著者
後藤 徹 田崎 淳一 東谷 暢也 今井 逸雄 塩井 哲雄 丸井 晃 坂田 隆造 舟木 健史 堀川 恭平 安部倉 友 宮本 享 木村 剛
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.465-470, 2013 (Released:2014-09-13)
参考文献数
7

症例は77歳, 女性. 脳梗塞の既往あり, 胸部大動脈瘤 (70mm) を指摘され当院受診した. 手術ハイリスクのためステントグラフト内挿術 (thoracic endovascular aortic repair ; TEVAR) を施行した. 術前評価にてAdamkiewicz動脈がTEVARに伴い閉塞することが明らかであり, スパイナルドレナージ (cerebrospinal fluid drainage ; CSFD) を挿入したうえで, TEVARを施行した. 外腸骨動脈の石灰化および狭窄のため大腿動脈からのTEVAR用シース挿入困難であり, 後腹膜アプローチにて総腸骨動脈からシースを挿入し, TAGステントグラフトを留置した. シース抜去時に血管壁を損傷したため, 術中から輸血を要し, 外科的に修復して閉腹した. 術後, 播種性血管内凝固症候群 (disseminated intravascular coagulation syndrome ; DIC) となり輸血を要したが, 翌日に意識混濁と右共同偏視を認め, CTで右急性硬膜下血腫を認めたため, 緊急開頭血腫除去術を施行した. 開頭術後は頭部再出血および出血による神経学的後遺症は認めず, 輸血治療によりDICは改善した. TEVAR施行後にendoleakは認めず, 術後47日目に転院となった.  TEVARによる重篤な合併症の1つに対麻痺があるが, その予防目的にCSFDは有用な手段である. 急性硬膜下血腫はCSFDの予後にかかわる重大な合併症であるが, TEVARにおけるCSFD後の急性硬膜下血腫の頻度は報告されていない. 今回われわれは, 早期発見と他科との連携により後遺症を残さず救命に成功した症例を経験したので報告する.
著者
川村 慎一 木村 剛生 大森 修一 奈良林 直
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.12-20, 2016 (Released:2016-02-15)
参考文献数
9
被引用文献数
4

A filtered containment venting system was developed for nuclear power plants. In the Fukushima Dai-ichi Nuclear Accident, widespread land contamination was caused by cesium-137. This system was developed to filter aerosol particles and reduce the amount of radioactive particle release, while protecting the primary containment vessel from over pressure by venting gas from the vessel. Performance tests were conducted under various vent gas flow rate conditions to ascertain decontamination factors for aerosol particles with various diameters. It was observed through the tests that aerodynamic diameter was a good index for characterizing various aerosol particles for the filtered containment venting system. Test results showed that the decontamination factors were well over 1,000 for aerosol particles with aerodynamic diameters larger than 0.4 μm. For aerosol particles with aerodynamic diameters larger than 0.2 μm, the decontamination factors significantly increased with the diameter. This suggested that inertial deposition was the governing mechanism for filtering aerosols in this system. The decontamination factor of the water scrubber section of the filter increased with the increase in Stokes number.
著者
木村 剛朗
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.399-408, 1992-12-30 (Released:2009-08-21)
参考文献数
43

高知県下の後期旧石器時代の6遺跡と, 縄文時代の64遺跡のすべてを紹介し, 若干の議論をした. これらの遺跡は主に土佐湾沿岸に分布するものと, 四万十川沿いに分布するものがある.
著者
佐々木 賢太郎 木村 剛 大泉 真一 矢代 郷
出版者
日本転倒予防学会
雑誌
日本転倒予防学会誌 (ISSN:21885702)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.27-33, 2018-03-10 (Released:2018-06-29)
参考文献数
20

