著者
窪田 悠貴 田中 文英
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4Rin166, 2020 (Released:2020-06-19)

本研究では、人が痛みを説明する方法として物体の変形に着目した。この研究の目的は痛みを他者へ伝えることを補助し、他者が痛みを理解しやすくすることである。本論文では、現在使用されている痛みの評価方法と物体の変形と情報伝達に着目した先行研究の調査を行った。また装置開発において、初めに予備実験を行い痛みの性質と物体の変形の性質の対応づけを行った。実験から得られた結果より開発するデバイスの設計指針を立て、変形による痛み表現装置の開発を行った。
著者
川野 陽慈 宇都宮 悠輝 高屋 英知 山野辺 一記 栗原 聡
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.3D5OS22b04, 2020 (Released:2020-06-19)

近年ゲーム業界は拡大しており,必要とされるシナリオの数も増加している.そのためにシナリオ自動生成が求められている.シナリオの自動生成手法には完成稿を直接作成する方法もある.しかし,本研究ではより自由度が高くシナリオの崩壊が起きづらい方法として,シナリオの大筋の流れを記載したプロットを物語の共通構造で生成する手法を提案する.シナリオの自動生成には素材となるシナリオのプロットデータが必要となるが,人手で大量のデータを用意するのは難しい.そのため,現存するシナリオからプロット作成のためのデータを抽出し素材として用いることが必要となる.そこでシナリオ自動生成のため映画脚本に着目した.映画脚本をシナリオ自動生成の素材とするためにはストーリー展開を構造化したプロットが必要となる.それを映画脚本から抽出するためにストーリー展開の変化する点で映画脚本を分割することを試みた.映画の登場人物に着目することで,ストーリー展開の変化を捉えられることが示唆された.また,シナリオの素材を元にしたプロット生成において,作品性の調整を自由に行えるシステムを作成し有効性の検討を行った.
著者
五藤 強志 平川 翼 山下 隆義 藤吉 弘亘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.2J6GS205, 2020 (Released:2020-06-19)

複数のエージェントが存在する場合,自己利益だけを考えてエージェント同士が衝突したり,他エージェントに影響を与えるようなケースが発生する.このようなデッドロックが起きるような環境では,複数エージェントを同時に学習するマルチエージェント強化学習により,他エージェントを考慮しながら行動を行う必要がある. 本研究では,マルチエージェント強化学習に深層学習を導入する際に,単一ネットワークをエージェントごとの複数のブランチに分けて同時学習を行う手法を提案する.これにより,エージェント同士のインタラクションを考慮しつつ,学習を行うことが可能となる. 評価実験では,自動運転環境においてデッドロックが発生するような環境を想定し,各エージェントを個別に学習する従来手法と提案手法を比較する.また,提案手法によってエージェントがどのような行動を獲得したかを可視化し,インタラクションの効果を示す.
著者
津川 翔
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2C204, 2018 (Released:2018-07-30)

人と人との関係を表現したソーシャルネットワークの多くは、互いに密に接続されたノードのコミュニティと、それらのコミュニティ間を接続する少数のリンクで構成されるというコミュニティ構造を有している。このようなソーシャルネットワークのコミュニティ構造は、人と人との交流のパターンに影響を与えることが知られている。本稿では、ソーシャルメディアユーザ間の関係を表現したソーシャルネットワークのコミュニティ構造が、ソーシャルメディア上での投稿の拡散に与える影響を分析する。代表的なソーシャルメディアである Twitter のデータを用いる。分析の結果、コミュニティをまたがるツイートの拡散は、最終的なツイートの拡散規模を増加させる影響を与えること、その影響の強さは、ツイート本文の URL やハッシュタグの有無と比較可能であることを示す。さらに、ツイートの拡散規模を予測する実験により、コミュニティに関する特徴量が拡散規模の予測に有用であることを示す。
著者
鈴木 莉子 小西 幹人 池田 順哉 林 大地 深井 颯 菅原 優 町井 湧介 山浦 佑介
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.3Q5GS901, 2020 (Released:2020-06-19)

