1 0 0 0 OA 2S4-2 海女と匠

著者
山下 真千代 竹内 千尋
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.52, no.Supplement, pp.S88-S89, 2016-06-25 (Released:2016-10-15)
著者
常定 和也 梶原 康博 大崎 紘一 宗澤 良臣
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.289-296, 2005-10-15 (Released:2010-03-15)
参考文献数
10

住宅内での人の行動を見守るために画像処理を用いて動作を分析する手法を提案する. 住宅内は時間帯, 天候による照明条件および家財道具の配置が変化することから, オプティカルフローを用いて移動物体の領域を検出する. そして, 検出された移動物体の領域から人物の領域を抽出する. 次に人物像の位置と姿勢を表す六つの特徴量を導入する. 種々の動作について特徴量を主成分分析し, 三次元固有空間に散布図で示す. 次に, 各動作の固有得点の範囲を円柱で近似して動作を認識するための判別基準とする. そして, 日常生活 (ADL: Activity of Daily Living) で現れる行動を固有空間における動作の時系列変化から判別する.
著者
堀江 良典
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.373-383, 1987-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
13
被引用文献数
8 10

VDT作業時における作業者の適正な一連続作業時間と休憩時間の配分についての指標を得るため, 一位数検索・加算作業を負荷作業として実験的にVDT作業を設定し, 作業者の心身諸反応および作業能率の関係より考察した.VDT作業といわれるものの作業内容は千差万別であるが, 今回の実験結果では一連続作業時間60分に休憩時間10分の組み合わせが作業者にとって最もよい結果となった. また, 1日に2時間以上VDT作業をする察には, 作業60分ごとに15分以上の休憩をとることが望ましいことも明らかとなった.
著者
岩宮 眞一郎 関 学 吉川 景子 高田 正幸
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.292-299, 2003-12-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

テレビ番組や映画などで, ある映像シーンから別の映像シーンへ場面を転換するとき, 様々な切り替えパターンが用いられる. 本研究では, 効果音が各種の切り替えパターンの印象に与える影響を, 印象評定実験によって明らかにした. 一般に,「明るい」印象の連続的なスケール状の効果音が, 各種の切り替えパターンと調和する. とりわけ, 上昇系列の音列と拡大系の切り替えパターン, 下降系列の音列と縮小系の切り替えパターンの調和度が高い. 本研究で認められた音と映像の調和感は, 音と映像の変化パターンの一致に基づく構造的調和によるものと考えられる. さらに, 音と映像の調和度が高い視聴覚刺激は映像作品としての評価も高い. これは, 音と映像が一体となって互いの効果を高め合う協合現象によるものと考えられる. 音と映像の構造的な変化パターンの一致が調和感をもたらし, 視聴覚情報が一体のものとして理解されることで, 評価が高まるのであろう.
著者
川田 章弘 福本 一朗
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.261-272, 2000-10-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
13
被引用文献数
1

若年者, 高齢者がともに聞き取りやすい報知音の特徴を調査するため, 以下に示す4種類の報知音: (1) 2kHz純音, (2) 2kHzと2.5kHzの正弦波信号を乗算処理したAM音, (3) 3kHzから0.5kHzへと変化する周波数掃引音, (4) 0.2kHzから2.7kHzへと変化する周波数掃引音を試作し, 単純反応時間によって聞き取りやすさの検討をした. また, これらの報知音に対する切迫性についての聴取印象も評価した. 結果, (3), (4) の報知音においては, 高齢者-若年者間や男女間に聴取印象の相違があることを示した. 単純反応時間と聴取印象の総合的評価の結果, (2) の報知音がもっとも優れていると考えられる. これらの結果から, 高齢者と若年者が共に聞き取りやすい報知音を作成する方法として, 複合音の使用や経時的に周波数の変化する音の使用を提案する.
著者
竹本 雅憲 樋口 和則
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.7-16, 2012-02-15 (Released:2012-07-11)
参考文献数
8
被引用文献数
1

