- 著者
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梶田 将司
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.57, no.3, pp.286-289, 2016-02-15
「教育の情報化」とも言われる大学教育におけるICT利活用は,コース管理システム/学習管理システム (Course Management System/Learning Management System, CMS/LMS),教務システム等を通じた「従来の教え方・学び方の電子化」から,組織的な情報環境の整備の中で実際の教育現場で ICT を活用しながらデータを蓄積し,エビデンスに基づいて教えや学びを高度化する「情報環境と利活用のスパイラルな進化」という新たなフェーズに入った.本稿では,変わりつつある現在の潮目をまとめながら,長期的な視点でこれまでの大学における情報環境整備の歴史を俯瞰することで,オープンソースとオープンスタンダードを根幹とした次世代ディジタル学習環境のあり方を語る.