著者
村井 源 松本 斉子
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
2022

<p> 本研究では日本語の自称詞,対称詞の表現の多様性に着目し,話し言葉と書き言葉でどのような用いられ方をするか統計的な分析を行った.また,自称詞,対称詞が発話文中で果たす役割を調査するため発話文の語用論的機能を分類し,呼称との関係を分析した.結果として,書き言葉では呼称の頻度が高くまた語彙も豊富であるが,呼称利用のパターンと役割に関しては話し言葉と書き言葉の発話文で大きな違いないことが明らかになった.</p>
著者
吉川 次郎 高久 雅生 芳鐘 冬樹
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.370-389, 2020-09-30 (Released:2020-11-06)
参考文献数
50
被引用文献数
1 3

Wikipedia 上での学術文献の参照記述の追加という事象を明らかにするための前提となる方法論として,参照記述の初出時点を特定するための手法を提案し,評価実験を行った.提案手法は,まず,参照記述の参照先を判定し,ページ情報,文献タイトル,識別子を取得する.次に,対象のページの全編集履歴およびページ本文に対して識別子または文献タイトルを用いた手法を適用し,複数の初出時点候補を取得する.最後に,候補から編集日時が最古のものを選択する.英語版のDOI リンクの初出時点データセットを基に評価実験を行った結果,精度は全体で93.3%,22 分野中20 分野で90%以上であり,研究分野を問わず概ね高い精度で参照記述の初出時点を特定できる手法であることが明らかになった.
著者
Itoko KITAHARA
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.316-327, 2012-11-04 (Released:2012-12-31)
参考文献数
19

本論は災害史研究において、歴史資料の果たす役割を具体的に示すために、江戸・東京という日本の首都で発生した地震災害のうち、1703 年元禄地震、1855 年安政江戸地震、1923 年関東大震災を対象として、歴史資料を通して、時代の変遷のなかで災害像はどのように変化するのか、あるいは災害の歴史を通じて共通に認められる社会事象とはなにか、すなわち、災害の社会像について考察した。その結果、進歩や開発という理念を持たない近世社会は大災害に遭遇しても都市の基本構造を変えることはなかったが、近代の関東大震災のような都市を焼き尽くす大災害では、災害を好機と捉え、都市計画による都市の再生・復興が行われた。また、本論では特にいまだ元禄地震における江戸市中の被害が明らかになっていない理由が前後の火災の広範な延焼範囲によって地震被害の実相がマスクされた可能性が高いことを指摘した。
著者
斎藤 陽子
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.143-146, 2019

<p> 理科授業の目的にあった科学絵本の選択を支援するような,件名標目付与の方法について知見を得ることを目的とし,米国の小学校の授業で使用されている英語の科学絵本,及び日本の科学絵本を分析対象として,LC,NDL,TRCにおける件名の付与状況を調査し,質的分析を行った.LCCでは,フィクションや伝記にも科学概念を表す件名が付与され,科学概念の付与のあり方も理科学習に適した図書の選択への配慮がなされていること,科学の探究活動に伴う感情も件名付与の対象としていることなどが明らかになった.</p>
著者
村川 猛彦
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.244-251, 2021-05-22 (Released:2021-07-03)
参考文献数
11
被引用文献数
1

大学1年生向けの授業において,C言語のソースコードを与えて打ち込ませる「タイピングによるプログラミング学習」を実施しており,週1回の授業を通じて文法知識などの継続的の定着が期待される.授業で使用した59個のソースコードに対して,printfや++などのトークンに分割してから集合演算を行うことで,授業で学んだ書き方を後の授業で活用しているかを定量化することを試みた.
著者
古川 雅子 尾城 孝一 常川 真央 西薗 由依 天野 絵里子 山地 一禎
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.135-142, 2019-05-25 (Released:2019-06-28)
参考文献数
9

研究データ管理の必要性が高まる一方で,研究データ管理支援を担うデータライブラリアンの定義や職務は定まっていない。本研究では,学術機関において研究データ管理支援業務の中心を担う人材(あるいは職域)をデータライブラリアンと定義し,文献調査に基づいてその職務について考察を行い,データライブラリアンに求められる一般的なスキル一覧を提示し,学術機関における研究データ管理支援の組織モデルと,既存の研究支援職種との関係について考察する。
著者
李 広微 金 明哲
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
pp.2021_019, (Released:2021-05-21)
参考文献数
22
被引用文献数
1

