著者
水町 龍一 川添 充 西 誠 小松川 浩 五島 譲司 羽田野 袈裟義 椋本 洋 御園 真史 寺田 貢 高安 美智子 高木 悟 落合 洋文 青木 茂 矢島 彰 藤間 真 森 園子 船倉 武夫 上江洲 弘明 松田 修 森本 真理 井上 秀一 山口 誠一 萩尾 由貴子 西山 博正 堀口 智之 渡邊 信 近藤 恵介
出版者
湘南工科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

研究に着手後9か月で国際研究集会を行い,当初の研究目標である学士力の基盤となる数学教育を,モデリングを軸にしたリテラシー教育として行うことの可否・可能性を議論した。結論は,解釈の多義性があるので「高水準の数学的リテラシー」とすること,モデリングではなく概念理解の困難を緩和する方向で近年の数学教育は発展してきたこと,しかしいくつかの留意事項を踏まえれば十分な可能性があるということであった。そこで「高水準の数学的リテラシー」とはコンピテンスであると定式化し,教育デザイン作成に際して価値,態度,文脈を意識する必要を明らかにした。微分積分,線形代数,統計等の諸科目で教材作成・科目開発を実践的に行った。
著者
藤長 愛一郎 大脇 遼 諸澤 正樹 渡邊 信吾 松下 稔
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.172-179, 2014-03-20 (Released:2014-04-01)
参考文献数
18

2009年に世界中で流行した新型インフルエンザA(H1N1)を対象に,発病する可能性のある感受性者S,保菌者E,発病者I,免疫保持者RへといたるSEIRSモデルを作成した.そして,特定の学校内など局所的,地域的な傾向を予測できる方法として,発病者と接触し感染する人の行動を確率的に捉えてシミュレーションする「動的解析」を行った.この解析結果を微分方程式の数値解と比較し,動的解析の有効性を確認後,現実社会への応用として,学級・学年閉鎖の効果を検討した.
著者
渡邊信一郎著
出版者
汲古書院
巻号頁・発行日
2023
著者
比嘉 聖 帖佐 悦男 坂本 武郎 渡邊 信二 関本 朝久 濱田 浩朗 野崎 正太郎 前田 和徳 中村 嘉宏 舩元 太郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.458-461, 2007 (Released:2007-11-27)
参考文献数
3

脛骨に発生した骨線維性異形成(OFD)に対し,腫瘍切除後の巨大骨欠損をβ-TCPのみにて補填した3症例(男性1例,女性2例,手術時平均年齢14歳11か月)を経験したので報告する.【方法】腫瘍をen blocにボーンソーにて切除し,β-TCPにて骨欠損を補填し,不安定性への対処としてギプス固定またはplateにて固定した.【考察】OFDに対する治療において,単純掻爬骨移植では再発例が多いというのは以前より報告されていることであり,拡大切除を選択している施設も多い.当科でも同様であるが,骨欠損部が大きくなり自家骨のみでは補填困難である.当科ではBone bankのシステムも確立しておらず,症例が若年者であり採骨のリスクを考えβ-TCPのみで対処した.今回の症例ではβ-TCPは骨に置換され現時点では副作用も認められないので巨大骨欠損に対する補填材料として有用と考えられた.
著者
渡邊 信夫 Nobuo Watanabe
雑誌
放送大学研究年報 = Journal of the University of the Air (ISSN:09114505)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.151-168, 2001-03-31

