著者
白砂 昭一
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.698-703, 2001-11-01 (Released:2017-06-02)
被引用文献数
2
著者
平原 達也
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.172-179, 2020-03-01 (Released:2020-09-01)
参考文献数
21
著者
山住 賢司 籠宮 隆之 槙 洋一 前川 喜久雄
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.303-311, 2005-06-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
23
被引用文献数
2

『日本語話し言葉コーパス』に収録された音声を用い, 講演音声の特徴を捉える印象評定尺度の構築を試みた。まず先行研究等で用いられた評価語を収集すると共に講演音声を実際に聞かせて印象を自由記述させたデータからも評価語の抽出を行った。計52項目の評価語を候補として選出し, 50名規模の評定者を用いて印象評定を2度実施した。得られた印象評定データに対して因子分析を行い, 評価語の絞り込みを行った。その結果, 上手さ・好悪・速さ感・活動性・スタイルという五つの特徴を測る尺度が完成した。各尺度の信頼性はいずれも高く実用に足るものであった。
著者
砺波 紀之 井本 桂右 岡本 悠希 福森 隆寛 山下 洋一
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.217-226, 2022-05-01 (Released:2022-06-01)
参考文献数
42

本論文では,音響イベント検出のための新たな評価指標を提案する。環境音分析のタスクの一つである音響イベント検出の従来の性能評価指標では,イベントの種類によらずすべての誤検出が等しく重み付けされる。提案指標では,音響イベントの種類を考慮しながら深刻な音響イベントの誤検出がより大きく罰則される。また,深刻な誤検出が発生し易いあるいは発生しにくい音響イベント検出モデルを用いて,複数の性能評価指標に対する深刻な誤検出の影響を詳細に分析する。実験結果より,従来指標と比較して,提案指標を用いることで,深刻な誤検出の多いイベント検出モデルの性能がより劣化して評価されることを確認した。
著者
伊福部 達 橋場 参生 松島 純一
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.903-910, 1991-12-01 (Released:2017-06-02)
被引用文献数
3

本論文では、人工喉頭音声や合成音声の音質改善を目的に、母音の自然性を決める要因を調べた。音声の中でも定常な母音は、ほの一様な波形がピッチ周期ごとに繰り返された時間構造を持っている。しかし、まったく同じ形の波形が繰り返されているわけではなく、その形は時間と共に微妙に変化している。ここでは、このような波形の時間変動を「波形ゆらぎ」と呼ぶことにし、繰り返し周期の変化である「ピッチゆらぎ」とは区別し、母音に含まれる波形ゆらぎと音声の自然性の関係を心理物理実験に基づいて調べた。加工音声資料内での自然性の比較実験から、母音の自然性には波形ゆらぎの時間的推移が極めて重要であり、正しい順序で並べられた32個程度のピッチ波形が高い自然性を得る上で必要であることが推論された。また、自然性を決める要因は広い周波数範囲にわたって存在しているが、その中でも、高調波成分の周りの∓18Hz程度の側波が重要であることが推論された。更に、試作したパイプ挿入式電気人工喉頭音声による評価実験でこれらの推論を裏付けるような結果が得られた。
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.676-678, 1992-09-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
8
被引用文献数
1
著者
馬場 紘彦 江端 正直
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.425-436, 1995-06-01
被引用文献数
2

本研究は、救急車の警告音について住民意識調査を行い、多重分析法を用いて因果分析を行い検討したものである。調査は、久留米市の救急病院周辺と住宅地の4地域を、メッシュ統計で区分けして、留め置き法で行い、1,183人の有効な回答を得た。分析結果を以下に述べる。警告音は、住民に交通騒音と同程度に邪魔に感じられており、不快感や睡眠の妨害等、心理的にかなりの影響を及ぼしている。次に、「気になる」ことに着目すると、その時間帯がほとんど夜間であり、昼間と答えた人は1.3%にすぎない。そして、すべての地域で「聞こえる回数」が強く影響を及ぼしている。また、「住居地と主要道路との間の距離」、「年齢」、「世帯」による差は、地区により異なる。