著者
橋本 鉱市 齋藤 崇德 加藤 靖子 千田 恭平
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.61-86, 2013-03-10

The graduate schools in Japan have been expanding since 1990's. In this paper, we focused on the doctoral courses of humanities & social sciences which have been limited in research and analysis as compared with natural sciences and analyzed the employment qualifications in the academic market. To put it concretely, we conducted quantitative analysis of application qualifications by using the data of JREC-IN (Japan Research Career Information Network). Through this analysis, we 1) analyzed the employment situation of doctoral students in humanities & social sciences, 2) investigated the qualifications and employability expected in the academic market, and 3) extracted the prospective problems of the doctoral education in humanities & social sciences.
著者
橋本 鉱市 齋藤 崇德 加藤 靖子 千田 恭平
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.61-86, 2012

The graduate schools in Japan have been expanding since 1990's. In this paper, we focused on the doctoral courses of humanities & social sciences which have been limited in research and analysis as compared with natural sciences and analyzed the employment qualifications in the academic market. To put it concretely, we conducted quantitative analysis of application qualifications by using the data of JREC-IN (Japan Research Career Information Network). Through this analysis, we 1) analyzed the employment situation of doctoral students in humanities & social sciences, 2) investigated the qualifications and employability expected in the academic market, and 3) extracted the prospective problems of the doctoral education in humanities & social sciences.
著者
加藤 靖子
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.73-80, 2015-03-31

This paper describes the recent trend of women's colleges in the United States and reviews literatures on them. Studies are classified according to the type of topic. At conclusion of this review, suggested topics for future research are discussed.
著者
前田 麦穂 加藤 靖子 坂田 真啓 橋本 鉱市
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.133-149, 2015-03-31

The purpose of this article is to clarify the recognition to the ability formation that agency managers in training schools of six professions have ― nurses, registered dietitians, social workers, clinical psychologists, pharmacists and childcare workers. We conducted a survey to agency managers of training schools of these six professions, asking about the ability formation in their professional education. This article shows the results of quantitative analysis.
著者
加藤 靖佳
出版者
筑波大学心身障害学系
雑誌
心身障害学研究 (ISSN:02851318)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.227-235, 2001-03

本研究では、聾教育に多大な影響を与えた西川はま子(1916-1957)の発語について、講演録音された連続音声資料から単音節明瞭度、単語了解度および文章了解度を推定した。検査語音は、連続音声資料から単音節(40音節)、単語(50単語)、文(20文)をそれぞれ切り出した。デジタルソナグラフによって波形編集をおこない、ノイズ除去された後、デジタル録音された。評価者28名によって西川はま子の音声が評価され、その結果、単音節明瞭度は29.6%、単語了解度は42.1%、文章了解度は69.8%であることが推定され、特に母音発語明瞭度が高く、92.9%であった。西川はま子の発語の明瞭度、了解度はかなり高く、日常生活で音声言語を用いたコミュニケーションが十分可能であったことが示唆された。
著者
加藤 靖子
出版者
日本高等教育学会
雑誌
高等教育研究 (ISSN:24342343)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.133-152, 2014-05-30 (Released:2019-05-13)
参考文献数
28

本研究では,全国婦聯と彼らが単独で設立した成人大学である全国婦聯管理幹部学院(現中華女子学院(普通本科))に焦点をあて,その設立過程を考察することによって,社会主義を掲げる中国でなぜ女子に限定された高等教育機関が必要とされたのかを明らかにすることを目的とし,国家イデオロギーと高等教育機関設立の関係性の一端を分析する.改革開放政策が始まると,中国共産党は幹部選抜に学歴要件を課すとともに幹部教育の正規化方針を打ち出した.この方針により男性に比べ学歴レベルの低い女性は幹部選抜に不利となった.しかし,全国婦聯は幹部教育正規化を足がかりとして,幹部の再訓練,自らの活動分野の専門知識を持つ女性幹部の育成,さらには女性の就業機会拡大のために女子高等教育機関設立を目指したのである.
著者
宮城島 賢二 平光 伸也 木村 央 森 一真 石川 志保 依田 竜二 杉浦 厚司 加藤 靖周 加藤 茂 岩瀬 正嗣 森本 紳一郎 尾崎 行男
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.132-139, 2012 (Released:2013-09-30)
参考文献数
27

