出版者
東京都立産業技術研究センター
雑誌
研究報告 (ISSN:18818676)
巻号頁・発行日
no.6, pp.96-97, 2011-09

これまで都産技研では,漆と間伐材の木粉を成分とした100%バイオマス成形材料・成形体の実用化を目的とした基礎的研究を行ってきた。次のフェーズである商品化については,開発材料が特許(第3779290号)を取得している全く新しい材料であるため,用途,分野開拓も含め,立体造形体での検討を進めていく必用がある。そこで,企画から販売までのデザインプロセスを活用して商品化を行うことにより,市場展開の検討を図った。
著者
Donald L. Day
雑誌
研究報告
巻号頁・発行日
vol.37, pp.81-94, 2003-01

Learning involves the creation of semantic associations, plus the application of behavioral metaphors. The efficacy of associations and metaphors depends heavily upon the context within which learning is attempted. Context enhances meaning by allowing the association of known information to that which is newly introduced. In the process, the meaning of both old and new knowledge is transformed. Users of computer-aided instruction (CAI) software experience increased cognitive loads if the stimuli they receive from their systems are not suitable to the context in which they use their systems. Increased cognitive loads lead to inefficiencies in learning and user frustration. Therefore, a close match between the context of use and the context anticipated by CAI software is important to learning success and user satisfaction. Following a description of long-term memory encoding and its relationship to context, this paper discusses five dimensions of culture that impact the effectiveness of multimedia CAI systems. The case is made that creators of such systems must accommodate cultural differences between educational software designers and the intended users of CAI (their customers), if effective learning and recall are to be achieved. Finally, examples of the implications for practice are provided.
著者
松浦 靖 水谷 政美 柏田 雅徳
出版者
宮崎県工業技術センター
雑誌
研究報告 (ISSN:13455974)
巻号頁・発行日
no.51, pp.83-86, 2006

当県の特産品であるちりめんの加工プロセスから排出される大量の煮汁には,タウリンなどの機能性成分やグルタミン酸,核酸関連化合物等の呈味成分が含まれている。特に,ちりめん煮汁中の遊離アミノ酸を分析したところ,約49%がタウリンであることが分かった。そこで,イオン交換樹脂を用いたちりめん煮汁からのタウリン回収について検討した。未処理の煮汁と電気透析装置により脱塩した煮汁を強塩基性陰イオン交換樹脂に通液することによりタウリンがそれぞれ,1.03mg/mL-resin,2.04mg/mL-resin吸着されることが分かった。
著者
斎藤 昌人
出版者
京都大学文学部独文研究室
雑誌
研究報告
巻号頁・発行日
vol.4, pp.135-165, 1990-12
著者
山本 英樹 工藤 哲三 水谷 政美 高山 清子 柏田 雅徳
出版者
宮崎県工業技術センター
雑誌
研究報告 (ISSN:13455974)
巻号頁・発行日
no.50, pp.113-116, 2005
被引用文献数
1

焼酎もろみから分離収集し当センターに保存している200株余りの野生酵母より,フラスコスケールの全麹発酵試験において,アルコール生産性が高く,もろみの香気成分が良好な酵母を選抜した。このうち7種類の選抜酵母を使用して甘藷焼酎の小仕込試験を行った。対照として宮崎酵母(MK021)を使用した。選抜酵母を使用したもろみは,アルコール分および純アルコール収得量がMK021よりも高く,実用性の高い酵母であることが示唆された。甘藷焼酎の香気成分については,選抜酵母がMK021に比較してn-プロピルアルコール生成量が少なく,i-ブチルアルコール生成量がやや多いなどの違いがあることが分かった。また選抜酵母の焼酎の酒質は,芋らしさや甘みが強い,まろやか,キレがある,香りが華やかであるなどの特徴があることが分かった。これらの選抜酵母は,焼酎製造における新たな実用菌株として期待されている。
著者
大島 久華 森 律子 喜多 悠子 鵜澤 志帆
出版者
香川県産業技術センター
雑誌
研究報告 (ISSN:13465236)
巻号頁・発行日
no.9, pp.70-75, 2009-06

天然の糖質素材であるアカモクと霊芝(レイシ)について、化粧品・機能性食品としての有用性を評価した。その結果、アカモクには美白作用、皮膚抗老化作用、抗ニキビ作用、抗アレルギー作用及び抗肥満作用が認められた。また、天然レイシには抗酸化作用、皮膚抗老化作用及び抗アレルギー作用が示された。一方、人工栽培されたレイシ(栽培レイシ)には抗酸化作用、美白作用及び抗皮膚老化作用をそれぞれ有することが明らかになった。
出版者
群馬県林業試験場
雑誌
研究報告 (ISSN:09186115)
巻号頁・発行日
no.4, pp.17-32, 1997-04

コナラ優良クローンについて腋芽培養による増殖を試みた。試験1.腋芽採取量 水差しした丸太(直径2~7cm、長さ30cm程度に調整した枝条)1本からクローン平均12.6個の腋芽を採取することができた。試験2.腋芽の雑菌汚染防止 培養時の雑菌汚染を材料採取法、培養法などを検討して、汚染率を1.7%まで低下させた。試験3.水差し丸太の冷温保存 水差し用丸太を冷温保存して2~10カ月の保存が可能になった。試験4.大量増殖試験 長さ約30cmの丸太430本を水差しし、4,916本の腋芽を採取した。その腋芽を培養して3,493本のシュートを採取してそれを発根培養し、716本の発根苗を得た。試験5.増殖試験のシュート増殖率、発根率の経年変化 試験4の培養方法を3年間継続して行った。初年度(平成3年度)、2年度及び3年度のシュート増殖率は各々0.73倍、0.53倍、0.62倍、発根率は25.6%、18.7%、19.6%となった。試験6.シュートの増殖方法の再検討 シュートの増殖率を高めるため増殖方法を再検討したが、試験4,5よりも効率の良い方法は検索できなかった。試験7.発根方法の再検討 発根率の改善のため発根培養の培地組成を変えた結果、試験4,5で用いた発根培地に比べ発根率は4倍に向上した。試験8.培養苗の順化 (1)試験管からポットへの順化は用土にバーミキュライトを用いた場合が順化率が最も高かった。(2)試験管からポットへの順化が終了し温室で育苗したものを苗畑に移植した。移植時372本であったが、枯死するものが多く移植3年目には51本になった。試験9.試植林造成 苗畑で3年間育苗したものを使い試植林を造成した。1年経過後の平均成長量は樹高で32.1cm、根元径は0.36cmであった。
著者
田中 博之
雑誌
研究報告
巻号頁・発行日
vol.9, pp.81-93, 1989-09

筆者が滋賀大学附属中学校と研究上のおつきあいを始めてもう5年近くになる。その間,特に当校の「びわこ学習」のカリキュラム開発や評価に関する研究のお手伝いをさせていただいた。(田中1987)そして本年度からは,新しく始められた「選択学習」のカリキュラム評価と改善のプロジェクトに参加する機会を得た。研究開発学校での実験的な取り組みにたいして研究者として新しいアイディアを提供したり,また具体的なデータに基づいて実践の評価を行なうことで当校の実践の基盤を固めることができればと願っている。