著者
李 楊 山岸 俊男
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.100-105, 2014
被引用文献数
5

The strong reciprocity model of human cooperation (SRM) argues that strong reciprocators, who cooperate with others and punish non-cooperators, sustain within-group cooperation. However, the assumption that altruism and punishment are products of the same psychological mechanism of strong reciprocity has not been fully verified. Second-party punishment, for example as measured through rejection of unfair offers in the ultimatum game, has been demonstrated to have no relationship with cooperation in the prisoner's dilemma and other games. In this study, we tested the assumption of the SRM by comparing the participants' levels of cooperation in the prisoner's dilemma game and their inclination for punishment in a third-party punishment game. Non-student recruited from the general population (<i>N</i> = 182) participated in the study. The results show a weak but positive correlation between cooperation and third-party punishment, which is consistent with the SRM model.
著者
長谷川 信美 西脇 亜也 平田 昌彦 井戸田 幸子 飛佐 学 山本 直之 多炭 雅博 木村 李花子 宋 仁徳 李 国梅 SCHNYDER HANS 福田 明 楊 家華 郭 志宏 李 暁琴 張 涵 李 海珠 孫 軍 宋 維茹 ガマ デチン NAQASH J&K Rashid Y KUMAR Ravi AUERSWALD Karl SCHÄUFELE Rudi WENZEL Richard 梶谷 祐介 小田原 峻吾 平川 澄美 松嶺 仁宏 佐野 仁香 長谷川 岳子 坂本 信介 樫村 敦 石井 康之 森田 哲夫
出版者
宮崎大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-11-18

中国とインドにおいて、放牧方式の違いが高山草原生態系へ及ぼす影響について調査を行った。東チベット高原では、暖季放牧地が寒季放牧地よりも植物種数が多く、種数密度と地上部現存量は低かった。土壌成分は、2012年と2004年間に差はなかった。牧畜経営では、ヤクが財産から収入源への位置づけに移行する動きが見られた。また、クチグロナキウサギの生息密度と植生との関係について調査した。インドの遊牧民調査では、伝統的な放牧地利用方法により植生が保全されていることが示された。衛星画像解析では、植生は日射、気温、積雪日数等に左右され、経年的な劣化も示された。ヤク尾毛の同位体元素組成は地域と放牧方式等で異なった。
著者
羅 彩雲 宮崎 清 楊 静 植田 憲
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.81-90, 2008-09-30
被引用文献数
2

本稿は、台湾における伝統的な寝台「紅眠床」の制作技術に関する諸特質を、中部地域の職人からの聴き取りを通して明らかにしたものである。また、本稿は、職人からの聴き取りと文献資料との比較・考察を行い、台湾における伝統家具「紅眠床」に関する史料作成を志向したものである。本稿では次のことを明らかにした。(1)「紅眠床」を構成する部材名称は、機能特質を表現しつつも、職人の居住地域によって異なっている。(2)「紅眠床」の用材は時代によって変化するが、とりわけタイワンヒノキが「紅眠床」の歴史と密接に関係していた。(3)「紅眠床」の製造工程は、職人の営業形態によって異なるプロセスになっていた。(4)「紅眠床」の寸法規格は独特な単位に基づいており、職人の居住地により、その演算方法が異なっていた。(5)伝統家具「紅眠床」の制作は、時代とともに分業化が図られ、個々に専門技術を有する職人の連携によってなされるようになった。
著者
橋谷 英子 瀬田 充子 楊 思好 毛 久燕 林 小旻
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

中国浙江省舟山では一人遣い指人形芝居『月唐演義』を3日、以前と合わせて約20日分、全編のほぼ半分を録画し、また『粉粧楼』「胡奎売人頭」の段も2日で上演してもらい録画した。一方、伴奏もすべて一人で行う、より古い形式で上演される温州地区蒼南県の一人遣い指人形で、『粉粧楼』を4日20時間、『月唐演義』「李白出考」を2日10時間、泰順県でも『月唐演義』を1日上演してもらい、録画した。これらの録画記録を比較検討した結果、伴奏が別に加わる舟山では、人形は動きが細やかで上演の重要要素であるが、蒼南や泰順では棒に挿した人形を並べるだけの場面も多く、人形は補助で語りが主で、講史との関係がよりはっきりと窺えた。
著者
楊 大慶
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012