背景: 慢性心不全に対するβ1選択性β遮断薬ビソプロロールの有用性は, 複数の無作為化対照比較試験(randomized controlled trial; RCT) によって確立されているが, 国内での臨床使用および臨床成績に関する報告は少ない.目的: 日本人の慢性心不全患者に対するビソプロロールの血行動態ならびに心機能に及ぼす影響について検討する.方法: 左室駆出分画率(left ventricular ejection fraction; LVEF)40%以下の慢性心不全患者25例に対して, 0.625mgより投与開始し, 1~2週間ごとに漸増し, 24週間追跡した. New York Heart Association(NYHA)心機能分類, 血圧, 心拍数, 血漿脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peptide; BNP), 心エコー図検査所見, 胸部X線, 腎機能マーカー, 血中ヘモグロビン(hemoglobin; Hb)濃度の経時的変化を解析した.結果: 全例に対してビソプロロールの導入が可能であった. 経過観察中に3例が本研究から脱落した. 継続投与が可能であった22例では, LVEFをはじめとした心エコー図検査所見ならびにBNP値は, 経時的に改善傾向を示し, NYHA心機能分類も投与前後で改善が認められた. なお, 腎機能マーカーおよび血中Hb濃度は有意な変動を示さなかった.結論: ビソプロロールは, 日本人の収縮機能が低下した慢性心不全患者において, 高い忍容性を示し, 血行動態および心機能を改善することが確認された.
著者
作田 佳奈美 湯浅 哲也 加藤 靖佳 SAKUTA Kanami YUASA Tetsuya KATO Yasuyoshi
出版者
Special Needs Edudcation Research Center, University of Tsukuba
雑誌
筑波大学特別支援教育研究 = THE JAPANESE JOURNAL OF SPECIAL NEEDS EDUCATION RESEARCH (ISSN:1883924X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.83-94, 2018-03

聴覚特別支援学校小学部の音楽科の授業では,音楽の諸能力を伸ばすとともに,音楽を愛好する気持ちや楽しむ気持ちを育むためにさまざまな実践が行われている。聴覚特別支援学校に在籍している多くの聴覚障害児は聴覚活用に制約があることから,音楽科の指導の難しさが課題とされている。そこで,本研究では,聴覚特別支援学校小学部の音楽科担当教員を対象に,質問紙調査を通して音楽科の授業の工夫や取り組みについて検討した。その結果,音楽科の授業を行うにあたっての注意点や考慮すべき点として,「音楽は楽しいという気持ちを育てる」といった回答が最も多く見られた。また,個々の児童の聴こえへの配慮とともに,(1) 音楽を理解するために歌詞表示など視覚的な情報や補助教材の確保,(2) 歌唱における自由な発声表現や個々の聴こえや嗜好に合わせた器楽や楽曲の選定,が聴覚障害児にとって音楽科の授業を楽しむための留意点であることが示唆された。
著者
湯浅 哲也 加藤 靖佳 板橋 安人 YUASA Tetsuya KATO Yasuyoshi ITABASHI Yasuto
出版者
筑波大学特別支援教育研究センター
雑誌
筑波大学特別支援教育研究 (ISSN:1883924X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-8, 2018-03

本研究は,重度聴覚障害児の発話にみられる発話速度およびピッチを取り上げて,その韻律的特徴の変化を縦断的に究明していくことを目的としている。今回は,重度聴覚障害児1名を対象に,小学部3年,小学部6年,高等部3年の3時点において,「せつぶん」の音読を実施した。その音読された発話音声の発話速度とピッチを音響的に測定し,各段階および健聴者との比較検討を行った。その結果,発話速度は小学部3年時点に比べ高等部3年時点になると速くなることが示された。ただし,小学部6年時点は小学部3年時点より速度低下が認められた。その要因として,①発話材料の内容を熟考しながら音読したため,②発音要領を明瞭に意識して読もうとしたため,結果的にゆっくりになったと考えられた。また,ピッチに関しては,年齢が上がるにつれて下がっており,高等部3年時点では健聴女性と近似したピッチを示すことが明らかになった。
著者
湯浅 哲也 加藤 靖佳 板橋 安人 YUASA Tetsuya KATO Yasuyoshi ITABASHI Yasuto
出版者
Special Needs Edudcation Research Center, University of Tsukuba
雑誌
筑波大学特別支援教育研究 = THE JAPANESE JOURNAL OF SPECIAL NEEDS EDUCATION RESEARCH (ISSN:1883924X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-8, 2018-03

本研究は,重度聴覚障害児の発話にみられる発話速度およびピッチを取り上げて,その韻律的特徴の変化を縦断的に究明していくことを目的としている。今回は,重度聴覚障害児1名を対象に,小学部3年,小学部6年,高等部3年の3時点において,「せつぶん」の音読を実施した。その音読された発話音声の発話速度とピッチを音響的に測定し,各段階および健聴者との比較検討を行った。その結果,発話速度は小学部3年時点に比べ高等部3年時点になると速くなることが示された。ただし,小学部6年時点は小学部3年時点より速度低下が認められた。その要因として,①発話材料の内容を熟考しながら音読したため,②発音要領を明瞭に意識して読もうとしたため,結果的にゆっくりになったと考えられた。また,ピッチに関しては,年齢が上がるにつれて下がっており,高等部3年時点では健聴女性と近似したピッチを示すことが明らかになった。
著者
橋本 鉱市 小原 明恵 加藤 靖子 HASHIMOTO Koichi KOBARU Akie KATO Yasuko
出版者
名古屋大学高等研究教育センター
雑誌
名古屋高等教育研究 (ISSN:13482459)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.81-99, 2017-03 (Released:2017-03-29)

