著者
高水 あゆみ
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.103_1-103_1, 2016

<p> 近年、例えば「ハロウィンの仮装」のように、「仮装」という行為を集合的に行い楽しむ現象が見られるようになってきている。スポーツの場においても「仮装」は多く見られ、社会現象となっている。東京マラソンでは様々な仮装をして走るランナーが世間を賑わした。このような、衣装や化粧等によって身体加工を行い、普段の自分とは別の姿へと変身する「仮装」という行為はどのような行為であるのか。中でも、スポーツの場に現れた「仮装」とはどのような行為であるのか。この問いには、「仮装」に関する議論を整理し、「仮装」という行為を、身体との関係からより丁寧に読み解くことが必要である。そこで本研究では、これまでの「仮装」の議論を整理し、マラソンにおける「仮装」に着目して、スポーツの場に現れた「仮装」とはどのような行為であるのか明らかにすることを目的とする。</p>
著者
村松 憲
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.274_3-274_3, 2016

<p> テニスにおいては「強い」ボールが打てることが競技力が高いことの一つの条件であると考えられる。本研究において「強い」ボールとは、ボールの速度-回転量グラフにおいてより「右上」(村松ほか2015)に位置するボール、すなわち同じ速度であればより大きな回転量、同じ回転量であればより大きな速度を持つボールのことであると定義する。「弱い」ボールはその逆とする。本研究は、強いボールが相手のショットを弱める効果があるのかどうか、という点について大学トップクラス男子学生テニス選手(1名)を被験者として検討した。ボールマシンから2種類の強さのボールを出し、それに対してフォアハンドグラウンドストロークで打球した。ボールマシンから出たボールと選手が打つボールの速度と回転量を、それぞれスピードガンと高速度カメラ(2000fps)で計測した。その結果、ボールマシンから出たボールが強いと、選手が打つボールが弱くなる傾向が明らかとなった。この原因について考察する。</p>