著者
和泉 徹
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.251-255, 1996-10-31
著者
石郷岡 純 山城 一郎 福山 嘉綱 若田部 博文 三浦 貞則
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.88-95, 1985-04-30

美容外科受診患者に対し,精神科的立場からコンサルテーション活動を行った。この結果,容姿,容貌を気にし始めた年齢は10台から20台の若年に集中しており,対象部位は顔面とくに鼻が多く,約半数が"醜形"に対する関係念慮を抱いていた。これらの特徴は,従来醜貌恐怖症で指摘されていたことだが,美容外科受診患者全体の特徴としてとらえられるものと思われた。また受診患者の男女間の心理的特性は対照的であり,これについて若干の考察を行った。さらに,醜貌恐怖症の診断について検討し,社会適応,対人関係の障害を診断基準の一項目として加えることを提言した。また,リエゾン精神医学の立場から,現在までの美容外科に対するコンサルテーション活動の反省と問題点について指摘した。
著者
衣川 秀一 中村 治雄 古和 久幸 田崎 義昭
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.4, no.6, pp.363-369, 1974-12-31

Carbohydrate intolerance and hyperlipidemia have been known to be risk factors in atherosclerotic vascular disease. The present study was conducted to determine to what extent alcohol ingestion in man would cause the changes of plasma glucose and lipids in normal and atherosclerotic subjects. One hundred g of oral glucose tolerance tests, with and without 0.5g/kg alcohol ingestion 30 minutes prior to the test, were performed on each subject to measure glucose, immunoreactive insulin (IRI), free fatty acid (FFA), triglyceride, cholesterol, phospholipids and lipoprotein profile. Alcohol ingestion revealed a gradual increase of plasma TG with a concomitant increase of cholesterol in young and aged subjects. This would indicate that alcohol stimulates the release of pre-β lipoprotein from the liver. Under the present experimental conditions, alcohol failed to show glucose intolerance, but clearly increased plasma lipids. The result suggests that hyperlipidemia would be caused by alcohol ingestion and subsequently would result in atherosclerotic lesions.
著者
新開 淑子 小口 徹 岸野 洋久
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.467-478, 1998-12-31

質問紙法心理テストとして国際的に高く評価されていたMMPI-1が,1989年に大幅に改訂されMMPI-2が誕生した。MMPI-1より引き継がれた基礎尺度に関して,MMPI-2の評価を行うために,311名の女子学生にMMPI-1,あるいはMMPI-2を約1か月間隔で2回施行した。MMPI-1を2回施行した第1グループ,MMPI-2を2回施行した第2グループ,MMPI-1とMMPI-2を施行した第3グループの比較結果から,次のような結論を得た。1)第1,第2グループのtest-retest相関係数比較結果から,高い尺度scoreの再現性が認められ,測定値の安定性という意味において,MMPI-2はMMPI-1と同程度の信頼性があることがわかった。2)第3グループのtest-retest相関係数比較結果と,第1,第2グループの第1回目施行における各尺度の平均値の差の検定結果より,MMPI-1を基準テストと考えた場合,MMPI-2はMMPI-1と同一概念を保持し,妥当性があることがわかった。3)因子分析の結果,MMPI-1とMMPI-2の因子構造はほぼ同一であった。4)各尺度の同じraw scoreをlinear T-score,あるいはuniform T-scoreに変換した場合,MMPI-1とMMPI-2のプロフィール形態はMf尺度を除き,類似していた。MMPI-2における変化はこれまでMMPI-1で保証されていた心理学的測定道具としての特性を変えるものではなく,基礎尺度に関しては実質的に同一のものであると考えられた。
著者
朝野 晃
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.p416-419, 1981-08
著者
長内 国臣 馬嶋 恒雄
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.127-138, 1977-06-30