本研究は、女子大学の自己認識の布置構造と変容を、学長(の言説)から計量的に分析することを目的とした。まず各大学のウェブサイトに掲載された学長メッセージを収集してその内容分析を行い、いずれの大学にも共通する、もしくは差異のある要素を抽出し、さらに女子大学から共学化した大学群との比較においてその変容を分析した。分析の結果、学長メッセージでは「育成する人物像」に関する言及量の割合が最も高かった。さらにその内容を精査すると「感性・品性・人間力」を挙げる大学が最も多く、次いで「自立・主体性・向上心」「社会貢献」「専門性」「倫理観・奉仕の精神」「教養・知性」など女子大学共通の項目が析出された。とくに共学大学との比較において、「感性・品性・人間力」「自立・主体性・向上心」の両者が、最も女子大学としての自己認識の中核であることがわかった。さらに大学の属性別の分析によって、各大学の育成人物像は内面的に豊かな人間像と社会的に活躍するそれとに大きく二分されており、それらは偏差値構造および伝統校か否かの影響を強く受けていることがわかった。This article presents content analysis of presidents’ messages of women’s colleges from the viewpoint of self-recognition. It examines how presidents recognize their own colleges under difficult conditions in order to survive. Concretely, the following research measures were taken: collecting presidents’ messages on each college’s website, analyzing all the texts using quantitative text analysis, and extracting common core features and differentiation strategies. The findings were as follows: 1) In presidents’ messages, the content with the largest amount of words was “the model of student development,” followed in order by “the college’s history and mission” and “the educational policy.” 2) Women’s colleges tend to list “an emotionally intelligent person,” “a self-reliant person,” “a person with high levels of expertise,” “a person who can contribute to society,” and “a person who is cultured and educated” as models of student development. This indicates that these personalities embody the central ideals of women’s colleges. 3) Colleges that were previously women’s colleges are less likely than women’s colleges to refer to “an emotionally intelligent person,” “a self-reliant person,” and “a person who has good leadership skills” as models of student development. This shows that only women’s colleges prefer and retain such models.
著者
加藤 靖子
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 = Monthly journal of Chinese affairs (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.15-29, 2016-02

1980年代までの旧幹部制度期においては,女性はエリート地位獲得に不利であると言われてきた。そこで,女性エリートの経歴分析を行うことにより,エリート女性の特徴やこれまで明らかにされていなかった専門職から党政職及び下級管理職から上級管理職への移動に関する選抜要素を明らかにすることを試みた。その結果,専門職から党政職(管理職)への移動では,政治姿勢に問題がないと認められることが第一であり,教育的資格はさほど重視されないが,上級幹部に選抜されるためには学歴(実務能力)に加え,人事権を握る党グループメンバーからの評価が重要である可能性のあることが示された。
著者
馬場 優 藤井 正人 加藤 靖正
出版者
奥羽大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

頭頸部扁平上皮癌患者に対する治療の進歩にもかかわらず、その生存率は有意に改善されていない。それゆえ、今回、私はアフリカの食物Mundulea sericea由来の天然物デグエリンの抗腫瘍効果を調査した。デグエリンは舌癌由来細胞株においてEGFで活性化されたAKTを阻害することに伴いアポトーシスを誘導することを示した。また、デグエリンは舌癌由来細胞株においてIGF1R-AKT pathwayを抑制することによりアポトーシスを誘導することを示した。IGF1R-AKT pathwayがEGFR阻害剤耐性機構の一つであると推察されているため、デグエリンがEGFR阻害剤耐性を克服する可能性が示唆された。
著者
和泉 諭 栗山 大 三浦 祐太朗 安田 尚史 四倉 涼 加藤 靖 高橋 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.523, pp.19-24, 2007-01-26

高血圧や肥満といった生活習慣病の人々が増加している現代において,その予防策が求められている.本研究では,健康に関するオントロジを導入し,生活習慣病改善を目指す人々を支援するシステムの構築を行う.このシステムでは,センサデバイスやモバイル端末を利用し,ユーザの身体データの取得や管理を行い,さらに,取得した身体データを利用し,健康に関するドメインオントロジに基づいて推論を行うことで,ユーザに適した健康アドバイスを導出する.本稿では,支援システムの設計と実装について述べる.
著者
内海哲史 SalahuddinMuhammadSalimZabir 加藤靖
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.9, pp.1-7, 2012-12-07

2012 年 10 月 PC 遠隔操作事件が発覚し,それに伴う冤罪も明らかになった.今回のような犯罪の場合でも,犯行者のホストの真の IP アドレスが分かれば,真犯人を特定できる可能性が高い.本稿では,(1) コネクション開始時, TCP のように 3 ウェイ・ハンドシェーキングを必ず行うこと, (2) OS のカーネルは (1) をチェックすること, (3) 受け取ったデータパケットに対して必ず確認応答を返すこと, (4) OS のカーネルは (3) をチェックすること, (5) 身に覚えのない確認応答を受け取ったホストは警告パケットを必ず返すこと,を提案し, IP レベルでのなりすましのできない安全なインターネットの実現を目指す.