著者
中川 孝之 光山 和彦 鵜澤 史貴 神原 浩平 池田 哲臣
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.9-12, 2010
参考文献数
4
被引用文献数
2

筆者らは、ロードレース中継等の映像素材伝送で用いる800MHz帯FPUシステムの伝送容量増加や高信頼化をめざして、MIMO-OFDMの研究開発を行っている。これまで、MIMO-OFDMの中でも時間と空間のダイバーシティを利用する時空間トレリス符号(STTC)に着目し、16QAMで64状態のSTTCを提案して、ロードレースを模擬した伝搬環境で2送信2受信の時空間トレリス符号の伝送シミュレーションや基礎実験を行ってきた。本稿では、昨年暮れに広島駅伝コースで伝送実験を行い、MIMO伝搬チャネルの解析と提案する2×2 STTC-MIMO-OFDMの伝送特性を評価し、あわせて試作装置の性能確認を行った結果について報告する。
著者
小郷 直人 池田 哲臣
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 35.21 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.9-12, 2011-06-09 (Released:2017-09-21)
参考文献数
6

放送事業用の連絡無線はVHF帯(160MHz帯)を使用し,報道や番組制作における連絡手段として利用されている.本稿では,携帯型無線機をモデル化し,人体頭部近傍に無線機を設置したときのアンテナ利得,放射パターンへの影響について数値人体モデルを用いて検討した.その結果,人体頭部とアンテナの距離が100mm以上離れていれば水平面内のアンテナ利得,および放射パターンはアンテナ単体と比較して劣化がほとんどないことがわかった.
著者
田中 雄一郎 大塩 恒太郎 伊藤 英道 佐瀬 泰玄 池田 哲也 川口 公悠樹 梶 友紘 久代 裕一郎
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.1-6, 2020 (Released:2020-03-27)
参考文献数
12

For many years, neck clipping of large internal carotid artery paraclinoid aneurysms has been challenging. However, recent technical developments in coil embolization and flow diverters have been associated with great advancements. Indeed, reducing surgical complications related to neck clipping in the era of interventional radiology is essential. The basic techniques include 1) preparation of the cervical carotid artery, 2) cannulation of the carotid artery, 3) craniotomy, 4) sectioning of the falciform ligament, 5) removal of the anterior clinoid process, 6) preparation of the ophthalmic artery, 7) temporary arterial occlusion, and 8) intraoperative angiography or indocyanine green videoangiography. Key points of the surgical techniques include appropriate preparation of the parent artery and selection of the aneurysm clips. Here, some technical details, including the removal of the anterior clinoid process, the separation of the distal dural ring and the transposition of the sphenoparietal sinus, are described to both avoid surgical complications and improve the visual outcome.
著者
國枝 孝之 山田哲 池田哲也 米谷 雄介 後藤田 中 八重樫 理人
出版者
国立大学法人 情報系センター協議会
雑誌
学術情報処理研究 (ISSN:13432915)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.138-144, 2019-09-17 (Released:2019-09-17)
参考文献数
10

香川大学は,地域課題解決型の情報システム「広告表示プリンタシステム「KadaPos/カダポス」」,「観光日記生成/印刷システム「KaDiary/カダイアリー」」,「旅の思い出を記録する観光ガイドブック生成/印刷システム「KadaPam/カダパン」」を,株式会社リコーと共同で開発した.これら情報システムの開発では,株式会社リコーの有する画像照合技術,印刷制御技術と,香川大学の有する情報システム開発技術を組み合わせ(オープン・イノベーション),「地域課題の抽出」,「課題に対する解決策(仮説)の立案」,「仮説を検証するためのプロトタイプシステムの開発」,「プロトタイプシステムを用いた実証実験」,「実証実験結果に基づく事業化判断」からなる,「香川大学型開発モデル」に基づいて開発がすすめられた.本論文では,「香川大学型開発モデル」と,カダポス,カダイアリー,カダパン開発における「香川大学型開発モデル」の実践について述べる.「香川大学型開発モデル」に基づいた香川大学における地域課題型情報システム開発の実践は,「香川大学型開発モデル」が地域課題解決型情報システム開発や,企業における技術検証などにおいて一定の効果があることを示している.
著者
後藤 隆夫 高山 毅 石木 幹人 池田 哲夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.68, pp.629-636, 2005-07-15
参考文献数
5

