著者
奥野 哲也 久嶋 菜摘 坂根 裕 竹林 洋一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.3I1OS14a6, 2010

<p>テニスと格闘技のドメインから,物理世界(ゲーム世界)と思考世界をシミュレータで表現することで,新たなコモンセンス知抽出手法について提案する. </p>
著者
森田 悠基 松井 藤五郎 大和田 勇人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.1B21, 2009

<p>本論文では構築したWeb上のブログ空間から、評判ブログを抽出し、検索できるようにするためのシステムに対し、適切な分類アルゴリズムを比較検討する。ブログを個人ブログと非個人ブログに分けるという観点に基づいた分類に対し、Naive Bayes, Support Vector Machineといった教師あり学習とEMといった半教師学習を組み合わせた手法について比較実験を行う。</p>
著者
設樂 一碩 田中 宏季 足立 浩祥 金山 大祐 阪上 由香子 工藤 喬 中村 哲
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4F3OS25b05, 2020 (Released:2020-06-19)

認知行動療法(CBT)は,非適応的な思考や行動を修正し,抱えている問題の解決に取り組むトレーニングである.我々は音声対話エージェント(ECA)との音声対話による低コストかつ高い効力を有したCBTの自動化を目指しており,これにはセッションごとの詳細な影響分析が重要であると考える.本研究では初期段階として,CBTの技法の一つである認知再構成法に基づく7つの質問による基本対話システムを作成した.テキスト対話で提示した場合と,ECAを用いて提示した場合の2種類の対話形式を用意し,初期の抑うつ尺度,セッション前後の否定的感情の変化(トレーニングの効果),CBTの達成度,ラポール尺度を28名の大学生と大学院生から測定した.結果として,研究協力者の否定的感情において,事前事後での有意な変化を確認した(25名で改善).また,対話中の表情の特徴量抽出も行った.分析の結果,否定的感情の強度,抑うつ尺度の評点に対し,特定の表情の特徴との有意な相関関係が見られた.
著者
小俣 敦士 竹林 洋一 石川 翔吾 松井 佑樹 原 寿夫 宗形 初枝 中野目 あゆみ 坂根 裕 本田 美和子 桐山 伸也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.4Rin116, 2019

<p>筆者らは,マルチモーダルケア技法のユマニチュード®️に着目し,認知症ケアスキルの情報学的評価と,Minskyの多重思考モデルを用いた認知症ケア知のモデル設計を進めてきた. 本稿では認知症ケア協調学習環境における指導行為に着目し,指導者の指導知識を多重思考モデルを用いて表出化した結果について述べる.</p>
著者
小俣 敦士 竹林 洋一 石川 翔吾 宗形 初枝 中野目 あゆみ 伊東 美緒 坂根 裕 本田 美和子 原 寿夫 桐山 伸也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.3Pin146, 2018

<p>本稿では,認知症高齢者の個性やゴール(願い)といった個性情報に基づいたケアの実践と高度化のための協調学習環境を提案し,有効性について検討する. 本学習環境では,認知症の人本人の個性やゴールといった個性情報をもとに,認知症ケアの映像を用いて組織全体で学びを促進できる.認知症ケアの現場において,提案する学習環境の枠組みに則って協調学習を実施した. その結果,個性やゴールに基づき協調的に学ぶことが,ケアを受ける相手の理解を深めるとともに,ケアを行う際の目標やその意図をチーム全体で共有でき,多様な個性を持った認知症の人に合わせたケア実践につながることが示唆された.</p>
著者
小出 誠二 武田 英明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第22回全国大会(2008)
巻号頁・発行日
pp.24, 2008 (Released:2009-07-31)

owl:oneOf やカージナリティなどOWLにおける明示的閉世界の性質と,論理的開世界仮説と矛盾することなく閉世界の有効性を推論にもたらす局所閉世界推論について述べ,セマンティックウェブサービスへの適応について議論する.
著者
折原 良平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.313-314, 2021-05-01 (Released:2021-05-01)
著者
深田 博幸
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4B2GS101, 2020 (Released:2020-06-19)

要約:汎用人工知能における自己意識と自我の提案を応用し、善悪、倫理観についての考察、実現方式を提案する。ネゲントロピー、数学的特異点、および概念オブジェの3つの基本概念と、その応用から構成され、逐次に事象の価値を評価し、多様な情報、物理的、非物理的な事象を統合して扱うことができるものを基に応用して、善悪の評価について考察した。また倫理観とは、テリトリーにおける善悪の評価基軸の集合体であると定義し、善悪の評価に対する基本的な処理の概要を示し、人工知能における倫理観の評価、作成に関するインプリメントをする考え方を提示した。
著者
岩崎 祐貴 折原 良平 清 雄一 中川 博之 田原 康之 大須賀 昭彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.1J3OS22a4, 2013

