4 0 0 0 OA 日本海の地震

著者
長谷川 謙
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
氣象集誌. 第1輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.203-207, 1918-06-10 (Released:2009-02-05)
被引用文献数
5
著者
川畑 幸夫 藤戸 誠
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.37-44, 1951

本報文は,單に實用的見地から,台風接近の際に起る海面の上昇量と,最高水位の時刻を手輕に豫報せんとするもので,第5圖に示す如く,上昇量は大體其の季節の標準氣壓と台風の経路中の最低氣壓の差に比例し,同時に又台風が最も接近した時刻の距岸距離に逆比例する.それらを推定することにより豫報は量的に可成り正確に出來る.最高水位の時刻は本文中の表に示す如く,其の港で最低氣壓が起るときと殆んど同時と考えてよい.尤も距岸距離が著しく近く,&gamma;&rarr;0の場合には,單に圖からは上昇量が無限大となることになるが,丁度うまい場合の資料がまだないのでよくわからない.最高水位の時刻は外洋に面した港では上述の如くなるが,大阪灣,東京灣等の如く灣口の狭い灣の奥では最低氣壓の起時より10數時間早いこともあり,おそいこともある.<br>災害の面から見ると,暴風に伴う風浪が亦極めて大切なものであるが,このような短周期の波を自記せしめる測器は現在まだないので,やむを得ず檢潮儀り記録を資料とした.このため上の結果には風浪が一切除外されている.換言すれば風津浪の高さの最低限を與えてあることになり,實際には,いつでも第5圖の高さ以上の波が押寄せるわけである.<br>台風又は低氣壓に伴う海面の上昇量は,台風が洋上遙が遠方にある場合,或はそれらの中心示度が弱い場合には主として靜水力學的吸上げの影響として量的に殆んど完全に説明せられ,風の影響は全く認められない.ビユ〓フォ〓ト階級4以下の風が何日間吹き續いても影響は殆んどない.台風が接近し風力がビユーフォート階級5以上になると風による吹寄せは急速に増大し,遂に吸上げの効果を遙かに上廻るようになる.最高水位の場合の風向は第4圖に示した.<br>然しながら長週期の海面の昇降に關しては,之等の台風の場合と違ひ,風の影響は決して無視出來ないものゝようであり,これについては別途に報告したい.
著者
藤部 文昭 松本 淳 鈴木 秀人
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.66, no.8, pp.513-527, 2019 (Released:2019-09-30)
参考文献数
26
被引用文献数
1

1999~2016年の人口動態統計の個票データを使って,低温死亡率の空間・時間変動と気温との関係を統計的に調べた.空間分布においては,気温の低い都道府県ほど低温死亡率の高い傾向があり,冬季(12~3月)の平均気温1℃当たりの死亡率の変化は約12%である.年々変動においては,冬季(12~3月)の平均気温が1℃低い年は死亡率が20%程度高い.季節変化においては,12~3月の死亡数が年間の78%を占める.また日々変動においては,日平均気温1℃当たり死亡率は15%程度変動する.以上の事実は低温死亡率が気温の地域的・時間的な変動に影響されることを示しているが,熱中症に比べると気温変動に対する低温死亡率の変化率は小さい.また,冬の前半に比べて後半は低温死亡率が低いなど,低温馴化を示唆する事実がある一方で,低温馴化に否定的な事実もあり,馴化の影響は熱中症の場合ほどには明瞭でない.
著者
伊藤 耕介 WU Chun-Chieh CHAN Kelvin T. F. TOUMI Ralf DAVIS Chris
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.98, no.1, pp.5-17, 2020
被引用文献数
2

