著者
藤井 亜里砂 石川 清彦 森住 俊美 菊地 由美 山田 智一 川森 雅仁 川添 雄彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.37, pp.21-26, 2008-09-25
被引用文献数
2

通信ネットワークを利用することで,個人別サービスや有料サービスの提供が従来のテレビ放送と比較し容易に実現できるようになった.またテレビ受信機は家電として各世帯への浸透率が高い.このため,今後テレビ受信機を対象とした個人向けサービスは新たな市場を築くものとしてますます期待されている.これまで,筆者らは放送受信機において放送と通信の会員向けサービスを利用する際,安全でかつ視聴者の操作手順を少なくすることを目的として放送通信の連携認証方式を検討し,シングルサインオンの実装方式について提案および報告を行ってきた.しかし,一人の視聴者がコンテンツの視聴を希望する端末は,行動にあわせて替わるもので固定的な使用は少ない.例えば家庭の固定受信機で利用していたサービスを,そのまま継続的(シームレス)に携帯型受信機で利用しながら外出するということができればサービスの利便性は飛躍的に向上する.我々は、異なる受信機間で認証情報およびサービスアプリケーションに依存したセキュアな情報を引継いで認証情報の連携を可能とする仕組みを,Webサービスで用いられる標準的な技術仕様であるリバティアライアンス仕様を用いて構築可能とした.
著者
石川 清忠
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.M26, no.147, pp.108-113, 1893-02-15 (Released:2015-06-17)
著者
田中 興 藤川 正毅 真壁 朝敏 石川 清貴
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
計算力学講演会講演論文集 2015.28 (ISSN:24242799)
巻号頁・発行日
pp._223-1_-_223-2_, 2015-10-10 (Released:2017-06-19)

ゲル材料は高い衝撃吸収性能などの特異な性質をもつものが多く開発されている.そしてゲル材料の性能を評価するためのシミュレーション法の確立が望まれている.その中でも特に長期使用環境下におけるゲル材料の力学特性の研究は,重要性があるにも関わらず研究が進んでいないのが現状である.そこで本研究では商用ゲル材料を対象とし,大変形下におけるクリープ挙動を実験により明らかにする.そして,シミュレーションのための材料モデルとその材料定数値について検討し,その有効性を確認する.
著者
藤川 正毅 石川 清貴 真壁 朝敏 田中 真人 笹川 崇 表 竜二
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
2016
被引用文献数
2

This paper presents a novel Formulated Alpha FEM with deviatoric / volumetric split, which is combination of standard FEM and Node-based Smoothed FEM (NS-FEM), to compute highly accurate deformation in mechanical problems using tetrahedral elements. The essential idea of the method is the use of a deviatoric alpha formulated on basis of the results of cantilever problem, and the volumetric alpha introduced NS-FEM. The features of this proposed method are: 1) immune from volumetric locking, 2) less sensitive to element distortion, and 3) to be carried out with the same preprocessing as standard FEM from user's viewpoint. Several numerical examples show that the present method achieves higher accuracy compared to the standard FEM and Edge-based/NS-FEM which is known to be one of the best S-FEM formulations.
著者
藤川 正毅 石川 清貴 真壁 朝敏 田中 真人 笹川 崇 表 竜二
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.82, no.834, pp.15-00454-15-00454, 2016
被引用文献数
5

This paper proposes a novel implementation scheme of geometrically nonlinear finite element programs, which automatically compute exact internal force vectors and element stiffness matrices by numerically differentiating a strain energy function at each element. This method can significantly simplify the complex implementation procedure which is often observed in conventional finite element implementations, since it never requires B matrices, stress tensors, and elastic tensors by hand. The proposed method is based on a highly accurate numerical derivatives which use hyper-dual numbers and never suffer from any round-off and truncation errors. Several numerical examples are performed to demonstrate the effectiveness and robustness of the proposed method.
著者
藤川 正毅 石川 清貴 真壁 朝敏 田中 真人 笹川 崇 表 竜二
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
2016
被引用文献数
5

This paper proposes a novel implementation scheme of geometrically nonlinear finite element programs, which automatically compute exact internal force vectors and element stiffness matrices by numerically differentiating a strain energy function at each element. This method can significantly simplify the complex implementation procedure which is often observed in conventional finite element implementations, since it never requires B matrices, stress tensors, and elastic tensors by hand. The proposed method is based on a highly accurate numerical derivatives which use hyper-dual numbers and never suffer from any round-off and truncation errors. Several numerical examples are performed to demonstrate the effectiveness and robustness of the proposed method.
著者
石川 清
出版者
愛知産業大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

