著者
鈴木 千晶 藤崎 賢二 渥美 雄介 竹村 実紀 水野 孝一 永峯 岳樹 天野 智康 山本 英雄 高橋 護
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.273-281, 2017 (Released:2017-04-20)
参考文献数
22
被引用文献数
2 3

The purpose of this study is to measure the hemodynamics on the effect of Valsalva maneuver aiming at pulmonary thromboembolism (PTE) using 2-dimensional (2D) phase contrast imaging of magnetic resonance image (MRI), Philips Ingenia 3.0-tesla (T). The maximal inspiration reduced the blood flow rate in various degrees at all measurement positions, superior vena cava (SVC), inferior vena cava (IVC), pulmonary artery (PA), ascending aorta (AA), and descending aorta (DA). This result suggests that the contrast effect in the PA might become weak during general PA phase to give a substantial influence of Valsalva maneuver in the condition after maximum inspiration. A contrast-enhanced computed tomography (CT) examination aiming at detection for PTE should be scanned without an advance maximum inspiration.
著者
上田 明良 水野 孝彦 梶村 恒
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.91, no.6, pp.469-478, 2009 (Released:2010-03-12)
参考文献数
81
被引用文献数
1 2

キクイムシ類 (キクイムシ亜科とナガキクイムシ亜科) の生態的多様性を, 食性, 配偶システム, 坑道型, 社会性の多様性から論じた。食性は, 植物のさまざまな部分に穿孔して基質そのものを食べるバークビートルと, 木質部へ穿孔して坑道に共生微生物を栽培しこれを食べるアンブロシアビートルに分けられる。配偶システムは, メス創設の一夫一妻, 同系交配の一夫多妻, ハーレム型一夫多妻, オス創設の一夫一妻に分けられる。また, 特異的な繁殖として, 半倍数性の産雄単為生殖と精子が必要あるいは不要の産雌単為生殖もみられた。坑道型は, 配偶システムと食性の両方の影響をうけて多様化していた。また, 社会性の発達についても論じ, ナガキクイムシ亜科のAustroplatypus incomperusのメス成虫が不妊カーストとなる真社会性の観察および, カシノナガキクイムシ (Platypus quercivorus) 幼虫の利他行動の観察例を紹介した。最後に, 直接的観察によるキクイムシの坑道内での生態解明とそのために必要な人工飼育法開発の重要性について論じた。
著者
河村 浩孝 佐藤 義雄 木野 健一郎 渡辺 義史 相澤 大和 松浦 正和 橋田 浩二 浜口 俊明 山口 健二郎 一丸 忠志 芥川 大祐 南部 透 梅原 隆司 水野 孝之
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.57-63, 2010 (Released:2010-02-15)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

Boron isotope ratios were analyzed in seven domestic analytical labs for boric acid solutions with various compositions of boron isotope abundances, using an Inductively Coupled Plasma–Quadrupole Mass Spectrometer (ICP-QMS). Five sample solutions with different isotope abundances of 10B were prepared in the range of 10 to 20% by mixing two boric acid solutions containing natural B and enriched 11B, respectively. Then, the 10B isotope abundances of each sample were certified by analyzing with thermal ionization mass spectrometry (TI-MS) according to ASTM-C791-04. Results obtained from each lab have indicated good coincidences with TI-MS results. Also, the relative standard deviations of results with ICP-QMS of seven analytical labs were 0.11 to 0.81%. The measurement precision for ICP-QMS would be sufficient in terms of practical use, while taking into consideration a valid requirement required for verifying a depletion of the 10B isotope abundance in the PWR coolant, while this is greater than a nominal analytical error (relative value : 0.22%) for TI-MS shown in ASTM-C791-04.
著者
宮原 康弘 水野 孝志郎 石川 朝之 武田 邦彦
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ学会誌 (ISSN:13460633)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.33-39, 2009-02-28 (Released:2021-05-08)
参考文献数
11

油団(ゆとん)は日本の伝統的製品であり,夏場に座敷に敷き詰めると真夏の暑い時期でもその部屋の中にいる大人や子供は快適な時間を過ごすことができるため,上品で高級な夏の敷物として使われてきた.本論文はこの伝統的製品をSEM,熱伝導測定,赤外線サーモグラフィーなどの現代の機器分析器を用いて解析した結果を示したものである.油団は日本の紙(和紙)を積み重ねて作られ,表面は密で滑らかであるが,下部は粗く,繊維が絡み合っている構造を採っている.熱伝導率は0.11W・m−1・K−1であり,アルミニウム,ガラス,アクリル樹脂の板よりも低かった.これは油団が紙でできていて典型的な保温材構造をとっていることから理解できる.しかし,人間の手を赤外線サーモグラフの上において種々の物質の熱散逸速度を測定すると,油団の熱散逸速度はアルミニウム板よりは小さいものの,ガラスやアクリル樹脂より大きい結果を得た.これは,手の脂と水が油団の滑らかな表面から内部に移動し,そこで絡み合った細い繊維の表面から蒸発することによって熱を奪っているためと考えられる.
著者
水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.360, pp.12-14, 2005-10

