著者
真鍋 厚 常盤 耕司 奈良 修 三好 清司 粟田 豊 小泉 伸和 伊戸川 寛昭 大友 尉央
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.2, 1997-03-06

インターネットやPHSの普及に伴い, DSUやPHS基地局等に搭載されるディジタル加入者線終端装置の需要が増えている。これらの装置は加入者系装置であることから使用されるLSIには小型化・低消費電力化が要求され, また高度な伝送技術を要することから安定した特性も要求される。そこでディジタル加入者線伝送装置の主機能を実現するピンポン伝送用ディジタル加入者線終端LSIについて, 従来アナログ回路で構成していたフィルタをディジタル化し, また送信ドライバ等をLSI内部に取り込むことにより, 外付け回路を削減し, 小型化・低消費電力化・特性安定化を実現したので, その構成と伝送特性を報告する。
著者
木原 弘一 内野 健一 奥野 幹史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11

ディジタル伝送線路の回線等化機能は,その高速性及び経済性から専用ハードウェア(LSI)により実現される場合が多いが,設計パラメータや処理アルゴリズムの変更,及びシステム側とのインタフェースに対して柔軟に対処するためには,DSP(Digital Signal Processor)による実現が望ましい.そこで,DSPによる実現に適した時間領域回線等化アルゴリズムとしてDPLL(Digital Phase Locked Loop)制御を可能とするプリカーソル法を採用し,ラインビットレート320kbpsピンポン伝送の実験を行った.本文では,実現構成,機能構成,実験結果について述べる.
著者
熊谷 智明 小林 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, 1997-03-06

各ブランチの検波出力にそれぞれのブランチでのS/Nに比例した重みを乗算して合成する検波後最大比合成ダイバーシチは伝送品質の大幅な改善が可能である. しかし, 従来提案されている方法は, 重み係数の算出や重み付けのために乗算器等が必要となりハードウェア量が大きくなる. 本報告では, 位相検波を用いる場合に乗算器を用いない簡易な回路構成により2ブランチ最大比合成ダイバーシチを実現する方法を提案する.
著者
鈴木 俊明 大久保 一彦 山中 康史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1999, no.2, 1999-03-08

マルチドメイン(ドメイン: カスタマ、サービスプロバイダの管理領域)環境において、サービス実現形態に依存しないフロースルー・オペレーション方式を確立する必要がある。本稿では、トラブルチケット(TR:Trouble Report)管理を例題として方式検討を行う。
著者
岡本 隆司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, pp.576-577, 1997-03-06

個人消費者がネットワークを通じて購買を行うという、企業と消費者間の電子商取引 (EC) を実現するため、通商産業省により平成7年度1次補正予算から総額100億円が充当され、現在、エレクトロニック・コマース推進事業として公募された19の実証実験等のプロジェクトが進められている。これらのプロジェクトは全体で350社以上の企業、50万人以上の消費者が参加する巨大なテストベッドとなっている。電子商取引実証推進協議会 (EC協議会: ECOM) は、平成8年1月の設立以来、これらプロジェクトの連携調整を図ると共に、ECに関わる技術的、制度的課題の検討、国際的な連携、協力を進め、EC実現のための共通基盤 (プラットフォーム) の形成を目指して活発な活動を展開している。本講演では、これら実証実験の動向と各種の課題について述べる。
著者
横田 誠 加藤 佳仁 横山 未希子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06
被引用文献数
1

数理的形状を感受するのに, ピタゴラスの意味の整数比関係, プラトンの意味の接続関係, そしてアリストテレス, ユークリッドの論理関係の基礎的系もあるか, それ等はどちらかといえば絵的感受系で, これに対する, もう一方の基礎系である音楽的感受といえば, 指数関数関係, そして, 12音平均律系の枠組みの上で考えられるのが現状である。問題空間としての呈味パタン系は, 相という表情を呈する。今回は, 楽曲パタン系が, それぞれ楽曲的相をもっているとして, それが又, それぞれ相を持つの成分部分曲の連鎖系であるとして考える。ここで, その相については, 伝子工学 (一般化された伝送工学) における対キーワード系の一組である,「活性」・「厚生」系の立場で考えることにする。
著者
菊池 義浩 渡辺 敏明 駄竹 健志 中條 健 永井 剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11

現在、ISO・MPEG4、ITU-TLBCにおいて、超低ビットレートでも高い符号化品質が得られ、伝送路誤りに対して高い耐性を有する動画像符号化方式が検討されている。誤りを考慮しない従来の動画像符号化方式では、可変長符号の同期はずれにより多くの情報が失われる問題点があった。特に、モード情報や動きベクトル情報が失われると大きな画質劣化につながる。ここでは、動きベクトル情報の符号化にベクトル量子化を用い、VQインデックスを固定長符号化することによりこの問題を解決する方式を提案する。さらに、領域形状と動きベクトルをまとめてVQする領域分割動き補償を行うことにより符号化品質の改善をはかる。
著者
山下 寛樹 石田 利恵子 斉藤 達也 以頭 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

デバイスの微細化や回路の高速化に伴って、α線によって発生するノイズ電流による回路特性への影響は益々増大する。特に、バイポーラ型論理回路では、動作速度が速いため、回路が追随する時間帯のノイズ電流が問題となる。そこで、我々はこの時間帯にα線によって発生するノイズ電流の増倍現象を回路的な観点からその取り扱いについて検討を行なった。
著者
綱島 伸明 佐藤 洋一郎 横平 徳美 岡本 卓禰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

マルチウィンドウ合成方式として広く用いられている描画時合成方式では,管理ソフトウェア(例えば,Xウィンドウシステムにおけるサーバ)において,ウィンドウ間の重なり処理や再描画処理が実行されるが,ウィンドウの移動やリサイズなどのように,短い時間間隔で連続的に要求が発生するウィンドウ操作の場合,各操作に伴うこれら2つの処理がこの時間間隔内に終了せず,連続的操作全体の実行時間がユーザの許容範囲を越えてしまう.一方,この問題点を緩和できる方式として拡張表示時合成方式が知られている.この方式では,各ウィンドウの画像(他のウィンドウに隠されている画像も含む)が別々のメモリに格納され,これらから同時に読み出した画像が,各ウィンドウの表示優先順位にもとづいてハードウェア的に合成される.従って,管理ソフトウェアにおける重なり処理は不要となるが,多数のウィンドウの表示を可能とするためには,メモリ量が膨大になる.本報告では,拡張表示時合成方式の利点を極力生かしつつ,メモリ量を大幅に低減することのできる合成方式を提案する.