著者
渡辺 俊一 江種 伸之 平田 健正 横山 尚秀 山里 洋介 森田 昌敏
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.147-157, 2010-03-26 (Released:2010-03-26)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

本稿では,2003年3月に茨城県神栖市で発生した有機ヒ素化合物による地下水汚染の実態について報告する。汚染物質となった有機ヒ素化合物はジフェニルアルシン酸である。汚染地域で実施した野外調査では,ジフェニルアルシン酸は主に帯水層深部から検出された。しかし,汚染の発端となった飲用井戸の南東90m付近の人工的に埋め戻された浅層地盤からは,ジフェニルアルシン酸を高濃度に含むコンクリート様の塊が発見され,これが汚染源と推察された。また,地下水の汚染は汚染源から約3km離れた下流地区まで拡がっていることが確認された。
著者
渡辺 俊哉
出版者
国立音楽大学
雑誌
研究紀要 = Kunitachi College of Music journal (ISSN:02885492)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.245-251, 2021-03-31

初の作品集のCD作成にあたり、まずコンサートのライヴ録音とCD録音との違いを考察して、それぞれの特長を述べる。そしてそこから導き出された考察の結果、全曲新しく録音するという結論に至った経緯と、今回の収録にあたって作曲した新曲について、更に他の収録曲について述べる。日本語の詩を用いた新曲に関しては、その中で試みたことや、詩の選択に関して考えたこと、その狙い、また器楽曲の作曲との違いなどを述べる。最後にCD発売後の反響や、石川星太郎(指揮)、星谷丈生(作曲)、筆者によって結成された「庭園想楽」の第1回オンライン・レクチャー、「渡辺俊哉自作を語る」の講演において新曲について触れた際に、石川星太郎より指摘された箇所の考察を通して、作曲家側と演奏家側の視点の違いを紹介する。
著者
護山 真也 小野 基 稲見 正浩 師 茂樹 桂 紹隆 船山 徹 早坂 俊廣 室屋 安孝 渡辺 俊和
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は,インド・チベット仏教における仏教認識論・論理学研究の成果と東アジアで展開した因明学の成果とを架橋することで,言語や文化の壁を越えて継承・変容した仏教認識論・論理学の特質を明らかにすることを目的とした。その主たる成果は,第18回国際仏教学会(IABS)のパネル“Transmission and Transformation of Buddhist Logic and Epistemology in East Asia” での発表と討議に結実しており,近くWiener Studien zur Tibetologie und Buddhismuskund シリーズから出版予定である。

5 0 0 0 OA 転換性障害

著者
渡辺 俊之
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.193-197, 2018-03-16 (Released:2018-04-20)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

転換性障害は,心理的葛藤,喪失体験,過剰なストレス,トラウマといった心理的要因に伴う情動が身体症状に転換される疾患である.身体には原因を探すことができない随意運動機能障害や感覚機能の異常が生ずる.転換性障害患者は,麻痺や感覚異常のような症状をもつことで何らかの「利」を得ることがある.これが疾病利得と呼ばれる.なぜ身体症状をもたねばならなかったのか? 身体症状を持続させている外的要因は何か? こうした心理的背景の理解がリハビリテーション科医には必要になる.こうした心理的背景を理解したうえで,患者と一緒に「未来」を語ることが必要である.運動療法を続け歩けるようになれば,充実した生活が待っているという感覚になれれば,症状は改善していくに違いない.
著者
渡辺 俊明 田中 正彦 渡邉 和俊 高松 康雄 戸部 昭広
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.124, no.3, pp.99-111, 2004-03-01 (Released:2004-02-25)
参考文献数
51
被引用文献数
84 86

