著者
堀内 孝太 角 幸博 小澤 丈夫 石本 正明
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.20, no.44, pp.353-356, 2014-02-20 (Released:2014-02-20)
参考文献数
10

This paper clarifies the development process of Mashike-cho and examines the relationship between the development process and existing thirty-eight historical buildings in the town. Mashike-cho had prospered as a fishing village and its fundamental structure was established by the public land readjustment held in 1881 after the big fire. The Ekimaedori street since the establishment of the railway station, Suzurandori street, Ohdori street, and Kagai district(an entertainment district) became the main part of the town. Historical buildings since the Meiji and Taisho era still remain mainly in those former entertainment and shopping area. Those historical buildings can be recognized as important properties describing the historical development of Mashike-cho.
著者
堀内 孝次 池田 裕
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.19-25, 1984-12-15

集約栽培技術としての間作をとりあげ,組合せ作物の生育及び収量比較と,収穫物の熱量測定により,間作による耕地利用効率の評価を試みた。実験は1980年に本学農学部附属農場(各務原市,那加)においてヤマノイモ(イセイモ),トウモロコシ(ゴールデンクロスバンタム・グレートベル),インゲンマメ(ツルアリ尺五寸菜豆)を供試して行われた。結果は以下のとおりであった。ヤマノイモの草高は各区間(ヤマノイモ単作区-D区,ヤマノイモ・トウモロコシ間作区-ZD区,ヤマノイモ・トウモロコシ・インゲンマノ間作区-ZPD区)に有意差はなかったが,ZPD区>ZD区>D区の順に高い傾向がみられた。トウモロコシも区間(ZD区,ZPD区)で有意差はなかった。群落内相対照度は6月27日(トウモロコシ絹糸抽出期)段階では殆んど区間差はみられなかった。8月8日(トウモロコシ完熟期,インゲンマメ開花盛期)段階では草高1m以下の相対照度がD区に較べてZPD区とZD区で著しく低下した。この傾向は前者で著しかった。ヤマノイモの10a当たり収量はD区で最も高く,ZPD区で最も低かった。両区間で有意差がみられたが,D区とZD区の間には差はなかった。このことから,ZD区ではトウモロコシを栽培した分だけ土地生産性が高まったことになり,耕地利用効率が高まったといえる。トウモロコシ収量はZPD区でZD区より低い傾向がみられるものの,統計的な有意差はなかった。収穫物の熱量表示による面積当たり熱量生産比較でも間作区の方が単作区より大きかったが,ZD区とZPD区の間に差はなかった。なお,トウモロコシについては乾物1g当たり熱量と百粒重との間に正相関が認められたことから,小粒であるほど熱量は少ないといえる。
著者
塚本 浩 上田 尚靖 堀内 孝彦
出版者
The Japan Society for Clinical Immunology
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 = Japanese journal of clinical immunology (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.361-368, 2011-10-31
参考文献数
24
被引用文献数
2 6

TNF receptor-associated periodic syndrome(TRAPS)は常染色体優性遺伝形式の家族性周期性発熱疾患である.TRAPSではI型TNF受容体(TNFRI)をコードするTNFRSF1A遺伝子について100以上の遺伝子変異が報告されており,かつ浸透率は85%以上と高い.本邦からはC30R, C30S, T61I, C70S, C70G, C88Y, N101Kの7種類の変異が報告されている.変異TNRIは小胞体内に停滞し,ミトコンドリアからの活性酸素産生を介してMAPキナーゼを活性化状態にする.ここに細菌感染等でToll様受容体からのシグナルが付加され,炎症性サイトカイン産生誘導が起こることが本症の病態形成に関与していると考えられている.臨床所見として発熱期間は平均21日間,発熱間隔は1から数ヶ月である.発作期には,発熱と共に,皮疹,筋痛,関節痛,腹痛,漿膜炎,結膜炎,眼窩周囲浮腫などの随伴病変を伴う.治療としては,副腎皮質ステロイド剤とTNF阻害薬エタネルセプトが発作の重症度や発作期間の短縮に有効である.エタネルセプトでは発作頻度も減少するが無効例も存在する.最近では,IL-1受容体拮抗薬アナキンラやIL-6受容体拮抗薬トシリズマブの有効性も報告されている.厚生労働省のTRAPS研究班(代表者:堀内孝彦)は2010年に,本邦のTRAPS患者の病態に即した診断基準を作成するため全国の実態調査を行い,現在遺伝子解析が進行中である<br>
著者
丹羽 智彦 堀内 孝次 大場 伸哉 山本 君二
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.105-110, 2001-03-05
参考文献数
12
被引用文献数
1