農林水産省は7月28日、「外食における原産地表示に関するガイドライン」を発表した。そう遠くない将来、食材の原産地を上手くアピールできるかが、店の優劣を大きく左右する時代が到来するかもしれない。 このガイドラインは、外食業者が食材の原産地情報を消費者に対して自主的に表示することを促進するために作られたものだ。
著者
水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.392, pp.142-144, 2007-12

「肉じゃが」は日本人にとって特別な料理の一つではないだろうか。例えば、「得意料理は肉じゃが」と聞くだけで、日本人のほとんどは、その人に家庭的なイメージを抱いてしまう。 この肉じゃが、戦前の日本海軍で考案されたものという。発祥地として、海軍の港だった広島県の呉と福井県の舞鶴が名乗りを上げている。 今回訪ねたのは、その呉市の隣、東広島市の安芸津町。
著者
水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.423, pp.40-48, 2010-03

「送別会だけは不況が追い風になっている」─。ある居酒屋経営者がそう指摘するように、リストラに伴う退職者の増加や人員の再配置が後押しする数少ない"有望市場"、それが歓送迎会だ。今からがそのシーズン本番である。 しかし、忘年会に次ぐ重要な時期でありながら、通常の宴会コースを売り込んでいるだけという店が少なくない。
著者
浅井 章治 村瀬 勝美 社本 英 水野 孝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.319-325, 1991-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
4

納屋橋は、名古屋市の中心部を南北に流れる堀川に架かる橋長27m.幅員30mの鋼桁橋である。この橋は慶長15年(1610年)の名古屋の誕生と同時に架けられ、以後数次にわたる改築を経て現在の姿になっている。380年間ひたすら名古屋のまちの発展を支えてきた納屋橋は、明治43年から大正2年にかけての改築で、それまでの木橋から近代的な鋼アーチ橋に生れかわり、花崗岩の重厚な親柱や郷土三英傑の家紋を配した鋳物の高欄、橋の中央部に設けられたバルコニーなど、当時の社会情勢を反映した豪華なものであった。当時の名古屋市民は、この新しい橋が誕生したことを歓迎し、橋の開通式には多数の市民が参加したと記録されている。以後、この橋は名古屋のメインストリートである広小路通りとともに市民に親しまれ、周囲の街の発展にも大いに貢献してきた。橋梁景観という言葉が目新しかった昭和50年代初期に、納屋橋が当時の幅員21.8mから都市計画幅員である30mに改築されることになったが、この橋の歴史が橋の修景に大きなインパクトを与える事になった。橋梁形式はアーチから桁橋になったが、外見上はアーチ形式の飾り桁の採用や高欄の修復、親柱の復元等、明治から大正にかけて改築された当時の姿をほぼそのまま再現したものであるが、これからの橋梁景観の整備に一つの指針を与えるものである。現在の納屋橋を歴史という観点から再評価してみると、(1)技術・素材・意匠などにおいて、時代の節目を伝える土木文化財、(2)名古屋のまちの歴史を伝える記念碑であるという事ができる。また、景観整備という観点からは、(3)整備の一手法として復元の在り方を示す、(4)明治の情緒を今に伝える橋であるということができる。名古屋の堀川には納屋橋の架設と同時に六橋が架けられたが、これらの修景についても以上の経験が生かされるとともに、今後に計画されている堀川の環境整備や周辺の都市景観の整備にも生かされることが期待される。
著者
松本 利彦 松本 文子 高須 雅史 何 国彦 羽間 弘 飯田 都 水野 孝子
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.527-534, 1991

明らかな腹部症状・所見をもたない70歳以上の高齢者156例を対象として,大腸癌早期発見のために,如何に対処すべきかを検討した.全例スクリーニング的に注腸検査,大腸内視鏡検査を実施したところ,有病率は61.5%,腺腫,癌の発見率はそれぞれ26.9%,13.5%と極めて高く,しかも腺腫,癌の30~40%は深部大腸に存在しだ.大腸内視鏡所見と注腸所見の対比では,注腸検査の偽陰性率は54.4%で,ポリープが最も多く見落とされ,癌も3例あった.便潜血反応陽性率,腫瘍マーカーは,腫瘍性症例群と非腫瘍性症例群,異常なし症例群との間に有意差はなかった.以上より,高齢者大腸癌早期発見に,便潜血反応,腫瘍マーカーによる拾い上げは有用でなく,精査法としての注腸検査は偽陰性率が高く不適である.スクリーニング的な内視鏡検査が治療を含め最も望ましく,高齢者の大腸癌発生部位の特異性よりtotal colonoscopyの重要性を改めて強調したい.
著者
新田 勍 水野 孝則 高橋 清利
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.447-466, 1992
被引用文献数
43