1) During 5 years from July, 1971 through September, 1976, 204 patients of the age 15 or younger were seen at OB-GYN clinic. They are 0.75% of 27, 210 newly registered patients and are expected to increase further. 2) More frequent chief complaints were vaginal discharge (55.0%) and menstrual disorders (18.3%). The incidence of the former was the highest at the age of four and of the latter at puberty around the age of 12〜15.3) Infantile vulvovaginitis was the most popular disease, accounting for 120 cases (58.8%). The pathogens were Staphylococcus aureus in 4 cases, Streptococcus faecalis in 4, Streptococcus pyogenes in one, Candida in 5, and Gonococcus in only one. 4) Other disorders were 3 cases of synechia labialis, 2 of sexual precocity and 3 of vaginal atresia. 5) Ovarian tumor was found in four cases, one of which was embryonal carcinoma. All of them were operated upon with good results.
著者
張 斌 田辺 聡 加藤 恵美 佐々木 徹 樋口 勝彦 小泉 和三郎 西元寺 克禮 三富 弘之 田辺 由美
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.151-155, 2002-04-30
被引用文献数
1

症例は53歳女性。平成13年8月,検診にて異常を指摘され上部消化管内視鏡検査を施行。十二指腸第2部に山田IV型のポリープを認めたため当院紹介受診となった。上部消化管造影検査では十二指腸第2部に長い茎を有する表面は平滑な山田IV型のポリープを認めた。上部消化管内視鏡検査にても同様の所見を認め,平成13年12月5日ポリペクトミーを施行した。組織学的には十二指腸粘膜固有層から粘膜下層浅層にかけてBrunner腺の増生が見られた。また,粘膜下層を主体に成熟した異型のない脂肪細胞と小血管の増生がみられ,平滑筋線維も錯綜して走行していたが,平滑筋芽細胞は見られず,過誤腫と診断した。十二指腸の過誤腫は非常に稀であり,文献的考察を含めて報告する。
著者
小倉 しおり
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.467-480, 1983-12-31

従来から用いられてきた各種の血痕予備試験法は,必ずしも鋭敏度と特異性が平行しているとは限らず,むしろ表裏一体となっているようである。私は今回 MBTH 試薬を用いて,両者共に利点とする新しい血痕予備試験の開発を試みた。その結果,第1試薬としては MBTH と組み合わせた53種類の試薬の中から,2-Amino-4-chlorophenol と o-Toluidine の2種現について,発色(赤紫,紫),鋭敏度(26000倍),偽陽性数(3)といずれも優れていた。組成は第1試薬として,0.8%MBTH水溶液と同濃度の前記2種の試薬各々との等量混合から成るもので,呈色反応は第1試薬の次に第2試薬(3%HP溶液)を各々1滴滴下する2液法で,1分以内に判定した。また予備試験施行後の血痕について,本試験・種属試験および凝集素吸収試験などを行なったところ,本法の2種類の試薬についてはほとんど影響がないことが認められ,血痕予備試験の試薬として利用価値の高いものであることが証明された。
著者
山岸 稔 三原 武彦 河西 紀昭 大山 宜秀 小島 邦彦 後呂 みゑ 渡辺 登 小口 弘毅 阿部 由紀子 朝倉 昭雄 塙 勇至 薄井 晶子
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.p371-380, 1981-08

adenosine triphosphate (ATP)の諸作用のうち,これが赤血球膜の電解質調節機構(ポンプ機能)のエネルギー源となることは従来より知られている一方,最近はプリン代謝系酵素に対する作用としてadenylate deaminase (AMPDA)を刺激し5'-nucleotidase (5 Nase)を阻害することが報告された。そこで血清電解質異常の例として高カリウム(K)血症を伴う腎尿細管性アシドーシス(renal tubular acidosis, RTA)遠位K排泄障害型,また赤血球プリン代謝酵素異常の例として赤血球adenosine deaminase (ADA)高値を伴う遺伝性球状赤血球症(hereditary spherocytosis, HS)を選び,各症例の赤血球内外のK値, Na値,およびADA値, nucleoside phosphorylase (NP)値などを中心に測定して検討を加えた。RTA症例では,高K血症のときは赤血球内K値も上昇し,またその値は血清K値とほぼ平行的に変動することがKC1負荷テストで示された。しかしその赤血球膜のポンプ機能は, HSクリーゼ症例のようには増強されていないことがADA, NP測定値より示された。さらにATPのプリン代謝系酵素に対する作用として,これがADAを刺激し, NPを阻害することが推測された。
著者
外山 久太郎 安達 献 三富 弘之 坂口 哲章 野登 誠 大川 博之
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.259-264, 1985-08-31

