著者
寺崎 俊夫 北村 貴典 城戸田 巌 石村 知樹 浜島 志伸
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会論文集 (ISSN:02884771)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.81-86, 2003 (Released:2004-06-30)
参考文献数
10
被引用文献数
8 12

This paper deals with experimental data and a predictive method of longitudinal shrinkage and bending distortion which are important in the development of the high accuracy production system of the large welding structures. The longitudinal shrinkage and bending distortion can be calculated from the inherent force, namely Tendon Force, which is related to the total of the inherent strain. First the experimental values of the longitudinal shrinkage, longitudinal bending distortion and the inherent strain were obtained under various welding conditions. Next, the theoretical equation was proposed to calculate the longitudinal shrinkage and bending distortion from the inherent strain. As the results, the validity of the theoretical equation on the longitudinal shrinkage and bending distortion is shown by the comparison between values predicted from inherent force and experimental values.
著者
北村邦夫
雑誌
治療学
巻号頁・発行日
vol.31, pp.869-872, 1997
被引用文献数
2
著者
北村 寿宏
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.34-39, 2004 (Released:2005-05-13)
参考文献数
4
被引用文献数
7

島根大学 (旧) における産学連携活動の現状を分析しその特徴を明らかにすると共に, 現在の問題点を明確にし, 今後の産学連携活動の方向性について検討した.(1) 産学連携の主な相手先は, 島根県内の中小企業であり, 産学連携活動の特徴は, 大学の位置する地域に根ざした「県内展開中心型」である.(2) 産学連携活動における全般的な問題点としては, 比較的小規模な研究が多い, 実施する研究者と企業とも固定化されつつある, 文系の共同研究が少ない, の3つが挙げられる.(3) 産学連携活動の特徴を活かし, かつ, 問題点を解決し, 活動を活発化させ成果を上げていくためには, 地域社会と一体となった活動に重点化し, 地域の活動から全国, 全世界の活動に広げていくという方向性が有効と考えられる.
著者
北村 四郎
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, 1978-11-30
著者
益森 治巳 高城 章代 北村 明久 内藤 衛亮
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.75-93, 1996-03-29

学術情報の流通を促進する方策の一つとして、鹿児島大学において1995年前半に、大学紀要の電子入稿について調査した。1995年2月時点で当該年度の出版物として、11部局から29種類の紀要が刊行されており、254論文が掲載されていた。第一著者、複数の論文を執筆した場合は一論文のみの著者として154名が確認できた。全教官の15%に相当する。有効回答は133名(回収率86%)。電子的に執筆していたのは117名(全回答者の88%)。ハードウェア、ソフトウェアは多岐にわたった。入稿の態様は投稿規定に依存しているものの、37名(28%)の著者がプリントとフロッピーによって入稿した。流通に対する意識は未見の事態に対するものとして、過渡的であり、平行出版の必要性が指摘された。投稿規定・手順としての意見も未成熟であり、フオーマットの標準化についての意見は分かれている。投稿規定の整備が必要である。
著者
鈴木 信夫 大野 彰二 北村 諭
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.355-361, 1994-06-20
被引用文献数
21