この研究は,北奥州に位置する八戸藩を対象として,八戸城下町と大坂との間に都市間海運が展開したことを論証しようとするものである.近世における都市間海運は,菱垣廻船,樽廻船による海上輸送を主とする大坂・江戸間海運を典型とする.先に,江戸・仙台間の海上輸送を担った石巻穀船の運行形態,積荷などを分析し,両地間に都市間海運の展開がみられることを論証した.本稿は同じ東廻海運における八戸と江戸,八戸と大坂間の海運においても都市間海運の展開がみられることを論証し,合わせて近世海運の特性を明らかにしょうとするものである. 文政2年,八戸藩は江戸・大坂方面に移出される国産品の専売制を実施した.その担当機関として城下に国産方を設置し,藩役人のほか城下町の有力商人をその業務にあたらせ,国産品の大坂交易に乗り出した.その結果,八戸港出入津の廻船は国産方を相手とする交易となり,さらに,藩は八戸・大坂聞の国産品の移出船を藩の雇船とし定期的な海上輸送を確保した.藩は,文化11年中大坂に「大坂御国産支配元」という大坂・八戸間の交易を担当する流通機関を設置した.藩は,支配元に就任した大坂商人柳屋又八との間に「諸国規定」を締結した.この約定は,輸送船を藩の雇船とし,支配元が雇船の調達,八戸・大坂間における国産品の海上輸送,大坂での販売を一手に請負うことを基本とするものであった.幕府の御城米,藩の蔵米輸送の場合と同じく,雇船の採用,空船条項もあるが,空船確認は雇船調達地でなく,八戸港で積み出す時点での混載の有無の確認であった.空船確認が幕藩より弱いのはまだ雇船調達を大坂に依存しなければならなかった事情の反映であった.幕末期にいたると,藩の手船を主体とする大坂交易となる.しかも,八戸藩は複数のルートによる大坂交易を行なうようになり,大坂での御船調達依存も弱まり,藩の海運支配が強化されるのである.
著者
藤長 愛一郎 大脇 遼 諸澤 正樹 渡邊 信吾 松下 稔
出版者
Society of Environmental Conservation Engineering
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.172-179, 2014

2009年に世界中で流行した新型インフルエンザA(H1N1)を対象に,発病する可能性のある感受性者<i>S</i>,保菌者<i>E</i>,発病者<i>I</i>,免疫保持者<i>R</i>へといたるSEIRSモデルを作成した.そして,特定の学校内など局所的,地域的な傾向を予測できる方法として,発病者と接触し感染する人の行動を確率的に捉えてシミュレーションする「動的解析」を行った.この解析結果を微分方程式の数値解と比較し,動的解析の有効性を確認後,現実社会への応用として,学級・学年閉鎖の効果を検討した.
著者
古川 宏 野田 和恵 渡邊 信 白川 卓
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、切断者が自ら気にしているソケットの悪臭と断端部の湿疹の改善を目的に消臭・抗菌ソケットの開発を2年間で行う、切断者のQOLを高めるための研究である。平成17年度は金属フタロシアニン処理の断端袋(KSS)の抗菌性、他の断端袋との抗菌性の比較、水分吸収性、臭気試験の検討および金属フタロシアニンをソケットの材料・材質であるリゴラック、リボキシとどの様に混合させるのかの検討を行った。平成18年度は以下の検討を行った。1.消臭抗菌ソケット(金属フタロシアニン処理含有ソケット)の試作金属フタロシアニン処理の断端袋(KSS)の枚数を変えた材質を基盤にソケットを3種試作した。2.消臭抗菌ソケット(金属フタロシアニン処理含有ソケット)の抗菌作用の検討「JIS L 1902:繊維製品の抗菌性試験方法・抗菌効果」に準拠し、混釈平板法で行った。検定用菌株はStaphylococcus aureus NBRC(ATCC6538P)およびKlebsiella pnumoniae NBRC13277(ATCC4352)を用いた。消臭ソケットは金属フタロシアニン含有と非含有のものを作成した。各ソケットを4cm角に切断し、その上に3cm角の標準布を置き、菌液を接種して18時間後に菌量を測定した。その結果、金属フタロシアニン含有ソケットで両菌に対して静菌作用があることが確認されたが、殺菌活性は認められなかった。金属フタロシアニン非含有ソケットでもS.aureusでは弱い静菌作用が認められた。3.臭気試験日本防菌防黴学会臭気試験検定法に従い、ハンディーにおいモニターおよびポータブル型ニオイセンサーを用いて臭気の測定を行った。試験菌体はProteus vulgalis(ATCC13315,NBRC3815)を用いた。3種類の布を規定のバイアルビンに入れ、菌液を接種し18時間後に各バイアル中の臭気をニオイセンサーで測定した。その結果、漂白布および生成布に比較してKSSで臭気の減少が認められ、E減少幅はアンモニア臭以外の臭気で顕著であった。
著者
前田 雄一郎 成田 哲博 甲斐荘 正恒 渡邊 信久
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2008

蛋白質アクチンは高等生物の細胞に最も多量に含まれ多くの重要な細胞機能を担う。筋細胞中では数珠のように連結した重合体として筋収縮とその調節に関与し、他方一般細胞では他の蛋白質の助けを借りて重合と脱重合を繰り返す循環的分子運動によって細胞を動かす。本研究でははじめてアクチン重合体の原子構造を解明し、またアクチンと他の蛋白質の複合体構造を解明した。それら構造情報を基に機能発現メカニズムの理解を進めた。