- 著者
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宮崎 秀夫
花田 信弘
中山 浩太郎
十亀 輝
重岡 利幸
児島 正明
松田 修司
竹原 直道
- 出版者
- 九州歯科学会
- 雑誌
- 九州歯科学会雑誌 (ISSN:03686833)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, no.5, pp.1137-1142, 1986
鹿児島県長島高校生(15∿18歳), 181名を対象に, CPITN (WHO)を用いた歯周疾患の疫学調査を行なった.その結果, 長島高校生の9割弱が歯肉出血(Code 1)以上の歯周疾患の症状を呈しており, 歯石沈着(Code 2)以上の所見が認められる者の比率でみると, 北九州の高校生より, 20% (女)∿40%(男)高かった.また, 歯周疾患の処置の必要性に関しては, 長島高校生の約90%が口腔清掃指導を必要としており, 80%以上が除石を必要としていた.しかしながら, 複雑な治療を要する者は1名もいなかった.以上の所見より, 集団歯科保健指導や管理が行なわれやすいこの時期(高校生)までに, 歯周疾患に関する徹底した指導, 教育と, スクリーニングの必要性が示唆された.