Increasing data suggest that oxygen free radical species play detrimental roles in ischemic diseases. A free radical scavenger capable of inhibiting oxidative injury is expected to become a new drug for the treatment of ischemic diseases such as cerebral ischemia. Edaravon (3-methyl-1-phenyl-2-pyrazolin-5-one), which has been developed as an neuroprotective agent for more than 15 years since its discovery, is approved for the treatment of acute cerebral infarction. In this paper, the pharmacologic characteristics and clinical effects of edaravone are reviewed. In early stage of investigation, edaravone was found to have promising activities as an antioxidative radical scavenger, quenching hydroxyl radical (•OH) and inhibiting both •OH-dependent and •OH-independent lipid peroxidation. Edaravone showed inhibitory effects on both water-soluble and lipid-soluble peroxyl radical-induced peroxidation systems, which are different from the inhibitory effects of vitamins C and E in each system, respectively. Oxidative injury to cultured endothelial cells caused by arachidonate (AA) peroxides is prevented in the existence of edaravone. To clarify the characteristics of this free radical scavenger, further investigation was carried out. Edaravone ameliorated exacerbation of cortical edema induced by a focal ischemia-reperfusion model in rats, suggesting inhibitory effects on oxidative injury to the blood-brain barrier (BBB). Additionally, edaravone also prevented rat cortical edema caused by intracortical AA infusion in which free radical production and subsequent oxidative injury to the BBB are involved. With advances in in vivo measurement technology of oxygen radicals, edaravone was shown to inhibit postischemic increases in •OH production and tissue injury in the penumbral or recirculated area in rat cerebral ischemia models. In clinical studies, edaravone improved the core neurologic deficits, activities of daily living, and functional outcome of stroke patients. Furthermore, a study using proton magnetic resonance spectroscopic techniques showed that edaravone preserved N-acetyl-aspartate in stroke patients, a promising neuronal marker in the brain. Further investigation is essential for a better understanding of free radical-mediated cerebral injury during ischemia followed by recirculation. We hope that edaravone represents a promising neuroprotectant for drug therapy in acute cerebral ischemia.
著者
渡辺 俊三
出版者
名城大学経済・経営学会
雑誌
名城論叢 (ISSN:13457993)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.121-141, 2008-03
著者
渡辺 俊一
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.673-678, 2011-10-25 (Released:2011-11-01)
参考文献数
15
被引用文献数
1 3

本稿は、日本語「まちづくり」の定義の論理構造の解明にむけられています。まず予備作業として、用語の定義に関する論理的議論をおこないます。ついで、都市計画・建築系の4人のまちづくり論者の言説による「まちづくり定義」の論理分析をおこない。それらは、西山夘三、田村明、佐藤滋、澤村明の4氏(6例)です。その結果をうけて、これら多様な「まちづくり定義」を体系的に整理する方法として、定義語に「次元」と「広義・狭義」の概念を導入することによる仮説枠組を提起してむずびとします。
著者
前田 浩人 林 加織 石毛 崇之 三品 美夏 渡辺 俊文 曽川 一幸
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.59-62, 2018 (Released:2018-12-21)
参考文献数
10

近年ネコ飼育頭数の増加傾向に伴い獣医臨床現場においてネコの下部尿路疾患(Lower urinary tract disease (LUTD))を治療する機会が増えつつある中で,原因の特定に至らず治療方針の決定に時間を要する症例も少なくない.中でも下部尿路疾患の2–10%の症例において細菌感染が認められる.MALDI-BioTyper Systemとrapid BACproを応用し,ネコの尿における直接菌種同定を試み,検査の感度及び時間の短縮について検討を行った.本法は,ネコの尿中における細菌種の同定分析を短時間に可能にする方法である.
著者
荒川 哲男 藤原 靖弘 富永 和作 渡辺 俊雄 谷川 徹也
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.12, pp.3655-3663, 2011 (Released:2013-04-11)
参考文献数
48

消化管傷害を来たす薬物として,もっとも頻度の高いものは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とアスピリンである.これらの薬剤は,整形外科領域やリウマチ内科で消炎鎮痛を目的とし,あるいは循環器や脳神経領域,ならびに代謝内分泌領域で血管イベントの一次,二次予防の目的で頻用されている.しかし,これらの薬剤による有害事象でもっとも多いのが,消化管イベント(出血,穿孔など)であり,消化器内科医とのクロストークがますます重要になってきた.胃酸分泌領域である上部消化管が病変発生の首座を占めるが,最近,小腸が可視化できるようになり,NSAIDs/アスピリンによる小腸粘膜傷害・出血がトピックスになっている.予防・治療に関しては,消化管全体を視野に入れた新しい考え方が必要になってきた.COX-2選択的阻害薬など,NSAIDs側の工夫も重要である.消化管傷害をきたす他の薬剤としては,抗生物質などがあるが,それらについても少し触れたい.
著者
渡辺 俊太郎 小玉 正博
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.32-39, 2001-12-25 (Released:2015-01-07)
参考文献数
20
被引用文献数
5 6

The present study was conducted to develop an Anger Arousal and Lengthiness Scale (AALS), and to investigate its validity and reliability. The AALS was designed to measure individual differences in proneness to anger arousal and the tendency towards maintaining anger over a long period. These tendencies are considered to be risk factors for ischemic heart disease. Two hundred and sixty two college students participated in the study. A factor analysis of 13 items included in the AALS yielded two factors, proneness to anger arousal and tendency toward anger lengthiness. Both Cronbach's alpha coefficient and test-retest correlation were high enough to support the reliability of the AALS. The validity of the scale was established by significant correlations of this scale with both the Japanese version of the Buss-Perry Aggression Questionnaire and the anger scale of the Cornell Medical Index. The utility of the AALS was discussed in the context of the relationships between emotion and health.
著者
渡辺 俊行 龍 有二 林 徹夫
出版者
九州大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1989