近年 医師の専門の細分化が全世界的に進んでいる. しかし過疎地等の地域医療では 専門外の患者に対応しなければならないケースが少なくない. そこで 診断や治療方針を遠方の他の医師に相談する いわゆる「コンサルテーション」が行なわれている. その実現手法には 電話/FAX/手紙等を用いる非システム系と 専用ハードウェアや専用ソフトウェアを用いるシステム系の二通りがある. しかしいずれも充分とは言えない. 本稿では 両手法の中間に位置し 両手法の問題点を緩和する半システム系の手法を提案する. また 試作システムを構築したところ 現役の医師たちから概ね良好な評価が得られたので報告する.Recently, majors of doctors are divided into terribly lots of fields. However, especially in the thinly populated area, it is actually not a rare case that a doctor has a patient not in his/her major. `Consultation' is a typical solution in such case and it means a consultation of assessment and/or medical treatment plan to remote another doctor. One method of realizing it is non-systematic one using telephone, FAX, or letter. Another is systematic using a dedicated hardware and/or dedicated software. However, they are not sufficient. In this paper, we propose an intermediate method. It is semi-systematic and reduces the problems in the conventional methods. We have implemented a pilot system and obtained good evaluation from some doctors in active.
著者
鈴木 慎一 中川 孝之 池田 哲臣
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.14, pp.1-6, 2010-03-12
被引用文献数
4

ハイビジョン映像を低圧縮・低遅延で無線伝送する高性能なワイヤレスハイビジョンカメラの研究を進めている.これまで,伝送容量の増大と回線信頼性の向上を目的として,ミリ波帯(42GHz帯,55GHz帯)の電波とを受信ダイバーシティ技術含むMIMO-OFDM伝送技術を用いたワイヤレスハイビジョンカメラ「ミリ波モバイルカメラ」の開発を行ってきた.そして,屋内撮影用・屋外撮影用のミリ波モバイルカメラを試作し,複数の番組撮影で使用した.今回,使用された番組の中からオープンゴルフ選手権,第60回NHK紅白歌合戦,ジャンプスキー競技の撮影で使用したミリ波モバイルカメラのシステム構成と運用方法について報告する.
著者
池田 哲郎
出版者
日本英学史学会
雑誌
英学史研究 (ISSN:03869490)
巻号頁・発行日
vol.1983, no.15, pp.195-215, 1982 (Released:2009-09-16)
参考文献数
7

Darwin's “Origin of Species” was introduced into Japan for the first time by Morse, Edward Sylvester, an American professor of biology in Tokyo University, Dept. of Scienece in 1879; twenty years after the publication of the original.Morse gave publicity to various fields of society like a university extension. His lectures in Tokyo University was published in Japanese after six years by his student Isikawa Tiyomatu.Since then in conseqence of the Darwin's views adopted by most Japanese scientist and which will ultimately, as in every other case, be followed by Japanese intelligentsia who are not scientific.I am going to write a brief history of Darwinism in Japan for last one hundred years, 1 st translation, books, essays, both natural and social sides.Bibliography of Darwinism in Japan is added as an appendix.
著者
大城 康輝 當山 美和 池田 哲也 棚原 朗
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.64, 2017

<p>沖縄県南大東島にある星野洞内の大気中222Rnの濃度変化について測定を行ったところ、これまでに報告例のない特異的な変動を示すことが分かった。一般的な洞窟における大気の循環は、洞窟内外の空気密度差によってもたらされている。また、台風時に強風が洞窟内に吹き込むことによって換気が起こることも知られている。しかし、星野洞における大気中222Rn濃度の変動は潮の干満によってもたらされている。また、台風時に突発的な222Rn濃度の上昇も確認されている。南大東島はその特有の地理的環境から、島内部に海水が浸透しており、島中央部にある湖や地底湖の水面も海面の上下動と連動して動いている。これが洞窟内大気の222Rn濃度の変動に影響を与えていると考えている。また、台風時の突発的な濃度上昇についても現在調査中である。</p>
著者
大城 康輝 當山 美和 池田 哲也 棚原 朗
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.277, 2017 (Released:2017-11-09)

