1 0 0 0 OA 情緒の心理学

著者
増山 英太郎
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.316-318, 1986-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
6
被引用文献数
4 3
著者
江守 陽子 青木 和夫 吉田 義之
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.369-377, 1995-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
28
被引用文献数
3 2

揺りかごによる振動刺激が新生児にどのような影響を与えるかを, 新生児の啼泣と生理学的指標に着目して検討した. 健康新生児54名を対象に, 振動周波数1Hz, 振幅55mm, 加速度1m/s2, Z軸方向, 正弦波振動を5分間負荷した. その結果を要約すると次のとおりである.(1) 揺りかごの振動刺激は新生児の啼泣を速やかに停止させる効果が認められた. (2) 揺りかごの振動刺激は啼泣中の新生児の心拍数, 末梢体表面温度, CVR-Rを減少させ, 呼吸数を増加させた. (3) 揺りかごの振動刺激は睡眠中の新生児の末梢体表面温度, CVR-Rを減少させ, 呼吸数を増加させた. (4) 今回使用した振動刺激は, 啼泣している児については鎮静化する効果が認められた. しかし, 睡眠中の児には覚醒へと導く強い刺激となった. 今回の実験で用いた加速度は, 新生児の啼泣を停止させるためには十分な加速度であると考えられたが, 睡眠中の児に対しては覚醒を引き起こすため, もっと弱い加速度の振動が望ましいと考えられた.
著者
北村 奨悟 村木 里志 大江田 知子 澤田 秀幸 田原 将行 植田 能茂 渡久地 政志
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.265-270, 2014-10-15 (Released:2015-07-25)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

本研究は,パーキンソン病患者の起立動作を補助する椅子の設計を目的に,健常者との比較から,パーキンソン病患者の起立動作における関節角度および筋活動の特徴について検討した.被験者はパーキンソン病患者12名および健常者12名である.被験者に肘かけの着いた椅子から起立動作を行わせ,動作中の関節角度(股,膝,足関節),下肢筋活動(大腿直筋,大腿二頭筋,前脛骨筋,腓腹筋)および床反力を測定した.その結果,各関節の伸展開始タイミングならびに最大屈曲角度には病気の影響は見られなかった.一方,下肢の筋活動では,パーキンソン病患者は前脛骨筋の活動開始から大腿直筋の活動開始までの時間が短くなり同時に活動を開始していた.以上のことから,パーキンソン病患者は特に筋活動の開始の順序に特徴が現れることが示唆された.
著者
竹田 晴見 畑 四郎 倉矢 悦治 高瀬 直寿
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.229-233, 1982-08-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
4

先の報告では脳波の特徴情報の実時間抽出システムについて述べた. 本論文ではそのシステムの応答を速めるための2つの改良を提案している. 第一に, PLL回路中のループフィルタに位相補償を施すものであり, 第二の改良点は方形波変換回路の出力パルス数を, 付加回路により従来の4倍に増加することである. 実験的に新しいシステムのステップ応答は, 旧システムの応答よりはるかに速くなることが確かめられ, そのシステムの性能が改良された.
著者
渋谷 恒司 菅野 重樹 加藤 一郎
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.395-403, 1994-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
6
被引用文献数
2 3

人間は指と腕を協調させることによって巧みな作業を行うことができる. 本研究の目的は, この指-腕協調による巧みさ (スキル) を, 人間の動作を分析することによって明らかにすることである. 本研究では巧みな動作の一例としてバイオリン演奏をとりあげ, その演奏動作を分析した. 被験者は, 職業演奏家, 音楽大学学生, 未経験者各2名の計6名とした. 実験では, バイオリン演奏において最も基本的な演奏法である全弓下げ弓を用いることとし, 被験者に弓圧および弓速を3段階に変化させて演奏してもらった. 上肢およびバイオリンの動作は三次元動態計測装置を用いて計測し, 弓圧は弓に貼ったひずみゲージを用いて計測した. 分析の結果, 未経験者は指, 腕を効果的に使えないこと, また職業演奏家のほうが音楽大学学生より, ボーイングの変化に対する動作の変化が大きいことが明らかとなった.
著者
吉田 辰夫
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.155-164, 1982-06-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
7
被引用文献数
4 4

