著者
池松 由香
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.247, pp.66-71, 2005-04

——山田先生が、最初に多摩川精機の指導に入ったのは、2004年8月の初旬でした。その時の皆さんの印象はどうでしたか?梱包作業者・実原 「なんだこりゃ?」って感じですよね。エライ先生だとは聞いてたけど、現場の人間じゃないわけでしょ。現場を知りもしないのに、いきなり来て、「あれどかせ、これどかせ」って言うもんだから、抵抗はあった。
著者
加来 耕三
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.231, pp.122-125, 2003-12

中上川(彦次郎)さんはじめ、益田(孝)さん、團だん(琢磨)さん、池田(成彬)さん、向井(忠晴)さん。あるいは中上川さんの前に活躍した三野村利左衛門さんと三井を主宰された方は、それぞれいろいろな業績を残されていますが、なんといっても中上川さんが一番でしょう。それをわずか十年間でやられたんだからたいへんな人だったんですね。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.194, pp.110-112, 2000-11

今年八月九日の午前一〇時、東京都中央区の東京三菱銀行小伝馬町支店に、同じ区内に本社を置く文具メーカー、ライフの経営陣が訪れた。銀行側は支店長と担当者の二人、ライフの側は斉藤光男社長と二男で常務の知也氏、三男で監査役の元誉もとしげ氏、経理部長の四人が支店長室のソファに座り、雑談が始まった。 来訪の目的がはっきりしないまま、二〇分近くの時間が過ぎる。
著者
滝田 誠一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.233, pp.19-25, 2004-02

石井誠二(1942年生まれ)さんの起業家人生は、まるで新聞の4コマ漫画のように、その"起承転結"がはっきりしている。 「少年よ大志を抱け!」この言葉に触発された石井青年(当時21歳)が当てもなく東京から北海道へと渡り、行商、土木作業員、キャバレーのボーイやバーテンダー、養鶏場の仕事などを転々とした末に、30歳で札幌市内にわずか8坪の小さな居酒屋「つぼ八」を開…
著者
渡邉 美樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.289, pp.32-35, 2008-10

——長時間労働を強いられるのに、管理職の名のもとに残業代が支払われない「名ばかり管理職」が問題になっています。この問題をどう考えますか。渡邉 会社は社員にお金を払いたくないから管理職にする、社員のほうは残業代が欲しいから管理職から外せと言う。この議論は全くもっておかしい。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.187, pp.72-73, 2000-04

青地に銀色の帯、そして「GABAN」のロゴの入ったコショウ缶。このコショウを製造販売しているのがギャバンスパイスだ。 同社は、コショウを中心に、バジルやシナモンなど、一五六種類もの香辛料を製造。販売先はホテルの飲食部門やレストランなどに絞り、業務用香辛料で約六〇%のシェアを握る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.178, pp.80-82, 1999-07

今年四月四日、アメリカ屋靴店のあちこちの店に、問屋など取引先の担当者が押しかけていた。前日の夜、業界関係者の間を駆けめぐったアメリカ屋靴店の経営危機説を確認するためだ。 「本当のところはどうなんだ」。詰め寄る相手の剣幕に押され、ある店の店長は、周囲の人に聞かれないよう小声で答えた。「昨日、全店長が本社に集められて、言い渡されました。
著者
野地 秩嘉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.270, pp.17-23, 2007-03

自らの手で「洞窟風呂」を完成させた執念の人。旅館を繁盛させても、周囲は変人扱いした。孤軍奮闘すること約30年、若手が彼の主張に耳を傾けたとき、閑散とした山奥の温泉街で大改革が始まった。取材・文◎野地秩嘉 写真◎栗原克己 構成◎小野田鶴(編集部)熊本の黒川温泉は、山の中の小さな温泉地である。田ノ原川に沿って、28軒の温泉旅館が散っている。
著者
童門 冬二
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.261, pp.106-109, 2006-06

"幕府中興の祖"といわれた第八代将軍徳川吉宗の施政は、二面性を持っていた。ひとつは「幕威の回復と赤字財政の克服」であり、もうひとつはそのための「産業振興と国民の文化的向上を目的とする活発な輸入」だ。吉宗自身は別に矛盾を感じなかったが、実際にはこれがふたつの流れを生んだ。
著者
河野 敏旺
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.208, pp.120-122, 2002-01

河野氏は大日機工の倒産を「技術バカのロマンチストが、権謀術数にたけたベテラン経営者に捻り潰された」と総括する。現在、経営する会社では、その経験を踏まえてリスク管理を徹底し、「自分なりの金メダル」を追求するという。「倒産は新しい仕事の出発点。卑屈になる必要は何もない」。他の経営者に送るエールは河野氏自身の心の叫びでもある。
著者
小竹 守
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.198, pp.46-49, 2001-03

