著者
楊 焮雅 伊藤 剛
雑誌
東京工芸大学芸術学部紀要 = Bulletin of Faculty of Arts, Tokyo Polytechnic University (ISSN:13493450)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.25-36, 2021-03-31

With the advent and widespread of web-based manga, expressions that differ from traditional paper-based manga haveoften been observed. "Vertical scrolling manga", which readers scroll vertically, is at the core of such new formats ofexpressions. Here, we argue the following two terms to use. One is "条漫" (in Japanese: jouman, in Chinese :Tiaoman), whichis generally used for vertical scrolling manga in Chinese, and another is " 頁漫" (in Japanese: pejiman, in Chinese :Yeman),traditional paper-based manga.Also in this paper, we reexamine the concept of pages, which is usually defined by the physical conditions of paper media.Therefore, in reading a certain panel of manga, when the series of panels that the readers have to read to understand theone in question match the frame of upper level that is consists of panels in eyeshot, we newly define the frame as a page.This redefinition of the page concept provides an understanding of the essential difference between“ jouman” and“ pejiman”.
著者
楊 吟雨 田口 哲也 Yinyu Yang Tetsuya Taguchi
出版者
同志社大学文化情報学会
雑誌
文化情報学 = Journal of culture and information science (ISSN:18808603)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1-2, pp.14-23, 2021-03-31

前回の研究ノートは歴史的契機を軸にして日本と台湾のアポリティカルな若者文化について論考を進めた。本稿では、「アポリティカルな若者文化」という前回提出した概念を再度用いて現在の東アジアで展開されている大衆文化の1形態である48系のアイドル文化を記述することによって東アジアで現在展開されている大衆文化の特質を明らかにしたい。今回の研究対象になるのは日本発(日源)のアイドル文化である。
著者
楊 海英 Haiying Yang
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.39-130, 2003-07-30

「スニト部のギルーン・バートル」(Sönid-ün Gilügün Bayatur)という人物は,13 世紀のモンゴル・ハーン国時代に大いに活躍した,と年代記はそろって記述する。スニトは13 世紀の『モンゴル秘史』にも見られる有名な部族の名称である。ギルーンは名前で,バートルは「勇士」を意味する爵号である。ギルーン・バートルはまずチンギス・ハーンをまつる八白宮祭祀のなかでその存在が認められる。祭祀者たち(Darqad)にチンギス・ハーンからの恩賜を配る儀礼の場で,ギルーン・バートルの直系子孫を称する者がその祖先の功績に基づいてチンギス・ハーンからの恩賜を拝受する。八白宮祭祀のなかで,ギルーン・バートルはチンギス・ハーンに追随した「4 人のバートル(勇士)」のひとりとして位置づけられている。このような位置づけは17 世紀以降に書かれたモンゴルの年代記の記述とも一致する。 つづいて19 世紀半ば頃の清朝道光年間にギルーン・バートルはもう一度登場する。今度は八白宮の祭祀者ダルハトのひとり,ユムドルジ(Yümdorji)という人物が,自らは13 世紀のギルーン・バートルの直系子孫で,代々八白宮の祭祀者集団内のバートル(勇士)という職掌をつとめてきたと主張する。ユムドルジは税金納入をめぐってオルドスの貴族たちと対立するが,シリンゴル盟のスニト左旗の王公たちの支持をとりつけたため,ことを有利に運ぶ。スニト左旗の王公たちとユムドルジは,13 世紀のスニト部のギルーン・バートルはユムドルジの直接の祖先である,という共通した歴史的認識を有していたことから,ユムドルジを支持したのである。このように,ギルーン・バートルという13 世紀に存在したとされる人物はチンギス・ハーンの八白宮祭祀のなかでその功績がずっと認められてきただけでなく,その子孫を称する人物も広く認知されていた。モンゴルにとって,歴史あるいは歴史上の人物は決して過去のものではなく,現在を活きる存在であることが分かる。
著者
楊 海英
出版者
静岡大学人文学部「アジア研究プロジェクト」
巻号頁・発行日
pp.1-49, 2008-06

アルタンデレヘイ(阿拉騰徳力海)原著
著者
楊 一
出版者
大阪市立大学経営学会
雑誌
経営研究 = The business review (ISSN:04515986)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.63-85, 2020-11

