著者
藤田 和弘 貴田 明宏 稲垣 昭生
出版者
Japanese Association of Forensic Science and Technology
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.29-40, 2006
被引用文献数
4 2

JPEG images are degraded by blocking artifacts and mosquito noise caused by quantization on the block DCT domain. The purpose of this paper is reduction of image quality degradation by means of the image restoration method instead of the smoothing method after the simple decoding. This proposed method is based on the edge-adaptive restoration method; the regularizing operator depends on the edge orientation, and the regularizing parameter depends on the local activity. The variance of the quantization on the block DCT domain is taken into consideration.
著者
藤田 和弘 貴田 明宏 稲垣 昭生
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.29-40, 2006 (Released:2007-01-19)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2

JPEG images are degraded by blocking artifacts and mosquito noise caused by quantization on the block DCT domain. The purpose of this paper is reduction of image quality degradation by means of the image restoration method instead of the smoothing method after the simple decoding. This proposed method is based on the edge-adaptive restoration method; the regularizing operator depends on the edge orientation, and the regularizing parameter depends on the local activity. The variance of the quantization on the block DCT domain is taken into consideration.
著者
山中 克夫 藤田 和弘 名川 勝
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.25-32, 1996-01-31 (Released:2017-07-28)
被引用文献数
5 3

K-ABC (Kaufman Assessment Battery for Children)により、同時処理過程に比べ継次処理過程が優れていることを明らかにされた脳性麻痺幼児(インテーク時5歳3ヵ月)1名に対して、微細運動の指導に加え、得意な情報処理様式(=継次処理過程)を強調した描画および書字の指導を行った。指導方針として、(1)全体との関連性よりも個々の情報の順序性を重視すること(図形や文字を視覚的に全体をとらえたり、イメージすることよりも、書き順を強調する)、(2)聴覚言語的手掛かりを与えること(「止め」、「曲げ」、「はね」などを音声化し、区別させる。手続きもまた音声化、言語化する)、(3)継次的に処理することが得意であることを意識させることを挙げた。その結果、それまで描くことができなかった四角、三角などの図形を描くことが可能となり、さらに、ひらがなの1/3以上を書くことができるようになった。
著者
河野 洋一 藤田 和弘
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.331-334, 2016-06-05 (Released:2016-07-07)
参考文献数
19
被引用文献数
5 5

The behavior of the chlorogenic acids (CGAs) and total polyphenols by the difference in roast degree of coffee beans was investigated. As samples, Coffea robusta and Coffea arabica from Brazil, six kinds of different roast degree beans and green beans, were used. HPLC/UV was used for the measurement of CGAs. LC separation was performed on a C18 column with a mixture of water–acetonitrile–acetic acid (1000:50:3) including 30 mg L−1 1-hydroxyethane-1,1-diphosphonic acid (HEDP), acetonitrile and methanol as the mobile phase, and calculated as 5-caffeoyl quinic acid (5-CQA). The Folin-Ciocalteu method was used for the measurement of total polyphenols, and calculated as 5-CQA. As the roasting increased, with both varieties, CGAs decreased, although most of the total polyphenols did not change. Therefore, a difference in roasting causes a change concerning the chemical structure of CGAs. However, the change substances had a hydroxyl group, which came from the structure of CGAs, and the possibility that had antioxidant ability was suggested.
著者
橋本 重治 松原 達哉 中司 利一 藤田 和弘 藤田 雅子 栗原 輝雄 柳本 雄次
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.50-63, 1970-12-01 (Released:2017-07-28)

