高アンモニア血症を来したと推察された.本例のような長期の食思不振から低栄養状態が疑われる場合には,亜鉛欠乏に伴う一過性高アンモニア血症も鑑別に挙げる必要があると考えられる.
著者
吉留 浩 長友 博文 水田 隆史 佐藤 健一郎 宮前 稔 古野 鶴吉
出版者
日本茶業学会
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.2018, no.125, pp.7-23, 2018-06-30 (Released:2020-07-01)
参考文献数
8
被引用文献数
1

‘はると34’は,1997年に宮崎県総合農業試験場茶業支場において,‘さえみどり’を種子親,‘さきみどり’を花粉親として交配した実生群から選抜された極早生の緑茶用品種である。2007年から2015年まで‘宮崎34号’の系統名で宮崎県を含む全国の14試験場所 (一部の場所は2010年まで) で系統適応性検定試験第12群として地域適応性試験等を実施した。更に,2011年から2013年までは農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業23014に参画した試験場所の一部で特性調査を行った。その結果,‘はると34’は,温暖地の好適条件の茶産地であれば,高価格が期待できる一番茶の極早期に製茶できる品種で,煎茶,釜炒り茶いずれにおいても品質が優れる良質極早生品種として普及に移し得ると判断され,2016年1月12日に種苗法に基づく品種登録出願を行い,2016年12月27日に品種登録出願公表された。‘はると34’の特性の概要は次のとおりである。1) 樹姿は‘中間’,樹勢は‘強’,株張りは‘やぶきた’より大きい。一番茶期の新芽は,萌芽後18日目の早い極みる芽の時期から30日目のやや硬化した時期まで‘さえみどり’より葉色が濃く,鮮やかな緑色である。2) 晩霜による生育遅延を受けなかった場合の一番茶の萌芽期は,‘やぶきた’より7日程度,摘採期は5日程度早い極早生品種であり,特に温暖な茶産地では摘採期が‘やぶきた’より10日程度,‘さえみどり’より5日程度早い。3) 一番茶,二番茶の収量は‘やぶきた,さえみどり’より多い。4) 耐寒性は,裂傷型凍害や赤枯れ,青枯れには‘やぶきた,さえみどり’より強いが,越冬芽の凍害は‘ゆたかみどり,さえみどり’並に弱い。5) 耐病虫性は,輪斑病は‘やや強’,炭疽病,もち病には‘弱’である。クワシロカイガラムシに対する抵抗性は‘極弱’である。6) 製茶品質は,煎茶の一番茶は色沢,水色が特に優れ,‘やぶきた’より優れる。防霜施設が整えられた温暖地での栽培等,条件が良ければ‘さえみどり’より優れる時がある。煎茶の二番茶は色沢,香気,滋味が特に優れ,‘やぶきた,さえみどり’より優れる。釜炒り茶の一番茶では色沢,香気,滋味が特に優れ,‘やぶきた,さえみどり’より優れる。7) 煎茶及び釜炒り茶における一番茶荒茶の化学成分含有率は‘やぶきた’より遊離アミノ酸含有率が高く,タンニン含有率は低い。煎茶の二番茶荒茶の化学成分含有率は‘やぶきた,さえみどり’より遊離アミノ酸含有率が高く,タンニン含有率は低い。8) 一番茶の3.5葉期頃から80%遮光率5日間程度の直接短期被覆処理を行うと,製茶品質では形状,色沢,水色が向上し,化学成分含有率では遊離アミノ酸が増加し,タンニンが減少するため品質が向上する。