沖縄県南大東島にある星野洞内の大気中222Rnの濃度変化について測定を行ったところ、これまでに報告例のない特異的な変動を示すことが分かった。一般的な洞窟における大気の循環は、洞窟内外の空気密度差によってもたらされている。また、台風時に強風が洞窟内に吹き込むことによって換気が起こることも知られている。しかし、星野洞における大気中222Rn濃度の変動は潮の干満によってもたらされている。また、台風時に突発的な222Rn濃度の上昇も確認されている。南大東島はその特有の地理的環境から、島内部に海水が浸透しており、島中央部にある湖や地底湖の水面も海面の上下動と連動して動いている。これが洞窟内大気の222Rn濃度の変動に影響を与えていると考えている。また、台風時の突発的な濃度上昇についても現在調査中である。
著者
光山 和彦 村上 文弘 池田 哲臣
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.10, pp.53-56, 2012-02-17
被引用文献数
1

ロードレースやゴルフの中継番組において,広いエリアで安定した移動中継を実現する無線伝送システムの研究を進めている.筆者らは,互いに離れた複数の基地局で受信した信号を,光ファイバ無線を利用してスイッチングセンターに集めて1台の受信装置に入力するマクロダイバーシチ受信システムを開発した.開発した受信装置は,各入力信号の遅延時間差をFFT演算前後でリアルタイムに補正した後,受信品質の良好な信号を最大4ブランチまで自動選択してMMSEアルゴリズムで合成する.本受信システムは,基地局の区別なく最適な信号を合成するため,高い回線品質を広いエリアにわたって提供できる.また,使用する機器を大幅に削減できるため,運用性の向上にも大きく貢献するものである.今回,実際の京都駅伝中継番組でカメラバイク映像の地上受信システムとして使用し,全コースの約半分の区間を途切れずに受信することに成功したので報告する.
著者
神原 浩平 光山 和彦 中川 孝之 池田 哲臣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.164, pp.79-84, 2009-07-27
被引用文献数
1

800MHz帯FPU(Field Pick-up Unit)システムは,マラソン中継などの移動映像伝送に用いられている.現在,筆者らはより高画質で途切れにくい次世代システムを目指してMIMO伝送技術および誤り訂正技術の研究を行っている.直列連接LDGM(SCLDGM:Serially-Concatenated Low-Density Generator Matrix)符号はLDPC(Low-density Parity-check)符号の短所である符号化演算量とエラーフロアの両方を低減可能な符号としてFPU用の誤り訂正符号として着目しており,これまでに連接に適したLDGM構造の提案などを行い,シミュレーションによる評価を行ってきた.今回,野外移動伝送実験によりSCLDGM符号の特性を現行システムの畳込み+RS(Reed-Solomon)連接符号などと比較した評価を行った.さらに,FPUシステムへのLDGM符号の導入に向けた観点から符号についての考察を行った.
著者
伏見 卓恭 斉藤 和巳 池田 哲夫 武藤 伸明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.5, pp.1158-1165, 2013-05-01

社会ネットワーク分析の分野で重要ノードを抽出する指標として中心性指標が提案されており,これらはノードの独立的な性質により,各ノードをランキングする手法である.本論文では,集合内での各ノードの協調的振舞いを想定して,任意のノード群に対する指標として拡張した集合中心性を提案する.集合中心性は,集合内で各ノードが互いに影響し合う点を考慮し,集合としての中心性値が高くなるようなノード集合を抽出する.集合次数中心性を求める問題はK-vertex covering問題に帰着し,集合近接中心性を求める問題はK-median問題に帰着できることを示す.集合媒介中心性においてK個の重要ノードを選定する問題は,看板配置問題という新たな数理問題の一解法であることを示す.更に,集合媒介中心性を効率的に求めるアルゴリズムを提案する.複数の構造の異なるネットワークを対象とした評価実験より,道路網上への看板配置問題への応用が期待できることを示す.
著者
池田 哲郎
出版者
日本英学史学会
雑誌
英学史研究 (ISSN:03869490)
巻号頁・発行日
vol.1983, no.15, pp.195-215, 1982