炭化汚泥は脱水汚泥に比べて,減量化,無臭化の特徴を有しているが,土壌改良資材あるいは肥料素材としての施用効果については研究例が殆どない.本研究では,下水道脱水汚泥を岐阜市と高鷲村から1998年3月と8月に採取した.炭化汚泥は,脱水汚泥を300~700℃で炭化処理して作製し,各汚泥の物理・化学特性を測定した.その結果,炭化汚泥の全窒素濃度,EC,C/N比などは,汚泥採取場所,時期,炭化処理温度によって異なった.例えば,全窒素濃度は3~7%までの幅があった.さらに,炭化汚泥に関しては岐阜炭化汚泥に比べて,高鷲炭化汚泥の硬度は2倍,密度は1.5倍であった.この結果,岐阜炭化汚泥は,高鷲炭化汚泥よりも多孔質であることが推測された.また,炭化汚泥の肥料効果を検討するために,1/5000aワグネルポットに,岐阜炭化汚泥と高鷲炭化汚泥を施用して陸稲を育てた.施用量は,両汚泥とも全窒素量が3g/ポット,6g/ポットとなるよう調節した.その結果,出芽後30日目の地上部乾物重とSPAD値は,炭化汚泥を多施用した区の方が高い値となった.また,高鷲炭化汚泥を施用した区よりも,岐阜炭化汚泥を施用した区の方が,地上部乾物重とSPAD値は高くなった.このように,全窒素量が同量となるように施用したにもかかわらず陸稲の生育が異なったことは,炭化汚泥の空隙率の違いが原因していると考えられた.炭化汚泥は,成分量や密度,硬度に差があり,これらの要因が土壌施用時に肥効に影響することを明らかにした.
著者
宗接 哲也 堀内 孝
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.269-275, 2015
被引用文献数
3

The survival processing effect is a robust memory phenomenon of memory whereby encouraging participants to judge words for relevance to a survival situation produces better recall than other processing tasks such as semantic or self-reference tasks (Nairne, Thompson, & Pandeirada, 2007). The present study separated memory performance into recollection and familiarity, and estimated the contribution of these two factors to the survival processing effect as adaptive memory by using a recognition test based on the dual-process signal detection model. This study also examined the long-term persistence of the effect by delay manipulation (immediate, after a week, after five weeks) of the recognition test. Under delayed conditions (after a week and five weeks), survival processing advantage occurred on recollection, but semantic processing had no effect. In contrast, for familiarity, there was no significant difference between survival and semantic processing. These findings suggest that the survival processing effect mainly relies on recollection.
著者
藤田 哲也 堀内 孝
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.414-420, 1998-12-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
25
被引用文献数
1

Judging whether words refer to oneself results in better memory than judging words on a semantic or physical basis. This phenomenon is known as self-reference effect. It is assumed that people encode more attribute when they are engaged in self-referent processing than when they are engaged in other types of processing, but it is not clear what kinds of attributes are encoded. In this study, the performance patterns of three judgment types (self, semantic, and physical) were measured in two conditions: A perceptual implicit memory test (the word-stem completion condition) and a conceptual explicit memory test (the word-stem cued recall condition). The results showed that in the explicit condition, both the self reference effect and the levels-of-processing effect were obtained, but in the implicit condition, all judgments produced the same memory performance. This finding suggests that self-referent judgment produces a perceptual encoding that is similar to a perceptual encoding in semantic or physical judgment, and, that self-referent judgment produces more semantic and conceptual encoding than semantic or physical judgment.
著者
祖父江 勇気 堀内 孝次 大場 伸哉 森 健司
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部会報
巻号頁・発行日
no.129, pp.45-48, 2000-06
被引用文献数
1