ドキュメントに含まれる画像はテキストの内容理解を助ける役割を持つが、画像とテキストの間に整合性が無い場合は、読み手の理解を妨げる恐れがある。ドキュメント作成時の人的ミスやデータの改ざん等により、画像に対してテキストの意味が部分的に変わってしまう場合は、作成者が矛盾点に気付きにくいため、意図せずドキュメントの品質を落としてしまう可能性もある。本研究では、マルチモーダル深層学習を用いて、画像とテキストの整合性判定を行い、画像の物体領域とテキストの単語の関連性を学習するCross Attentionにより、画像とテキストの矛盾点を可視化するモデルを構築する。画像とキャプションが対になったデータセットを元に、キャプションの意味を部分的に変更したデータセットを作成し、提案モデルの有効性を検証すると共に、Cross Attentionにより可視化される画像とテキストの対応関係について考察する。
著者
難波 英嗣
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4Q3GS902, 2020 (Released:2020-06-19)

特許庁は、市場創出に関する技術分野、国の制作として推進すべき技術分野を中心に、今後の進展が予想される技術テーマを選定し、特許出願技術調査を実施している。現在までに250テーマ以上の技術テーマについて、報告書および報告書作成に使われた論文と特許のリストが公開されている。しかし、この報告書は、一定期間は最新の技術動向を含んだ内容であっても、時間経過と共にその内容が次第に古くなっていくという問題がある。そこで、我々は、特許出願技術調査方向書の自動更新に関する研究に取り組んでいる。その第一歩として、本稿では、報告書作成に使われた特許リストの自動更新手法を提案する。実験の結果、提案手法の有効性が確認された。
著者
坪田 匡史 宮村 祐一 神津 友武
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4Q3GS903, 2020 (Released:2020-06-19)

特許情報は企業の事業戦略の策定や提携先の模索等に有用であり、膨大な特許情報に基づいて技術動向把握を行なううえで、特許技術の俯瞰マップは不可欠なツールである。俯瞰マップ上では、各発明がベクトルとして、発明間の類似度がベクトル間の距離として、それぞれ表現される。従来、発明のベクトル表現化には、単語の出現頻度をベースとするTF-IDF法が広く用いられてきた。しかし、TF-IDF法は、単語間類似度を考慮することが難しく、比較的少数(1000件程度)の特許文献からなる分析対象母集団について、特許請求項を用いてマップ上でクラスタが形成されにくいという課題があった。 本研究では、特許請求項に基づく新規の類似発明判別タスクによってLSTMモデルを訓練し、訓練済みモデルから得られる発明のベクトル表現を俯瞰マップ作成に用いる。請求項中の単語は、類義語等の情報を考慮するため、明細書データなどから獲得した単語分散表現に変換したうえでモデルへのインプットとする。本稿では、上記手法により、1000件未満の比較的少数の特許文献からなる母集団について作成した俯瞰マップにおいても、技術クラスタが明確となることを確認する。
著者
服部 正嗣 澤田 宏 殿岡 貴子 坂田 岳史 藤田 早苗 小林 哲生 亀井 剛次 納谷 太
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.3M1GS1203, 2020 (Released:2020-06-19)

児童や生徒は、期末テストや模試等で問題を解くことによってその時点での学習状況を把握している。これに加えて共通の問題を解いた集団のテスト結果を適切に分析できれば、テスト後の学習に有用な情報を得ることができると考えられる。本研究では、集団のテスト結果を対象にVariational Autoencoderを適用し、児童生徒の各問題への回答傾向および同様の解かれ方をしている問題の集合について分析する。具体的には、生徒一人ひとりが各問題に正答したか誤答したかを入力とし、同じ出力を得られるようAutoencoderを学習する。学習の際に、従来の損失関数に加えて入力がすべて0、1(誤答、正答)であるならば潜在変数もすべて0,1となるような制約など、潜在変数が正答率と相関するような複数の制約を加えた。このことによって得られたVariational Autoencoderの潜在変数を用いると児童生徒や問題についての解釈を加えることが可能であり、問題の集合や解くために同様の能力を要求されると考えられる問題の集合や各児童生徒が前述の問題の集合のいずれが得意でいずれが不得意かについての知見が得られた。
著者
木下 拓也 梶原 薪 中山 功一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4D3GS1202, 2020 (Released:2020-06-19)