本研究は、肢体不自由児の性格・行動に関して、第1報にひき続き、次のような目的で行なった。1.肢体不自由児の性差と性格・行動との関連を調べること。2.肢体不自由児の運動障害の程度と性格・行動との関連を調べること。3.肢体不自由児にどのような性格・行動がみられるかを事例により研究すること。研究結果は、次のように要約できる。(1)脳性まひの男子に多いのは、社会性がありという性格・行動で、その中でも人なつこいという内容のものが多かった。また、関心事への固執とか、がんこさ、ふざける、はしゃぐといった傾向も多くみられた。脳性まひ児の女子に多いのは、その中でも、世話をよくするという傾向が多くみられた。また、感覚刺激に注意を奪われやすい、感情の変化が激しい、泣く、驚きやすいといった情緒的な性格・行動も多くみられた。非脳損傷肢体不自由児の男子に多い性格・行動は、忍耐力がなく意欲に乏しく、人見知りする、自信欠如などであり、女子に多いのは、一般的活動性、社会性があるという性格行動で、特に意欲的、明朗、指導性などが多くみられた。このように男子と女子とでは、その性格・行動に関して差異がみられたが、この差異は、脳性まひ児群の間でも非脳損傷肢体不自由児群の間でも異なっていた。このことは、病因ごとの性差による性格・行動のちがいを更に深く研究することを示唆している。(2)障害程度と性格・行動との関連について脳性まひ児群と非脳損傷肢体不自由児群とに共通した結果は、重度群は軽度群に比べて依存性が高いということである。このことは、病因に関係なく、障害程度と依存性という特性との間に密接な関係があることを示している。一方、両群間で相違した結果は、脳性まひ児群の場合は、重度群よりも軽度群に自己統制の欠如および攻撃性を示す者が多いことと、非脳損傷肢体不自由児群の場合は、軽度群は重度群に比べて一般的活動性が高いが劣等感を示す者が多く、重度群には抑うつ性を示す者が多いということである。両群の結果がこのように異なった結果を示したのは、脳性まひという病因による特殊性-脳損傷や知能障害など-が関係しているのではないかということが考察された。(3)事例研究では、脳性まひ児群、非脳損傷肢体不自由児群の中から代表的な4ケースを選び、各児童がいかなる性格・行動特性を有するかをみるために、我々が分類した22の大項目に照らして質的に検討した。
著者
古川 祐輔 藤本 絢女 上野 あかね 小木曽 基樹 藤田 和弘
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.223-227, 2018-10-25 (Released:2018-11-14)
参考文献数
8
被引用文献数
1

フェオホルバイド等クロロフィル分解物の通知試験法の検証と改良を行った.フェオホルバイド等クロロフィル分解物は,環食第九九号(昭和56年5月8日)「フェオホルバイド等クロロフィル分解物を含有するクロレラによる衛生上の危害防止について」において通知試験法が示されているが,複数の問題点が見受けられた.まず,乳鉢を用いた抽出は,長時間均一な力を加え続けることが必要であり,操作性の向上が課題であった.次に,飽和硫酸ナトリウム溶液の調製に用いる試薬により,吸収極大波長が測定波長である667 nmより高波長側にシフトして吸光度が減少し,729 nm付近に新たな吸収を生じることが確認された.この現象により,フェオホルバイド等クロロフィル分解物を過小評価することが確認された.最後に,吸光度測定前の含水ジエチルエーテルを20 mLに定容することが困難であった.上記3点を改良した試験法を検討し,妥当性確認を実施した結果,平均添加回収率82.7%,室内精度5.8%,と良好な結果が得られた.
著者
近宗 雅人 猪之鼻 修一 横関 俊昭 土屋 仁 藤田 和弘
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.248-256, 2018-10-25 (Released:2018-11-14)
参考文献数
18
被引用文献数
2