<p>近年,ブログやtwitterなどソーシャルメディアの普及により誰でも気軽に情報発信できるようになった.それに伴い頻繁に炎上が起こり,ブログの閉鎖や個人情報の特定といった被害に合うリスクが高まっている.そこで本研究では,実際に炎上したtwitterやブログ記事を収集,分析することで炎上の原因を調査した.また,今後の炎上を防ぐため,過去の炎上事例を教師データとした機械学習の適用方法を提示する</p>
著者
石原 一志 駒谷 和範 尾形 哲也 奥乃 博
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.229-236, 2005 (Released:2005-03-23)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

Environmental sounds are very helpful in understanding environmental situations and in telling the approach of danger, and sound-imitation words (sound-related onomatopoeia) are important expressions to inform such sounds in human communication, especially in Japanese language. In this paper, we design a method to recognize sound-imitation words (SIWs) for environmental sounds. Critical issues in recognizing SIW are how to divide an environmental sound into recognition units and how to resolve representation ambiguity of the sounds. To solve these problems, we designed three-stage procedure that transforms environmental sounds into sound-imitation words, and phoneme group expressions that can represent ambiguous sounds. The three-stage procedure is as follows: (1) a whole waveform is divided into some chunks, (2) the chunks are transformed into sound-imitation syllables by phoneme recognition, (3) a sound-imitation word is constructed from sound-imitation syllables according to the requirements of the Japanese language. Ambiguity problem is that an environmental sound is often recognized differently by different listeners even under the same situation. Phoneme group expressions are new phonemes for environmental sounds, and they can express multiple sound-imitation words by one word. We designed two sets of phoneme groups: ``a set of basic phoneme group'' and ``a set of articulation-based phoneme group'' to absorb the ambiguity. Based on subjective experiments, the set of basic phoneme groups proved more appropriate to represent environmental sounds than the articulation-based one or a set of normal Japaneses phonemes.
著者
太田 博三
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.1N2J905, 2019

<p>本稿では,OPIの口頭試験(インタビュー)の1回目と2回目,2回目と3回目,そして最大5回目までの発話を事前・事後の事象とみなし,ベイズ論的アプローチを用いて,発話の省略と反復・繰り返しの相互作用を考察したものである.昨今,頻度主義の統計学からベイズ統計が主流となったのと同じく,相互行為も,実は条件付き相互行為で説明できることが少なくない.人は事前の事象を踏まえて,事後の事象が発生するからである.国立国語研究所の提供する日本語学習者会話データベースの縦断調査では,同一人物を最大で5回,口頭試験し追及したものである.本考察のユニークな点は,発話連鎖は一度は完結し,本来的には異なるものだが,事前(1回目)と事後(2回目)とで完結しているにも関わらず,「はいはいはい」や「そうそうそう」など強い同意と供に,くだけた表現になり,礼儀作法の変化が見受けられる点である. 2回目以降でも,同じ事を繰り返して言うのは,前回のことを覚えていないなど,失礼に当たるなどがある. ここで,非言語のフィラーなどは実用的なものであり,人工知能(AI)やロボットなどの対話システムに適用可能である.</p>
著者
宮本 一巧 塩瀬 隆之 阪上 雅昭
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2B2OS19a04, 2018 (Released:2018-07-30)

理学療法士,作業療法士が治療の中で行う「ハンドリング」は,経験主義的な部分が多く,その技術を他者に伝達していくには困難を伴う.本研究は,リハビリテーション領域での患者の起立動作の治療に対するハンドリングにおいて,熟練者が持つ特徴と,そこから推測可能な「コツ」を検討した.対象はセラピスト役として18年目の作業療法士 (以下,熟練者)と作業療法学科学生の2名,患者役として仮想片麻痺者を想定した健常者2名とした.熟練者は患者との距離を大きくとりながらも,終始,セラピストと患者の距離間を一定にすることで起立動作に重要な前方への運動を誘導していたことが示唆された.その特徴を支持していたのは上肢運動の自由度を抑え,下肢運動の自由度を大きくするという全身の協応構造にあった.一方,このような身体構造は古武術などの武術的な身体運動の特徴にも見られる.そこで,古武術的な要素を取り入れた他者の上体起こしと一般的なそれを比較した結果,古武術の方が,頭と肩・肘・手との距離を小さくして身体操作を行っていた.