著者
平 洋一 沼田 英俊 中川 茂 小原 さゆり 山田 文明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, no.2, pp."S-38"-"S-39", 2009-03-04

マイクロプロセッサの性能向上に応じて配線板の電気信号バンド幅を増加させる必要がある。しかしながら現状の電気インターコネクト技術だけでは困難が伴う。特に高速信号の減衰、劣化を補うため回路の消費電力の増加も大きなものとなる。光伝送を用いた光インターコネクトはより高いバンド幅と低消費電力を可能にする。すでに、長さ数十メートル以上の高速光リンクは高バンド幅・低損失の光ファイバーが用いられているが、より短距離までの光リンクを実現にするには新しい技術が必要である。このために効果的なのは、光リンクつき配線板である。これら、電気配線版の限界と、光配線板の機能、要件および現在の技術課題を検討する。
著者
西島 政幸 土井 啓輔 有木 康雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

音声認識では、誰が何をしゃべったかを同時に認識することが重要である。なぜなら同じ内容をしゃべっても人によって意味が変わる場合が生じるからである。そこで、個人性情報と音韻性情報を分離し、話者認識と音声認識を並列に実行することが必要となってくる。我々は、この観点から個々の話者には話者固有の部分空間が存在し、これを個人性情報と考えることにより、部分空間法を用いた話者認識が可能であることを示した。今回、時期差に対処するための時期差を差し引く方法を考え、実験によりその有効性を確かめたので報告する。
著者
富里 繁 鈴木 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

マルチメディア移動通信の実現のためには伝送速度が数Mbit/sの高速伝送技術の確立が必要である.この高速伝送方式の1つとして,送信時のピーク電力を抑圧したマルチコード方式について提案した.この方式では各コードのシンボルパターンに応じて抑圧用信号を加えピーク電力を抑圧しているが,送信信号のレベルが小さくなるシンボルパターンでは受信特性が劣化する.この劣化を改善する手法として,全てのコードの受信信号をMLSEにより一括して復調する方法を示した.この方法では受信特性の劣化は改善されるが,一括して復調するため受信機での処理量が増大する.そこで,本検討では,ピーク抑圧による受信特性の劣化をトレリス符号化による誤り訂正効果により改善する手法を提案し,基本特性について述べる.
著者
玉木 造 秋山 貴之 岡田 一泰 福興 喜弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, 1997-03-06

通信衛星N-STARは, 経済的かつ効率的に高速・広帯域な伝送サービスの提供を目的として, 広帯域かつ高出力なKa帯マルチビームトランスポンタ及び高速スイッチングが可能であるサテライトスイッチを搭載している. NTTではこれらの搭載機器利用を前提とした衛星によるマルチメディアアプリケーション開拓の最初のステップとして, 伝送速度|56Mb/sのKa帯マルチビーム衛星通信方式を開発し, 各種通信アプリケーションに対する適用実験を行っている. 本稿では本システムの伝送特性結果, 実験概要及びこの一例であるファイル転送検証について述べる.
著者
桑子 純一 瀬崎 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1999, no.2, 1999-03-08
被引用文献数
6

ネットワーク上でデータの送受信を行う場合, 遅延の揺らぎ等により送信側で規定されていた各メディアでの時間相互関係が受信側で崩れてしまい, 結果としてサービス品質(QoS)が劣化してしまう。そこで崩れた時間関係を修復する動作である, 「メディア同期」が必要となる。従来ネットワークで扱われるメディアは画像・音声が中心であったため, これまでのメディア同期の研究においては, メディアとして画像・音声を前提とした研究が行われてきた。しかし将来におけるマルチメディアサービスの多様化を考慮した場合, メディアとして単なる画像・音声という区分では積極的な制御等は困難であり, サービスの内容にまで立ち入った検討が必要となる。本研究では, カテゴリー分類された各サービスに対して遅延が与える影響を定量化し, メディア同期に必要となる品質を, 遅延の絶対値という点から, 画像・音声という分類を超えサービス内容まで立ち入り明らかにする。
著者
岡村 和博 森川 良孝 浜田 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.2, 1997-03-06
被引用文献数
2

本稿では全域通過フィルタを用いた画像の木構造サブバンド符号化において, 符号化特性を最適にするサブバンドシステムを設計することを目的とする. 不確定性原理によれば, 信号を眺める時間-周波数の窓 (セルと呼ぶ) の最小分解能は1/2である. この分解能を巧みに利用したのがウェーブレット分析であるが, 多くの文献で取り上げられているウェーブレット分析は, 全階層で同じフィルタを繰り返し使用する. これはどのバンドも常に同じ面積のセルで信号を解析するという意味では, 時間と周波数の分解能の有効的な利用ではあるが, 信号を表現しうる最小単位で表現するという意味ではセルを十分に有効利用していない. 以下ではまず実画像に対し3階層木符号化システムの特性が向上するよう最適化を行い, 上位階層ほどフィルタの遮断特性が緩やかになりシステム全体の積フィルタのインパルス応答は局在化していることを示す. 次に信号空間のセル面積最小という思想のもと, 最適なサブバンドシステムを設計する.
著者
福田 明 椋本 介士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

従来の簡易低速な流星バースト通信(MBC)システムを、アンテナアレイや可変変調速度技術を用いて高速化した、いわゆる第3世代のMBCシステムの1つとして、筆者らが提案したN×M方式のメッセージ伝送特性を考察する。
著者
長澤 正氏 椋本 介士 福田 明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

データ収集網は流星バースト通信に最も適した応用分野で,はやくから検討され,実用化されている.このようなデータ収集システムには種々の通信手段が提案されているが,それらを解析的に比較する研究はなされていなかった.本稿では,実用的ないくつかのポーリング方式について定量的な解析を行い比較を行った.
著者
今井 崇雅
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, no.2, pp."SS-45"-"SS-46", 2008-03-05

事件化が相次ぐファイル共有ソフトを代表するP2Pソフトウェア『Winny』の実態を解明すると共に、そのファイル共有ソフトが引き起こす損害及び損害から身を守る為の方法論について、独自の技術で取得したデータを基に発表を行う。
著者
古林 三郎 山口 義一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

工業分野や通信分野に適用されるリアルタイムOSでは、近年特に要求の強くなったオープン性と共に、高速演算性や定応答性、そして高信頼性が重視される。高信頼化機能は、故障停止に対する早期運転、再開を目指し、故障原因の迅速な特定やデバイス構成の制御、多重系システムなどを実現するものである。ここでは、そのようなリアルタイムOSに対する,高信頼化の手法について提案する。
著者
安斎 文雄 近野 仁志 森田 孝夫 中沢 祐三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, 1995-03-27
被引用文献数
3

近年の移動体通信機器の小型化に伴い、そのキーデパイスである水晶振動子への小型化、薄型化の要求が強くなってきた。従来のセラミックパッケージを用いた表面実装型水晶振動子より更に薄型化、高信頼性を図るため、水晶基板の上下を同じ水晶にて挟んだ3層構造とし、パッケージを用いず水晶基板のみで構成した信頼性の高い超薄型振動子(All Quartz Package;以下AQP振動子と称す)を実現したので報告する。