著者
神立 誠 斎藤 洋子
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.479-484, 1968 (Released:2008-11-21)
参考文献数
17

筋肉の核酸定量において,Schneider法とSchmidt- Thannhauser法とを比較検討した.筋肉の核酸定量にはSchneider法も使用できるが,適当な抽出条件の範囲が狭いので,Schmidt-Thannhauser法を使用する方が望しい.その操作は次のとおりである.均質化した筋肉を冷0.2 NHC1O4で3回抽出して酸溶性物質を除去し,脱脂せずに0.5 N KOH,3~4時間または 1.0 NKOH,1~2時間37°CでRNAを酸溶牲化し,氷冷してからHC104な加えて0.2 N濃度としてDNA区分を沈澱させる.その上澄液についてRNAをオルシン法で定量する.RNA抽出残漬は0.75~1.0 NHC1O4に懸濁し,70°Cで20分間DNAを抽出し,DNAをインドール法で定量する.
著者
斎藤 洋子 和泉 真喜子 大沢 章
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.468-473, 1981 (Released:2009-11-16)
参考文献数
10

The amount of dietary fiber (neutral detergent fiber, acid detergent fiber and lignin) in the edible portion; leaf, stalk and bud; of 53 species of wild plants was determined by Van Soest method and also the amounts of crude fiber, water, fat and ash of these plants were estimated. These plants were taken in Fukushima prefecture and belonged to Compositae, Liliaceae, Umbelliferae, Polypodiaceae, Araliaceae, Cruciferaeae, Uruticaceae, Polygonaceae, Caprifoliaceae, Equisetaceae, Rosaceae, Lardinabalaceae, Campanulaceae, Leguminosae, Chenopodiaceae, Saururaceae, Plantaginaceae, Berberidaceae, Saxifragaceae, Rutaceae, Gramineae, Actinidiaceae and Clethraceae.Takadiastase digestion of plant before analysis of neutral detergent fiber had little effect on the amount of neutral detergent fiber in leaf, stalk and bud of wild plants. The amounts of neutral detergent fiber, acid detergent fiber and crude fiber of these plants were 1.07 to 5.92%, 0.79 to 5.19% and 0.64 to 3.67% respectively. The correlation (r) of c ude fiber with neutral detergent fiber, acid detergent fiber and cellulose; the difference between acid detergent fiber and lignin; were 0.63, 0.65 and 0.77 respectively. Neutral detergent fiber had a little correlation with nitrogen free extract (r=-0.64) but no correlation with protein and ash (r=-0.24, 0.22).
著者
斎藤 洋子 大岩 泰子
出版者
Japanese Association for Dietary Fiber Research
雑誌
日本食物繊維研究会誌 (ISSN:13431994)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.31-36, 1998-07-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
20

11種類の野菜を日常行う方法で調理し,Prosky法および酵素処理残渣中の窒素をタンパク質として差し引かないProsky変法で総食物繊維量を定量し,野菜食物繊維量の調理による変化および定量法の相違の食物繊維量への影響を検討した。 総食物繊維量の調理による変化は,茹でる・煮るでにんじん,ごぼう,たまねぎ,キャベツで増加または増加傾向にあり,減少または減少傾向にあったのはさんとうさい,にら,はくさいで,他はほとんど変化しなかった。炒める・揚げるでは,にんじん,ごぼう,だいこん,キャベツ,ほうれんそう,さんとうさい,はくさい,ピーマンが増加または増加傾向にあり,減少または減少傾向にあったのはたまねぎ,にら,こまつなであった。 酵素処理残渣中の粗タンパク質量は,葉菜類などに多く,根菜類には少ないように認められ,葉菜類などの食物繊維量を正確に求めるには酵素処理残渣中の窒素の組成を明確にする必要がある。酵素処理残渣中の粗タンパク質量は多くの種類において調理することにより増加する傾向にあった。
著者
斎藤 洋子 和泉 真喜子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.351-353, 1985-05-20 (Released:2010-03-10)
参考文献数
5
著者
小林 進 落合 武徳 堀 誠司 鈴木 孝雄 清水 孝徳 軍司 祥雄 剣持 敬 島田 英昭 岡住 慎一 林 秀樹 西郷 健一 高山 亘 岩崎 好太郎 牧野 治文 松井 芳文 宮内 英聡 夏目 俊彦 伊藤 泰平 近藤 悟 平山 信夫 星野 敏彦 井上 雅仁 山本 重則 小川 真司 河野 陽一 一瀬 正治 吉田 英生 大沼 直躬 横須賀 収 今関 文夫 丸山 紀史 須永 雅彦 税所 宏光 篠塚 典弘 佐藤 二郎 西野 卓 中西 加寿也 志賀 英敏 織田 成人 平澤 博之 守田 文範 梁川 範幸 北原 宏 中村 裕義 北田 光一 古山 信明 菅野 治重 野村 文夫 内貴 恵子 斎藤 洋子 久保 悦子 倉山 富久子 田村 道子 酒巻 建夫 柏原 英彦 島津 元秀 田中 紘一
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.231-237, 2000-10-01
被引用文献数
1

今回,千葉大学医学部附属病院において,本県第1例目となるウイルソン病肝不全症例に対する生体部分肝移植の1例を実施したので報告する。症例(レシピエント)は13歳,男児であり,術前,凝固異常(HPT<35%)とともに,傾眠傾向を示していた。血液型はAB型,入院時の身長は176.0cm,体重は67.0kgであり,標準肝容積(SLV)=1273.6cm^3であった。ドナーは姉(異父)であり,血液型はA型(適合),身長は148.0cm,体重は50.0kgと比較的小柄であり,肝右葉の移植となった。術後は極めて良好な経過をたどり,肝機能は正常化(HPT>100%)し,術後72病日で退院となった。