助詞は文章の表現特性・文体様式の特徴を把握するうえで重要な要素であり,その経時変化の考察は,言語及び文体の変遷過程の一端を明らかにすることにつながる.本研究では,百余年間にわたった近現代小説を分析対象とし,モデリングを通して助詞の経時変化を捉え,小説の言語表現及び文体との関わりについて考察を試みた.具体的には,1910年から2014年に出版された小説のコーパスを作成し,助詞の使用データ状況について計量分析を行った.計量分析には,まず系統樹分析を通して,助詞の使用に明らかな変化が発生していることを確認したうえで,主な変動要素を特定するため,elastic net回帰分析を用いて,助詞に関するモデルを作成し,モデル構築に大きく寄与する助詞項目を抽出し,分析を試みた.観察された結果は言語学や文体学に関わる問題を考えるヒントになり得ることが示された.
著者
前田 侑亮 金 明哲
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.3-22, 2019-02-28 (Released:2019-03-15)
参考文献数
22
被引用文献数
1

関西都市圏は「私鉄王国」と呼ばれており,関西5私鉄(近鉄・京阪・南海・阪急・阪神)は競って沿線を開発し,関西都市圏の街づくりの一角を担ってきた.本研究では,関西5私鉄の沿線を文化的価値の側面から定量的に分析し,沿線の特徴を明らかにすることを目的とする.分析においては,どの駅勢圏にどの文化施設等が何回出現したかという頻度行列を作成し,そのカウントデータが持つ情報そのものに焦点を当てられるトピックモデルLDAを用いた.分析の結果,関西5私鉄の沿線には6つの特性が潜んでいると分かった.また,これらの特性を整理し各社の主要路線を分類すると,「歴史的な沿線を持ち,地域密着型の商業地域が目立つ路線」,「都心とその間の郊外を結び,良好な生活環境が整備された路線」,「都心と文教地区を走り,通勤通学の足としての性格が強い路線」の3つに分けることができた.
著者
河合 将志 尾城 孝一 前田 隼 西澤 正己 山地 一禎
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.20-30, 2021-02-28 (Released:2021-03-26)
参考文献数
28

日本では800以上の機関リポジトリが運用されているが,学術雑誌論文の登録に積極的な機関は一部に限られている.本研究では,機関リポジトリコミュニティに指針を与えることを目的として,学術雑誌論文件数と図書館員によるオープンアクセス推進活動の因果関係を分析した.国内87機関のデータを計量分析した結果,研究者へ直接アプローチする「学術雑誌論文提供依頼」の実施は,学術雑誌論文件数の増加に特に効果的である一方で,「オープンアクセス方針」の策定や「セルフアーカイブ」の実施は,それほど効果的ではないことがわかった.因果関係の詳細を把握するために,「学術雑誌論文提供依頼」に関して追加で収集した4機関のデータからは,その年間成功率の平均は36.32%であり,最も効果的に実施できている機関の平均と最高値は,それぞれ55.82%と73.20%にも及ぶことが明らかになった.
著者
逢坂 駿也 村井 源
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.283-288, 2020-05-23 (Released:2020-06-30)
参考文献数
13

本研究では,物語から登場人物の感情状態を抽出するため12 種類の感情に分類した感情語の辞書を構築した.分析対象として「キノの旅-the Beautiful World-」という小説を選択し,辞書を用いて感情語を抽出した.感情語の抽出回数を多次元データとして扱い因子分析をかけた結果,皮肉な物語の因子・意外性の強い物語の因子・悲喜劇的な物語の因子の3 つに分類された.また各因子での登場人物の役割ごとの感情の差異を抽出した.
著者
村井 源 松本 斉子 佐藤 知恵 徃住 彰文
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.6-17, 2011
被引用文献数
1