11980年4月より1992年3月までの問に当科で組織診が得られた原発性肺癌794例中, 初診時に胸部CT上空洞形成を示した48例(6%)の臨床像について検討した.平均年齢67.9歳で男81%, 女19%であった.類表皮癌30例(63%), 腺癌15例(31%), 大細胞癌2例(4%), その他の癌1例(2%)であった.空洞化率は類表皮癌11%, 大細胞癌6%, 腺癌5%, 小細胞癌0%の順であった.喀痰細胞診, 擦過細胞診, 腫瘍生検の診断率は, 非空洞性肺癌とほぼ同等であった.類表皮癌では腫瘍系の大きなものに空洞が多く認められたが, 腺癌では腫瘍径と空洞化に相関はなかった.臨床病期の検討では, 空洞性肺癌の25%がStageIVであり非空洞性肺癌(51%)に比して遠隔転移症例が有意に少なかった.画像では類表皮癌で空洞壁不整のものが多かった(80%).喀血死した空洞性肺癌の6例全例とも喀血前に壁不整の空洞を呈しており注意が必要と思われた.
著者
川村 よし子 前田 ジョイス 北村 達也 三輪 譲二 宇津呂 武仁
出版者
東京国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的は、世界各国の日本語学習者に、よりよい読解支援環境をWeb上で提供することである。代表者らはすでに読解学習支援システム『リーディング・チュウ太』を開発しWeb上で公開している。今回新たに文章の難易度の主要な決定要因である単語の難易度と構文の複雑さに着目し、「学習者の視点にたった文章の難易度判定システム」を開発することを目指した。そのため、本研究では世界各国の母語の異なる学習者を対象にした難易度判定実験を行い、その結果を基に、単語と構文の双方に着目した文章の難易度判定システムを開発した。さらに、チュウ太の辞書ツールにはデータ・マイニングシステムを組み入れ、日本語学習者の辞書利用の実態調査を行った。利用者の推移や言語別の利用者数の変化および辞書のカバー率の調査を通して、辞書開発に関する今後の課題も明らかになった。研究成果は、Web上の読解学習支援ツールとして世界の日本語学習者・教育関係者に無償公開している。
著者
北村 浩康 安倍 秀明 亀岡 浩幸 中山 敏 山下 幹弘 岩尾 誠一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.149, pp.101-105, 2007-07-12
参考文献数
2

非接触充電回路で使用していた自励式1石電圧共振型インバータ回路を, DC5V, 5Wを入力とした誘導加熱システムに適用した。しかし入力電圧が低いため,回路損失が大きく加熱電力が不足した。対策としてスイッチング素子のターンオフ制御用トランジスタの入力にバイアス電圧をかける方法を考案し,簡素な回路構成を維持したまま加熱効率の向上ができた。
著者
上地 一平 北村 宗生 三沢 篤志 中山 宏文
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.485-489, 1998-07
被引用文献数
6 3

直腸にadenocarcinoma, multiple carcinoid, neurofibromatosis, ganglioneuromatosisを合併したvon Recklinghausen病(以下VRD)の1例を経験した.症例は39歳男性,主訴は下血.1996年11月中旬より排便時に下血するようになり,12月19日当科を紹介受診した.初診時,全身に多発する大小不同の柔らかい小結節と褐色の色素斑を認めた.大腸内視鏡検査で肛門縁より約3cmから20cmにわたり連続性・全周性に多発するポリープ様病変を認めた.ポリペクトミーを施行し,adenocarcinoma,carcinoidの病理組織診断を得た.1997年2月6日腹会陰式直腸切断術を施行した.VRDは消化管に神経原性腫瘍が比較的多く合併することが知られているが,自験例のように直腸に癌やカルチノイドのほか多彩な組織像を合併した症例は他に報告例をみない.今回著者らは,自験例の概要とともに若干の文献的考察を加えて報告する.
著者
北村 寿宏
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1_39-1_46, 2011 (Released:2012-01-12)
参考文献数
13