【目的】本研究は転倒要因として最も多い「つまずき」に焦点を当て,つまずきやすさの指標である歩行中のminimum toe clearance (MTC) と膝関節固有感覚の関連性を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は地域在住高齢者16人(男性9人,女性7人,71.6±6.3歳)であった。計測項目は膝関節運動覚(JMS)と歩行遊脚期におけるMTCであった。JMSは独自に開発した装置を用い,開始位置から膝関節が動かされたと感知するまでの移動距離をJMSの閾値とした。運動方向は伸展と屈曲の2条件とし,各々2回の計測を行った。MTCは3次元動作解析装置を用い,通常歩行(ST)と計算課題を課した二重課題歩行(DT)2種類(暗算課題・ディスプレイに映写された計算課題)の合計3条件下で計測を行った。伸展・屈曲JMSの平均値と歩行3条件におけるMTCの平均値および標準偏差の関連性について検討した。【結果】歩行3条件におけるMTCの平均値とJMS2条件の閾値に関連性は認められなかったが,STにおけるMTCの標準偏差は伸展・屈曲双方のJMS閾値と有意な関連性が認められた。一方,DTでは,唯一,暗算課題のMTCの標準偏差は伸展JMSと有意な相関関係が認められた。【結論】地域在住高齢者を対象とした本結果から,膝関節の固有感覚能の低下はつまずきの一要因である可能性が示唆された。
著者
中川 靖章 錦見 俊雄 桑原 宏一郎 岡 昌吾 木下 秀之 中尾 一泰 趙 晃済 稲住 英明 加藤 貴雄 中尾 一和 木村 剛 Nishida Motohiro Kato Takao Fukushima Hiroyuki Yamashita Jun K. Wijnen Wino J. Creemers Esther E. Kangawa Kenji Minamino Naoto Nakao Kazuwa Kimura Takeshi
出版者
Wiley Blackwell
雑誌
Journal of the American Heart Association (ISSN:20479980)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, 2017-02

Background-Recent studies have shown that plasma levels of the biologically inactive prohormone for brain natriuretic peptide (proBNP) are increased in patients with heart failure. This can contribute to a reduction in the effectiveness of circulating BNP and exacerbate heart failure progression. The precise mechanisms governing the increase in proBNP remain unclear, however. Methods and Results-We used our recently developed, highly sensitive human proBNP assay system to investigate the mechanisms underlying the increase in plasma proBNP levels. We divided 53 consecutive patients hospitalized with heart failure into 2 groups based on their aortic plasma levels of immunoreactive BNP. Patients with higher levels exhibited more severe heart failure, a higher proportion of proBNP among the immunoreactive BNP forms secreted from failing hearts, and a weaker effect of BNP as estimated from the ratio of plasma cyclic guanosine monophosphate levels to log-transformed plasma BNP levels. Glycosylation at threonines 48 and 71 of human proBNP contributed to the increased secretion of proBNP by attenuating its processing, and GalNAc-transferase (GALNT) 1 and 2 mediated the glycosylation-regulated increase in cardiac human proBNP secretion. Cardiac GALNT1 and 2 expression was suppressed by microRNA (miR)-30, which is abundantly expressed in the myocardium of healthy hearts, but is suppressed in failing hearts. Conclusions-We have elucidated a novel miR-30-GALNT1/2 axis whose dysregulation increases the proportion of inactive proBNP secreted by the heart and impairs the compensatory actions of BNP during the progression of heart failure.
著者
平井 大介 山本 雅洋 木村 剛
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.429-432, 2015 (Released:2017-11-15)

軽装化等により、室温を28℃に設定するクールビズ空調が推奨されてきた。 しかし、従来の空調システムは、除湿量は室内温度制御に伴う成行となっていた。そのため、設定温度を高いクールビズ空調は除湿量が減り、温熱環境を損なっていた。 そこで過冷却による除湿を利用した潜熱顕熱分離空調を開発した。これは室内温度28℃でも相対湿度45%以下の温熱環境を可能とする快適なクールビズ空調システムを実現した。この空調システムと運用実績の紹介を行う。
著者
佐々木 賢太郎 神谷 晃央 丸尾 朝之 木村 剛
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.7-10, 2012 (Released:2012-02-21)
参考文献数
11
被引用文献数
3 1

〔目的〕車椅子のリクライニング角度が呼吸機能,および呼吸機能測定中の呼吸筋活動に及ぼす影響を検討することであった.〔対象〕健常男子大学生27名.〔方法〕車椅子のリクライニング条件として,最も快適と感じる角度(BASE),それより10°前傾(FORWARD),10°後傾(BACKWARD)の3条件を設定した.呼吸機能と呼吸筋の筋活動を測定し,条件間で比較した.〔結果〕呼吸機能は,ERVにおいてFORWARD条件が他2条件よりも有意に増大した.スパイロメトリー中の筋活動については,最大呼気相において外腹斜筋の筋活動はリクライニングの角度条件間に差が認められた.〔結語〕搭乗者が快適と感じるリクライニング角度よりもわずかに前傾することで,外腹斜筋の活動が増加し,ERVが増大する可能性が示唆された.
著者
岸田 晶夫 木村 剛 橋本 良秀 中村 奈緒子 舩本 誠一
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