本論文では,計量的な物語構造の分析を実現するために,人文的な物語分析の古典的手法であるプロット分析を援用し,分析結果に対する計量的解析を行った.プロット分析は人文学的手法であるが,一致度の計算を実施することでプロット分割と分類の正当性の数値的評価を行った.プロット分類の結果に対してn-gram分析を行うことで物語構造の連続的パターンを抽出した.また同様にχ二乗検定を用いて頻出プロットの時代的変化を抽出した.さらに,テーマとプロットの関係を分析するために計量的手法で物語のテーマ語を抽出し,作品をテーマごとに分類した.このテーマの分類結果を用いて,各テーマのプロット的な特徴を抽出した.本論文での分析はプロットへの分割と分類を計量的指標を用いつつも人手で行うという点で,完全な自動化の実現ではないが,本論文の成果は将来的な物語分析の完全な自動化の基礎になると期待される.
著者
三島 大暉 宇陀 則彦
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.51-70, 2021-02-28 (Released:2021-03-26)
参考文献数
33

2019年4月に改正文化財保護法が施行され,地域における文化遺産の活用が重視されるようになった.しかし,地域で活用が期待される文化遺産の情報は発見されにくい現状がある.本研究では,そのような地域文化遺産情報の発見可能性の向上のため,市区町村がWebに公開する文化財リストを地域文化遺産情報のコア情報として集約し,Linked Dataにより他の情報源との連携を可能とするメタデータモデルおよびシステムの機能要件を提案した.本メタデータモデルおよび機能要件に基づき,「地域文化遺産情報発見支援システム」を構築して評価した結果,市区町村が刊行・公開する書籍やWeb情報を含む信頼性の高い地域文化遺産情報を横断して発見できることを確認できた.
著者
根岸 正光
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.197-204, 2010-05-28 (Released:2011-06-25)
被引用文献数
2

筆者は2003年にトムソン・ロイターのデータベースを利用して,2000年時点において,わが国の学術論文がどの程度わが国の学会誌に掲載されているかの推計調査を行った.そこでは海外流出率約80%という数字が得られ,これを「改善」するべく,国立情報学研究所では国際学術情報流通基盤整備事業SPARC Japanも開始された.今般,その後の状況を確認するべく,改めて1994年~2009年の間の関連統計を得るべく時系列的な推計調査を行った.結果として全般的には,海外流出率は若干「改善」の傾向にある一方,わが国の学会誌における海外著者の論文の著しい増加,すなわち「国際化」の顕著な進展が観察された.本稿ではこれらの点を中心に,分析結果を報告するとともに,学術研究における国際化あるいは研究の「自給率」というべきものについて検討を加えるものとする.
著者
朝岡 誠 林 正治 藤原 一毅 岩井 紀子 船守 美穂 山地 一禎
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.168-175, 2020

<p> 研究データの再利用を促進するためには,単純な公開だけではなく,条件付き公開(制限公開)に対するニーズを満たしたシステム基盤の整備が不可欠である.本研究では,制限公開データを提供している機関のワークフローを調査し,研究データを提供するフローの類型化を行った.さらに,汎用的なリポジトリシステムWEKO にその機能を実装し,JGSS 研究センターの制限公開ワークフローをシミュレートすることでその運用を検討した.</p>
著者
飯村 伊智郎 池端 伸哉 中山 茂
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.1-17, 2003
参考文献数
17
被引用文献数
8 3

遺伝的アルゴリズム(genetic algorithm : GA)には,集団内で同じ個体が急増するなどして,集団の多様性が失われてしまう過剰収束という好ましくない現象が生じ得る.一旦過剰収束が起こると交叉はその機能を失い,GAによる探索が殆ど意味のないものになってしまう.この過剰収束を回避して多様性を維持することが,GAを適用する際の重要なポイントとなる.本論文では,まず,並列GAの実装形態として,柔軟な分散並列処理の構築を提供し得るオブジェクト共有空間を用いた実装を提案する.次に,できる限り単純な仕組みで過剰収束を回避する手法として,並列GAにおけるノアの箱舟戦略を提案し実験によりその有用性を明らかにする.この手法は,進化の停滞した部分集団の個体の殆どを探索解空間から新たに迎え入れた個体群と入れ換えるものであり,非同期に均質個体を淘汰し集団の多様性減少に制限をかけることで過剰収束を回避する.
著者
深澤 克朗 沢登 千恵子
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.85-96, 2018