良性疾患例における,血清CA19-9が100U/ml以上の高値例について検討した。1)胆道疾患が10例で最も多く,次いで腎嚢胞3例,慢性膵炎2例,その他慢性肝炎,慢性関節リウマチ,慢性甲状腺炎合併子宮筋腫各1例であったが,血清CA19-9は100U/mlから最高4,300U/mlを示した。2)胆道疾患,慢性膵炎,慢性肝炎および尿路感染症を合併した腎嚢胞例は,術後あるいは臨床症状の改善するにつれて血清CA19-9値が下降した。3)胆汁CA19-9値は,胆道疾患は勿論,非胆道疾患例でも異常高値を示したが,このことは正常胆管上皮および胆嚢粘膜上皮がCA19-9を多量に産生,分泌することを示唆するものと思われた。本抗原は,癌組織のみならず種々の炎症性疾患の罹患組織でも多量に産生されることが示唆されるが,今後その局在部位および血中への逸脱機序の検討が必要である。
著者
中野 健司
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.403-405, 1983-12-31
著者
渋谷 明隆 小林 弘祐
出版者
北里医学会
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.117-128, 2009-12
被引用文献数
1
著者
古川 理孝 船尾 忠孝
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.50-60, 1985-02-28

死後経過時間(TAD),死因などの明確な法医解剖230例の死斑を対象として,著者らの考案した注射器法によるTAD推定の適用範囲を明確にした。TAD 6〜50時間の仰臥位死体158例の標準退色指数(SDI)とTADの間には正相関(r=0.898)がみられた。またSDIに対する影響因子について検討した結果,死斑発現部に皮膚溢血点を認めるもの,異常高温環境にあったものなどはたかい値を示した。さらに死因別では急性心不全・窒息の場合にややたかい値,失血・頭部外傷・外傷性ショック・心タンポナーデではやや低い値を示した。その他死斑の範囲,程度,色などもSDIに対する影響因子として認められた。次いで主として皮膚溢血点発現例などの影響の大きな例を除外してSDIとTADの相関性を再検討したところ明確な正相関(r=0.980)が認められた。また他の屍体位でもSDIによるTAD推定の適応性は示唆されたが,両側性死斑については本法の適用外と思考される。
著者
山浦 昇 秋山 武久
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.6-12, 1990-02-28

その最初の症例が報告されてから,既に22年を閲し,川崎病は独立疾患としての地位を不動のものとし,臨床症状を中心とする診断基準も,一応,作成された。しかし,その成因については研究者間に同意が得られておらず,感染症説から非感染症説までが錯綜し,感染症説のなかでも多数の微生物が病原候補としてあげられてきた。筆者らは,多年にわたる研究の結果,本病がA群溶連菌による感染症に外ならない-本菌がコッホの postulates の一つをも充たしていないにも拘らず-という自信を得たので,これまでの実験結果を一文に纏めてご報告する。前報^<16)>において,コッホの postulates の幾つか,ないし,すべてを満足していないのにも拘らず,病原性の確認されている病原微生物が多数にあることを述べたが,川崎病とA群溶連菌の関係もその一つとなりうるのではないかと考えたからに外ならない。
著者
于 慶巍 森田 真史 糸満 盛憲
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.345-354, 1992-06-30

整形外科用インプラント金属の生体内における強度劣化を評価する一手段として繰り返し荷重下で腐食試験を行った。主な結果は以下の通りである。(1)SUS316Lとチタン合金の表面には孔食が,コバルト合金は全面腐食が観察された。孔食を起こした金属は不動態膜再形成が遅れる傾向があった。(2)SUS316Lは低溶存酸素下腐食環境で不動態膜の破壊電位が低下した。(3)チタン合金は腐食環境の影響はほとんど観られず,高い耐食性を示した。
著者
森田 敬知 高山 俊政 井上 隼人 吉村 博邦
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.268-279, 1998-06-30