本研究は、パッシブ住宅の室内熱環境を予測評価するための設計支援システムの開発を目的としている。パッシブ住宅とは、日射・風・気温・地温などの自然エネルギ-を利用して、建築の構造体や空間が持っている熱的環境調整機能をコントロ-ルすることにより、夏涼しくて冬暖かい快適な室内環境の形成を図るものである。最終的に得られた成果は以下の通りである。1.パッシブ住宅の熱環境計画基本フロ-を示し、住宅用熱負荷概算プログラム,単室定常熱環境予測プログラム,多数室非定常熱環境予測プログラムを作成した。2.単室定常熱環境予測モデルにおいては、新たに室内平均放射温度と室内相対湿度の計算を組み込み、体感温度SET^*による評価を可能にした。このモデルは設計途中で熱環境を予測する際に有効であり、どの程度の通風を期待したらよいかなどを決定することができる。3.多数室非定常熱環境予測モデルにおいては、居住者の在室スケジュ-ルと体感指標PMVを設定した予測シミュレ-ションが可能である。ブラインドを含む窓面の伝熱モデルを追加し、いわゆるニアサイクル型のパッシブ住宅も取り扱えるよう改良した。夏季の日射遮蔽,通風,夜間換気,地中冷熱、冬季の断熱,気密,集熱,蓄熱を考えて基準住宅モデルの仕様を変更し、PMV±0.5以内を目標値とした室温および負荷変動のシミュレ-ション結果を基に、各パッシブ要素の個別効果と複合効果、補助冷暖房の必要期間と所要エネルギ-を明らかにした。4.徳山市および福岡市の各実験住宅において、夏季および冬季の室内熱環境を実測調査し、多数室非定常熱環境予測モデルによる計算値と比較検証した。その結果、計算値は測定値とよく一致し、本予測評価システムの有効性が確認された。
著者
渡辺 俊哉 呉屋 真之 石出 孝
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.659-667, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
50

レーザー加工は,高速かつ非接触の加工方法として幅広く製造現場に適用されている.レーザーのビームモードはシングルモードとマルチモードに分けられる.シングルモードは,集光性が良く微細加工などに適しているものの,高出力化が難しく発振器のコストが高いことから,これまで加工分野ではあまり普及してこなかった.マルチモードはシングルモードより集光性は劣るものの大出力化が可能であり,レーザー加工に広く適用されている.近年低コストの高出力シングルモードレーザーが市場投入されてきており,加工分野への適用も進められている.本稿では,レーザー加工に適用されるレーザー発振器,レーザー加工技術の開発の経緯,特徴について,事例を交えて解説する.
著者
藤本 早苗 小椋 たみ子 渡辺 俊太郎
雑誌
大阪総合保育大学紀要 = Osaka University of Comprehensive Children Education (ISSN:18816916)
巻号頁・発行日
no.14, pp.13-28, 2020-03-20

女性の社会進出が進み、一日の多くの時間を保育施設で過ごす子どもの数も増加する中で、集団への適応の如何は子どもにとって大きな課題となり得る。本研究では、社会的スキル、実行機能及び言語能力の3者を適応に関わる領域として捉え、幼児期におけるそれら3領域の関連を検討することを目的とした。近畿圏内の保育所、幼稚園、認定こども園の担任保育士に質問紙調査を実施し、3歳後半から6歳の就学前児 652 名に対する回答を得た。それらの保育者評定の得点について因子分析した結果、社会的スキル3下位尺度(主張スキル・協調スキル・自己統制スキル)、実行機能2下位尺度(抑制力・状況対応力)、言語能力2下位尺度(外言活用力・メタ言語活用力)を抽出した。分散分析の結果、7下位尺度の全てにおいて、性別と年齢の交互作用は有意ではなく、それぞれの主効果のみが有意であった。具体的には、女児が男児よりも有意に得点が高く、また、5歳前半児がそれ以前の年齢群よりも有意に得点が高かった。パス解析の結果、言語能力から社会的スキルと実行機能への影響が大きいこと、そして、言語能力の中でも、外言やメタ言語を活用する能力の発達が、幼児期における社会的スキル及び実行機能の獲得・発達に対して、共通の重要な要件となっている可能性が示唆された。
著者
渡辺 俊
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

裁量労働制を採用している法人組織のメールサーバーのアクセスログの分析を通じて、今日の就業者は4種類の執務スタイル(保守型、時間流動型、空間流動型、ポスト定住型)に分類できることを確認した。さらに、アクセスログの詳細分析、およびWeb上のデータベースサービスと地理情報システムの活用を通じて、就労スタイルごとの時間分布・空間分布を明らかにするとともに、就業者ごとに執務行為の流動化の度合いを計測・比較可能な指標を提示した。