著者
細野 敬太 笹倉 万里子 田邊 浩亨 川上 武志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

2012年に開発されたNUIデバイスのLeap Motionを用い,手のジェスチャ操作により文字入力を行う方法を提案する.マウスとキーボードの2つの機能をLeap Motionのみで実現するため,Leap Motionで文字入力を可能とする.本研究では,指の移動角度で平仮名を入力する方法を提案し,現在主流であるキーボード入力などの文字入力方法との比較を行う.
著者
角田 孝昭 吉田 光男 津川 翔 山本 幹雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

自動車販売台数の推移は、季節成分を伴った典型的な経済時系列である。また、高額商品であるため購入者はインターネット上で事前調査を念入りに行う傾向が高い。本論文では、状態空間モデルによる販売数の時系列分析に、ユーザの注目度を反映したデータを加えた予測手法を提案する。評価実験ではGoogle TrendsまたはWikipediaのページビューデータを統合することにより、予測の精度が改善できることを示す。
著者
小野 淳平 小方 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

開発中の統合物語生成システムでは,事象中の概念選択を概念辞書の候補範囲からランダム選択で行っていたが,これを小説中の単語の頻度情報で絞り込む方式を既に提案した.本稿ではその際問題となった名詞概念辞書の範疇の問題等を解決し,選択された概念を単語表記として表層化する機構と繋げる.更に事象の概念選択から文の表記選択迄の流れを,各々のパラメータ設定に基づき制御し言語表現の多様性を実現する仕組みを実装する.
著者
塩田 智也 寺田 和憲 栗原 一貴
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

マナー違反者を直接咎責することは対人関係の悪化を嫌悪した結果ためらわれる.我々は,対面状況において過剰な情動反応を抑制するためにコミュニケーションチャネルからエージェンシーを削減する「脱エージェンシー」という概念を提案している.本研究では,「インタラクション対象が機械である」というトップダウン認知を利用した脱エージェンシーによって咎責嫌悪感を低減させられることを心理実験で示した.
著者
礒野 綸太郎 伊藤 真司 高橋 友一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

駅等の人が多く集まる場所で避難訓練を実施し、避難誘導が避難者の行動に与える影響を実際に調査することは望ましい。その一方で、それらの避難訓練や調査の実験を行うことは、現実には難しい。本研究では、実際には訓練が困難な条件を含んだ、避難誘導と避難者心理を扱える避難シミュレーションを用いる。複数のシミュレーション結果から、誘導内容が避難者行動に与える影響を評価し、避難シミュレーションの有効性を検討する。
著者
山岸 祐己 斉藤 和巳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

レビューサイトにおけるオブジェクトのランキングは,殆どの場合,公表されていないサイト独自の手法で生成されている.確かに,ランキングの秩序の為には,独自の方法で最適化を図ることも重要であるが,その不透明性が懸念されていることも事実である.これに対し,我々は,ユーザの基本評点行動として多項分布モデルを仮定し,位置情報による評点の偏りを考慮した,統計モデルに基づくオブジェクトのランキング手法を提案する.
著者
横井 祥 梶野 洸 鹿島 久嗣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

生物・化学や社会科学など多くの研究分野において、またSNSなど実用的に大規模データを扱う側面において、インスタンス間の関係予測は重要なタスクとして現れる。本研究では、接続行列の低ランク分解による統一的な関係予測手法を提案する。特にデータが疎な場合に、隣接行列分解やテンソル分解といった既存手法に対して予測性能や計算量の点で優位性があることを示す。
著者
大坂 直人 秋葉 拓哉 吉田 悠一 河原林 健一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

バイラルマーケティングは,高影響力の少人数に商品の試供品を与え,消費者間の口コミ効果を通した販売促進を行う.ソーシャルネットワークからそのような頂点集合を選ぶ問題は影響最大化と呼ばれ,効率的手法が研究されてきたが,多くは静的であり,巨大かつ動的な現実のグラフの実時間処理は計算時間的に困難である.本研究は頂点・辺の追加・削除を即座に反映し,影響力推定・影響最大化クエリを高速に処理する索引を提案する.
著者
横山 裕樹 浅田 稔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

TD学習は価値関数の学習に広く用いられているが,状態空間が連続である場合や環境が非マルコフ的である場合における最適性について,多くの解析がなされていない.本研究では,木村ら(2000)の提案したactor-criticアルゴリズムをもとにして,criticの学習にTD誤差ではなく新たな基準を用いることで,より頑健性の高いアルゴリズムを提案する.また,その有用性について実験的,解析的に評価する.
著者
谷口 忠大
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

This paper describes the problems of approaches towards‘’symbol systems ’’in the research eld of arti cial intelligence. In conventional arti cial intelligence researches, amodal symbolic systems have been explicitly or implicitly assumed. In contrast with such approaches, we insist that a symbol system have to be considered as a part of an emergent system called symbol emergent system. Based on the concept, we describe the importance of the approach called symbol emergence in robotics.
著者
徳田 悟 永田 賢二 岡田 真人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