本研究の第一年目の計画は資料収集と研究準備の段階を設定しております。今年度は一連の図書館、博物館、史料館で19世紀後半における長崎、浦塩、上海と海底電信に関する史料収集を行った。具体的に長崎市では海底線史料館、長崎歴史文化博物館、長崎県立図書館で、上海市では上海市図書館、上海市档案館、上海市電信博物館でウラジオストク市立ゴーリキー図書館、国立遠東大学図書館、国立アルセーニエフ総合博物館、アムール地区研究会図書館で文献資料収集した。集めたロシア語の史料の一部を英語に翻訳してもらいました。又はデンーマクの学者の協力を得て、大北電信会社の営業報告書の一部を入手した。極東アジア都市史と通信史の先行研究も購入した。さらに資料収集と共に、中国ロシアの研究者と都市史、通信史について有意義な交流が出来ました。これらの研究活動によって、19世紀後半から20世紀に初期にかけて長崎、浦塩、上海における「通信事情」と研究状況を解明することが出来ました。言うまでもなく、これらの研究活動は本研究の基盤である、こらから、史料の補足と分析する必要がある,これに基づいて、技術史、都市史等の諸分野の最新研究に照準し極東アジア地域通信史への新視角を構築することが出来ると信じている。
著者
花岡 利幸 楊 進春 趙 文謙 西井 和夫 北村 眞一 ZHAO Wen-qian YANG Jin-chun 中村 文雄 今岡 正美 竹内 邦良 荻原 能男 張 道成
出版者
山梨大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1995

1、自然災害への対策:甲府盆地及び四川盆地を流れる河川は氾濫河川であり、両地域とも治水技術に長い歴史と特徴を持っている。2、市街地拡大・人口集中への対策:甲府盆地では城下町、周辺の農村集落の成立を通じて緩やかな発展(時速4km/hrの世界)を遂げてきたが、1965年以降の自動車化(時速40km/hr)によって市街地の拡大が始まった。自動車保有の増大に合わせる需要追随型道路計画が進められてきた。1980年代の高速交通時代(時速120km/hr)の始まりは、計画先行型計画を取り込む気運を育み、新環状道路建設計画(1994)に繋がった。成都市は約40年間に人口の都市集中が起こり、人口960.4万人、市区人口304.5万人の中国内陸部の大都市に成長した。その結果、中心部の収容力に対し人口負荷が上回り、交通渋滞、エネルギー資源不足、通学難などの問題が顕著になった。自転車中心から自動車時代を目前に控え、交通問題は深刻さを増している。対策として環状道路建設、地下鉄建設、衛星都市・中小都市の育成による大都市への人口集中の抑制が急務となっている。3、都市中心部の総合整備事業:成都市では中心部外縁を全長29kmの府河南河が流下し、「二江抱城」の独特な景観を呈している。歴代の府南河は水が清く深く、潅漑、供水、運航、洪水防御などの機能を持ち、主要交通路でもあった。しかし、工業の発展、人口の増加に伴い、府南河はスラム地と化し、昔の栄光を失いつつある。府南河整備事業は、生態的都市の建設を目指し、持続的経済成長および社会的進歩を推進する目的の総合整備事業である。その内容は(1)洪水防御、(2)環境保全、(3)緑地整備、(4)道路とライフラインの整備、(5)住宅建設などである。沿河住民10万人移住を伴うこの事業は1985年から計画検討の後、1992年に正式に着工し、5年の歳月を経て1997年に概成した。その社会経済的および環境の効果が顕著に現れている。
著者
李 楊
巻号頁・発行日
2013

筑波大学博士 (環境学) 学位論文・平成25年3月25日授与 (甲第6541号)
著者
牧野義樹 グェンホアイソン 金準修 楊鉦国 リムアズマンオスマン 丹康雄
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.39, pp.1-4, 2013-03-07

ホームシミュレータの実現により,実際の住宅を利用することなく新規家電や新規制御方式の効果を確認することが可能となる.実際の宅内の環境は,外部環境や住宅の間取りや設計,存在する家電やそれらを利用する住人といった様々なモデルで構成される.また,電力不足の発生が現実的になり,太陽光発電や蓄電池,燃料電池等の発電・蓄電機器の住宅への導入がすすんでおり,それらのモデルにも対応する必要がある.このように,宅内環境は様々なモデルの集合となるため,シミュレータを構築する際にも様々なモデル,様々な実装方法に対応している必要がある.本稿は,我々が開発を行っている複数のモデルに対応したホームシミュレータの設計について述べる.
著者
楊箸 俊恵 楊箸 隆哉 寺澤 茜 小牧 静江 堀川 豊 洞 久美子 竹内 健太郎 翠川 洋子 相澤 孝夫
出版者
JAPAN SOCIETY OF NINGEN DOCK
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.25-29, 2001

疾病予防・健康増進を目的とした通信システムを構築し,希望で入会し1年間フォローした93名の検査値・運動量の変化を調べた。総コレステロール値,中性脂肪値,糖負荷試験に異常のあった者は各検査値の改善と運動量の増加が認められた。また各検査値が正常だった者は元来運動量が多いが,入会後もそれを維持できていた。医療従事者と年間何回か通信するこの継続個別指導システムは,健康改善に有効であることが確認された。
著者
楊 〓叡 堀田 明裕
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.29-36, 2005-11-30
参考文献数
21

