著者
佐藤裕也 華山宣胤
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.89-91, 2015-03-17

競馬の馬の着順予想についての研究はこれまでに多く行われ、様々な着順予想の方法が考案されてきた。しかし、これまでの研究で使われてきた着順予想の方法を筆者の持つ、JRAのデータに当てはめると、一部のレースでは着順予想の精度が高い予想ができるものの、全てのレースではあまり精度の高い予想が出来ないものが多いということが分かった。そこで、本研究では、馬のオッズや得票率を用いて着順の予想するハーヴィルの公式、馬券の得票率の不平等さを測るジニ係数等を用いて、競馬のレースを馬券の投票数が多い馬が上位に入賞するようないわゆる堅いレース、馬券の投票数が多い馬が上位に入賞しないいわゆる荒れるレースに分類を行う。
著者
渥美 孝明 久保 裕也
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.383-384, 2015-03-17

ICカード式学生証を用いた出席管理における、読み取り端末の台数確保の困難さを解消するために、出席学生の所有するNFC対応Android端末をクライアントとして用いた出席管理システムの構築を試みた。そのプロトタイプの開発に際して、簡便で直観的な操作性の実現、不正防止のための耐タンパー性の確保、ゲーミフィケーションによる学生の端末提供意欲の喚起などに取り組んだ。本研究を通じて、大規模な授業の出席管理を、学生の協力により効率化できる可能性を示すとともに、その運用上の注意点や限界について検討した。
著者
松崎 隆哲 安永 昌司 吉田 朋紘 花元 克巳 笹原 泰史 藤木 哲雄 坂口 英和 安武 英剛 空閑 哲博 中尾 勉
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.23-24, 2015-03-17

近畿大学産業理工学部と筑豊ゼミ独楽研究会では、両手をあわせて一回ひねるだけで20分以上(最長19分)回る大名独楽について研究を行っている。大名独楽とは、福岡県飯塚市にある「日本の独楽資料館」の花元館長が20年の歳月を掛けて製作した誰が回しても長時間回る独楽である。大名独楽は回っている途中に回転速度が低下してふらつきだしても、回転が再度安定して独楽が起き上がる特性を持っている。本研究では、独楽の軸の動作について動画および画像による解析を行うことで、どのような原因で独楽が再度起き上がるのかについて明らかにしようとしている。
著者
中村 聡志 高崎 尚人 小林 亜樹
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.655-656, 2015-03-17

Twitterのようなマイクロブログでは、さまざまなアカウントが自分自身の興味や嗜好に合わせてツイートを投稿している。これにより多くの投稿の中から自分が興味のあるツイートを投稿しているアカウントを見つけ出すのは難しい。しかし、その中でも同じ興味を持つアカウントはその興味対象に関するイベントが起きた時間に似たような投稿を行うことが多い。これにより既に分類されているクラスタの時系列での投稿内容より特徴を見つけだすことで未分類のアカウントの分類も行うことができると考える。本研究では、アカウント分類に必要なクラスタの特徴を社会的バースト性と定義し、分類済みクラスタのタイムラインでのバーストが起きた時間とバースト時の投稿内容より抽出する手法を提案する。
著者
加藤 和樹 柴田 千尋 田胡 和哉
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.175-176, 2015-03-17

近年では、人間がスマートフォンなどのデバイスの対話エージェントに話しかけて操作するようなシステムの利用が広がっている。それに伴って、エージェント自身が世間話やジョークなどを言う機能も追加されてきており、人と楽しく会話することに対しての需要が高まっていることが伺える。そのため、今後は会話することに特化した人工無脳の重要性が増すことが考えられる。しかし、現状の人工無脳は人間から見ると違和感のある返答をしてしまうことがあり、人らしさを損なってしまっている。そこで、人工無脳に相手の感情を考慮させながら学習を行わせ、自身の感情に則した文を生成させることで、より人間らしい会話を目指す。
著者
青田 壮大 市ノ瀬 円香 山下 早紀 松永 信介
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.837-838, 2015-03-17