国立大学における産学連携の実状を明確にするために,共同研究件数の推移について調査した. 共同研究件数で比較すると東京大学や京都大学のような大規模大学が上位に位置することが多いが,理系教員一人当たりの共同研究件数で比較すると,岩手大学,茨城大学,横浜国立大学,静岡大学,三重大学などの大学や理系単科大学の多くが高い値を示し,共同研究が活発に行われていることが明らかになった. 近年における中小企業を相手先とする共同研究の件数を調査した結果,一部の大学を除いたほとんどの大学で,横ばい,ないしは,減少傾向にあり,特に,東北北部,山陰,四国,九州に位置する大学の多くで低い傾向が見られた.この結果は,大学が位置する地元の中小企業との共同研究が進んでいないことを示唆しており,地域イノベーションの創出の推進役が大学とその近隣の企業であることを考えると,今後の改善に向けての取り組みが必要であると考えられる.
著者
深澤 克己 櫻井 万里子 河原 温 北村 暁夫 西川 杉子 篠原 琢 千葉 敏之
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、ヨーロッパ史上に出現した諸団体の多くに通底してみられる宗教的・密儀的な性格の比較分析をとおして、長期的時間の視野のもとに、古代から現代にいたる団体・結社の組織原理および思想潮流の展開過程と系譜関係を解明することを目的として組織された。18世紀に急発展をとげるフリーメイソン団を比較分析の十字路としつつ、古代ギリシア、中世ドイツ・ネーデルラント、近世フランス・イギリス、近代チェコ・アイルランド、現代イタリア史の専門家を結集し、合計6回の研究会を組織して、研究報告と討論を積みかさねた。本研究の独自性は、まず第一に、従来の歴史研究では各々の団体の性格に応じて、宗教史・経済史・政治史などの分野で別個に研究したのに対して、機能を異にする諸団体間の連関・重複・継承関係を重視したこと、第二に、伝統的歴史学の重視する団体の制度的・機能的側面よりも、団体内部の友愛・連帯を支える儀礼的・象徴的側面を強調したこと、第三に、これらの儀礼や象徴に素材を与えた密儀・秘教思想を、従来のように哲学的・思想史的観点のみならず、歴史的・社会的視点からも研究しようとしたことにある。もちろん研究成果には対象により粗密の差があり、全体の整合的連関にも課題を残しており、すべての問題に解答できたわけではないが、今回の成果をもとにさらに共同研究を深めれば、ヨーロッパ文明の根底にある非合理的・神秘的世界観、およびその容器となった兄弟団・友愛結社の役割の解明をつうじて、現代世界の批判的理解と実践的な未来構想の一助となる歴史理解を構築することができると信じている。
著者
藤井 和佐 西村 雄郎 〓 理恵子 田中 里美 杉本 久未子 室井 研二 片岡 佳美 家中 茂 澁谷 美紀 佐藤 洋子 片岡 佳美 宮本 結佳 奥井 亜紗子 平井 順 黒宮 亜希子 大竹 晴佳 二階堂 裕子 中山 ちなみ 魁生 由美子 横田 尚俊 佐藤 洋子 難波 孝志 柏尾 珠紀 田村 雅夫 北村 光二 北川 博史 中谷 文美 高野 宏 小林 孝行 高野 宏 白石 絢也 周藤 辰也 塚本 遼平 町 聡志 佐々木 さつみ
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

研究課題に関する聞きとり調査、質問紙調査等から、地方社会における構造的格差を埋める可能性につながる主な条件として(1)地域住民の多様化の推進及び受容(2)生業基盤の維持(3)定住につながる「地域に対する誇り」が明らかとなった。過疎化・高齢化が、直線的に地域社会の衰退を招くわけではない。農林漁業といった生業基盤とムラ社会の開放性が住民に幸福感をもたらし、多様な生活者を地域社会に埋め込んでいくのである。
著者
山田 肖子 森下 稔 服部 美奈 黒田 一雄 日下部 達哉 大塚 豊 北村 友人 西村 幹子 小松 太郎 乾 美紀 鴨川 明子 澤村 信英
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

本研究では、実践や学問観が多様化する比較教育学に関し、学問観を整理、マッピングするとともに、異なる研究アプローチを持つ者がチームでフィールドワークを行った。成果として、「比較教育学の地平を拓く:多様な学問観と知の共働」という本(分担者の森下稔氏と共編)を刊行した(平成25年3月、東信堂)。また、共同フィールドワークは、モルディブ国で4回にわたって行われ、その成果は平成25年2月に、モルディブ国における成果報告会で発表された。この報告会は、教育省主催で行われ、強い関心を集めた。モルディブ調査に関係した研究者が個別に論文を投稿したほか、25年度に繰り越した予算で和文での報告書も作成した。
著者
高木 哲 北村 剛規 保坂 善真 大崎 智弘 ボスナコフスキー ダルコ 廉澤 剛 奥村 正裕 藤永 徹
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.385-391, 2005-04-25
被引用文献数
1 11

