著者
岸 泰子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.695, pp.237-242, 2014-01-30 (Released:2014-07-10)

The ceremony of the Emperor's death in the late middle age were set up according to precedent.In contrast, after the death of the Emperor in the Meiwa period, the shimenawa were hung across the naishi-dokoro where the Shinkyo (one of the Imperial Regalia) was placed. This purpose of the sanctification of the naishi-dokoro was to succeed to the sacred throne. And, at the same time, it was made clear that the Emperor's death was unhallowed as Shokue which mean the pollution caused by physical contacts with the dead body.
著者
岩本 馨 松山 恵 岸 泰子 初田 香成
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

平成29年度は前年度に議論した大方針をふまえて、より具体的なレベルでの項目検討を行った。計3回の研究会を開催したが、今年度は分担者の松山恵が在外研究で日本を離れていたので、研究会での議論は他の3人で行い、松山とは事前・事後のメールによって議論を共有し、意見交換を行うかたちをとった。まず第1回研究会は2017年7月4日に京都工芸繊維大学で開催した。この日は全員が図化のパイロット版を作成して持ち寄り、構成について議論を行った。図化にさいしては、都市史の通史的把握上基本となる図と、詳細・分析的な図を作成し、また時代や地域を横断するような分析も行うという方針を定めた。また基軸となる縮尺を定めることで、異なる項目間の図版の比較にも留意することとした。つづいて第2回研究会は9月26日に京都工芸繊維大学で開催した。この日は第1回の議論をふまえて、岸が古代・中世、岩本が近世、松山が近現代(前半)、初田が近現代(後半)を担当として、図化すべき項目案を作成し、持ち寄り議論を行った。このときの項目案はひとまず網羅的に列挙したものであったので、第3回研究会を12月15日に京都府立大学にて開催し、項目数の絞り込みと具体的な作図対象候補についてさらに詳細な議論を行った。ここでは、地方都市研究の成果の盛り込み、隣接他分野の視点の必要性について議論がなされた。今年度の議論により、図化の小方針も固まったので、最終年度はいよいよ個別の項目について、研究者を招いての議論と作図を進めていきたい。
著者
岸 泰子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.69, no.575, pp.147-153, 2004
被引用文献数
2 2

The karidono of the naishi-dokom in the imperial palace had been reconstructed repeatedly during the early modern period. The naishi-dokoro had the characteristics of a shrine. The process of the karidoncfe presentation to Goryo Shrine is analyzed in the following three ways: 1) It was imperative for the karidonds presentation to follow precedence; 2) The presentation of the karidono from the palace to Goryo Shrine was so that the structure could be used as a venue for performing ceremonies; 3) Goryo Shrine had received the palace's karidono and used it as a honden. It was the intent of the shrine to develop strong relations with the imperial court.
著者
中川 理 赤松 加寿江 加藤 玄 野村 啓介 伊藤 毅 杉浦 未樹 大田 省一 岸 泰子 上杉 和央 中島 智章 坂野 正則
出版者
神戸女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2017-04-01

まず日本国内におけるテロワール調査として東京近郊における参照産品として、野田市の醤油工場見学および研究会を実施。ワイン以外にも「テロワール」の形成がどのようになされているのを検討する上で参照事例となった。将来的な成果発表を行う国際シンポジウムのため、シャンパーニュメゾンのドゥーツ社会長へプレゼンテーションを行い、11月には宇治茶の製茶会社である福寿園の担当者と研究交流会を開催した。1月には台湾調査を実施し、多様な茶生産が流通とともに変容しながらも、テロワールを構築している状況を調査することが出来た。2月には「テロワールと流通」を軸にテロワール報告会を実施。シャトー・クーテットに関する調査分析の進捗を確認し、「テロワール」形成の現場に触れ、研究を深化することができている。一方、2020年3月初めには、フランス・ボルドーのサンテミリオン調査を予定していたが、コロナ発生により断念することとなり、2020年度、2021年度に予算繰り越しにより、国外調査によらない研究活動を実施した。2020年度は研究会をオンライン中心で実施し、9月には東アジア環境史学会大会においてポスターセッション「テロワール研究」を立ち上げ、ボルドー大学のフレデリック・ブトゥル教授をコメンテーターにしたパネルディスカッションを実行することができた。2021年度には3回のオンライン中心の研究会を実施し、また2月に「若手研究セミナー」を京都で開催し、研究を深化することができた。また京都近郊和束町茶業集落および滋賀県のワイナリーの生産現場の調査を行い知見を深めることが出来た。また、国内におけるテロワールの現地調査として、九州における嬉野茶産地やワイン生産の現場の調査を実施することができ、国内外におけるテロワールの実態を把握することができた。
著者
岸 泰子
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.695, pp.279-284, 2014

The parade started at the temporary imperial palace of Katsura and went through the streets where many powerful merchants lived to the Imperial palace at Ansei period. In deciding the course of this parade, Emperor's view "Omikoshi" was important. At the area along this parade course, the environment suitable for "Omikoshi" was created. This parade was carried out to show off the authority of Emperor and the imperial court. On the other, the towns and merchants along this parade course took a lot of doing. However, they were utilizing this parade to build up their social position to invite the customers to the sightseeing.