著者
加藤 百一
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.285-291, 1968

本号より5回にわたリアイヌの酒の貴重な資料を著者にお願いしました。著者は北海道大学卒, 前札幌国税局鑑定官室長として北海道の実情にくわしいことはよく知られていますが, 本稿の資料の集成には多大の御苦心があったことと思います。
著者
二木 宏二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.30-34, 1970-01-15 (Released:2011-11-04)

清酒業界は5年後の自由化をひかえこれからますます販売力に差が生じて来るものと思われる。販売促進には各人それぞれに秘策をめぐらし活躍されているであろうが, その場合消費者の動向, PRの効果などの実態を正しくつかむ事が大事である。一生懸命販売作戦を展開しても, 的はずれであったリ, 無駄が多いようでは困りものである。ここにマーケッティング・りサーチの必要性が生ずるわけであるが, 私達は別にその道の専門家になろうというわけではないし, また個人として全国的なリサーチを繰リひろげようというわけでもない。手軽に自製品の市場における反応, 特定地域における拡売の可能性, 拡売法=などを検討するにはどうしたら良いかとか, こういう目的にはどういう方法を用いれば良いかかなどを理解しているだけでも非常に大きな武器となる。マーケティング・リサーチの実際をシリーズとして掲載する目的もそこにある。高度な調査はもちろん専門家に頼まなければならないであろう。その場合でもマーケティング・リサーチの仕組みを知っておく事は必要である。マーケティング・リサーチは決して大企業が莫大な資力をもってしてのみなし得るものではないし, 宣伝広告自体もテレビだけではなひ。身近かにいくらでもやる方法のある事を本講座を通じて理解していただければ幸いである。

1 0 0 0 OA 徳島

著者
福永 芳秋
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.91-93, 1974-02-15 (Released:2011-11-04)
被引用文献数
1
著者
中川 七三郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.11, pp.821-824, 1973-11-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
4

「うきこうじ味噌」が今味噌業者の大きな話題になっているのは, 近年この種のタイプの味噌が非常によく売れるようになったからである。それはこの味噌の品質がうまいという消費者を捉えているからであろう。そこで, この味噌の実際に通じた著者を煩わし, うきこうじ味噌の由来とその造り方について解説していただいた。

1 0 0 0 OA 津軽味噌

著者
櫛引 元三
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.908-911, 1973-12-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
9
著者
編集部
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.1031-1036, 1968

本誌は本年3月に "おけ売りについてのアンケート" を全国的に実施し, その結果を第6号に掲載した。これに対応して "おけ買いについてのアンケート" を6月に実施したがこの結果をここに御報告する。今後のおけ取引の参考に供していただければ幸である。
著者
田中 利雄 岡崎 直人 五味 勝也 今野 宏 井出 光彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.274-278, 1984-04-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

清酒中のアミノ酸量を減少させる目的で, 低ACPase生産性麹菌の造成を紫外線照射により試みた。ACPase力価の低い菌が蒸米上での発芽が遅れることに着目し, スクリーニングした結果, 2株の低ACPase生産性変異株を分離した。このうち333-A株は蒸米上での生育も胞子着生能も悪く実用的でなかったが, 333-B株は生育も胞子着生能も良好であった。333-B株を使用した製麹では状貌が遅れ気味であったが, 製麹時間を48時間とし, 対照の市販種麹を使用した麹に比べ, ACPaseは著しく低いが, GAaseは高いという目的にかなう麹が得られた。また変異株の麹によるもろみは, 順調に発酵し, もろみ中のアミノ酸は, 対照もろみの1/2の量で推移した。生成酒はアミノ酸が少なくきれいな軽いタイプの酒質であり, 変異株の特徴が生かされたものと考えられた。
著者
梅田 勇雄
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.148-151, 1974

しょう油もろみの熟成を検査する場合, まず麹が適当であったかどうかをしらべるとは一見奇異に感ずるが, それほど麹が大切であることを力説している。よい麹なくしてよいしょう油はあり得ない。<BR>熟成度という問題を歴史的に振り返って, その歴史から, 現在のもろみの熟成度は何によってきめるかを説明されている。しょう油関係技術者の見逃すことのできない好読物。
著者
梶井 功
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.8, pp.663-666, 1972

みぞれまじりの厳冬の2月, ベルリンで開かれた農業関係の国際会議に参加した筆者は, 恒例の "緑の週間" の下に催されている農業博に誘われ, たまたま場内で各国各地方の酒類が展示されているWein-Straβe (酒の広小路) で試飲, 日本酒の姿の見当らないことから, 日本酒の輸出振興の好機が与えられているのに政策が空文化しているのを憂い, さらに国鉄が "ディスカバー・ジャパン" で旅行ブームをまき起しているように, 地酒のよさを再発見することによって, 日本酒を成長軌道に乗せることに論及している。
著者
飯村 穣 原 昌道
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.12, pp.849-854, 1982-12-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
11

Sacoharomycesに属する産膜酵母によるワイン産膜の現象には功罪の両面がある。一つは産膜病で, ワインの品質が劣化すること, 他の一つはシェリー酵母の産膜で, 良質なシェリー酒が造られることである。今回はこの酵母産膜の機作について, 最近解明された知見を中心に, わかり易く解説していただいた。ワイン関係者はもとより, 酵母細胞表面の構造に興味のある読者に, 大いに参考となろう。
著者
佐藤 信 蓼沼 誠 大場 俊輝 高橋 康次郎 小池 勝徳
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.387-390, 1976-05-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
10

FPD付ガスクロマトグラフを用いて, 白米および醸造工程中の揮発性硫黄化合物の変化について検討し, 次の結果を得た。1.精米歩合75%白米から揮発性硫黄化合物としてメチルメルカプタン, ジメチルスルフィド, ジメチルジスルフィドが検出された。2.古米からはジメチルスルフィドはほとんど検出されなかった。3.白米蒸きょう時留液から硫化水素, メチルメルカプタン, ジメチルスルフィド, ジメチルジスルフィドが検出され, その最大量に達する時間に各白米間で差異がみられた。4.製麹工程における揮発性硫黄化合物の変化はごく微量であった。5.醪からは硫化水素が検出された。
著者
岩野 君夫 三上 重明 福田 清治 能勢 晶 椎木 敏
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.200-204, 1987
被引用文献数
6

焼酎白麹の各種酵素生産に及ぼす製麹条件の影響について検討し次の結果を得た。<BR>1.白麹菌は40℃においてAAase, GAase, TGaseおよびRSDの生産が大であり, 酸の生産は30℃, 35℃で大であった。APaseとACPaseの生産は製麹温度の影響が少なかった。<BR>2.白麹菌は精米歩合が90%以上の白米で酵素生産が大であり, 精米歩合が85%以下になると急激に酵素生産が低下する。特にAAase, GAase, ACPaseおよびTGaseでこの傾向が大であった。<BR>3.白麹菌の酵素生産に及ぼす吸水率の影響は製麹原料が破砕精米とコーン・グリッツでは少なく, 麦類では大きく, 吸水率が40-50%と高いほど酵素生産が大であり, 酸の生産も大きかった。<BR>4.白麹菌の酵素生産は菌体量と極めて高い正の相関関係が認められた。<BR>5.米焼酎仕込みにおける麹歩合を酵素活性の面から検討し, 白米1g当りAAaseが約20単位, GAaseが約33単位ほどが必要酵素量でないかと推論した。<BR>最後に臨み, 本研究の遂行に当り御指導を賜わりました当試験所中村欽一所長に深謝致します。