- 著者
-
柳沢 千恵
花木 秀明
大石 智洋
上原 一晃
山口 幸恵
松井 秀仁
砂川 慶介
- 出版者
- 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
- 雑誌
- The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
- 巻号頁・発行日
- vol.58, no.1, pp.11-16, 2005-02-25 (Released:2013-05-17)
- 参考文献数
- 19
26株のvancomycin (VCM) とβ-ラクタム薬が拮抗を示すMRSA (β-lactam antibioticinduced VCM-resistant MRSA: BIVR) を用いて, pazufloxacin (PZFX) と抗MRSA活性を示すVCM, teicoplanin (TEIC), arbekacin (ABK), minocycline (MINO), rifampicin (RFP), sulfamethoxazole/trimethoprim (ST) とのin vitro併用効果をcheckerboard法にて検討した。PZFXとVCMの併用では, 26株中13株 (50%), TEICでは25株 (96%), ABKでは17株 (65%), MINOでは12株 (46%), STでは14株 (54%) で相加および相乗作用が確認された。うち, 相乗作用はTEICで26株中1株 (4%), ABKとMINOで各4株 (15%) が認められた。拮抗作用はMINOでのみ3株 (12%) 認められ, その他はすべて不関であった。