報知機能に関するサイン音の意味を調べるため, 音要素(高さ, 長さ, 大きさ)が生起する印象について評価実験を行った。被験者22人に41の実験音を提示し, 5つの報知機能(位置, 誘導, 通報, 案内, 規制)を想定した25の評価語対によって, 7段階の印象評価を行った。評点平均値の結果から音の高さが位置の高低と関わりのあることがわかった。また, 音が短ければ, 緊張感が強くなる傾向がみられ, 音が大きければ, 威圧感が強いという効果があった。因子分析では, 1強制, 2判別, 3緊張, 4象徴, 5持続, 6確認, 7方向の7因子が抽出された。規制機能に第1因子, 位置機能には第2因子, 通報機能には第3, 6因子, 案内機能には第4, 5因子, 誘導機能には第5, 7因子が含まれていた。実験音と評価語から抽出した印象と音の物理的特性, 因子の対応関係は, 新たなサイン音をデザインする時に有効と考えられた。
著者
瀬野 徹三 大槻 憲四郎 楊 昭雄
出版者
東京大学
雑誌
東京大學地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.57-77, 2000

The Chi-Chi earthquake occurred at the thrust-decollement in the accretionary prism of a young collision zone in central Taiwan. This event is thus not different from a subduction zone earthquake if Taiwan were covered by the sea water. The surface ruptures were accompanied by little damage except for the collapse of buildings standing across the surface faults. The slip directions of the surface faults were mostly NW, which is consistent with the earthquake slip vector, but there were also many W-SW and N directed slips. At the northwest corner of the earthquake fault, significant uplifts and multiple thrusts in the river bed occurred. These might all be related to the fact that the shallow portion of the earthquake fault cut the weak accretionary prism and the sediment on it. The uplifts at the northwestern corner imply an abnormal tsunami if the area were under the sea, thus suggesting a new factor for the mechanism of tsunami earthquakes: deformation of the sediment or weak accretionary prism at the lowest trench slope (Seno, 2000). The Chi-Chi earthquake might provide a unique chance to observe a subduction earthquake on land.1999年9月21日台湾中央部で起きた集集地震は,ルソン弧と中国大陸縁との間の衝突でできた付加体を切る逆断層(スラスト)で起きた.ここはユーラシアプレートとフィリピン海プレートとのプレート力学境界にあたり,通常の沈み込み帯でおきる地震と地学的には変わらない.地表で車寵埔断層として知られていた活断層に沿って地表断層が現れたが,その付近では,地表断層をまたいだ建物が壊れているのが特徴で,それ以外の被害は小さかった.地表断層のすべり方向は,かなりのものは北西方向であったが,一方西,南西,北方向のすべりもかなりの数がみられた.地表断層の北端では,大甲渓という河川の中の滝,桃畑の砂利断層崖,ダムの破損地などにおいて,弾性理論から期待できる隆起よりも3mほど大きい隆起が起きた.
著者
呉 景龍 峠 哲男 高橋 智 楊 家家 福山 秀直 福山 秀直 高橋 智 楊 家家
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

認知症の早期診断を実現するために(1)海外での認知症調査研究(2)認知症診断技術の国際基準の提案,および(3)認知症社会対策の提言を目指して調査研究を実施した共同研究者,海外の認知症関連研究者と連絡を取って,認知症に関する認知実験などの実験結果の収集,検討を行い,特に健康高齢者と認知症患者の間の触覚の認知機能の差が,認知症の早期診断に有効であるという結果を得た.この結果と本研究で構築したネットワークを元に,国際的な大規模実験に向けての準備をすすめることができた.
著者
三輪 惠 武内 久 江口 知孝 楊 長林
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.65, no.638, pp.3517-3522, 1999-10-25
参考文献数
13
被引用文献数
4

In order to realize simultaneous reduction of NO_x and Particulate emissions, effects of combustion chamber geometry were investigated in a high speed direct-injection diesel engine. The reentrant combustion chambers with different throat diameter were compared in terms of engine performance, combustion characteristics and emissions such as NO_x, particulate and THC. The phenomena of combustion process were also observed with endoscopic high speed photography. The results showed that when the throat diameter of a reentrant combustion chamber was reduced to an extent, NO_x and particulate decreased simultaneously due to retarded injection timing and the intensified squish.
著者
楊 子震
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (国際政治経済学) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第5980号)
著者
楊 海英
出版者
静岡大学人文学部
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.A113-A140, 2008-07-31