文部科学省は「生きる力」を育む事を目的としたキャリア教育を義務教育期間から推進している。しかし、小学校においてキャリア教育の十分なカリキュラムが定まっていない。そこで、小学生の間でトレーディングカード集めやシール交換が盛んに行われているという実情を踏まえ、電子化した職業カードを用いて、収集と交換を通じた様々な職業に関する知識を協調的に学べるのではないかと考えた。本研究では、職業カードを収集・交換できるシステムを構築し実践使用した結果、児童が既知の職業への理解を深めるとともに未知の職業を発見する効果を得る事ができた。本発表では、構築システムと検証結果について報告する。
著者
王 笑寒 Oky Dicky Ardiansyah PRIMA 伊藤 久祥 今渕 貴志 蛇穴 祐稀
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.705-706, 2015-03-17

近年,パンフレットや商品などに対する顧客の注目部分を計測し,その分析結果をマーケティングへ応用することが盛んに行われている.注目部分の計測において,複数人の視線を同時に推定したり,常に移動する人物の視線を追尾することは困難である.本研究では,単眼カメラを利用して,様々な照明条件下での複数人の顔向きを推定し,3次元仮想空間においてそれぞれの顔向きのベクトルを延長して対象の商品にヒートマップを描画する技術を開発し,実時間における顧客の注目領域を収集するシステムの開発を試みる.実験の結果,通常の65°画角を持つWebカメラにより最大3人の顔向きと注目領域のヒートマップを実時間で生成することに成功した.
著者
倉田 陽平 相 尚寿 真田 風 池田 拓生
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.459-460, 2015-03-17

Flickr等の写真共有サイトに投稿された旅行写真データは,観光行動分析や観光情報ツールの基盤として頻用されている.このような活用例が信頼に足るものであるためには,その前提として,各写真のタイムスタンプやジオタグが精確でなければならない.しかし我々の調査によれば,Flickr上の写真の2.7%に昼夜逆転レベルの大幅なタイムスタンプの誤りが見られた.そこで本研究では,タイムスタンプの誤差をもたらす要因について整理し,これをふまえて投稿写真群のタイムスタンプの信頼性を向上させる手法を開発した.本手法では,①カメラ内蔵時計およびGPSで計測されたタイムスタンプの相互比較,および②時間帯別投稿頻度を元にしたタイムゾーン設定の推定により,タイムスタンプを補正できるものは補正し,信頼度が低く補正も施しようのない写真についてはデータから排除する.これにより,昼夜逆転レベルの写真の割合を0.05%にまで減少させることができた
著者
竹多 政裕 瀧嶋 悠 倉本 健介 古市 昌一
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.641-642, 2015-03-17

従来, 歴史研究家は資料等を収集し, 机上でのシミュレーションにより諸説の立案・検証してきた. このシミュレーション部分を, コンピュータを利用することでより多くの仮説を検証することが可能であるが, 既存の戦闘シミュレータは現代の戦闘の再現を目的としているため歴史上の人物の再現が困難であるとともにプログラミング知識が必要であった. そこで我々は, 戦国時代の武将の戦いを再現することを目的としてシミュレーションシステム戦国FUSEを試作したが, 既存の戦国FUSEでは桶狭間の戦い等の気象の動的な変化が戦況に影響をおよぼす戦いの再現ができなかった. そこで本研究では戦国FUSEに動的環境モデルを導入する方法を提案し, 実装を行った.
著者
佐藤 優也 前原 孝亮 上野 歩 中村 亮太 上林 憲行
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.937-938, 2015-03-17

近年,動画共有サイトにおいてユーザーが商品等を紹介する商品レビュー動画が人気を呼んでいる.本研究ではプレゼンターの訴求力を向上させることが可能な台本作成支援ツールを開発するために,商品レビューやビブリオバトル等のプレゼンテーション動画から適切な時間配分とポジティブ・ネガティブな発言の頻度について分析を行った.アンケート調査の結果,プレゼンターはツールを用いた方が台本を作成しやすいと回答した.また,本ツールを用いた場合と用いていない場合のプレゼンテーションを比較した結果,用いた場合の方が視聴者の満足度が高かった.以上のことから,プレゼンターの訴求力向上に貢献したと示唆された.
著者
竹島 未紗 喜多 千草 加藤 隆 吉野 孝 山本 里美
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.397-398, 2015-03-17