本論文は,駐車車両死角から道路を横断する歩行者との事故防止に向けて,駐車車両側方通過時における不安全運転行動の特徴を解明することを目的とした.規範運転に関する教習所指導員へのヒヤリングに基づき,駐車車両奥側通過時の側方間隔と車速,および駐車車両付近の確認を切り上げるタイミングを評価指標とした.指導員が助手席に同乗して不安全であると診断した一般ドライバの実車運転データを,指導員の運転行動と比較して分析した.その結果,自然な流れで安全に走行できない側方間隔をとる,減速して対応する必要がある側方間隔でも十分に減速しない,死角が見え始める手前で確認を切り上げるという特徴を明らかにした.これらの不安全運転行動は,歩行者の飛び出しを正しく想定していないことや,衝突を安全に回避できる車速や側方間隔を正しく理解していないことに起因すると考えられ,これらの要因が不安全運転行動全体に占める割合について考察した.
著者
石松 健男
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.49-56, 1968-01-30 (Released:2010-03-11)
著者
徳弘 一路 橋本 清
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.221-231, 1990-10-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
28

楽曲情報と情動値との関係を求めるために音楽の確率システム表現を考察した. まず, 区分的定常確率過程が連なって非定常過程となっている楽曲の階層的旋律モデルをつくり, 対数尤度比関数の傾きとDPマッチング法を用いてセグメンテーションを行った. 次に, 区分定常過程の旋律に対してARモデルを適用して得られた特徴量と, その楽曲の心理試聴実験により得られた情動値との関係を, 正準相関分析法を用いて求めた. AICを用いた最適モデル次数は, 4分音符単位で7個であり, 音楽合成の研究結果とほぼ一致した. また, 旋律と音程過程に対しスペクトル分析を行い, 情動値との関係を求めた結果,“安らぎ”と2分音符が深い関係にあることなどがわかった.
著者
宇野 宏 平松 金雄
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.219-227, 1999-08-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

前方障害物に対するドライバの操舵回避の限界を明らかにするため, ドライビングシミュレータ上に障害物が突然出現する状況を設定し, 回避操作の内容と回避の成否を調査した. その結果, 余裕時間3.0秒以上であれば25名のドライバ全員が回避に成功できるのに対し, 余裕時間1.2秒以下では回避に成功できる者はないことがわかった. 障害物出現を予測している場合には, 余裕時間が短くなるにつれて操舵反応時間の短縮と操舵角速度の増大が観察され, ドライバの反応時間の最小値は約0.3秒, 操舵角速度の最大値は約500°/sと推定された. ただし, 障害物を予測していない場合にはこれらの特性が低下し, 結果として回避成功率が低下することが示された.
著者
眞竹 昭宏 佐藤 広徳 三浦 朗 佐藤 陽彦 福場 良之
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.16-21, 2003-02-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
29
被引用文献数
6 5

咬合力の低下は顎顔面領域の成長を抑制し, その顎顔面領域の疾病のみならず, 全身の身体健康や機能障害を招く一因となっていることが憂慮されている. そこで本研究では, 咬合力を発揮する咀嚼筋の中で最も形態的に大きく, 強大な力を発揮するといわれる咬筋に着目し, 超音波法を用いた左右咬筋の弛緩時および緊張時における横断面積と, ストレインゲージによる一歯間の咬合力測定を行い, 咬筋の筋横断面と咬合力との関係について検討した. 咬筋が咬合力を発揮する緊張時の形態的変化として, 筋厚, 筋横断面積が増加し, 筋幅が減少するといった特徴がみられた. また, 最大咬合力は右側で683.7±204.9N (CV=0.299), 左側で693.6±208.7N (CV=0.300) であり, 有意な左右差はみられなかったものの, 左右ともにその標準偏差および変動係数から, 個人差の大きいことがうかがえた. さらに, 咬合力と左右全ての咬筋形態計測値との間で有意な正の相関がみられ, 咬合力の発現には咬筋形態の大きさが影響していることが示された.
著者
増山 英太郎
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.417-421, 1988-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
2