イタリア・ルネサンス期の建設活動における職人組織の様態を把握するために,まず初期ルネサンスに職能としての建築家像が形成されていく過程を明確にした.十四世紀フィレンツェのドメニコ派修道院サンタ・マリア・ノヴェッラでは修道院内の職能分離によって早くから呼称されていた「建築家」がその技術的な水準の高さから,やがて公共建築や大聖堂のヴォールト架構等の助言者として修道院外においても活躍するようになる実態を明らかにし,十五世紀前半においては,世俗の職人組織の中から,異なったタイプの3人のマエストロ,フィリッポ・ブルネレスキ,ミケロッツォ・ディ・バルトロメオ,アントニオ・ディ・マネット・チャッケリがが「建築家」と呼ばれるようになったかを,彼らが携わった建築現場の様態を示す建設記録とルネサンス期の市民的人文主義者による建築に対する論述の中に現れる記述表現の変遷を文献学的な側面から検証し,職人組織の中でのその職能の分化過程に見出し,建設職人組織の様態の相貌を明らかにする手掛かりとした.中世期の都市停滞期に喪失した建築家像が十五世紀に入ってアルベルティの『建築論』の中で再び構築されていったが,同時に現在なおイタリア都市の性格を物質的に規定し続けている建築の文化的地平が都市機能充実の気運によって営まれた建設活動の中で培われた技術と職人組織とその建設法のシステム化によって支えられたことをさらに裏づけた.ルネサンスの都市化現象に通底した芸術生産活動における組織編成の変容とその過程を射程することによって,ルネサンス期の芸術文化,都市文化の相貌を正確にすることとした.イタリアの中世末期から初期ルネサンス期にかけての職人工房における組織的制作の手順を多次元的に把握することを試みた.
著者
大田 守雄 源河 圭一郎 石川 清司 国吉 真行 川畑 勉 野村 謙
出版者
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.13, no.7, pp.832-837, 1999-11-15
被引用文献数
7 3

症例は18歳の女性.喀血を主訴として近医を受診した.胸部X線写真で左下肺野に無気肺像を認め, 気管支鏡下生検で腺癌と診断された.精査加療目的で当科を紹介され入院となった.気管支鏡検査で左下幹の完全閉塞を認めたが, 腫瘍は易出血性であり観察のみとした.後日, 腫瘍からの出血に備え全身麻酔下の生検により低悪性度の粘表皮癌と診断された.腫瘍は左下葉支B^6入口部から発生しポリープ状に気管支内腔へ発育し, 左主気管支内腔まで達していた.左肺上葉を温存するため, 上葉気管支形成術を伴う左肺下葉切除を施行した.術後1年7カ月を経過したが, 再発の徴候を認めない.本邦における40歳以下の粘表皮癌29症例を集計し, その臨床像について検討を加えた.
著者
塚本 拓司 藤岡 俊夫 月脚 靖彦 石川 清仁 波多野 智巳
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.949-952, 1995-04-20
被引用文献数
5

尿管動脈瘻は,ショックや敗血症を伴い,死亡率の高い重篤な疾患である.我々は有カテーテル尿管皮膚癌の患者に合併した,尿管大動脈瘻の一例を経験し,治癒し得たので報告する.患者は膀胱全摘,尿管皮膚癌術を施行した65歳の男性で,手術の6年後に両側ストーマ狭窄の為,尿管カテーテルを留置している.留置16カ月後より,左カテーテルから血尿が出現.左腎出血を疑ったが,画像診断上異常は認めなかった.しかし,カテーテル交換時に大量出血を生じ,更に,CTで尿管と大動脈の癒着が示されたことから,左尿管大動脈瘻と診断した.開腹時,約7mmの瘻孔を腹部大動脈に認めた 左腎尿管を摘出後,瘻孔部は縫合閉鎖し,更に,腹直筋筋膜前鞘を縫着した.痩孔は,膀胱全摘術により尿管と大動脈が癒着し,ここに留置された尿管カテーテルによる圧迫壊死が加わり形成されたものと推察された.術後の経過は良好で,一年後の現在も健在である.尿管動脈瘻は,最近の多くの報告で尿管カテーテル留置例に発症している.近年の尿管カテーテル使用頻度の増加により,本疾患の増加も予想され,我々泌尿器科医は尿管カテーテルの重篤な合併症として,本疾患の存在を念頭に置かなければならないと思われる.
著者
石川 清
出版者
愛知産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

当該研究は、中世後期のイタリアの各地方都市(フィレンツェ・シエナ・ヴィテルボ・ローマなど)にける街路の公的都市規制と、それに伴う都市住宅・都市景観の様態変化を把握するために、(a)中世後期の市民生活形態、(b)街路を構成する建築の建設過程、(c)中世後期の都市条例statuti、(d)中世後期の政治体制を調査し、これらの分析を並列的に進めていくことで、イタリアの都市の街路における公道と私道の成立の実態、それに面する邸宅に関する法的規制の歴史的経緯を把握することによって、イタリア中世の都市生活の様態に新しい知見を見出そうと試みたものである。平成16年度から平成18年度にかけて、(1)イタリア中世後期の都市条例、(2)街路に面する景観整備のための建築規制、(3)統一的美観の成立:建築ファサードにおけるラスティケーションの導入、(4)街路環境整備のための道路監督官制度、(5)街路に面する住居建築のパラダイムの変容、を順を追って分析・考察することで、イタリア中世後期における都市景観に対する法的整備の様態を解明した。イタリアでは14世紀初頭には、我が国で言うところのいわゆる「景観法」がすでに成立しており、統一的都市景観という意識が個人都市住宅の設計理念に組み込まれていたことを垣間見ることができた。中世都市国家の中で法的整備がなされ、かつその当時の都市条例が現存する都市に分析対象が絞られたが、中世イタリアの都市国家における都市景観に対する考え方の相貌は把握できたと考える。