著者
楠 正憲
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.8, pp.384-392, 2021-07-15
著者
駒宮 安男
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.17, no.6, 1976-06-15
著者
安達 知也
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.334-337, 2022-06-15

スーパーコンピュータのエネルギー効率のランキングであるGreen500において,筆者らのグループは独自設計のプロセッサMN-Coreを用いたシステムで挑戦した.MN-Coreは演算器以外の回路を極力そぎ落とすことで高い電力あたり性能を実現したプロセッサである.そのプロセッサの性能を引き出すための最適化においては,ベンチマーク実行結果を可視化するツールなどの周辺ソフトウェアの助けが不可欠であった.結果として,2020年6月,2021年6月,2021年11月の3回のGreen500で1位となり,特に2021年11月は2位に大差をつけての優勝となった.
著者
田村 直之 宋 剛秀 番原 睦則
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.710-715, 2016-07-15

数独やナンバーリンクなどのパズルを題材として取り上げ,SATソルバーを用いてこれらのパズルを解く方法について説明する.SATソルバーは,与えられた連言標準形の命題論理式(CNF式)を満たす解を探索するプログラムである.近年になって大幅な性能向上が実現され,最新のSATソルバーは百万個の変数を含む問題でも取り扱えるようになっている.このことを背景とし,さまざまな問題をCNF式に変換(符号化) しSAT ソルバーで解を求める手法が注目を集めている.本稿では,パズルを題材とすることで,この手法について分かりやすく解説する.
著者
サンプラザ中野くん
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, 2011-05-15
著者
本橋 正成 羽生田 栄一 懸田剛
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.1142-1150, 2011-08-15

In our complex world, it is important that participants build a language and design forms from their opinions and feeling. We introduce to importance and core process of a pattern language and a project language. We bridge to discuss style of organization and culture in this century.
著者
西薗 良太
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.61, no.12, pp.1164-1167, 2020-11-15

ツール・ド・フランスは筆者が20代を通じてプロ選手をしていたロードレースという競技のトップレースである.2020年のツール本戦はコロナ禍によって日程を7月上旬から変更して8月29日より開始した.全21ステージ,3482kmという壮絶なレースである(UAEエミレーツ/スロベニアのタデイ・ポガチャルが初優勝).これに先立ち本来の日程であった7月が空白となってしまうのを避けるべく,2016年頃から盛んとなってきたオンラインサイクリングのプラットフォームである「Zwift」とツール主催者であるASOが提携してVTDFが実現した.7月3週間の毎週末,6ステージという小規模なものではあるが,実際にツールに出るチームから数人ずつ遠隔で選手が参加し,オンライン上でエキシビションレースが展開され,世界中の人々がYouTube Liveなどを通してバーチャルサイクリングレースを観戦した.リアルイベントとは異なり総合成績はチーム毎に争われ,NTTプロサイクリングチームが優勝を果たしている(NTTは大会のテクノロジーパートナーでもある).以下Zwiftのようなバーチャルサイクリングがなぜツール・ド・フランスという世界有数のリアルイベントにまで食い込むことができたのかという文脈について説明する.
著者
中辻 真
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.978-982, 2018-10-15

AI「オシエル」は,QAコミュニティ「教えて!goo」上で,恋の悩みにアドバイスするAIキャラクタとして誕生した.質問者から寄せられる複雑な相談に対し,日々瞬時に回答を構築,1ユーザとして投稿し,その回答数は2018年現在3万件を超える.恋愛相談は,一般的に一意な回答で決まるものではなく,多様な回答を取り得る.その中で,納得性の高い回答を構築するため,「オシエル」は,回答シナリオを「共感」,「結論」,「補足」,「励まし」の流れで抽象的に定義し,質問と回答の関係を,深層学習による回答文選択と文間の組合せ計算を実現する「長文回答構築モデル」により学習する.本稿は「オシエル」誕生の背景と,技術概略,今後の展望を述べる
著者
大⻄ 裕也
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.e28-e34, 2021-03-15

2010年台後半から再び盛り上がりを見せている量子コンピュータの応用先として,量子化学計算が注目されている.本稿では量子化学計算とは何か,そして量子コンピュータによってどのような恩恵が量子化学計算にもたらされるのかを概観し,その道のりは決して平坦ではないが,制御レベル,ミドルウェア,ソフトウェア,アルゴリズムの面では非常に興味深い挑戦がいくつもあることを述べる.
著者
筧 捷彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.499-507, 1975-06-15

昭和処年度および49年度にかけて,NHK教育テレビで行った「コンピューター講座」について,担当者の1人として,解説する.コンピューター講座は,昭和44年度に開設され,以後毎年継続して放映されている.48,49両年度については,島内剛一(立教大学)を主任講師とし,石田晴久(東京大学),寛捷彦(東京大学,後に立教大学),木村泉(東京工業大学),広瀬健(早稲田大学),米田信夫(学習院大学)の合計6人が,講座の立案企画から,各番組での講師役までを担当した.47年度以前の講座との大きな違いの1つに,スタジオ内にミニコンを持ち込み,これの活用を図ったことがあげられる.解説の中心も,このミニコンの活用状況におくことにする.
著者
小野 厚夫
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.475-479, 2005-05-15

前回述べたように,情報は日本で作られた言葉で,1876年出版の酒井忠恕訳『佛國歩兵陣中要務實地演習軌典』に最初の用例があり,その原語はフランス語のrenseignementである.初期には情報と状報が併用されていたが,ほどなく情報に統一された.日清,日露戦争の記事で情報は新聞用語として定着し,国語辞書にも採録されるようになった.今回は,主に明治,大正期の情報の用例について述べる.
著者
隅田 英一郎 佐々木 裕 山本 誠一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.552-557, 2005-05-15

機械翻訳に対する増大しつづける需要とその翻訳品質に対する期待に現時点の技術は応じきれていない.しかし,最近,機械翻訳技術の研究は大きく変わった.1つは,翻訳品質を自動的に評価する手法が提唱され普及したこと.もう1つは大量の対訳から翻訳知識を学習する手法が盛んに研究され,短時間に低コストで機械翻訳システムを構築する技術が開発されたこと.この2つが相まって,機械翻訳システムが長足の進歩を遂げ社会の需要と期待に応える日は近い. 本稿では,特に,翻訳品質の評価に焦点をあてて,(1)代表的な人手評価の手法,(2)最も広く利用されている自動評価の手法,(3)評価型国際ワークショップの1つであるIWSLT,(4)自動評価の応用と展望について述べる.
著者
蓮尾 一郎 星野 直彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.710-715, 2014-06-15

量子計算のためのプログラミング言語について,その研究の動機と動向を解説する.特にKnillによる「量子データ,古典制御」なる計算モデルと,量子プログラミング言語の3つの大きな潮流――宣言的量子プログラミング言語,量子的副作用を持つ関数型言語,量子ラムダ計算――のそれぞれを概説する.
著者
松浦 敏雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.661, 2021-11-15

このコラムでは,主として高校でのプログラミング教育を想定して,プログラミングの面白さを伝えるにはどうしたらよいかについてお話しします.プログラミング教育の目的は,プログラミングの面白さ・難しさ(思い通りに動かないなど)を体験することを通して,コンピュータの本質に近づくことと考えています.具体的な目標は,自ら簡単なプログラムを組めるようになることです.この目的を少ない授業時間(50分×10回程度を想定)で達成するための具体的な方法を提案します.