著者
大角 欣矢 花岡 千春 塚原 康子 片山 杜秀 土田 英三郎 橋本 久美子 信時 裕子 石田 桜子 大河内 文恵 三枝 まり 須藤 まりな 中津川 侑紗 仲辻 真帆 吉田 学史
出版者
東京藝術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

近代日本の洋楽作曲家第一世代を代表する作曲家の一人、信時潔(1887~1965)に関する音楽学的な研究基盤を確立するため、以下の各項目を実施した。①全作品オリジナル資料の調査とデータベース化、②全作品の主要資料のデジタル画像化、③信時旧蔵出版譜・音楽関係図書目録の作成、④作品の放送記録調査(1925~1955年のJOAKによる信時作品の全放送記録)、⑤作品研究(特に《Variationen(越天楽)》と《海道東征》を中心に)、⑥明治後期における「国楽」創成を巡る言説研究、⑦伝記関係資料調査。このうち、①から⑤までの成果は、著作権保護期間内の画像を除き原則としてウェブにて公開の予定。
著者
橋本 久美 高橋 憲男 浜上 尚也 清水 陽平 安田 千尋 平藤 雅彦 千丈 雅徳
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.49-55, 2007-06-25 (Released:2014-03-28)
参考文献数
29

There are no studies reported on the salivary serotonin concentrations in adolescent patients suffering from impulsive behavior. In order to elucidate the role of serotonin in impulsivity, salivary serotonin concentrations of nine psychiatric patients and nine normal participants were measured. Both groups also completed the SSS scale (Zuckerman et al., 1978). Salivary serotonin level of patients with impulsivity was higher than that of the normal group (p = 0.040, Mann-Whitney). Moreover, the Dis scale of the patients was lower than that of the normal participants. The results were incongruent with our working hypothesis. Further research is required to clarify the relation between salivary serotonin concentrations and impulsivity.
著者
中川 純一 橋本 久 中島 大明
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.455-461, 2013-08-01

十数年前頃より,テキストマイニング技術が出現し,コンタクトセンターに蓄積される顧客の声(Voice of Customer)を商品開発やサービス改善に活用する動きが活発化した.実際VOCを活用するためにはコンタクトセンター部署が顧客満足向上をミッションとする組織(例えばCS推進部署)と情報を共有しながら,試行錯誤を繰り返して活用するケースが多い.しかし,コンタクトセンターに蓄積されるVOCは,企業が提供する商品やサービスに対して,モノを言う顧客の声(ボーカルマイノリティ)であって,一般的にはモノを言わない顧客(サイレントマジョリティ)のボリュームが圧倒的に多いという事実がある.最近では,そのモノを言わない顧客(サイレントマジョリティ)がFacebookやTwitterなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で繋がり,そのつぶやきが顧客同士で伝播するため,企業は無視できない状況に陥っている.本稿では,企業を取り巻く声(VOC,SNS,バーチャルエージェントの対話ログ)を活用している事例を紹介しつつ,今後の顧客戦略について展望を述べたい.
著者
江上 智章 橋本 久美
出版者
北海道心理学会
雑誌
北海道心理学研究 (ISSN:09182756)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.9-20, 2020-03-31 (Released:2020-03-26)
参考文献数
31

高齢期では身体機能の低下に加え,社会的役割の喪失や親しい人との離死別など,様々な喪失を経験する。それらの喪失体験を受容する際に生じる抑うつ状態期間の短縮や,配偶者などの死から生じる社会的孤立状態の予防,身体機能低下への適応的な行動変化の発生の備えとして,加齢の受容が必要であると考えられる。本研究では高齢者93 名に質問紙調査を行い,加齢の心理的受容を促進する要因の検討を行った。その結果,加齢の受容には主観的幸福感,経済状態が関連することが示唆された。また,クラスター分析の結果から加齢の受容度が高い高齢者の特徴として,主観的幸福感と経済状態の満足度が高いことが見られた。加えて,一定期間内に複数のストレスフルなライフイベントを経験することは,加齢の受容を妨げる可能性が示唆された。
著者
橋本 久美 久村 正也 浜上 尚也 飯村 伸孝
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.1145-1154, 2015

大学生の学業怠惰傾向を測定する「なまけ傾向尺度」について,学業面・健康面・認知面との関連より尺度の有効性の検討を行った.大学生205名(男性109名・女性96名,平均年齢19.9±1.3歳)に,「なまけ傾向尺度」,GHQ28,POMS短縮版,「学業生活全般に関する調査」および「不合理な信念尺度」の質問紙調査を行った.Pearsonの相関分析では,「なまけ傾向尺度」3因子と取得単位率,GHQ28,POMSの多くの下位尺度との関連が認められた.取得単位率を従属変数とした重回帰分析では,「なまけ傾向尺度」の先延ばし因子と無気力因子が有意な独立変数となった.共分散構造分析の結果では,単位取得率には無気力因子および先延ばし因子からの直接効果が認められた.本研究では,「なまけ傾向尺度」が単位取得や精神的健康度および認知面と関連をもつことから内容的妥当性が確認され,さらに,なまけ傾向尺度の3因子が相互に関連しあい,単位取得行動を阻害する心理的構造が明らかになった.
著者
橋本 久美 久村 正也 浜上 尚也 飯村 伸孝
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.1145-1154, 2015-10-01

大学生の学業怠惰傾向を測定する「なまけ傾向尺度」について,学業面・健康面・認知面との関連より尺度の有効性の検討を行った.大学生205名(男性109名・女性96名,平均年齢19.9±1.3歳)に,「なまけ傾向尺度」,GHQ28,POMS短縮版,「学業生活全般に関する調査」および「不合理な信念尺度」の質問紙調査を行った.Pearsonの相関分析では,「なまけ傾向尺度」3因子と取得単位率,GHQ28,POMSの多くの下位尺度との関連が認められた.取得単位率を従属変数とした重回帰分析では,「なまけ傾向尺度」の先延ばし因子と無気力因子が有意な独立変数となった.共分散構造分析の結果では,単位取得率には無気力因子および先延ばし因子からの直接効果が認められた.本研究では,「なまけ傾向尺度」が単位取得や精神的健康度および認知面と関連をもつことから内容的妥当性が確認され,さらに,なまけ傾向尺度の3因子が相互に関連しあい,単位取得行動を阻害する心理的構造が明らかになった.
著者
橋本 久美子 佐藤 道信 大角 欣矢 古田 亮 吉田 千鶴子 大西 純子
出版者
東京芸術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

東京音楽学校と東京美術学校が明治から昭和戦後まで文部省、皇室、陸海軍、企業、財閥、学校、市町村からの依嘱により行った受託作には、全国各地の校歌・各種団体歌、皇居前の楠木正成銅像や上野公園の西郷隆盛銅像等がある。音楽と美術双方で学内文書調査、現地調査、現物撮影、現状調査、原資料のデータ化等を行った結果、両校の受託作は近代的共同体のイメージを感覚面から共有させ、近代国家形成の一翼を担った点では共通するが、受託の方法、規模、意義、受託作が社会に及ぼす影響や浸透の仕方は相異なることが明らかとなった。