著者
岡林 隆敏 関 暁麗 前川 裕之 後藤 恵之輔
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D (ISSN:18806058)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.134-147, 2008 (Released:2008-03-21)
参考文献数
35

長崎の「唐人屋敷」は,公有化しないままに現在に至り,宅地開発等により境界が変化させられたために,明確な範囲確定ができない現状にあった.本論文では,GPS,GIS等の測量技術を駆使して,唐人屋敷の範囲と敷地,面積を推定した.さらに,現地調査結果を踏まえ,絵図・古地図と現在の地図を使ったGISの処理,コンピュータグラフィックスより敷地構造の表現を併用した検討を行った.また,コンピュータ技術を導入して,当時の絵図を合成することにより,唐人屋敷の地形を立体的に表現でき,より現実感のある復元を可能にした.本研究は,絵図・古写真等歴史的資料のデジタル化と,地理情報技術の融合により,遺跡の範囲を推定するための新しい土木史研究の実施方法を提案するものである.
著者
後藤 恵津子 岩崎 博之
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.107-116, 2023 (Released:2023-04-30)
参考文献数
58

本論文では,北関東の雷神社の祈願目的と夏期の雷撃密度・雨量との関係を定量的に示す.雷を恐れの対象と見なす雷除雷神社と恵みをもたらす対象と見なす雨乞雷神社の計62社に注目して,それらの分布と12年間(2009-2020年)の夏期の雷撃密度とレーダ雨量の分布とを比較した.その結果,全神社数に対する雷除雷神社の割合は雷撃密度と有意な正の相関が認められた.一方,雨乞雷神社の割合は,雷撃密度と無相関であったが,夏期雨量とは有意な負の相関が認められた.これまで定性的に説明されていた雷神社と気象要素との関係が定量的に示された. また,雨乞雷神社が期待される地域でありながら雨乞雷神社が存在しない3つの地域について,雨乞雷神社が重視されなかった理由を考察した.
著者
伊良皆 啓治 N. Chaiyapoj 中西 徳昌 後藤 恵一 上野 照剛 小田原 成計 中山 哲 茅根 一夫 山崎 慶太
出版者
公益社団法人 日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:02850192)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4_2, pp.805-808, 1997 (Released:2007-08-20)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

We have developed a multi-channel high-resolution SQUID magnetometer. This system consists of 12-channel pick-up coils 5 mm in diameter located on a 7.5 mm grid. The base-line of the gradiometer is 15 mm. The distance between the pick-up coil and the outside surface of the dewar is 5 mm. We measured the magnetic field produced by the activity of the orbicular muscle of eye, the magnetocardiogram produced by a human, and the magnetocardiogram produced by a rat. It is possible to obtain signals with good spatial resolution.
著者
網本 和 杉本 諭 高橋 哲也 後藤 恵子 牧田 光代 小松 みゆき 三好 邦達 青木 治人
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.205-209, 1992-03-15

Ⅰ.緒言 脳損傷例における高次脳機能障害と重度な麻痺の存在はきわめて重篤な障害を構成し,そのリハビリテーションは著しく困難であることが知られている.このような例に対してどのような治療的接近が可能であるかを検討することは重要である.これまでにも早期歩行に関する幾つかの報告1~5)があるが,いずれも早期から歩行しなかった群,すなわち対照群と比較しての検討は行なわれていなかった.今回われわれは,1988年5月からこのような重症例に対して,早期から長下肢装具を用いて積極的に誘発歩行訓練を施行し,その臨床効果について従来の訓練方法を施行した群と比較検討したので報告する.
著者
梶 龍兒 佐藤 健太 佐光 亘 後藤 恵
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.844-847, 2008 (Released:2009-01-15)
参考文献数
9

Diagnosis of dystonia is not difficult by recognizing the pattern of clinical presentation. Dopa-responsive dystonia (DRD) and Wilson disease are important in differential diagnosis because of their specific treatment. The most common are the focal dystonias, including blepharospasm and spasmodic torticollis. Dystonia comprises mobile involuntary movements and abnormal postures, the latter is better described as hypokinetic disorder. The pathogenesis of dystonia is now being clarified, and includes abnormal neuroplasticity caused by the relative excess of dopamine in the matrix compartment of the striatum, the possible primary lesion being the striosome. In a dopa-responsive dystonia model, dopaminergic projection is more deficient to the striosome than to the matrix, which could produce imbalance between the direct versus. indirect pathway activities. The treatment options include trihexyphenidyl, minor tranquilizers, botulinum toxin injection, and deep brain stimulation.
著者
徳永 宗正 曽我部 正道 後藤 恵一 山東 徹生 玉井 真一 小野 潔
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.392-409, 2013 (Released:2013-08-20)
参考文献数
18
被引用文献数
1