<p>台風の移動の基礎的な理解はかなり成熟しているが、注目に値する研究の進展が近年も見られる。本論文では、単純化された順圧モデル・精緻な物理モデル・データ解析によって、主に2014年以降に得られた台風の移動に関する新しい概念や既存の概念に関する新たな知見を集約する。これには、台風の移動に関する環境場と台風の相互作用、および、予測可能性の研究を含んでいる。指向流・βジャイア・非断熱加熱といった従来の概念は依然として重要であるが、台風の進路を説明するメカニズムをより正確に理解することは、さらなる進路予報の精度向上に向けて、重要な基礎をなすであろう。</p>
著者
岩崎 俊樹 中野 尚 杉 正人
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.555-570, 1987
被引用文献数
36

本論文では新しく開発中の台風進路予報モデルの概要とその予報性能について述べる。この実験モデルは北半球モデルに1-way で接続された局地モデルである。間隔50kmの一様な水平格子と8層の鉛直格子によって構成され,その予報領域は4000km&times;4000kmである。積雲対流スキームには Kuo 方式を採用している。各計算スキームは台風が良く維持されるように調整されている。初期場には適切なモデル台風が客観解析に重ね合わされている。<br>このモデルは1985年に観測された台風の中心示度や移動を精度よく予報した。また,衛星による雲画像と比較すると,台風と梅雨前線の間に強い相互作用があるケースでも,複雑な降水分布の振舞を良く予報できた。<br>インパクトテストによれば,主観解析の精度や北半球モデルの性能は実験モデルの予報精度に大きな影響を及ぼすので,それらにも十分配慮する必要があることが示唆された。
著者
榊原 均 石原 正仁 柳沢 善次
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.901-922, 1985
被引用文献数
10

1981年10月22~23日に台風8124号内の日本中部(~36&deg;N/140E)に大雨が起きた。この大雨を主にドップラーレーダーのデータを使って調べた。本研究の主な目的はそれが台風のらせん状降雨帯なのか,それとも他の型の降水系なのかを知ることである。<br>台風は長波の谷の南東部にあり,温帯低気圧に変りつつあった。この大雨は台風中心の北側にある幅の広い雲の帯の南東端で起きた。ドップラーレーダーで観測されたこの大雨の構造で最も顕著な特徴は南東側下層から北西側上層に傾いた強風軸である。これは傾いた中規模上昇流を意味する。傾いた上昇流の軸より下では対流規模の垂直運動が中規模上昇流の中に含まれていた。傾いた上昇流の軸より上では対流規模の垂直運動はほとんど存在しなかった。この大雨の南部では中層の空気が北西側から侵入した。この侵入した空気は降水粒子の蒸発により冷却し,中規模下降流を形成したと思われる。この大雨には顕著な地上収束線が伴っていたが,南部を除き大雨への効果は二次的なものであった。この大雨の構造は台風のらせん状降雨帯,眼の壁雲および中緯度スコールラインとそれぞれ少しずつ似ていた。しかしながら,この構造は温帯低気圧に変化しつつある台風の北側に発生する大雨に特徴的なものと考えられる。<br>大雨の中での降水粒子の生成と輸送の相対的重要性を調べるために,降水粒子の中規模水収支解析の結果とその解釈も示される。
著者
ブランド サムソン
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.332-341, 1972
被引用文献数
30

24年間(1945-1968)に亘る資料を用い,台風並みの強さをもつ巨大及び微少熱帯低気圧の地理的及び季節的変動をしらべた.<br>これらじょう乱の性質については,何れも,地理的及び,季節的傾向があることが,はっきりと認められた.
著者
新野 宏
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.33-51, 1980
被引用文献数
2