優れた生体適合性・生体機能性を有する脱細胞化生体組織を規範として、新しい生体材料である人工生体組織(Tissueoid:生体組織のようなもの)の概念を提唱し、その創製を通じてバイオマテリアルの設計概念および作製プロセスの獲得を目指した。脱細胞化組織の特性の要因のひとつとして生体組織の微細構造があることを見いだした。その要素をコラーゲンあるいは人工材料で作製した組織体に組み込み「Tissueoid」の開発概念を立証した。
著者
木村 剛英 金子 文成 長畑 啓太 柴田 恵理子 青木 信裕
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48100461, 2013

【はじめに、目的】二重課題とは,同時に複数のことを行う課題である。この二重課題では,単一の課題を行う一重課題よりも各課題において巧緻性や反応時間などの精度が低下する。これは,ヒトが一度に遂行出来る課題量には限界があることを示している。そして,この限界を規定する因子として,ワーキングメモリが挙げられる。ワーキングメモリとは,目標に向かって情報を処理しつつ,一時的に必要な事柄の保持を行う脳の一領域であり,保持出来る情報量に限界を持つ。また,ワーキングメモリが保持できる情報量は,トレーニングによって増加する。このことから,ワーキングメモリのトレーニングを行うことで同時に遂行出来る課題量が増え,二重課題条件下での各課題の精度低下を防げる可能性があると考えた。そこで本研究では,運動課題を用いた二重課題に焦点を当て,ワーキングメモリ容量の増加が二重課題条件下での運動精度にどのような影響を及ぼすか明らかにすることを目的とした。【方法】対象は健康な男子大学生24 名とした。初期評価として,二重課題条件下での運動課題,ワーキングメモリ容量の測定を行った。その後「ワーキングメモリトレーニング群」「二重課題条件下運動トレーニング群」「コントロール群」に割付け,2 週間の介入後,初期評価と同様の最終評価を行った。ワーキングメモリトレーニング群は,パソコンに次々と表示される円の位置と順番を記憶し,のちに再生する方法を用いた介入を行った。二重課題条件下運動トレーニング群は,評価で用いた二重課題条件下での運動課題を介入として行った。二重課題条件下での運動課題は,右下肢の等尺性収縮と左上肢の肘屈曲運動を同時に行う課題とした。第一課題は,事前に測定した右下肢伸展ピークトルクの20%及び40%を目標トルクとし,等尺性収縮にて目標トルクを維持させる課題とした。同時に行う第二課題として,前方のスクリーンに表示された合図に反応して,肘関節を出来るだけ速く強く屈曲方向へ等尺性収縮する運動を行わせた。下肢運動能力の評価には,実際に測定された下肢伸展トルクと目標トルクとの差の積分値を用いた。上肢運動能力の評価には,上腕二頭筋の表面筋電図より算出したpre motor time(PMT)と整流平滑化筋電図(ARV)を用い,得られたPMTの逆数とARVの積を評価指標とした。さらに,介入前後の二重課題能力の変化を評価するために,上肢と下肢の運動能力評価値から散布図を描き,分布の変化をカイ2 乗検定にて検定した。ワーキングメモリ容量の測定は,パソコン画面に表示される複数個の正方形の色判別課題を行い,結果を点数化した。得られた結果から各群および介入前後の2 つを要因とした二元配置分散分析を実施し,2 つの要因間で交互作用があった場合,多重比較として単純主効果の検定を行った。いずれも有意水準は5%とした。【倫理的配慮、説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言に基づき,事前に研究目的や測定内容等を明記した書面を用いて十分な説明を行った。その上で被験者より同意を得られた場合のみ測定を行った。【結果】ワーキングメモリ容量は,全ての群において介入前後で有意に変化しなかったものの,ワーキングメモリトレーニング群において平均値が高値を示した。また,介入前後における散布図の分布の偏りは20%条件で全ての群で有意に変化した。一方,40%条件ではワーキングメモリトレーニング群,運動トレーニング群において分布の偏りが有意に変化した。【考察】下肢40%条件コントロール群のみ二重課題条件下での運動能力改善を認めなかった。これは40%条件では20%条件より負荷量が多く,必要とする注意量が増えたため各運動へ十分な注意を配分出来ず学習が進みにくかったことが原因であると考える。一方,ワーキングメモリトレーニングを行うことで,実際の運動を行っていないにも関わらず20%条件,40% 条件いずれも二重課題条件下の運動能力に改善を認めた。これは,ワーキングメモリトレーニングに伴うワーキングメモリ容量の増加が,上肢,下肢の各運動に十分な注意を配分することが出来たためであると考える。本研究結果より,ワーキングメモリトレーニングによるワーキングメモリ容量の増加は二重課題条件下の運動精度を改善する可能性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】日常生活の動作や運動は,複数の動作を同時に行うことで成立している。今回,ワーキングメモリトレーニングにより二重課題条件下の運動が改善した。この結果は,認知課題を行うことで,運動の改善が得られることを表している。この事実から,長期臥床の患者様やケガからのスポーツ復帰を目指すアスリートなど,運動を十分に行えない環境にいる者に対し,従来の運動療法に加えて認知面からも運動機能を改善できる可能性が示唆された。
著者
木村 剛士 中野 晋 天羽 誠二 白川 卓磨
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.296-300, 2007

