著者
寺尾 智史
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.No.7, 2021-10-30

宮崎大学では、一般の大学では外国語教育の対象とされていない言語を母語とする留学生が、複数の日本人学生、自分以外の留学生に対して、自らの母語とそれをとりまく文化を日本語で教えるクラスを正規授業科目として開講している。「拡張型タンデムラーニング」の実践ともいうべきこのクラスのコーディネーションおよびファシリテーション担当者としての参与観察を通して、学ぶ側、そしてなによりレクチャーする留学生側にどのような異文化理解の互恵的深化が見られるかをまとめ、今後のさらなる展開の指針とする。
著者
寺尾 智史
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.No.7, 2021-10-30

宮崎大学では、一般の大学では外国語教育の対象とされていない言語を母語とする留学生が、複数の日本人学生、自分以外の留学生に対して、自らの母語とそれをとりまく文化を日本語で教えるクラスを正規授業科目として開講している。「拡張型タンデムラーニング」の実践ともいうべきこのクラスのコーディネーションおよびファシリテーション担当者としての参与観察を通して、学ぶ側、そしてなによりレクチャーする留学生側にどのような異文化理解の互恵的深化が見られるかをまとめ、今後のさらなる展開の指針とする。
著者
寺尾 智史
出版者
大修館書店
雑誌
言語 (ISSN:02871696)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.90-96, 2008-07
著者
寺尾 智史
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人間・環境学 (ISSN:09182829)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.137-150, 2013-12-20

グローバリズムの進展にともないますます流動化する人間社会について, 従来の地域的区切りで分類・把握し, その特徴に合致した施策を展開することは困難となりつつある. このような「領域性原理」による管理・統治は限界を呈している一方で, 「非領域性原理」によるガバナンス, すなわち, 区割りによる領域を定めない普遍的な管理・統治はその方法論が確立しておらず, 実効性を持ち得ていない. 本稿は, こうした社会科学, 人文科学上のジレンマに対して新たな視角を提供するため, 河川工学や環境科学で一般的になっている「流域圏」という圏域把握を「領域性」の文脈で捉えなおすものである. 本考察をすすめるうえで, 対象としたのは加古川流域である. この水系は, 歴史的境界をはじめ従来から流域内の文化的一体性が希薄であり, 従って, 現在の多様な文化的背景を持つ, 逆に言えば帰属を把握しづらい人聞が混住する社会を鳥瞰搬する枠構造としての「自然領域」として想定するには好適だからである. この観点から本稿では, 液状化し, 流動性が高くなっている人間社会におけることばの多様性を継承する枠組みのひとつとして, 流域国という舞台を適用可能か, 「加古川流域」を対象に考察する. 本稿を通じて過疎等に起因した従来の地域コミュニティの崩壊を通じて, 「地域意識」がソフトな, もしくはヴアーチャルな繋がりに移行している中, 治水, 水資源の確保, 環境保全において鍵概念となっている「流域圏」を, これまでの領域概念を補完する, 新たな領域性として認知する意義を論じた.
著者
原 聖 藤井 毅 大黒 俊二 高田 博行 寺尾 智史 三ツ井 崇 名和 克郎 包 聯群 石部 尚登 HEINRICH Patrick 荒木 典子 岩月 純一 バヤルメンド クルマス フロリアン デフラーフ チアド 黄 行 フフバートル カムセラ トマシュ 中江 加津彦 落合 守和 オストラー ニコラス プルブジャブ スマックマン ディック 田中 克彦 許 峰 徐 大明 珠 麗 彭 韃茹翠
出版者
女子美術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本科研の重要な成果は、(1)書き言葉生成時にある程度の標準化が行われている、(2)欧州の初期標準規範においては、①文字化と②詩歌など韻律規則を伴う書記規範の生成の2段階を経る、(3)ラテン語文化圏でも漢字文化圏でも、権威をもつ文字をそのまま採用する場合と、その変種的な創作を行う場合がある、(4)欧州における新文字の生成は紀元前1千年紀から紀元後1千年紀であり、(5)漢字文化圏における漢字に類する新文字の生成は、やや遅れ、紀元後5世紀以降、表音文字の中東からの流入以降、中央集権の力が比較的弱まる宋王朝(10-12世紀)にかけてである。