佐賀県では,大雨による土砂災害や洪水などの災害が多い.国土交通省国土地理院は,洪水や土砂災害,津波などの災害リスク情報を地図に重ねて表示させた「重ねるハザードマップ」を公開している.「重ねるハザードマップ」は,地図上にどの地域がどれだけ浸水するかを色分けしたものである.しかし,使用者が住んでいる地域が実際にどれだけ浸水するかを体感的に理解するには情報が少ない.そこで本研究では,AR(拡張現実)を用いて,使用者の地域がどれだけ浸水するかを体感的に認識することができるシステムを提案する.また,災害時にAR使用中の画像をサーバーに送信することにより,システム提供側はその画像を防災対策等に使うことができる.
著者
石 晶 李 志豪 本吉 俊之 大西 直 森 裕紀 尾形 哲也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.1L2J1101, 2019 (Released:2019-06-01)

深層学習を用いてサブタスクを学習することにより,自動運転におけるメインタスクの性能を上昇させることができる.Li et al. 2018の研究では,周囲の認識を担うPerception Module(Semantic Segmentation, Depth情報を抽出)と,運転操作を行うDriving Moduleという2つのモジュールを用いたマルチタスク学習手法を提案し,未知の環境での汎化性能を改善することを示した.しかし,メインタスクに対するサブタスクの理論的な設計は無い.本研究では,Li et al. 2018の研究をもとに自動運転における複数のサブタスクの組み合わせによる運転行動の生成結果を比較する実験を行なった.その結果,Semantic SegmentationのみをPerception Moduleが学習する際に汎化性能が最も高くなった.
著者
渡邉 信太 小山 賢太郎 青栁 和弘 立川 竜三 小野 由樹子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4Rin106, 2020 (Released:2020-06-19)

現在、JR東日本では自営の発電所から電力を供給し、電車の運転・空調・各種サービス機器・駅ビル等の電力需要を賄っている。各発電所では、電力指令が立案した発電計画を基に発電する。従来、電力需要は電力指令員が過去の実績から類似日を抽出・平均化し、様々な補正計算により予測していた。作業は1時間程度を要し、担当者の経験と勘によるため予測精度にバラつきがあった。本取り組みは、機械学習により電力需要を誰もが同精度で予測できる手法の確立を目的とする。 本取り組みでは、重回帰分析ベースの予測モデルを作成した。予測モデルは、予測対象日から過去2年分の実績を学習し予測する。学習データに異常なデータが含まれると予測精度が低下するため、機械学習による異常検知手法を用いて除外した。時間帯・気温・平日と休日で電力需要の傾向が異なることが判明したため、予測モデルを192種類に分割した。また、曜日や繁忙期か否かといった特性、直近の電力需要実績が予測精度に影響することが判明したため、これらを予測モデルのパラメータとして採用した。本モデルのシステム化により、ベテラン指令員と同等の精度の予測を瞬時に行うことが可能となった。
著者
難波 脩人 辻 順平 能登 正人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.1F3OS17a04, 2019 (Released:2019-06-01)

近年,熟練農家の知見を再現するために教師あり学習を用いた研究が盛んにおこなわれている.一方で,農業のような複雑な要因が絡む作業において農家が行っている農作業が最適かどうか判断することは困難であり,農家の知見から集めた訓練データを用いて学習した結果が最適解かどうかの判断は難しい.我々は熟練農家の知見に依存せずに学習を実行する強化学習によって栽培の最適化を行うことを目的とした.植物に対して強化学習を適用する際に重要な点として状態の定義があげられる.植物の状態は時間とともに変化することから同じ状態は1試行の中に1度しか現れず,Qテーブルを作成することが現実的ではない.また,植物は短期間に何度も栽培できないため,学習に必要なデータが十分に集まらず,学習が収束しない恐れがある. 本研究ではQ関数の作成にニューラルネットワークによる関数近似を用いる手法を採用した.さらに,学習が収束しない可能性を考慮し,experience replayによる過去の経験を再利用することでデータ数の少なさをカバーした.結果として,植物は自らの背丈に合わせて潅水量を決定する行動をとる様子が確認できた.
著者
吉田 剛 大城 敬人 鷹合 孝之 谷口 正輝 鷲尾 隆
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回全国大会(2017)
巻号頁・発行日
pp.2I3OS10a3, 2017 (Released:2018-07-30)