RECKは近年発見された膜結合型内因性マトリクスメタロプロテイナーゼインヒビターであり, ヒトの臨床例においてその発現量と腫瘍の悪性度に負の相関が認められることが報告されている.本研究では犬のRECK遺伝子のクローニングを行った.その結果, cDNAは2,913塩基で, ヒトと95.5%, マウスと91.9%の相同性を示す971残基のアミノ酸から構成されることがわかった.様々な正常組織でのmRNAの発現量をリアルタイムPCR法にて定量した結果, 肺と精巣で高い発現が認められたが, 腫瘍細胞では極めて低い発現のみ認められた.免疫染色では精子, 平滑筋, 偽重層上皮などに強い染色性が認められ, 発現ペクターを用いた実験では腫瘍の浸潤能が抑制されていた.
著者
北村 勝朗 生田 久美子
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

スポーツの指導場面で用いられる言葉の中で,動作イメージの形成に有効に作用すると指摘されている比喩的な言語に関しては,それがどのような構造によって成立しているのかに関しては未だ十分に解明されていない,そこで本研究では,修辞的なわざ言語が用いられている指導場面をフィールドとし,修辞的な指導言語が用いられる場面における指導者の伝達意図と選手の認知過程について,インタビューおよび行動再検証によって,動作イメージが形成されていく全体像の分析を行った.初年度の平成14年度は,体操競技,フィギュアスケート競技,および伝統芸能におけるわざ言語の抽出を中心に行い,どのような場面で,どのようなわざ言語が用いられるのかについてのデータ蓄積を進めた.2年目の平成15年度は,体操競技に焦点をしぼり,ビデオ映像を用いたインタビュー(行動再検証)を用いてジュニア体操選手のわざ言語理解とわざ言語によるイメージ形成過程について分析を行った.最終年度の平成16年度は,競技種目をバスケットボールと体操競技に限定し,より詳細なデータ収集・分析を実施した.本研究の主な成果として,下記の点があげられる.「わざ」言語の生起場面では,学習者の動作結果について指導者が提示する婉曲的なフィードバックにより,学習者は自身の持つ動作感覚と運動感覚をもとに,課題とする動作の本質的な理解を手探りで深めつつ,新たな運動図式を組み替えていくという作業を行っている.また,修辞的な言語を用いたいわゆる比喩表現によってスキルに関わるフィードバックを得た選手は,比ゆ表現の中で伝達を意図されている動作の根本原理(例えば,遠心力を利用した姿勢や動作構成のあり方)についてのイメージと大きく関連する感覚を,自身が持つ記憶の中から検索し,再構造化することにより,複雑な動作を1つの動作図式として組みかえるといった作業を行っている.以上のように,修辞的なわざ言語は,選手の動作イメージの活性化につながり,その結果,選手がこつをつかむことに貢献している一連の構造が明らかとなった.
著者
栗本 桂二 磯島 修 直良 有香 穴田 高 小林 芳友 小林 充治 新井 英雄 高柴 正悟 難波 秀樹 横山 雅之 光田 由可 水島 ゆみ 野村 慶雄 村山 洋二 上田 雅俊 寺西 義浩 藤原 一幸 橋爪 彰子 釜谷 晋平 細山 陽子 上羽 建二 大西 和久 白井 健雄 大橋 哲 東 浩介 木岡 慶文 南林 繁良 田中 真弓 北村 卓也 牧草 一人 山岡 昭 浦口 良治 萩原 さつき 福田 光男 小田 茂 林 成忠 竹蓋 弥 米良 豊常 峯岸 大造 梅田 誠 中元 弘 稲富 洋文 ナロンサック ラーシイシン 野口 俊英 石川 烈
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.191-205, 1988-03-28
被引用文献数
5 2

塩酸ミノサイクリン(MINO,日本レダリー,東京)を用いて歯周炎の局所治療法を確立するための研究を行なってきた。本研究は,MINOを2% (力価)に含有する軟膏製剤(LS-007)を臨床的に用い,その有効性,安全性ならびに有用性をもとに用法を検討したものである。4mm以上のポケットを有する辺縁性歯周炎患者45名の119歯を被験歯とし,LS-007とそのプラセボ,および市販のミノマイシン錠(日本レダリー)を用い,微生物学的および臨床的に用法を検討した。その結果,LS-007の局所投与は歯周病治療において,臨床的有効性,安全性および有用性があると結論した。