現代の日本では、今後ますます少子高齢化が進むと予想されている。人生の最期を自分の望むように自分で準備する、「終活」という言葉も生み出され、2012年には新語・流行語大賞に選出されるほど注目を浴びた。しかし、「終活」の一環であるエンディングノートの利用率、及び記入率は、その認知度の高さと比べて低く、6.0パーセント程度(ライフメディアリサーチバンク調べ)であるとの調査結果もある。そこで本研究では、既存のエンディングノートや終末期医療のプランニング(Advance Care Planning)の作成フォームを調査し、それらをユーザ視点から検索しやすいシステムを構築し、老後の医療や人生の終わり方についての文書作成を支援することを目指す。
著者
伊藤 健太 平川 剛 柴田 義孝
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.401-402, 2015-03-17

日本では地震や土砂災害などの自然災害,降雪や路面凍結による交通障害や交通事故が多発している.災害発生時には広範囲で迅速な状況把握や監視が必要である.また,平常時の通勤通学や災害発生時における災害対応や被災地支援において,目的地の状況把握や目的地までの道路状況把握は重要である.加えて,センサデータ収集技術や無線ネットワーク,DTN,ITSなど様々な技術が発展し注目を集めている.本研究では,これらの技術を組み合わせ,劣悪な通信環境を考慮しセンサデータを用いた複数車両による道路状況監視システムを構築する.このシステムにより,複数センサデータを収集,選択,利用した道路状況監視,車両間での情報共有,ウェブアプリケーションによる情報提供を実現する.
著者
パーベル サフキン 桑原 大樹 川井 正英 加藤 卓哉 森島 繁生
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.111-112, 2015-03-17

犯罪者や行方不明者の捜索において,対象者の過去・未来の顔を推定する経年変化顔合成技術が必要とされている.その中で,皺は人物の経年変化後の印象を決める重要な要素となっている.そこで本稿では,皺の発生が表情による皮膚の歪みに起因するという知見に基づき,皺の個人性を考慮した経年変化顔画像を合成する手法を提案する.本手法では,まず笑顔画像の表情皺から入力人物の皺の発生位置と形状を推定する.その後,同一環境で撮影された年齢別の顔画像データベースを用いて顔を再構成することで経年変化顔画像の合成を行う.本手法は,従来手法では考慮できなかった皺の個人性を実現し,より正確な経年変化顔の合成を実現した.
著者
井原 卓也 土岐 卓 大岸 智彦 小花 貞夫
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.211-212, 2015-03-17

従来、WebサイトはPCによる閲覧を前提に作成されており、表示する端末の消費電力は十分考慮されていなかったが、近年のスマートフォンの普及に伴い、Webサイト閲覧時の消費電力の重要性が増加してきている。そこで、筆者らはWebサイト閲覧時のパワープロファイルを用いた端末リソース毎の消費電力を考察し、端末での消費電力効率の良いモバイルWebサイトの作成方法を研究をしている。本研究の目標は、HTMLや画像などのWebサイトの構成要素毎に消費電力を推定し、その結果より、消費電力の少ないモバイルWebサイトが作成できるようになることである。これまでに、端末リソース毎の消費電力を測定し、既存のモバイルサイトとPCサイトの作成方法による消費電力の違いについて調査した。本発表では、それについて報告する。
著者
戸田 敬太 熊谷 洋佑 藤井 昭宏 田中 輝雄
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.255-256, 2015-03-17

巡回セールスマン問題には様々な解法が存在し,その一つに進化的計算であるカッコウ探索(CS:Cuckoo Search)がある.CSは,カッコウの繁殖行動である托卵にレヴィフライトを組み合わせたアルゴリズムである.レヴィフライトは,ほとんどが規則性のない短距離の移動だが,時折長距離の移動をするランダムウォークである.本研究では,初期生成段階での精度を上げることで,従来のCSよりも精度の高い解を得られると考え,局所探索法である2opt法を組み合わせたCS-2optを提案する. この手法でTSPLIBのeil51とa280を解いた結果,従来のCSに比べ,より精度の高い解を得た.
著者
長谷川 聡 泉 朋子 仲谷 善雄
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.627-628, 2015-03-17

