著者
安岡 稔晃 藤岡 徹 上野 愛実 村上 祥子 井上 彩 内倉 友香 高木 香津子 宇佐美 知香 森 美妃 田中 寛希 松元 隆 松原 裕子 濱田 雄行 松原 圭一 杉山 隆
出版者
日本産科婦人科内視鏡学会
雑誌
日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 (ISSN:18849938)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.121-125, 2017 (Released:2017-06-06)
参考文献数
9

BACKGROUND: With the increase in the cesarean section rate, the complications associated with cesarean section wounds have also increased. The presence of a cesarean scar defect and diverticulum has recently been identified as a source of persistent, irregular vaginal bleeding, menstrual pain, secondary infertility, and lower abdominal pain, known as cesarean scar syndrome. CASE: A 33-year-old woman presented with menstrual and lower abdominal pain in association with an anterior extrauterine cystic mass detected by pelvic ultrasound, thought to represent a cesarean scar diverticulum. The cystic diverticulum was laparoscopically excised, and the lower anterior uterine wall was repaired. The postoperative course was good and the patient was discharged on the fifth day after surgery. Menstrual and lower abdominal pain resolved after surgery. CONCLUSION: In cases of cesarean scar syndrome associated with a cystic diverticulum, laparoscopic surgery should be considered, especially when menstrual and lower abdominal pain is present.
著者
田中 寛
出版者
日本寄生虫学会
雑誌
寄生虫学雑誌 (ISSN:00215171)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.319-323, 1967-10
著者
田中 寛一
出版者
関西大学フランス語フランス文学会
雑誌
仏語仏文学 (ISSN:02880067)
巻号頁・発行日
no.30, pp.129-147, 2003

伊地智均教授退職記念号
著者
田中 寛一
出版者
関西大学仏文学会
雑誌
仏語仏文学 (ISSN:02880067)
巻号頁・発行日
no.21, pp.21-36, 1993-12-20
著者
田中 寛 保田 淑郎 柴尾 学
出版者
関西病虫害研究会
雑誌
関西病虫害研究会報 (ISSN:03871002)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.1-9, 2015

関西国際空港において1994~97年に一期島(生息可能面積 143 ha),2007年に二期島(同 139 ha)でトノサマバッタが大発生し,群生相に特有の黒色とオレンジ色の2色の幼虫が認められた。調査は主にライントランゼクトおよびコドラート法により,管理はMEP 乳剤の散布により行った。1994~97年の推定生息個体数の最大値は1,338万個体で,天敵糸状菌<i>Entomophthora grylli </i>の発生とともに1997年に大発生が終息した。2007年の推定生息個体数の最大値は3,884万個体で,同じく<i>E. grylli </i>の発生とともに2007年7月に大発生が終息した。大発生の原因は,埋め立てにより出現した天敵不在の生物環境下に移入した成虫が数世代激しく増殖したことにあると考えられる。トノサマバッタの群生相集団は一期島,二期島とも島の北西部に偏在する傾向が認められ,この原因は6~9月の南ないし南西の風によるものと考えられる。関西国際空港においてトノサマバッタの生活史は主として年2化であり,卵だけでなく成虫,幼虫についても越冬が確認された。2007年の大発生時には効率的な調査および管理のための基本戦略を設定した。すなわち,①迅速な調査,②結果の地図化による全体把握,③高密度地点から低密度地点へと順に行う防除,④次回調査による防除効果の的確な評価(=①),⑤「①~③」の繰り返し,⑥天敵保護を目的とした低密度地点における薬剤散布の抑制,の6点とした。この戦略にしたがってMEP 乳剤により防除したところ,2007年6月9~11日に3,884万であった推定生息個体数は6月19日に14万に急減した。以上の結果,一期島,二期島におけるトノサマバッタの大発生は適切に管理され,航空機の運航に支障はなかった。
著者
藤井 壮司 田中 寛 酒井 達也 喜多 由加里 加藤 正貴 土田 隼太郎
出版者
東海北陸理学療法学術大会
雑誌
東海北陸理学療法学術大会誌 第25回東海北陸理学療法学術大会
巻号頁・発行日
pp.43, 2009 (Released:2010-04-21)