学習において,確率分布の構造はサンプルの個数が増えるにつれて徐々に明らかになる.ではサンプル数が少なくともいくつであれば,その構造を発見できるのであろうか?我々は物質の相転移を議論する統計力学との数理的等価性に基づき,ベイズ学習における系の秩序変数を計算し,その転移点が学習に必要な最低サンプル数に対応することを示す.ニューラルネットワークの一種である動径基底関数ネットワークにおいてその検証を行う.
著者
那須野 薫 萩原 静厳 井上 綾香 伊藤 岳人 浜田 貴之 川上 登福 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

教材推薦において学習行動だけでなく学習項目の理解度を考慮することが重要である.しかし,近年注目を集めている大規模オンライン講座では利用教材の選択は学習者に委ねられるため,テストの結果から統一的,網羅的に理解度を評価することは難しい.本研究では,大規模オンライン講座において自分自身で適応的に利用教材を選択する学習者に着目し,ある教材を勉強した場合にその内容を十分理解できるか否かの予測を試みる.
著者
河野 圭祐 横山 裕樹 森 裕紀 浅田 稔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

ある変数の影響を除いた上で2つの多変量間の関係を強さを求める手法として偏正準相関分析があり,グレンジャー因果などの因果指標の計算などに用いられている.しかし偏正準相関分析は複数の異なる関係をもったデータが混ざったデータに対しては適用することが出来ない.本研究では偏正準相関の混合モデルを仮定することで,この問題の解決を試みる.また人工データを用いた実験を行い既存手法に対する優位性を示す.
著者
巻口 誉宗 東 正造 下村 道夫 金丸 直義
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

ヒューマンコンピュテーションにおいて,複数のワーカから高品質なデータを取得する品質管理手法は,重要課題の一つである.本研究では,少ないタスク依頼数で高い品質の処理結果を得ることを目的に,タスクに対して適切なワーカの選択を行う「タスク割り当て」に注目する.具体的にはワーカのタスク処理結果を元にワーカをクラスタリングし,タスクに適したクラスタを抽出する手法を提案する.
著者
野崎 淳 水田 孝信 八木 勲
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

法改正などに伴い2014年12月から実施される規制として,分散投資規制とリスク量規制がある.しかし,これらの規制が市場にどのような影響・効果をもたらすのかについての研究はまだ本格的には行われていない.そこで,本研究ではまず,分散投資規制が市場や投資家の行動に与える影響について人工市場を用いて検証する.
著者
則 のぞみ 鹿島 久嗣 山下 和人 猪飼 宏 今中 雄一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

ICU入室患者の死亡リスク予測において,疾病によって死亡リスクを説明するルールが異なるという“ 疾病コンテキスト”を考慮するために,疾病ごとに個別化した予測モデルを構築する.疾病ごとの個別化に際して課題となるデータの疎性に対処するために,疾病の分類とEHRの分類に関する二つのドメイン知識を取り込むマルチタスク学習手法を提案し,医療機関における実データを用いた実験で提案手法の有効性を示す.
著者
今井 未来 水山 元
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では,魅力的な新商品のコンセプトを決定するための手段として,予測市場の知識集約機能をコンジョイント分析と組み合わせた,商品コンセプト評価システムを設計し,そのための配当政策を提案する.予測市場を用いることで,アンケート調査などの従来手法よりも少ない負担でより多くの潜在顧客の嗜好を適切にコンセプトに反映させることを可能とする.また,簡単なエージェントシミュレーションによってその機能を検証する.
著者
福岡 維新 麥田 愛純 高津 弘明 藤江 真也 林 良彦 小林 哲則
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

ニュース記事の伝達をタスクとして,聞き手が挟む相槌や聞き返しに応じて適宜情報を補完しながら会話を進める音声対話システムを提案する.要点を伝える主発話計画と,それに対し情報を補完する副発話計画を記事から自動生成する機能,これらの発話計画を聞き手の反応に暗に表れる理解状態に応じて切り替える機能を実装した.これらにより,リズムある対話による効率的な情報伝達が実現できた.
著者
木村 元紀 柴崎 亮介 長井 正彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

画像から人を認識・追跡することは,防犯用途や人流動の計測などの実用上重要であり,多くの研究がなされている。しかし,そのほとんどは固定カメラを利用したものであり,カバーできる範囲は広くない。本研究では小型無人航空機にカメラを搭載し,空中を移動しながら撮影した画像列から人を認識・追跡する手法を提案する。提案手法は広範囲における人流動の可視化や災害時の要救助者の発見などに役立てることができる。
著者
西川 智佳 伊藤 孝行 永井 明彦 丸山 智美
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

今日,投稿型レシピサイトが普及しているが,これらは詳細な栄養量情報が記載されていないことが多い.よって,ユーザは自身で栄養を考慮しなければいけない.そこで,ユーザの身体情報やアレルギー食材を元に,様々な栄養素を考慮した献立表推薦システムを提案する.また,ユーザは実際に食べる食品を入力でき,その食品のエネルギー量を元に献立表が再調整される.また,栄養士の評価を受け,本システムの妥当性を確認した.