著者
北村 純一 西村 敏博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.358, pp.93-96, 2007-11-22

イメージセンサで撮影した際に,撮影画像にノイズが混入する.ノイズには大きく分けて固定パターンノイズとランダムノイズが存在する.前者はフォトダイオードやトランジスタの感度やしきい値のバラツキで発生するが,半導体製造技術の向上によって減少している.今後はランダムノイズが支配的になると予測されている.本研究はランダムノイズの一種であるフォトンショットノイズに注目している.フォトンショットノイズは低照度の環境で撮影した際に特に支配的になる.このフォトンショットノイズを,ウェーブレット変換及び適応的フィルタ処理を用いて低減する.提案手法は従来手法と比較して効果的に画像復元できることが示唆された.
著者
八木 絵香 北村 正晴
出版者
北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.3-15, 2007-09

This paper summarizes the empirical observations obtained through an attempt named Dialogue Forum, which is essentially a series of repetitive and intensive dialogue sessions between nuclear experts and local citizens. The citizens are mostly residents of municipalities adjacent to nuclear facilities. The main observations indicated that contents of the discussions were undergoing an evolutionary process along with gradual increase of mutual trust between citizens and the experts. The empirical observations are elaborated as design guidelines for improving mutual trust between science and technology experts and citizens.
著者
芝田 幸司 小田 琢也 河﨑 雷太 北村 喜文 岸野 文郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.18, pp.87-92, 2006-02-21
被引用文献数
1

本稿では,ユーザがイメージする全身動作のアニメーションをインタラクティブに生成する手法を提案する.具体的には一連の全身動作を単純な動作に自動的に分割し,各分割部分の多自由度の全身のモーションデータに対して,重回帰分析による状態推定を導入することによって,ユーザのイメージする正しいアニメーションをインタラクティブに生成する.本手法を用いることで,骨格構造が異なるユーザでも,セグメントモデルとの対応づけを厳密に行う必要がなくなり,ユーザが行っている全身動作を実行中に認識し,それに適した動作を生成し表示することが可能である.We propose a method of interactively generating the whole body animation using automatically segmentation of complicated human motion into simple motion and estimation of the body posture with multiple regression analysis. Through our method, even when the skeletal structure of the user who inputs the motion is different from that of the shape model in the computer, the motion that is suitable a user image is generated.
著者
松本 圭祐 伊藤雄一 村上 礼繁 北村 喜文 岸野 文郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.24, pp.121-128, 2006-03-14
被引用文献数
1

本研究では,テキストだけからなるコンテンツに,画像や音声を自動的に付加し,リッチなマルチメディアコンテンツを作り出すシステムについて検討する.まず,テキストを解析し,そのテキストで表現されている内容に適した語句を抽出し,その語句を用いてデジタルデータを取得,付加することで,その内容に最適なマルチメディアコンテンツを自動的に生成した上で利用者に提示する.その結果として,そのテキストの内容理解の促進を図ることができる.テキストとして文章構造に比べ内容が難解で多岐にわたる小説を対象とし,小説内で表現されているシーンに関する画像や音を動的に付加する手法を検討する.We propose a method for generating dynamic multimedia contents to assist users in context understanding.For this purpose,the proposed method enriches simple texts by adding appropriate digital data which are associated with phrases extracted from the context of the text.In this paper, we describe the algorithm of the proposed method and implementation details by utilizing images and sounds as digital data.We also describe an application example applied to novels because its contexts are difficult to understand in spite of their simple sentence structures.