非圧縮で粘性がなく,密度一様な回転流体中で,回転軸に平行な体積力によって作り出された層流ジェットの振舞を線形論によって調べた。体積力はある有限の領域(以下領Aと呼ぶ)に軸対称に分布している。この力は,ある時刻(t*=0)に急に働き始め,その後の変化として<br>1) 無限に続く場合(連続的な力)<br>2) 時刻t*=T*に止む場合(継続時間T*の力)の2通りを考えるものとする。<br>連続的な力に対しては,流れの場は時間と共に回転軸方向に一様になるが,領域A内ではテイラー&bull;プラウドマンの定理が成り立たない為に圧力と接線速度は軸方向に一様にはならない。特に圧力場には,体積力に逆らうような軸方向の圧力傾度が次第に形成される。この圧力傾度は体積力が働き始めてからt*=10.90/fでほとんど定常になることがわかった。(ここでfはコリオリ係数である。)そして,定常状態では圧力傾度力は軸方向には体積力と,半径方向にはコリオリカとつりあっている。<br>継続時間T*の力に対しては,もしT*が10.90/fよりも大きいならば,力が止んだ後の領域A内の運動はT*によらないことがわかった。このような大きな値のT*に対しては,力が止んでからt*'=3.4/fと6.5/fとの間に領域A内に逆流が生ずる。(ここで,t*'=t*-T*である。)この逆流は,体積力が止むまでそれとつり合っていた逆向きの圧力傾度力によって生ずる。やがて,逆流が弱くなった後は,領域A内に周期約2&pi;/fの減衰振動が残る。この論文のモデルは,回転流体中の乱流ジェットの室内実験で見つかった逆流を説明する為に作られた線形論(新野,1978)をより洗練した形にしたものである。
著者
新田 勍 水野 孝則 高橋 清利
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.447-466, 1992
被引用文献数
37

1986/87エルニーニョ発生期に起きた、様々な対流活動と流れの場に関する、時間・空間変動の特徴について調べた。この時期、インド洋から太平洋にかけての熱帯域では、季節内変動(ISV)、超雲集団(SCC)、双子低気圧、西風バーストが発生、発達、消滅を繰り返した。<br>多くの季節内変動は、インド洋で発生し、超雲集団、双子低気圧、西風バーストを伴って、西部熱帯太平洋へと伝わって行く。1986年に発生した季節内変動の中で、エルニーニョの発達に重要な役割を果たしたと思われる、(1)5月の双子低気圧、(2)8月に発達したITCZ、(3)本格的なエルニーニョの発達と関係した11月の超雲集団、の3例について詳しい時間変化と水平-垂直構造を調べた。<br>超雲集団が赤道上をインド洋から西部太平洋に東進する過程で、下層の西風バーストが海洋大陸上、特にスマトラの地形によって大きく影響を受けることが明らかになった。
著者
菊地 勝弘 堀江 成人 播磨屋 敏生 近野 好文
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.125-139, 1988
被引用文献数
9

一般に北海道における年平均降雨量や年間の大雨日数は、本州方面に比較して少ない。しかし、北海道胆振支庁管内のオロフレ山系南東斜面では、4月から10月までの7ケ月間の平均降雨量は2,000mm近くにも達し、日降雨量90mm以上の大雨の日も年間4~51回発生し、しばしば災害をもたらし、大雨地域として知られている。近野&bull;菊地(1981)による観測から、この地域の大雨は、その最大降雨量の位置から、山岳型、海岸型、平野型、北西斜面型、その他の5つに分類される。これらのことを更に詳細に調らべるために、この地域にAMeDASその他7ケ所の雨量計に更に独自に16ケ所の雨量計のメソスケールネットワークを設け、1980、81年の2年間、6月から10月にかけて集中観測を行った。雨量計の間隔は約5kmであった。<br>山岳型降雨の場合に限ってみると、最大降雨量は、オロフレ峠(海抜930m)と、白老の滝(海抜380m)付近に現われた。海抜高度が付近の山々に比べて、比較的低い白老の滝付近に最大降雨量が現われる原因を、地形を考慮して考察した。その結果、この斜面の南東側の太平洋からの暖湿気の南東風による移流では、比較的弱い降雨が緩斜面や平坦部で観測されるが、急斜面になる山岳部では強い降雨が観測された。このことから、海岸部から山岳部にいたる沢の形状が水平収束による降雨の増幅をうながしていることが推定された。<br>これらのことを確かめるために数値実験を行った。その結果、単なる上昇流だけでは観測値に達しなかった降雨量は、水平収束の効果を加えることによって、観測値とよい一致を示した。また、山岳部の降雨強度、風速、上層の雲からの降水強度の関係が議論された。その結果、上層の雲からの降水強度が強いほど、また風速が強いほど山岳部の降雨強度が強かった。これらの結果を、数値実験と比較した。山岳部の計算による降雨強度は、上層の雲からの降水強度と風速によって増加した。したがって、もし上層の雲からの降水強度と地上での風速が、かなり正確に得られれば、オロフレ山系南東斜面での山岳部の降雨強度を推定できることが示唆された。
著者
巽 保夫
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.269-288, 1983
被引用文献数
29

