- 著者
 
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             安倍 幸司
             
             小澤 賢司
             
             鈴木 陽一
             
             曽根 敏夫
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人 日本音響学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.54, no.5, pp.343-350, 1998-05-01 (Released:2017-06-02)
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
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             12
             
             
             
          
        
 
        
        
        本研究では, 環境音の知覚を探ることを目的として, 従来の研究で用いられてきた「音色を表現する評価語」に加え, 「音を聞いた際に人がいだく感情を表現する評価語」と「音の持つ情報に関する評価語」を用いた評価実験を行った。実験は, 66種類の刺激音と, 39種の評価語対を用い, SD法により行った。実験結果を因子分析した結果, 第一〜第三因子として, 「美的」, 「明るさ」, 「量的」という音色の3因子に相当する因子が得られた。また, それらとは独立に, 「音の定位情報に関する因子」, 「音源情報に関する因子」, 「音の存在意義に関する因子」, 「懐古・郷愁因子」が得られた。更に, 人が音を聞いた際にいだく感情は, 音の美的因子と相関があることが分かった。