本研究は連作障害が最も起こりやすい作物のひとつであるエンドウを用いて, ポット栽培における栽培後土壌の湛水処理が作物の連作障害抑制を可能とするかどうかについて検討した.実験は岐阜大学農学部付属農場のビニールハウス内で行った.具体的には1作終了後に短期間湛水処理【実験1】および長期間湛水処理【実験2】を行い, 2作目のエンドウの生育をそれぞれ無湛水処理区と比較した.
著者
堀内 孝次 高橋 敬一郎 林 三喜子
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.1-8, 1987-12-25
被引用文献数
1

エンドウの連作障害回避対策を検討する目的で,地力維持に関する現地調査と現地より採取した土壌を用いて,1)前作株元からの採土距離別土壌と2)耕うんによる土壌攪はんを想定した採取土壌間の土壌混合によるエンドウの生育を土壌の種類毎に比較検討し,以下の結果を得た。現地(岐阜県下,主として中山間地)で見られる連作障害対策としてa)別の畑に移す(畑地が複数枚あるか,やや規模の大きい場合),b)同一畑地内で栽培する場合は前作跡から一定の距離(1畦〜5m)をおく方法が取られる。なお,エンドウの休閑年数は通常,3年間が最も多かった。前作株元からの採土距離別にみた連作エンドウの生育は土壌の種類によって異なり,壌土の30cm区で最も生育が劣った。砂壌土と埴壌土では採土距離の影響は明瞭ではなかった。採取土壌の混合についてはいずれの土壌の種類においても前作株元から70cm離れた地点での混合であれば連作による生育抑制などの悪影響はでないことが明らかとなった。
著者
堀内 孝
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究では,「自伝想起の生成・再認モデル(堀内,2004a)」における再認プロセスを精緻化するために,自伝想起の意識的成分と自動的成分の性質の相違に関して実験的な検証が行われた。実験1,2では,想起時間を操作した検討が行われた。実験1では,実験参加者にはあらかじめ想起時間(2秒,6秒)を告知した上で自伝的記憶を想起させた。実験2では想起時間を告げず,想起開始から2秒あるいは6秒で強制的に打ち切った。いずれの実験においても,意識的成分は6秒条件と比較して2秒条件の方が少なかったが,自動的成分では有意な差が認められなかった。この結果は,自動的成分は意識的成分と比較して,想起開始後の早い段階から惹起し,2秒後には十分に機能していることを示している。実験3では想起する自伝的記憶の新旧の違いを操作した検討が行われた。大学3年生を実験参加者として,想起する自伝的記憶が古い条件(中学の3年間)と新しい条件(大学の3年間)における意識的成分と自動的成分を比較した結果,いずれの成分に関しても古い条件の方が新しい条件よりも少なかった。一般的に自動的成分は時間耐性があるが,6年もの歳月が経過するとさすがに減少すると考えられる。実験4では事象関連電位を使用した検討が行われた。Czにおける1600msから2000msの平均電位を比較した結果,"思い出せる(Remember)"判断の方が"わかるだけ(Know)"判断よりも有意に高かった。1600ms以降の両判断の波形の違いは,意識的成分と自動的成分の生起速度の違いを反映しているものと解釈された。これらの実験結果は,自伝想起の意識的成分と自動的成分が基本的に異なる特性を有しており,独立したプロセスであることを示すものである。本研究の知見にもとづき「自伝想起の生成・再認モデル2008」が提唱され,その応用可能性と評価に関する議論が行われた。
著者
堀内 孝次
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

山間山地地域を対象とした現地栽培調査から、作物栽培の生産基盤である地力維持方式として、対象全域で堆肥など多様な有機肥料に加えて化学肥料が補完的に施用されている。他方、"緑肥、野草、わら"の利用には地域差が存在しており、これらの地域特殊性は経営耕地規模や耕地の地形条件が大きく影響している。また、土壌の地力維持として微生物資材を用いることで有機性廃棄物である生ゴミ堆肥素材等の施用効果が高まった。
著者
堀内 孝次 小木曽 健次
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.52-53, 1989-04-01

稲わらとともに腐熟促進剤や石灰窒素を土壌(砂壌土, 埴壌土)に混入した場合の稲わらの分解程度と土壌生産力について検討した.