——東京・原宿で女子高生が歩きながらコロッケを食べている姿が、一つの社会現象として注目を集めています。これは話題づくりを狙ってのことですか小竹 いや、偶然の産物です。そもそも原宿にあるお店は直営店ではなく、フランチャイズ店です。オーナーさん自身も、あそこまでいくとは思ってらっしゃらなかった。ただ、結果的に、広告塔の役割を果たしてくれているのは事実ですね。
著者
関 満博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.203, pp.68-70, 2001-08

重県名張市││。県庁所在地の津市から車で約一時間、周囲を急峻な山に囲まれたこの街は、名勝「赤目四十八滝」と特別天然記念物「オオサンショウウオ」で知られている。もっとも、白土三平氏の劇画に心躍らせた我々の世代にとっては、「伊賀忍者、百地三太夫の里」といったほうがイメージをつかみやすいかもしれない。
著者
奈良 康明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.229, pp.112-114, 2003-10

「分かっちゃいるけどやめられない」という言葉があります。私達は誰でも自分の欠点は分かっている。悩みも持っています。しかし、それを直そう、解決しようと思っても、なかなかできない。私達は様々なことでどうにもならない自分を自覚しています。そして、その度に心が傷ついているのです。 釈尊(お釈迦様のこと)も、原始仏典の中でこうおっしゃっています。
著者
原 武雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.239, pp.136-138, 2004-08

2004年4月5日の夕刻、斎藤正典(35歳)は、350名の招待客を前に、やや緊張した口調で挨拶を始めた。 群馬県沼田市で最大級の結婚式場、ディラン。二代目社長の斎藤にとって、この日はまさに再出発の日だった。乾坤一擲の全面リニューアル。交錯する期待と不安……。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.227, pp.48-51, 2003-08

いにコンビニでサラダまで売るようになったのか?」と驚いてから、誰もが当たり前のように買い求めるようになるまで、それほど時間は掛からなかった。透明な容器に数種類の野菜がバランス良く入ったカップサラダのことである。 独身者や共働き世帯が増えたこと、また健康ブームの追い風もあってか、カップサラダを中心としたカット野菜の需要は、このところ勢い良く伸びている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.292, pp.44-47, 2009-01

30代半ばのころ、「夜型の生活を改めよう」と決意しました。それ以前は毎晩のように飲み歩き、寝るのは夜中の1〜2時、朝は8時ごろに起きて9時ごろ出社していました。 改心したのは、売り上げが伸び悩んだからです。当時、売上高は十数億円。貸衣装業から総合ブライダル産業に脱皮して、売上高50億円を突破するのが目標でしたが、具体策が出せない。
著者
小野田 鶴
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.250, pp.132-135, 2005-07

同日、大阪地検特捜部は、リース会社から約7億8000万円を騙し取ったとして、詐欺などの疑いで、イカリ代表取締役(当時)の木村敏氏、旧一冨士フードサービス(現アイフード、会社更生手続き中)元社長の辻本泰幸氏など、8人を逮捕した。イカリ関係者ではほかに、敏氏のいとこ、元相談役と元役員の3人が逮捕された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.211, pp.90-92, 2002-04

経営者の真の判断力は、苦境に立たされたぎりぎりの場面で試される。苦しさから逃れるため、土壇場で安易な道を選択した経営者は、その後、手痛いしっぺ返しを食らうことになりかねない。輸入牛を高級和牛と偽って販売し、世間の指弾を浴びた食肉販売会社の社長は、その落とし穴にすっぽりはまり、長年の信用を一瞬で失墜させてしまった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.197, pp.70-72, 2001-02

福井市のソフト開発会社、ネスティで技術者として働く山口浩美さんは毎日、夕方六時には仕事を終えて帰宅する。 三三歳の山口さんには三歳と一歳の二人の子供がいる。帰宅後はすぐ、その子供たちのために夕食の支度に取りかかるのが日課だ。 一九八八年に専門学校を出てネスティに入社した山口さんは、会社の中では開発部隊のサブリーダーという要職にある。
著者
柳井 正
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.241, pp.48-50, 2004-10

柳井 前々から、自分が50代になったら早めに社長の座をバトンタッチしようと考えていました。でも、交代がちょうどユニクロブームの反動の時期と重なっていたので、マスコミには引責辞任と勝手に書かれましたけど。 確かに、01年8月期に4000億円だった売上高は、02年8月期に3400億円に下がった。