Darwin's &ldquo;Origin of Species&rdquo; was introduced into Japan for the first time by Morse, Edward Sylvester, an American professor of biology in Tokyo University, Dept. of Scienece in 1879; twenty years after the publication of the original.<BR>Morse gave publicity to various fields of society like a university extension. His lectures in Tokyo University was published in Japanese after six years by his student Isikawa Tiyomatu.<BR>Since then in conseqence of the Darwin's views adopted by most Japanese scientist and which will ultimately, as in every other case, be followed by Japanese intelligentsia who are not scientific.<BR>I am going to write a brief history of Darwinism in Japan for last one hundred years, 1 st translation, books, essays, both natural and social sides.<BR>Bibliography of Darwinism in Japan is added as an appendix.
著者
池田 哲郎
出版者
Historical Society of English Studies in Japan
雑誌
英学史研究 (ISSN:03869490)
巻号頁・発行日
no.15, pp.195-215, 1982

Darwin's "Origin of Species" was introduced into Japan for the first time by Morse, Edward Sylvester, an American professor of biology in Tokyo University, Dept. of Scienece in 1879; twenty years after the publication of the original.<BR>Morse gave publicity to various fields of society like a university extension. His lectures in Tokyo University was published in Japanese after six years by his student Isikawa Tiyomatu.<BR>Since then in conseqence of the Darwin's views adopted by most Japanese scientist and which will ultimately, as in every other case, be followed by Japanese intelligentsia who are not scientific.<BR>I am going to write a brief history of Darwinism in Japan for last one hundred years, 1 st translation, books, essays, both natural and social sides.<BR>Bibliography of Darwinism in Japan is added as an appendix.
著者
伏見 卓恭 斉藤 和巳 池田 哲夫 風間 一洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.137-146, 2013-08-21

本稿では,情報の発信や受信,片思いや両想いなどリンクの向きとして表れるノードの役割に着目し,有向ネットワークから機能的に類似するノード群で構成される機能コミュニティを抽出する手法を提案する.提案法の有効性を検証するとともに,無向化したネットワークに対する結果と比較し違いを分析する.また,ネットワークの局所的なリンク構造を分析するネットワークモチーフを用いた手法とも比較する.複数のネットワークを用いた評価実験から,無向化したネットワークに対する分析やモチーフを用いた手法では抽出できないノードの機能を,提案手法では抽出できることを示す.さらに,提案法におけるPageRank計算時の大域ジャンプ確率の大小が処理結果を左右するため,実ネットワークを用いて本手法に最適な大域ジャンプ確率を検討する.評価実験より,大域ジャンプ確率をα≃0 にすると,有向ネットワーク内のノード群が有する多様な機能によるコミュニティ抽出結果が得られることも示す.In this paper, in order to detect nodes' functions such as sending/receiving information, one-way/bidirectional relationships and so forth, we propose a method for extracting communities each of which consists of functionally similar nodes from directed networks. We confirm effectiveness and usefulness of our proposed method in comparison with two methods, a standard functional community extraction method intended for undirected networks and a method based on network motif analysis which reveals local link structures. From our experimental results using artificial and real networks, we show that our method can extract some reasonable functional communities which can not be extracted by two comparison methods. We also analyze the values of global jump probabilities which affect the results of community extraction in the PageRank calculation step of our proposed method. We show that, when we set the values of global jump probabilities as α≃0, then, we can obtain reasonable communities by various function of nodes from our experiments.
著者
須藤 賢司 落合 一彦 池田 哲也
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.386-392, 2001-10-15
被引用文献数
8

メドウフェスク(Mf)を搾乳牛の集約放牧用草種として評価するため, Mf草地とペレニアルライグラス(Pr)草地の産乳性を比較した。両草地に春分娩牛を各4頭ずつ昼間放牧し, 夜間放牧地と組み合わせて, 5年間にわたり毎年約180日間昼夜放牧した(Mf区, Pr区)。その結果, 両区牛群の日乳量, 乳成分, ボディコンディションスコア, 血液成分および放牧依存率には大差がなかった。また, 両区におけるha当たり産乳量はともにFCMで8, 500kgに達し, Mf草地にはPr草地と同時の産乳性があることが明らかとなった。一方, 試験1年目を除く放牧期間中の飼料自給率は, 両区ともに60%以上を示し, 集約放牧の効果と考えられた。