義務教育においてダンスが必修化され、その中でも現代リズムダンスとしてHIPHOPやLOCKダンスに注目が集まっている。しかし、教育の現場では教える立場である教師のほとんどがダンスの未経験者であるという問題が発生している。そこで本研究では、教師どうしで互いに教え合うピアエデュケーションの場を支援するシステムを提案する。本システムでは、2人のユーザが評価者と学習者のいずれかの役割を担い、評価者が学習者の動作と熟練者の映像を比較し、システムが提示するアドバイスやヒントを参考にしながら、学習者にダンスの指導を行う。これにより学習者はダンス技術が向上し、評価者はダンスを教える技術が向上することを目指す。
著者
伊藤 慶彦 田村 仁
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.411-412, 2015-03-17

ギターは数多い楽器の中で指定された指板を抑えるだけで音が出るポピュラーで簡単な楽器である。そしてギターを演奏するために五線譜を翻訳したTab符といったものが有る。本楽譜は各弦に数字を指定し、指定された場所さえ抑えれば曲が弾けるといったものである。このTab符に五線譜を翻訳するソフトが存在する。しかしこの翻訳ソフトは音階しか読み取らず細かな演奏指定方法についてはTab符へ出力しない。そのため本研究では音楽という非理論的なものからリズム、強弱記号、音階の差、単音、複数音であるか、といった要素から理論的にギターの演奏方法を割り出し精度の高いTab符を出力する支援システムの作成する。
著者
小邦 将輝 奥村 紀之
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.267-268, 2015-03-17

本研究では、新聞記事、選手やサポーターのTwitterの投稿、ブログ記事などから、チームや選手のコンディションに関わる情報を収集し、それらの解析に基づいて、Jリーグの試合結果予測を行うためのシステム構築を目指す。試合結果は、選手の健康状態やチームワーク、出場停止などの主として人的な要素に影響される。そのため、各種エントリから選手の状況を抽出することが重要となる。本研究では、Webから取得できる文書群に着目し、チームや選手のコンディションを推定する。また、選手のコンディションから、フォーメーションにおける選手の重要性を考慮したチーム力の判定を行い、試合結果の予測につなげていく。
著者
大井 将徳 高橋 修 中村 嘉隆
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.909-910, 2015-03-17

近年,自転車が関与する事故が問題視されており,交通事故に遭った自転車運転者の多くが違反運転中に事故に遭っている.本研究ではモーションセンサを用いた自転車違反運転検知システムを提案する.モーションセンサはKinectを用い,スケルトン・トラッキングと深度情報によって違反運転の検出及び違反運転の種類の判別を行う.検出する違反運転の種類は二人乗り,自転車スマホ,傘さし運転,手放し運転,路側帯での右側走行とする.本研究は基礎実験として,屋内かつ障害物のない環境下で Kinect が検出可能な自転車の速度の調査と Kinect の配置場所による違反運転検出精度の評価を行い,それらから得られたKinectの最適な配置場所でシステム評価を行う.
著者
助川 隆俊 佐藤 裕二
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.261-262, 2015-03-17

大規模な組合せ最適化問題の例として、数字をヒントに敷き詰められたマスを黒マスと白マスに塗り分けて絵を出すパズルゲームであるピクロスを用いる。ピクロスの問題の形式は正方形であることが多く、全部で2のn^2乗(nは問題の幅)パターンの塗り分け方が存在するが、効率的な解法のアルゴリズムが存在しないため進化計算(GA)を適用する。通常のGAを問題に合わせた交叉や突然変異を用いてある程度の大規模なピクロスの解を求める。さらに、局所探索や部分解を用いた様々な手法によりサイズの大きなピクロスの解を求める。