<p> 本稿は,2017年の第25回情報知識学会年次大会において発表した「和歌集における計量分析と機械学習による判別」の続編としての研究報告である.分析対象は,鎌倉時代初期から室町時代中期までの「十三代集」と呼ばれている勅撰和歌集である.前回の発表は「八代集」であり,これで勅撰和歌集「二十一代集」の計測を完了するものである.<br/> 分析手法としては前回の研究と同様の計測を行うものである.具体的には,和歌集間での品詞使用率の統計的な差や,また季節歌と恋歌に関して名詞率とMVRとを調査し,そして同様にNaïve Bayesにより判別を試みた.さらに,この時代は武士政権の時代であるために,「武士歌」もより多く選抜されてきている.その「武士歌」についての特徴について主成分分析法による計測を試みるもので ある.</p>
著者
田辺 和俊 鈴木 孝弘
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.247-267, 2019

<p> 近年のわが国の重大社会問題の一つである自殺には地域差が存在するため,都道府県別の自殺死亡率に有意な影響を与える要因の解明を目的とする実証研究を試みた.47都道府県の男女別年齢調整自殺死亡率を目的変数,それとの関連が推測される健康,経済,社会,自然分野の指標54種を説明変数としてサポートベクター回帰分析を行い,自殺死亡率に対する決定要因を探索し,その相対的影響度を推定した.その結果,男女別にそれぞれ12種の要因が得られ,男性では精神保健福祉士数,家計収入,患者数などの要因,女性では悩み相談,出生率,残業時間などの要因の影響が大きいことを見出した。また,これまで未検証の精神保健福祉士数や残業時間,精神状態が有意の影響を与えるが,自殺率との関係が深いとされてきた失業率や離婚率は決定要因にはならなかった.さらに,自殺率が最も高い秋田県について決定要因の結果に基づき自殺対策の提言を試みた.</p>
著者
前田 侑亮 金 明哲
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.3-22, 2019

<p> 関西都市圏は「私鉄王国」と呼ばれており,関西5私鉄(近鉄・京阪・南海・阪急・阪神)は競って沿線を開発し,関西都市圏の街づくりの一角を担ってきた.本研究では,関西5私鉄の沿線を文化的価値の側面から定量的に分析し,沿線の特徴を明らかにすることを目的とする.分析においては,どの駅勢圏にどの文化施設等が何回出現したかという頻度行列を作成し,そのカウントデータが持つ情報そのものに焦点を当てられるトピックモデルLDAを用いた.分析の結果,関西5私鉄の沿線には6つの特性が潜んでいると分かった.また,これらの特性を整理し各社の主要路線を分類すると,「歴史的な沿線を持ち,地域密着型の商業地域が目立つ路線」,「都心とその間の郊外を結び,良好な生活環境が整備された路線」,「都心と文教地区を走り,通勤通学の足としての性格が強い路線」の3つに分けることができた.</p>
著者
長塚 隆
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.340-343, 2019-11-23 (Released:2019-12-23)
参考文献数
5
被引用文献数
2

近年,郷土史・地方史などの地域資料のデジタル化が進展しているが,具体的にどの程度デジタル化され,公開されているのかを把握するのは難しい.本発表では,国立国会図書館サーチ(NDL Search) やジャパンサーチ(Japan Search)などの検索ポータルを使用してメタデータおよびデジタル資料の搭載調査からデジタル化の進展の程度を推測した.また、郷土史・地方史などの地域資料のメタデータおよびデジタル資料を搭載する県単位の地域ポータルが,全国的なポータルであるNDL SearchやJapan Searchにどの程度収載されているかについても調査し,今後のデジタル化された地域資料のオープン化の課題について検討した.
著者
西澤 正己 孫 媛
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.121-126, 2018

<p>我々はこれまで大学に関連したプレスリリースを調査しており、それが近年大幅に増加し、それに対応して新聞への掲載も増加していることがわかってきた。また、これまでに2012年の大学関連機関から発行されたプレスリリースの元になった学術論文のDOIを特定し、オルトメトリック指標を得ている。ここでは、さらに2013年、2014年のデータを加えて分析を行うが、ここではSTAP細胞に関する過熱報道があり分析に影響を及ぼしている。これらの影響を考慮し、プレスリリースされた原論文のオルトメトリックス指標、新聞掲載状況との関係等について年次変化を含め、分析、考察を行う。</p>