29 0 0 0 OA 顔料の歴史

著者
鶴田 榮一
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.189-199, 2002-04-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
123
著者
大澤 友
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.171-174, 2015-06-20 (Released:2015-09-20)
参考文献数
7
被引用文献数
2 3

耐水性と洗浄性を両立するサンスクリーンを開発するために,酸性条件で疎水性を示し,アルカリ性条件で親水性を示すpH応答性に着目した。pH応答性ポリマーとしてMAUホモポリマー,AMPS/MAUコポリマーを合成した。どちらのポリマーもpH7程度で親疎水性が変化するという目的のpH応答性を有しており,AMPS/MAUコポリマーのほうがMAUホモポリマーよりも短時間で疎水性から親水性に変化することが明らかになった。AMPS/MAUコポリマーを酸化チタンに処理したところポリマー同様のpH応答性を付与することができ,pH5の緩衝液には分散しないが,pH10の緩衝液には分散した。AMPS/MAUコポリマー処理酸化チタンをサンスクリーンに配合したところ,高い耐水性と良好な石鹸での洗浄性を確認した。この結果,これまで実現しなかった耐水性と洗浄性を両立した新奇なサンクリーンを得ることができた。
著者
大島 範子
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.89, no.6, pp.178-183, 2016-06-20 (Released:2016-09-20)
参考文献数
11
被引用文献数
1

魚の体色は皮膚に存在する特別な細胞“色素胞”によって発現する。色素胞は,細胞内に含有する色素物質の色を呈する光吸収性色素胞と,色素は存在せず,細胞内構造により光を反射して構造色を生じる光反射性色素胞に区別される。多くの色素胞は細胞膜に神経伝達物質やホルモンの受容体をもち,これらの物質が作用すると運動性を示す。魚の体色や模様の素早い変化は色素胞の運動によって誘起される。音声を発することのできない魚は体色や模様で仲間を認識し,それらの変化を利用してコミュニケーションを図っている。さらに派手な色彩を誇示して外敵から身を護る魚もいれば,逆に背景の色に溶け込んで自分の存在をカムフラージュすることにより,捕食者や被食者の目を逃れる魚種もいる。このように,魚にとって行動学的に重要な意義をもつ体色とその変化は,究極の生き残り戦略と言える。
著者
立間 徹 田 陽
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.8, pp.359-364, 2005-08-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
10
被引用文献数
1 2
著者
大藪 泰
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.10, pp.486-492, 2002-10-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1
著者
橋爪 清
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.552-561, 1967-11-30 (Released:2012-11-20)
参考文献数
2
被引用文献数
1 1
著者
三原 一幸
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.62-67, 1964-02-29 (Released:2012-11-20)
参考文献数
26
被引用文献数
1
著者
白井 宏明 田村 真治 三浦 晃弘 今中 信人
出版者
Japan Society of Colour Material
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.93, no.7, pp.214-218, 2020-07-20 (Released:2020-07-30)
参考文献数
10
被引用文献数
1

新規な環境調和型の青色無機顔料の開発を目的とし,Ba(TiO)(Cu1-xLix)4(PO4)4(0 ≤ x ≤ 0.15)を合成し,その色彩を評価した。Ba(TiO)Cu4(PO4)4のCuイオンサイトをLiイオンで部分置換し,CuO4ユニットに歪みを生じさせることで,電荷移動およびd-d遷移吸収を制御した。その結果,合成した試料の中でBa(TiO)(Cu0.90Li0.10)4(PO4)4が最も高い青色度(-b*=57.6)を示し,その値は市販顔料であるコバルトブルー(CoAl2O4;-b*=59.5)と同等であり,さらに,その色相角(H°=268.7°)は純粋な青色を示す270°に非常に近い値を示すことが明らかとなった。
著者
松岡 賢
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.724-739, 1980-12-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
28
被引用文献数
1 2
著者
信岡 聰一郎
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.758-769, 1982-10-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
30
被引用文献数
4
著者
吉本 隆明
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.5-13, 1953-02-10 (Released:2012-11-20)
参考文献数
12

Colour problems of lead mono oxide crystal were studied.We confirmed at first the range of metal hydroxides to produce lead mono oxide on the reaction with lead salts, and the transformation conditions were investigated for lead mono oxide crystal in the process of the reactions.Then lead mono oxide crystals thus produced were subjected to(1) the examination of the relation of colour to temperature, (2) the microscopic observation, (3) the X ray analysis of the powder method, (4) and the emission spectroscopic analysis.The theoretical and experimental treatment in this paper verifies that the colour difference of lead mono oxide crystal, which is occured from the process of the formation, must be caused from(1) the difference of the crystal structure, (2) the difference of the direction of crystal growth, (3) the adsorption or insertion of other phases, (4) and the combination of (1), (2) and (3).
著者
大谷 信吉
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.12, pp.575-585, 1962-12-30 (Released:2012-11-20)
参考文献数
53
著者
西山 聖二 熊野 可丸
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.8, pp.487-496, 1989-08-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
30
著者
大島 厚太郎
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.27-35, 1971-01-30 (Released:2012-11-20)
参考文献数
11
被引用文献数
1 3
著者
五十嵐 崇訓
出版者
Japan Society of Colour Material
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.156-163, 2012-04-20
被引用文献数
2 4

ファンデーションの開発では,ファンデーションを塗布した肌の色,つや,透過性を適正化するために,その光学特性の制御法が重要な技術テーマとなっている。このようなファンデーションの光学特性制御はおもに二つのアプローチにより達成されている。一つ目は,目的の光学特性を発現する粉体を合成し,この粉体をファンデーションに配合することで目的の特性を作り出すものである。二つ目は,ファンデーションを肌上に塗布した際に形成される化粧膜に,目的の光学特性を発現する構造を与えるものである。いずれの方法においても,光学特性の中でもとくに重要な反射に着目した研究が数多く報告されている。本報では,とくに消費者からの期待が高い,透明感のある美しい化粧仕上がりを目的とした先行研究をおもな事例として取り上げながら,ファンデーションの反射特性の具体的な制御法の概要を紹介する。さらに,この概要を受けて,今後の技術課題についてコメントする。
著者
橋爪 清
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.12, pp.608-613, 1967-12-30 (Released:2012-11-20)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1
著者
田原 晃
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.205-211, 2011-06-20 (Released:2011-09-20)
参考文献数
10
被引用文献数
1

鉄鋼材料を健全に使用するためには,使用される環境の腐食性評価が重要である。腐食性評価には対象材料の実暴露試験による腐食速度の測定と使用環境の環境因子から推定する二つの方法がある。実暴露による評価は高精度ではあるが長期間を有し,一方,環境因子からの推定では比較的短期間で評価が可能であるが精度が劣るという特徴を有している。実暴露試験では,近年,遮へい暴露試験が重視されており,飛来塩分の多い環境では直接暴露試験の数倍の腐食速度が観察される場合もある。今後,正確な大気環境の腐食性評価を行うためには,新たな暴露試験も必要であるが,従来の腐食データのデータベース化も重要なカギを握っており,NIMSでもこれらの課題に取り組んでいるところである。