経済的な時間差分スキームを開発し,プリミティブモデルに使用した。本スキームでは重力波項以外の低周波項はリープフロッグ法で積分し,その時間積分間隔(&Delta;ta)はモデルの最大風速から決まる。振動数の高い重力波に対しては安定な数値解を得るため&Delta;taをM個の短いステップに分割(&Delta;ta/M=&Delta;tb)して時間積分を行う。分割数Mは重力波速の最大値と最大風速の比から決まる。すなわち時間積分は&Delta;tb間隔で計算する重力波項と&Delta;ta間隔で計算する低周波項(リープフロッグ法の時間外挿に当る2&Delta;ta内は一定とみなす)を加えたものを用いて&Delta;tbで積分し,2Mステップで時間積分1サイクルが完了する。本スキームはMarchuk(1965)が提案したsplittingとは全く異なるスキームであり,低周波項に対しては3-levelスキームである特徴を持つ。<br>本スキームの利点は,エクスプリシット法であるためにセミ&bull;インプリシット法と比較してプログラミングが大幅に簡略化される点と,低周波項の時間積分にリープフロッグ法を採用したことにより,2次の差分精度が得られる点である。<br>本スキームを気象庁の1981年のルーチンモデル(4L-NHM)に適用して比較実験を行ない,通常のエクスプリシット積分結果と本質的に差がないことを確認した。本スキームによる計算時間短縮率は Kudoh (1978)が開発したセミ&bull;インプリシットスキームによるものと同等(2.6~3.8)である。本スキームは気象庁の1982年現在のルーチンモデル(8L-NHM及び10L-FLM)に採用され,計算時間の短縮に大いに貢献した。
著者
井上 長太郎
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
氣象集誌. 第1輯
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.154-174, 1897
著者
清水 喜允 内田 亮
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.289-299, 1974
被引用文献数
6

日本海側の沿岸平野部の大雪と関連するうず状エコーの形成過程の研究が,適切な局地集中降雪の予報のために必要である.日本海で観測される雪のエコーパターンは,吹出し初期のランダムな対流セルの分布,最盛期の一般流に平行な縦整列線エコー,衰弱期の横整列線エコー,そして稀ででるがうず状エコーが特徴的である.<br>整列した線エコーパターンは多くは一般流に平行で,線エコー相互の間隔は平均30kmでエコー頂高度の約10倍であった.この結果は浅井(1968)の,バンド状雲列の間隔に関する理論的結論を支持する.<br>うず状エコーの観測される条件は,いわゆる里雪大雪の綜観場であるが(宮沢1967),著者は地上気圧場の日本列島に位置する曲率半径100km程度のシャープなリッジが存在し,風の鉛直シアーの場に著しい変化があることを指摘する.<br>二例の観測によって,うず状エコーは西から東にのびるバンドエコーに,北東から南西に走向する線エコーが斜交するとき,うえに述べた綜観場の中で形成されることがわかった.数個の高い対流セルが反時計廻りに回転し,リング状となり,うず状エコーの中心の眼になることが指摘される.