LC-MSおよびLC-MS/MSによるアクリルアミドの前駆体である遊離アスパラギン(Asn)の穀類中の分析法を開発した.試料中から5%(w/v)トリクロロ酢酸溶液でAsnを抽出し,0.1%(v/v)ギ酸溶液で適宜希釈した後,LC-MSまたはLC-MS/MSで測定した.分析カラムはPenta Fluoro Phenyl(PFP)カラムを用い,0.1%(v/v)ギ酸溶液とアセトニトリルのアイソクラティック溶出により行った.検量線は,0.005~0.1 μg/mLの範囲で良好な直線性を示した.片栗粉,うるち米粉,小麦全粒粉の3試料を用いて添加回収実験を行った結果,平均回収率は95.4~100.9%,併行精度(RSDr)は0.9~6.0%,室内精度(RSDwr)は2.8~7.1%の良好な結果が得られた.本法による定量限界は,片栗粉で7 mg/kg,うるち米粉で5 mg/kgであった.また,遊離アスパラギンを含有しているうるち玄米粉,コーンフラワー,小麦強力粉,小麦全粒粉,ライ麦粉の5種類を用いて10試験室による試験室間共同試験を実施したところ,HORRATr値は0.4~1.0とCodex委員会が定める性能基準の2以下であったことから,本法の有効性が示唆された.
著者
横関 俊昭 土屋 仁 藤田 和弘
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.187-191, 2018-08-25 (Released:2018-08-30)
参考文献数
14

穀類中に存在するアクリルアミドの前駆体である遊離アスパラギンをダンシル誘導体化後,HPLC-UVで測定する方法を評価するため,9試験室による試験室間共同試験を行った.試料には,遊離アスパラギンを含有しているうるち玄米粉,コーンフラワー,小麦強力粉,小麦全粒粉,ライ麦粉の5種類を用い,各試験室2回の併行測定とした.試験の結果,併行相対標準偏差および室間相対標準偏差はそれぞれ,0.5~2.2%および2.3~5.9%であり,HorRat値は0.4~0.6とCodex委員会が定める性能基準の2以下であったことから,本法の有効性が示唆された.
著者
横関 俊昭 西川 佳子 小木曽 基樹 藤田 和弘
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.247-252, 2017-12-25 (Released:2017-12-28)
参考文献数
14
被引用文献数
3

アクリルアミドの前駆体である遊離アスパラギン(Asn)の穀類中の分析法を開発した.試料中から5%(w/v)トリクロロ酢酸溶液でAsnを抽出し,ポリマー系逆相固相カートリッジを用いて精製した後,ダンシル誘導体化を行い,HPLC-UVで測定した.分析カラムはODSを用い,0.01mol/L酢酸アンモニウム溶液とアセトニトリルのグラジエント溶出により行った.検量線は,0.5~100μg/mLの範囲で良好な直線性を示した.片栗粉,うるち米粉,小麦全粒粉の3試料を用いて添加回収実験を行った結果,平均回収率は97.7~102.6%,併行精度(RSDr)は0.8~2.0%,室内再現精度(RSDwr)は1.4~6.2%の良好な結果が得られた.本法による定量限界は,片栗粉で13mg/kg,うるち米粉で4mg/kgであった.片栗粉,うるち米粉,小麦全粒粉を含む15試料について,本法とアミノ酸自動分析計による定量値の比較を行ったところ,いずれの試料においても定量値は同等であった.
著者
八津川 洋一 飯田 華子 永田 和子 宮本 雅史 松田 高博 伊藤 裕信 中村 宗知 藤田 和弘
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.287-293, 2011
被引用文献数
2

セレウス菌嘔吐毒であるセレウリドのLC-MS/MSによる分析法を開発した.試料にはチャーハン,焼きそば,小豆あんおよび乳児用粉ミルクを用い,メタノールで抽出後,Oasis HLBカートリッジにより精製し,試験溶液とした.LC-MS/MSの移動相にはギ酸アンモニウム含有のギ酸溶液およびメタノールの混液を採用し,ESI(+)で測定した.開発した分析法の性能評価を実施したところ,すべての試料において真度70%以上,併行・室内精度10%以下の結果が得られた.なお,定量限界は1 μg/kg以下と見積もられた.
著者
藤田 和弘
出版者
筑波大学
雑誌
筑波大学リハビリテーション研究 (ISSN:09178058)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, 1999-03-16

平成元年度に設立された本リハビリテーションコースは、今年度で10周年を迎えた。本誌の発行は8巻目になる。設立まもない時期は、諸般の事情から研究誌の発行が難しく、2回休刊したからである。第1巻から第8巻までの本誌を比較してみると、量的にも質的にも発展してきているというのが実感である。 ...