【はじめに】変形性股関節症に至るケースとして,先天性股関節脱臼の既往や臼蓋形成不全が因子としてあげられる.これら疾患は両側性に発症することが多い特徴があるため両側への治療の必要性が高いと考えられる.今回,臼蓋形成不全と診断され片側股関節痛を訴える症例に対し治療を行ったので報告する.【症例紹介】症例は26歳女性.先天性股関節脱臼・装具治療の既往歴がある.平成16年頃より左股関節に違和感出現.平成18年頃からは右寝返りの際に,左股関節前面に疼痛,脱臼感が出現する.現在は椅子に座り靴を履く時に脱臼感が出現する.【理学・X-P所見】骨盤後傾/前傾(右/左),筋力評価では左股関節周囲筋に低下を認めた.しかし,右外旋筋のみ左より低下.ROMでは股関節外転30°/25°,内転5°/0°,SLR(外旋位)70°/75°.Thomas Test陰性/陽性,片脚立位時の動揺(右<左).歩行では左下肢への重心移動が不十分.CE角23°/21°.臼蓋荷重面に軽度の骨硬化・骨棘がみられる.関節裂隙の狭小化・骨頭の変形はみられない.右大腿骨骨頭が外上方に偏位.【治療・経過】右外側hamstrings stretch,左腸腰筋stretch,左深部外旋筋再教育を施行.結果,骨盤のアライメントの改善,右外旋筋の筋出力向上,左内転可動域拡大,更に歩行でも左下肢への重心移動が改善され,靴を履く際の疼痛も軽減した.【考察】本症例において疼痛側だけでなく,反対側に対しても治療を行い疼痛軽減が図れた.理学・X-P所見から,右内転筋優位により骨頭が外上方に偏位し,さらに骨盤後傾により骨頭の被覆率が下がっていると考え,骨盤のアライメント改善から右大腿骨骨頭のアライメント改善を図った. 右骨盤の前傾が得られ,左股関節屈曲筋群の過緊張が軽減される事で立位歩行時の股関節の伸展が出やすくなる事で,左側への重心移動が改善された.【まとめ】両側性に発症する疾患に対しては,片側のみに症状が出現している症例においても両側を治療することで,疾患の進行を遅らせる効果が大きいと考えられる.
著者
会沢 成彦 田中 寛人 Z. Kuznetsova F. Toppan
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 72.1 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.3087, 2017 (Released:2018-04-19)

非相対論系におけるスピン1/2粒子の方程式であるLevy-Leblond方程式の対称性について調べた結果を報告する. まず,古典的なリー対称性の範囲では N=1 super Schrodinger 代数が最大の対称性であることを報告する. 次に,微分方程式の対称性としてより一般的な定義を採用すると,Z_2 !LaTeX$\times$ Z_2 次数付代数が対称性として現れることを示す. この事実は空間3次元のLevy-Leblond方程式に限らない. その実例として,クリフォード代数の表現論を応用して空間の次元が1と2の場合にも同様の結果が得られたことを報告する.
著者
田中 寛大 橋本 修治 原田 譲 景山 卓 末長 敏彦
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.492-498, 2018 (Released:2018-08-31)
参考文献数
15

左頭頂側頭葉梗塞の既往がある69歳女性.急性発症の右上下肢疼痛と運動麻痺,右同名半盲を訴え来院した.発作時脳波で左半球後半部に持続性のてんかん性異常波を認めた.発作時MRIで左中心後回の拡散制限を,99mTc-ECD SPECTで左頭頂葉の過灌流を認めた.以上より,右上下肢疼痛は焦点性てんかんの発作症状であり,疼痛は左一次体性感覚野に由来すると考えた.運動麻痺については一次運動野自体の異常興奮による機能障害の関与を考え,同名半盲にも同様の機序を想定した.本例は,感覚症状を伴う運動麻痺が急性に出現した時,stroke mimicとして,てんかん発作を考慮すべきことを示している.
著者
田中 寛 佐々 学 上野 庸治
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.137-140, 1955-09-30 (Released:2016-09-04)

八丈島のある地域において人が近づくと岩の突端などに無数のタテツツガムシ幼虫が現われてくるという現象が上野により見出されたが, その機構について一連の実験を行つた結果, 刺戟されない状態においてはこの虫が頂点に近い日陰で集落を作つて待機しており, 人, 鼡, 鳥などの宿主が近づくとこれを空気中の炭酸ガスの増加で感知して興奮し, 頂点にむらがつて寄生の機会を握むということが明らかになつた.本研究によつて, 当初想像された音, 光, 輻射熱, 湿度などの物理的な要因は刺戟とならず, 主として宿主の呼気にふくまれる物質が興奮を起すことが分り, 更に炭酸ガスがその主要因であることが解明された.