近年高速鉄道で採用の多い背の高い防音壁は,固有振動数が低く,従来支配的な設計要因とはならなかった列車風圧との共振による動的増幅が懸念された.本論文では,動的応答増幅を考慮した防音壁の設計法の提案を目的に,測定・数値解析に基づく検討を行った.列車通過時の防音壁の応答において,200km/h以下では列車荷重による応答が支配的となる一方,列車速度200km/h以上では列車風圧による応答が90%以上を占め,設計においては列車風圧のみを考慮すればよいこと,列車風圧による防音壁の応答は,列車風圧パルスと固有振動モードによる共振効果,後尾部パルスの重畳効果により増幅されること等を解明した.さらに,列車通過時の防音壁の動的応答を一般化し,防音壁の設計法として,シミュレーションによる手法と簡易法を提案した.
著者
後藤 恵 梶 龍兒 森垣 龍馬
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

大脳基底核回路の中核的役割を演じる線条体にはストリオソームとマトリックスと呼ばれる2つの機能分画が存在する。研究期間内に、ジストニア症状を呈する遺伝子改変動物モデルまたヒト疾患モデルではドパミンD1受容体シグナルの低下がストリオソームに選択的に存在することを見出した。さらに、ジストニアを主症状とする線条体変性疾患ではストリオソーム優位の神経細胞脱落がみられるが、このコンパートメント特異性病変の形成にニューロペプチドYやPSD-95 などの神経保護因子の発現が関与していることを示した。これらの所見はジストニアの発現機序として私が提唱する“ストリオソーム仮説”と符号するものである。
著者
後藤 恵之輔 立入 郁 小島 和紀
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.18-20, 2002-11-01
被引用文献数
2

Roof planting on the artificial foundation is noticed as an effective method for heat reduction, including upward radiation decrease and sun light insulation, in the city center. In this study, basic experiments by use of Normalized Differential Vegetation Index and radiation temperature, derived from ground-based remote sensing, depicted that the positive relation between the heat reduction and health condition for the same vegetation species, Zoysia tenuifolia. This relation, however, was not observed among the different vegetation species. Remote sensing provides operative data for choosing plant spices and maintaining suitable vegetation conditions, which are vital for efficient roof planting.
著者
松田 裕子 中野 孝祐 金山 正範 佐藤 知春 松尾 美里 平良 由紀子 稲嶺 紀子 上村 晶子 梅田 博子 梅野 淳子 江口 みちる 大塚 涼子 梶原 ゆかり 金田 佳代 菅野 朋和 具志堅 三恵 古閑 夏樹 佐藤 有佳里 下村 真介 城間 唯子 平良 美穂 滝本 和子 田口 幸子 蔦谷 美奈子 渡嘉敷 典子 長野 愛 福田 寿子 帆足 羽衣子 松岡 陽子 満崎 裕子 宮里 桂子 安村 由美 若松 奈津美 渡辺 真理 安藤 かおり 井上 かおる 上田 友美 上野 由紀子 甲斐 直美 後藤 綾 後藤 里佳 後藤 さや加 西水 友絵 安部 雄司 益永 美紀 宇都宮 大地 河野 育恵 吉岡 幸子 井村 慎 下森 弘之 後藤 智美 秋吉 真由子 小川 智美 奥 望 蒲原 和也 栗本 俊希 黒木 稔子 合田 奈加 後藤 恵美 佐野 明香 財満 あき 竹内 あゆみ 田村 絵梨 津野 美和 富永 久美子 中島 義及 中村 智久 戸次 つゆ子 松本 一世 松本 千尋 村上 美帆 山田 輝明 山中 由香理 三ヶ尻 克也 高木 恵理 安藤 佳香 内山 智恵 岡 恵美 国広 千恵 栗井 幸恵 後藤 恵 清 真由美 村上 智美 西府 隆行 高橋 啓子 屋良 亮子 大槗 亜理紗 紙屋 喜子 本浦 由希子 森上 奈美 吉田 知子 吉留 紅蘭
出版者
別府大学・別府大学短期大学部司書課程
雑誌
司書課程年報 (ISSN:1343974X)
巻号頁・発行日
no.2, pp.20-74, 1999-03 (Released:2011-02-28)