著者
丸山 孝一 姚 麗娟 楊 聖敏 地木 拉提 瓦 依提 神崎 明坤 趙 嘉麟 陳 継秋 阿吉 肖昌 文 蘭 関 清華
出版者
福岡女学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

全国でも17万余人しかいない錫伯族の文化研究は歴史人類学的に急を要する。本研究では東西2地域のシボ族が伝統文化を維持し、あるいは消失しつつある現状を観察、報告するものである。かたや伝統を失った東シボ(遼寧省)が伝統回帰を志向するのに対し、西シボ(新疆ウイグル自治区)では240年余維持してきた伝統を急速に喪失しつつある。そこに急接近してきた漢文化またはナショナリズムに対する同化と反発の文化力学的過程があることが判った。
著者
楊 中〓 菅原 和夫 伊藤 厳 丸山 純孝 福永 和男
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.102-108, 1987-07-31

待機利用条件下におけるオーチャードグラスの種子登熟歩合と自然落下率の変化および春の刈取りが種子生産に及ぼす影響を検討するため,帯広と川渡において実験を行った.主要な結果は以下のとおりである.1)出穂開始の約70日後に約50%の種子が自然落下し,この時点ではすでに種子の大部分が発芽能力を有していた.したがって,利用の待機期間をこの時期までとしれば,確実に自然落下種子量を確保することができるものと考えられる.2)5月28日から6月10日(出穂開始日)までに帯広で行った刈取り実験では,早い時期の低刈りおよびやや遅い時期の高刈り処理によって,出穂茎の形成がある程度促進され,出穂1週間前までの刈取り処理のほとんどが種子の生産に大きな影響を及ぼさないことが認められた.しかし,出穂の3日前以降の刈取り処理におけるオーチャードグラスの出穂率,種子の千粒重および発芽率は著しく低下した.3)オーチャードグラスの春の刈取りによる地上部除去量と幼穂の被害率との間にS字曲線を示す関係が認められた.地上部除去量が40cm以上になると,幼穂の被害率が急激に増加した.したがって,春の利用量がこれ以下であれば,種子生産に及ぼす影響がほとんどないものと考えられる.4)帯広と川渡のいずれにおいても出穂の10日前までの刈取り処理では,オーチャードグラスの出穂に及ぼす被害はほとんど認められなかった.以上の結果から,オーチャードグラスの春における利用は,適切であれば,種子生産に及ぼす影響がほとんどないことが明らかになった.自然下種による植生回復を効率よく行うための種子量を確保するためには,出穂の10日前から70日後までの休牧期間が必要である.
著者
木室 義彦 荒屋 亮 有田 大作 家永 貴史 村上 剛司 楊 智梅
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.868-876, 2009-10-15
被引用文献数
2 2

This paper proposes the concept of R-GIS, which is a geographic information system (GIS) for providing robots with environmental information. A GIS is capturing, storing, managing and presenting geographic information, and is used for various applications such as urban planning, agriculture, emergency response. In order to use a GIS for with robots, R-GIS is designed from two viewpoints. The first one is how to manage and present environmental information for robot planning. The second one is how to capture and store environmental information sensed by robots and sensors in the environment. In addition, we briefly show the system configuration of R-GIS, trends around GIS in Japan and an experimental field for R-GIS.
著者
増栄 成泰 伊藤 康久 楊 陸正 土井 達朗 加藤 範夫
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.91, no.10, pp.683-686, 2000-10-20
被引用文献数
1 1

患者は74歳,男性.1998年11月5日,無症候性肉眼的血尿を主訴に近医を受診.膀胱鏡検査にて左尿管口より出血を認め,静脈性腎盂造影(IVP)にて左腎盂腫瘍が疑われたため,11月17日当科を受診した.CT上,左下腎杯に腫瘍性病変が疑われ,逆行性腎盂造影で左下腎杯頸部の圧排像を認めた.11月26日精査加療目的で当科に入院した.12月3日,喘息発作をきたしたため気管支拡張剤,ステロイドを投与した.同時に心不全も合併したため,アルブミン製剤,カテコラミン,利尿剤を投与した.症状が軽快したため12月16日,左腎摘除術を施行したが腫瘍は認めず,病理組織学的診断はAllergic granulomatous angitisであり,臨床経過よりChurg-Strauss症候群と診断した.諸検査を追加したが,好酸球増多,P-ANCA陽性および血清IgEの高値を認めた.12月29日からプレドニン60mg/dayの内服を開始し,呼吸状態や腎機能は改善したが,1999年1月28日,急性心不全にて死亡した.
著者
楊 暁伶 北島 宣 長谷川 耕二郎
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.538-543, 2002-07-15
被引用文献数
2 8

'土佐文旦'×'水晶文旦'の交雑実生二倍体, 三倍体および四倍体個体群について, CMA染色による染色体構成を明らかにし, 染色体対合様式や二倍体間の交雑で三倍体や四倍体が出現する機構を検討した.1. 交雑実生二倍体38個体ではCMA染色により13種類の異なる染色体構成が認められ, 交雑実生個体は極めて多様な染色体構成を示すことが明らかとなった.2. 交雑実生二倍体の染色体構成において, A型染色体は1∿3本, B型染色体は0∿1本, C型染色体は3∿5本, D型染色体は2∿4本, E型染色体は8∿10本の範囲で出現した.また, B型染色体をもつ個体ではA型染色体が1∿2本の範囲で出現した.これらのことから, '土佐文旦'染色体の対合様式は, AB+CC+CC+CD+DE+EE+EE+EE+EEまたはAB+CC+CC+DD+CE+EE+EE+EE+EEと推定された.3. 交雑実生三倍体では6個体で3種類の異なる染色体構成が出現した.これらの染色体構成は, 減数第I分裂または第II分裂の非還元による非還元雌性配偶子に起因しているか, 減数第II分裂の非還元による非還元雄性配偶子に起因している可能性が示唆された.4. 交雑実生四倍体では3個体で2種類の異なる染色体構成が出現した.これらはB型染色体を2本もち, いずれの染色体型も偶数存在することから, 雌性配偶子, 雄性配偶子ともに減数第II分裂の非還元に起因すると考えられた.これらのことから, '土佐文旦'×'水晶文旦'の二倍体間の交雑で三倍体が出現するのは, 非還元雌性配偶子に起因する場合と非還元雄性配偶子に起因する場合のどちらも存在すると考えられた.
著者
楊 海英 児玉 香菜子
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.A59-A184, 2003-07-31
被引用文献数
1

衆所周知,研究中国的学子経常嘆訴説没有高精度的資料可用.究其細情不外有二.其一是説,中国是個非常保密的国家,不願意其文献資料外流.此種現象主要与中国長期淪為殖民地半殖民地従而遭受外人略奪其文化財産的歴史有関.還有一種説法話為,中国的資料尤其是宮方発表的各種資料,経過了某種帯有特定意図的操作.亦即是説,資料与現実之間有着相当大的出人和距離.本文以公布各種統計資料為目的.此類統計資料均由執筆者収集於内蒙古自治区伊克昭盟即今之鄂爾多斯市地区民間.資料全部為当地宮方所発表的有関畜牧業,農業和工業方面的基本情況.在文中,執筆者対資料的真偽不進行評論,亦不対具体数字的性質進行弁別工作.本文作者認為,統計工作的出寵過程和統計行為同様重要.統計工作的形成過程是一種「文化現象」,和数字同様反映了該社会的不同側面.也就是説,本文所提示的資料,在「数字」和「本質」両方面,都具有同様重要的文化意義.