1986/87エルニーニョ発生期に起きた、様々な対流活動と流れの場に関する、時間・空間変動の特徴について調べた。この時期、インド洋から太平洋にかけての熱帯域では、季節内変動(ISV)、超雲集団(SCC)、双子低気圧、西風バーストが発生、発達、消滅を繰り返した。<br>多くの季節内変動は、インド洋で発生し、超雲集団、双子低気圧、西風バーストを伴って、西部熱帯太平洋へと伝わって行く。1986年に発生した季節内変動の中で、エルニーニョの発達に重要な役割を果たしたと思われる、(1)5月の双子低気圧、(2)8月に発達したITCZ、(3)本格的なエルニーニョの発達と関係した11月の超雲集団、の3例について詳しい時間変化と水平-垂直構造を調べた。<br>超雲集団が赤道上をインド洋から西部太平洋に東進する過程で、下層の西風バーストが海洋大陸上、特にスマトラの地形によって大きく影響を受けることが明らかになった。
著者
浅井 章治 村瀬 勝美 社本 英 水野 孝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.319-325, 1991

納屋橋は、名古屋市の中心部を南北に流れる堀川に架かる橋長27m.幅員30mの鋼桁橋である。この橋は慶長15年(1610年)の名古屋の誕生と同時に架けられ、以後数次にわたる改築を経て現在の姿になっている。<BR>380年間ひたすら名古屋のまちの発展を支えてきた納屋橋は、明治43年から大正2年にかけての改築で、それまでの木橋から近代的な鋼アーチ橋に生れかわり、花崗岩の重厚な親柱や郷土三英傑の家紋を配した鋳物の高欄、橋の中央部に設けられたバルコニーなど、当時の社会情勢を反映した豪華なものであった。<BR>当時の名古屋市民は、この新しい橋が誕生したことを歓迎し、橋の開通式には多数の市民が参加したと記録されている。以後、この橋は名古屋のメインストリートである広小路通りとともに市民に親しまれ、周囲の街の発展にも大いに貢献してきた。<BR>橋梁景観という言葉が目新しかった昭和50年代初期に、納屋橋が当時の幅員21.8mから都市計画幅員である30mに改築されることになったが、この橋の歴史が橋の修景に大きなインパクトを与える事になった。<BR>橋梁形式はアーチから桁橋になったが、外見上はアーチ形式の飾り桁の採用や高欄の修復、親柱の復元等、明治から大正にかけて改築された当時の姿をほぼそのまま再現したものであるが、これからの橋梁景観の整備に一つの指針を与えるものである。現在の納屋橋を歴史という観点から再評価してみると、(1)技術・素材・意匠などにおいて、時代の節目を伝える土木文化財、(2)名古屋のまちの歴史を伝える記念碑であるという事ができる。また、景観整備という観点からは、(3)整備の一手法として復元の在り方を示す、(4)明治の情緒を今に伝える橋であるということができる。<BR>名古屋の堀川には納屋橋の架設と同時に六橋が架けられたが、これらの修景についても以上の経験が生かされるとともに、今後に計画されている堀川の環境整備や周辺の都市景観の整備にも生かされることが期待される。
著者
水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.370, pp.54-58, 2006-05

夫婦2人で切り盛りしている約8坪の店です。ハヤシライスやハンバーグなどが好評で、雑誌などマスコミでご紹介頂くこともありますが、集客の面で効果が出るのは一時的です。客数の多い日と少ない日の差が激しく、平日の夜には2〜3人しか来店しないこともあります。月商は平均150万円。新規客を増やし、あと20万〜30万円月商を増やしたいと考えています。客単価はお昼で1200円。
著者
水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.462, pp.71-74, 2012-12

大阪市にある商店街「天神橋筋商店街」は、商店の連なる通りが南北に約2.6kmも続き「日本一長い商店街」と言われている。その商店街の雑居ビルの1階。奥まった場所に、和食店「美食同源 ながもんや」(以下、ながもんや)はある。
著者
水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.246, pp.132-135, 2005-03

「鍵の専門店」を全国展開したカリスマ経営者は、加盟店向けの債務保証に足を取られた。数値管理を「苦手」と敬遠した"逃げ"の経営が、致命的な判断ミスを生んだ。
著者
水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.376, pp.106-110, 2006-10

今年で開業10年目の居酒屋です。良い素材をお値打ちな価格で提供する地域密着の店として頑張ってきたつもりですが、この5年で競合店が続々オープン。月商は1割以上落ち込み、330万円程度になっています。店の業績は足踏み状態ですが、経営者として自分の力を試してみたいという思いもあり、2店目の出店を考えています。
著者
鶴見 佳子 水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.244, pp.64-68, 2005-01

1953年大阪府生まれ。87年に日本アシストを設立。「ナニワの再建請負人」として知られる。04年4月に経営コンサルタント会社、桂経営ソリューションズを設立。