著者
吉田 博
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.1309-1320, 1989-09-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
24

第一原理に立脚した固体電子論に基づく計算は,半導体中の不純物を含むような系についても,その構造配置や電子状態を経験的パラメーターなしで,しかも高い精度で予測することを可能にした。このような電子状態の計算を基礎にし,データベースとエキスパート・システムを絶み合わせることにょり, 21世紀のエンジニアリングとしての「物質設計システム (MDS, Materials Design System)」を提案する.最近の半導体物理学における電子状態の計算の動向を踏まえ,物質設計の新しい概念と方法を解説する.
著者
田中 繁
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.1018-1022, 1995-10-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
11

大脳皮質視覚領には,さまざまな視覚情報に関する地図が存在する.本解説記事では特に,物体が視野内を運動するときめ方向につい之の情報表現がmiddletemporal area(MT)内にいかにして自己組織化されるのか,という問題を取り上げ理論脳科学における最近の進展の一端を紹介したい.
著者
林 和弘
出版者
応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.19-22, 2015-01
著者
天野 浩 赤崎 勇
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.163-166, 1991-02-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
14

GaNの伝導性制御に関する検討を行った. n型はSiドーピングにより低抵抗化を図った. p型はMgドーピングにより高抵抗化させ,さらにそのMgドープGaNに電子線照射処理を施すことにより初めて実現させた.また処理条件を調節することにより伝導性制御が可能であることを確認した. GaNによるpn接合型LEDを初めて試作し, n層内でのバンド間遷移に基づく紫外発光,およびp層内でのMgの関与した青色発光準位に基づく青色発光を利用できることがわかった.
著者
小西 進
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.326-330, 1984

従来の磁性記憶は磁気記録,磁気バブルメモリーを問わず磁性膜中の磁区を記億の担体としている.ところで磁気バブルでは垂直磁化ガーネット膜が開発されて以来,プロッホラインと呼ばれる磁壁微細構造を100本程度もバブルを囲む磁壁中に含むハードバブルの存在が知られていた.プロッホラィンは安定で磁界を加えると磁壁にそって移動することも実験・理論の面から明らかにされている.磁区に代わり,もしプロッホラインを記憶の担体として利用することができれば超高密度の磁性圏体記憶素子が実現できよう.本稿では,最近筆者が提案したヅロッホラインメモリーの概要を述べる.

1 0 0 0 OA 安定化の問題

著者
高橋 秀俊
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.137-140, 1943 (Released:2009-02-09)
参考文献数
4
著者
馬来 国弼
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.1856-1867, 1988
被引用文献数
8

新素材の要にある薄膜の応力や, LSIなどの素子の微細化にともなって微小な膜の応力の知見が必要になっている,そこで,まず, 1960年代に確立した薄膜の応力評儀法について述べ,応力が膜の成長や構造変化にともなって発生する内部応力と熱応力とに区分されることを再確認したい.つぎに,引っ張り応九圧縮応力の発生が膜作成条件や作成法によっていることを示す.その特徴を, (1) 結晶などの粒子がのぴたり,収縮しようとしている, (2) 粒界の消滅に応じて下地をまげる応力が発生する,という見解を用いて検討し,膜・下地界面や結晶粒界などにおける応力の局所解析の必要性について触れたい.
著者
小野 雄三
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.588-591, 1992-06-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
15
被引用文献数
1

ホログラフィック光学素子は一つの光学素子技術として確立し,回折型光学素子と総称されるようになってきている.リソグラフィー技術を用いたディジタルブレーズ化技術,フォトポリマーを中心とする複製用材料技術,屈折光学系の色収差補正やリソグラフィーへの新応用提案,光ディスクヘッドへの実用化など,最近のホログラフィック光学素子技術の進展を展望する.
著者
深田 栄一 安田 栄夫 小原 二郎 岡本 一
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.25-28, 1957

The dynamic Young's modulus and the piezoelectric constant of old timbers have been measured. They increase with time during the first about 300 years, then decrease gradually. The relation between the modulus and the constant is linear, indicating that both depend on the crystalline region content of cellulose fibers. The changes of the modulus and the constant with time can be explained by the crystallization and the heat dissociation of cellulose molecules that go on for long years.
著者
鈴木 達朗
出版者
応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.222-224, 1966-03
著者
三宅 和夫
出版者
応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.744-746, 1967-09