1 はじめに : 演劇、映画、音楽、などに代表されるクリエイティブ産業では、企業の競争優位の獲得や市場価値の創出において人々の創造性が特に重要となる。先行研究では、不確実性(uncertainty)や曖昧性(ambiguity)の高い環境に直面している中での創造性の発揮について、即興(improvisation)や疎結合(loose coupling)などの自由裁量の視点から考察したものが多い。……
著者
楊齋延一 畫
出版者
永松作五郎
巻号頁・発行日
vol.第2期, 1891
著者
松本 良恵 李 楊 新井 さくら 井上 裕香子 清成 透子 山岸 俊男
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
pp.2210, (Released:2023-10-20)
参考文献数
54

Empirical studies have shown that beliefs in conspiracy theories are associated with low self-reported attitudinal trust in other people in general. However, self-reports do not always reflect actual behaviors. The present study investigates whether beliefs in conspiracy theories are negatively associated with actual trust behavior. We conducted a secondary analysis to examine correlations between conspiracy beliefs and trust behavior measured in a monetarily incentivized economic game (trust game) as well as self-reported attitudinal general trust. The results demonstrated that the more people believed in conspiracy theories, the less they entrusted their money to strangers when there was a risk of being betrayed and losing money. The present research confirms that conspiracy beliefs are associated with low trust regardless of whether trust is self-reported attitude or actual behavior which entails the risk of betrayal.
著者
楊枝 嗣朗
出版者
佐賀大学
雑誌
佐賀大学経済論集 (ISSN:02867230)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.1-31, 2008-03
著者
楊 清閔 董 雅鳳 李 展栄 宮澤 晴彦 廣吉 勝治
出版者
北海道大学大学院農学研究院
雑誌
北海道大学農經論叢 (ISSN:03855961)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.41-51, 2009-03-31

In this paper we describe a brief survey on the aquaculture of Japanese-kelp (Konbu) in China and that Market in Taiwan. Taiwan is a remarkable Konbu market in world trade. Chinese cultured-Konbu drived from Japanese natural-Konbu (from Hokkaido Pref.) in Taiwan market. The main reasons for this are the following: (1) Upgrade of quality and mass-production by technical improvement. (2) Securing of domination in price competition. (3) Promotion of trade between China and Taiwann. We shall show the course of development and change of cultured-Konbu production in China; besides the contents of domestic Konbu market in Taiwan, in this paper.
著者
楊 英賢
出版者
国際ビジネス研究学会
雑誌
国際ビジネス研究 (ISSN:18835074)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.131-148, 2015

本研究では、台湾の自転車産業における A-Team と最大手メーカージャイアントを研究対象として、 製品アーキテクチャという新たな視点を導入することで、A-Team に関する成立背景と目的、そのパフォーマンス及び新たな能力創造、そして A-Team の特徴と従来型の組織間関係との差異などを明らかにしたい。以下、明らかになった点とインプリケーションについて述べる。<br>第一に、モジュラー型アーキテクチャの典型で、コモディティ化が一方的に進むと考えられてきた自転車産業において、ジャイアントは革新的で高付加価値の製品開発を実現した。これは A-Team における組織間協調や交流を通じた技術開発と知識の共有化・融合化の促進によって可能となった。<br>第二に、A-Team は、企業間に競争関係ではなくコーペティション(CO-OPETITION)関係を導入することで、有形資源の取引だけでなく、無形資源の共有化を実現し、さらにはコスト優位から差別化優位への能力転換などを実現させた。こうしたことが、革新的で高付加価値製品の開発生産性向上に結び付いた。これらは、従来型の中心・衛星工場システムといった取引関係では実現できなかったものである。このような、競争と提携が交錯したコーペティションという経営手法が、台湾の自転車産業独自の強みになっていると考えられる。<br>最後に、台湾の自転車産業は A-Team による新たな能力創造と製品アーキテクチャの変化に依拠して、従来のコスト優位から、差別化優位の戦略や能力の構築をさらに推進していく必要がある。中国はモジュラー型・オープン型アーキテクチャの技術開発を得意とするため、価格競争で優位性を持つ。この分野では、どの企業も中国に勝つための優位性を持つことは難しい。したがって、台湾の自転車産業は、日本型のすり合わせを特徴とする非標準的な付加価値の高いアーキテクチャ分野の製品を開発する必要がある。