視野の中心部あるいは周辺部を被った状態を実現する装置を構成し, 中心視か周辺視のいずれか一方で図形を観察する実験を行った. 中心視の範囲は視線を中心とする直径が3°の円形の領域と定め, 15°の大きさの図形を自由に眼を動かして観察した.中心視および周辺視のそれぞれの場合について, 視野の制限のない通常の観察条件での見え方とは, 異なった見え方をする図形が存在することを見出した. これらの結果は, 人間の図形認識機構の特徴抽出の部分に, 多層のニューロン回路網を想定したモデルにより一貫した説明の可能であることを示した. このモデルに基づいて, 図形知覚における中心視と周辺視の役割を検討した.
著者
鈴木 郁 後藤 剛史 滝口 俊男 徳本 匠
出版者
日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.105-111, 2001-06-15
参考文献数
14
被引用文献数
4
著者
大川 雅司
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.36-44_1, 1967-03-01 (Released:2010-03-11)
参考文献数
15

Some important analytical disciplines of the reliability of man-machine-systems were reviewed. Methodological aspects of the prediction of error probability, determination of error criticality, appreciation of functional redundancy or safety engineering techniques were introduced.
著者
鈴木 哲 菅原 慶太郎 松井 岳巳 朝尾 隆文 小谷 賢太郎
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.25-31, 2013-02-15 (Released:2013-06-19)
参考文献数
32
被引用文献数
1

本研究では呼吸と覚醒度の関係性を調査し,その応用の可能性を検討した.実験は睡眠時間や食事を統制した環境下で,自動車の運転を想定しステアリング操作を40分間行わせた.その間の脳波のα波帯域変化と呼吸数の経時的変化や,TimingとDrivingといった呼吸に関する指標,さらに呼吸波形の振幅面積や吸気の速度変化が最大となる時間などを調査した.その結果,一般的に関係性が指摘されている呼吸数などの変化だけでなく,吸気の変曲点位置変動の間(r=0.65)にも関係性があることを確認した.一般的な覚醒度に関する調査において付随的な指標として扱われることの多い呼吸にも覚醒度変化の影響があることを示すとともに,覚醒度推定精度を向上させるために,呼吸は重要な情報となりうることを示した.
著者
小沼 正哉
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.247-250, 1979-10-15 (Released:2010-03-11)
著者
木下 良二
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.28-38, 1971-02-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
37

環境の一因子としての衝撃の意義は, ますます重要になってきているが, この衝撃に対する人体の応答特性についてはほとんど知られていない. 本研究では, 衝撃に対する人体の力学的応答特性を知る目的で, まず. ハンマで衝撃外力を加えるストライカと加速度測定装置とからなる衝撃装置を試作した. この装置を用いて健康男子65名を対象に衝撃速度0.077 [m/sec], 0.16 [m/sec], 0.24 [m/sec], 0.42 [m/sec] の衝撃を人体各部位に加えて応答特性を求めた.前額部での衝撃加速度は他の部位より最も大きかったが, 各部位の特性を検出するためには衝撃速度の小さい衝撃を加えるのが適当である. 衝撃時間は逆に殿部で最も長く, 衝撃速度0.077 [m/sec] の衝撃で0.09 [s] であった. 機械インピーダンスは軟部組織を主体とする部位では約5 [kg・sm-1] 以下, 骨が関係する部位になると約5 [kg・sm-1] 以上の値を示す. 殿部における動的スティフネスは0.5×103 [kg/m], 前額部では27.5×103[kg/m] の値であったが, 各部位のばねの状態をよく表わしている.