肺・縦隔悪性腫瘍の上大静脈浸潤に際して,腫瘍の根治的切除が可能と判断される場合,上大静脈の合併切除が行われることがある。この時,広範囲の浸潤例では上大静脈の完全遮断が必要となる。本研究は,上大静脈の完全遮断の安全性および許容限界を明らかにする目的で,ピーグル犬を用いて,45分間の上大静脈のみの単純遮断を行ったもの(A群),上大静脈と奇静脈の両者を遮断したもの(B群),さらに,3時間の上大静脈と奇静脈の両者を遮断したもの(C群)に分け,それぞれ上大静脈圧,頭蓋内圧,下大静脈圧,大腿動脈圧,肺動脈圧,肺動脈楔入圧,心拍出量,血液ガス分析(体動脈血・肺動脈血)を測定しその変動を観察するとともに,遮断解除後に開頭のうえ脳を摘出し組織学的検討を行った。上大静脈圧および頭蓋内圧は,A,B群とも,遮断とともに有意に上昇し,遮断経過中,B群が有意に高値を示した。また,両圧は,いずれの群においても速断後の時間の経過と共に漸減傾向を示したが,A群での漸減傾向がより大きく,一方,B群では低下の傾向は少なく高値を持続した。他の循環動態の指標では,心拍出量,肺動脈圧,肺動脈楔入圧,および中心静脈圧(いずれも平均値)は遮断とともに有意に低下し,A群に比べB群での変動がより大きい傾向を示した。心拍数は,A群では徐脈傾向が,B群では頻脈傾向がみられた。体動脈圧(血圧)の変動は少なかった。体動脈血および肺動脈血の酸素分圧は,A,B群とも遮断後有意に低下し,B群での低下がより大きかった。炭酸ガス分圧は,肺動脈血で上昇傾向が見られB群でより高い上昇傾向を示した。すなわち,血液ガス分析所見においてもB群でより大きな変動を示した。しかし,上記の変動は,遮断後解除とともにほぼ遮断前値に復しており,循環動態に関するかぎり,45分間の上大静脈ならびに奇上大静脈の速断は充分可能と考えられた。一方,上大静脈と奇静脈の両者を3時間にわたり遮断することを試みたC群では3頭中1頭で,遮断後110分で呼吸循環動態が悪化し死亡した。脳の病理組織学的検討では,A群の5頭中3頭で,また,B群の5頭中4頭で,脳皮質を中心に広範な出血が認められており,また,残りの3頭のいずれも血管周囲の鬱血が認められた。また,C群中の死亡した1頭では,海馬におよぶ出血が認められた。以上より,循環動態より見るかぎり45分間の上大静脈および奇静脈の遮断は可能と判断されるが,本処置により器質的脳障害が発生する可能性が強く示唆され,ことに長時間の上大静脈および奇静脈の遮断は危険と判断された。
著者
増山 伸夫 高田 勗 一杉 正治 相澤 好治 高橋 英尚 前田 厚志 橋本 起一郎 中村 賢
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.406-416, 1983-12-31

交替制勤務の身体影響に関する報告は,現在までに多数なされてきたが,長期にわたって経過を追ったものはほとんどない。そこで,本研究では,長期間の交替制勤務の影響を観察するために,6年間隔で,交替制と常日勤の同一作業者に実施された健康診断の結果を検討した。喫煙率は,6年の経過中,常日勤務作業者群,交替制勤務作業者群の両群とも低下傾向を示したが,初年度,6年目とも,交替制勤務作業者群の喫煙率が高かった。飲酒状況では,両群間に有意の差はなかったが,6年の経過中,両群とも飲酒率の増加傾向を示した。自覚症状に関しては,動悸,息切れなどの循環器症状,食欲不振,嘔気,胸やけ,胃のもたれなどの胃腸症状,頭痛,頭重感,めまい,耳鳴り,視力低下,肩こりなどの神経系症状,倦怠感,易疲労感などの全身症状を訴える者が,初年度は交替制勤務作業者群に多い傾向があったが,6年の経過中に,交替制勤務作業者群に有訴率の低下があり,両群間に明らかな差はなくなった。血圧,尿検査,末梢血液検査,肝機能検査の臨床検査では,両群間に明らかな差はなく,経年変化も明らかではなかった。