著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.632-633, 1999-06-15

米コンパックコンピュータは, 2年に1度開催するプライベートショー「INNOVATE FORUM (4月13日〜14日, 米ヒューストン)」で新戦略「NonStop eBusiness」を発表した. e-businessはIBMの専売特許と思われていただけに, コンパックの突然の競合宣言は大きな話題を集めた. しかしその直後に戦略を発表したエッカード・ファイファー社長兼CEO(最高経営責任者)自らが辞任, 米企業経営者の業績に対する責任の厳しさを改めて思い知らされた.
著者
坂村 健
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.26, no.11, pp.p1321-1328, 1985-11-15

本論文では90年代の技術水準を考慮に入れたパーソナルコンピュータのための新しいアーキテクチャ体系BTRONについて, 新たに提案する統一的操作モデルを中心に述べている. 現在のコンピュータがエンドユーザにとってわかりにくいと言われる原因の一つとして, コンピュータの操作モデルが一定でないことが挙げられる. そこで, BTRONでは「実身/仮身モデル」と呼ぶエンドユーザのための新しい統一的な操作モデルを作った. プログラムの起動, ファイル管理, テキストエディタなど従来別個の操作モデルを導入する必要があった局面でも「実身/仮身モデル」により設計でき, このモデルが広い範囲のマン=マシン・インタフェースの操作モデルを統一するのに有効であことがわかった.
著者
吉川 日出行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.1424-1425, 2008-12-15

みずほ情報総研(株)は社員4 000人あまりを擁すみずほグループの情報戦略会社である.コンサルティング,システムインテグレーション,アウトソーシングを事業の3本柱にしている.このうちの主にコンサルティングを担当する部隊で企業内ソーシャルブックマークの試行導入を行っている.コンサルティングビジネスにおいては,コンサルタントが保有する知識や情報の質と量がビジネスの成否を大きく左右する.ところが,コンサルタントの情報収集スタイルというのは非常に属人的で社員の経験年数によって情報収集についての"格差"さえ生じている.概して若手は普段から収集している情報ソースの幅が狭く,また経験豊富な人間は新しい情報ソースを探すことを止めてしまい,同じソースに頼りがちになるのだ.一方で新しい,良質なソースはどんどんと出てきており,こうした情報を見落とすわけにはいかない.自分が専門としている分野での最新ニュースを顧客や取引先から知らされるというのはコンサルタントにとっては屈辱的なことであり,重要なニュースを読みこぼすというのは致命的なミスにも繋がりかねない.
著者
湯淺 太一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.45, no.12, pp.1279-1283, 2004-12-15

ACM/ICPCの日本国内予選が去る7月2日に開催された。世界大会やアジア地区予選と異なり、日本国内予選はインターネットを使って行われる。インターネットを使って問題をダウンロードし、解答プログラムを送付し、判定結果を受け取る。この点を除けば、世界大会やアジア地区予選と基本的に同じルールで競技を行う。今年度は44校199チームが参加し、うち26チームが国内予選を通過し、12月に愛媛大学で開催されるアジア地区予選への出場権を獲得した。
著者
尾関 雅則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.p493-497, 1986-05-15
被引用文献数
2
著者
寺田 実
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.664-669, 2002-06-15

今回の問題は,2000年11月につくばで開催されたアジア地区予選の問題G Telescopeである.
著者
野村 早恵子 石田 亨 船越 要 安岡 美佳 山下 直美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.503-511, 2003-05-15
被引用文献数
27

インターネットを介したアジアワイドな協調作業を支援するため,異文化コラボレーション実験(ICE2002)を実施した.日中韓馬の5大学からの40名の教員・学生が,日中韓馬英の5カ国語の機械翻訳を組み込んだ多言語ツール,TransBBSとTransWebを介して母国語でオープンソースソフトウェア開発を行った.今後,国際プロジェクトの現場で実用に耐える異文化コラボレーション環境の開発を目指す予定である.
著者
柳原 徳久 初本慎太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.831-835, 2002-08-15
被引用文献数
4

日本ではカーナビゲーションが広く普及しており,新車への装着率は約30%に達している.カーナビの位置検出にはGPS(Global Positioning System)が用いられていることはよく知られている.最近では携帯電話の中にGPSによる測位機能が搭載されたものも発売され,さらに身近になってきている.これらの位置検出精度はSA(Selective Availability)が解除されて大幅に精度が向上したとはいえ約10m程度である.
著者
木村 幸男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, 1992-02-15
著者
石原 嘉夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.308-310, 2002-03-15

本誌2月号(2001年)の山田昭彦氏の「コンピュータの歴史を残そう!」という記事と創立40周年記念展示会(3月,慶大日吉)と"「情報世紀」の主役たち"展(3?6月,国立科学博物館上野)とで,情報処理分野の歴史を残す必要を刺激された.今では日頃当たり前のように操作されているキーボードの文字配列などについて,筆者が関与した迷走とその反省を述べておきたい.