Konaruto Channel in the position that links Kii Channel to Seto inland sea shows peculiar tide characteristics, but long-term observations on tide level have not been performed in this channel. Therefore an accurate storm surge prediction was impossible because a tide level prediction was not possible. We carried out tide level observations in three harbors of this channel for one year and obtained tidal harmonic constants. We performed storm surge simulationsu sing the obtainedh armonicc onstants and were able to get good reproductionr esults. Furthermore, as a result of the reproductive storm surge calculation of typhoon 16 in 2004w hen a large storm surge disaster occurred in Takamatsu City, it became clear that storm surge more than 2m above sea level occurred in the northern coast of Naruto City.
著者
木村 剛士 中野 晋 天羽 誠二 白川 卓磨
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.296-300, 2007 (Released:2010-06-04)
参考文献数
4

Konaruto Channel in the position that links Kii Channel to Seto inland sea shows peculiar tide characteristics, but long-term observations on tide level have not been performed in this channel. Therefore an accurate storm surge prediction was impossible because a tide level prediction was not possible. We carried out tide level observations in three harbors of this channel for one year and obtained tidal harmonic constants. We performed storm surge simulationsu sing the obtainedh armonicc onstants and were able to get good reproductionr esults. Furthermore, as a result of the reproductive storm surge calculation of typhoon 16 in 2004w hen a large storm surge disaster occurred in Takamatsu City, it became clear that storm surge more than 2m above sea level occurred in the northern coast of Naruto City.
著者
バンチャサック チャイヤプーン 木村 剛 田中 桂一 大谷 滋 コリアド C.M.
出版者
日本家禽学会
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.60-66, 1998
被引用文献数
4

飼料にシスチンを添加することによってブロイラーの成長及び肝臓中の総脂肪とリン脂質含量に及ぼす影響を検討した。粗タンパク質含量23%の基礎飼料(総含硫アミノ酸=O.69%)に0.098, 0.163, 0.238及び0.324%のシスチンを添加した。シスチン添加によってブロイラーの増体重が統計的に有意に改善された(P<0.05)。しかしその効果はシスチンの添加量とは比例しなかった。シスチン添加によって飼料要求率は改善される傾向を示したが,腹腔内脂肪及び胸肉重量には影響は見られなかった。飼料へのシスチン添加によって脂肪肝スコア及び肝臓中総脂質含量は増加し(P<0.05),その程度はシスチンの添加量と比例していた。また脂肪肝スコアと肝臓中総脂質含量との間には正の相関が観察された。肝臓中リン脂質含量はシスチンの飼料への添加によって統計的に有意に減少した(P<0.05)。
著者
天羽 誠二 中野 晋 木村 剛士 津川 茂
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.1393-1398, 2008

We investigated the real-time forecast system of a storm surge to reduce its disaster. Typhoon properties such as central atmospheric pressure were forecasted before several hours by two methods. The one is forecasting by using neural network technique based on the past typhoon data and the other is utilization of typhoon forecast information by the Meteorological Agency. As a result of the comparison of both methods, it was found that the latter gave more correct forecast of typhoon properties. Based on the forecasting values of typhoon, we carried out the real-time forecasting of a storm surge and examined the practical utility of this system.