一分子計測技術に期待が高まっている.ただし計測には常にノイズ混入という問題がつきまとい,これはナノスケールにおいて非常に顕著となる.我々はPU Classificationを用いてノイズのみデータを学習することで,実測データからノイズのみを除去し試料データを適切に取得することを試みた.特に研究開発中の一分子DNAシーケンサに応用した.このノイズ除去効果の有無による識別精度の差異について報告する.
著者
丸山 典宏 岡 瑞起 阿部 洋丈 池上 高志
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回全国大会(2015)
巻号頁・発行日
pp.4L13, 2015 (Released:2018-07-30)

本研究はネットワークシミュレータを用いてTCP/IPネットワーク上の新しい学習モデルを提案する。これはEcho State Network, reservoir computationといったRNNの教師あり学習機を基礎としており、学習でアウトプットの重みのみ調整すればよいという特徴を持つ。インターネットは内部に複雑なダイナミクスを持ち、reservoirとして実装・計算を行うに理想的である。
著者
篠田 孝祐 鳥海 不二夫
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第27回全国大会(2013)
巻号頁・発行日
pp.2B4NFC02b4, 2013 (Released:2018-07-30)

ソーシャルメディアを利用していると,特定の情報が届かない状況や誤情報の情報の訂正のみが届くこと経験する.この事象の存在を「デマの壁」仮説と呼ぶ.我々は,ソーシャルメディア内に情報伝達を阻害・修正するこの「壁」の存在の可能性をデータから得ている.しかしながら,その証明と工学的応用性は見出せていない.本論文では,この「デマの壁」の存在をシミュレーションと実データから構成論的手法により明らかにすることを検討する。
著者
小方 孝 福田 和維 小野 淳平 伊藤 拓哉
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.3P5OS16b02, 2020

<p>「綯い交ぜ」は歌舞伎の物語を作り出すための単なる一手法ではなく,最重要な構成原理である.綯い交ぜに関しては様々な説明があるが,ここでは凡そ,既存のある物語―神話・伝説・民話・語り物・歴史等―の「世界」―人物・事件・時代背景等―をベースに,その他の物語の世界との様々な仕方での合成や関連付けを通じて,一つの新しい物語作品を作り出すという,物語創出原理のことを綯い交ぜと考える.それはその中に多様な手法や技法を含む総体的な用語である.なお歌舞伎の用語法では,ある世界に基づく物語の綯い交ぜによる再組織化の工夫のことを「趣向」と呼ぶ.また綯い交ぜという言葉自体は特に鶴屋南北の特異な作劇法のことを狭くは意味するが,ここではより広く一般的に捉えている.本研究では,綯い交ぜとは何かについて,従来の歌舞伎研究の調査・分析と筆者らの物語生成システム研究との綯い交ぜを通じて考察し,様々なアプローチの可能性を体系的に整理すると共に,その一例として,筆者らが実装した,関啓吾らの『日本民話大系』に記述された民話の型の概念表現化を用いて,複数のストーリーの合成による綯い交ぜのコンピュータシミュレーションを示す.</p>
著者
石井 亮 大塚 和弘 熊野 史朗 大和 淳司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
巻号頁・発行日
pp.2L32in, 2015 (Released:2018-07-30)

複数人対話における話者交替のメカニズムを明らかにし,次話者と発話開始タイミングを予測可能なモデルの構築を目指している.本研究では,話者交替に重要となる発話末の話し手と聞き手の視線交差において,視線交差の開始時にどちらが先に視線を向けるかといったタイミング構造が次話者・発話開始タイミングとどのような関連性があるかを明らかにし,タイミング構造の情報を用いた予測モデルを構築した.
著者
佐々木 儀広 松村 真宏
出版者
一般社団法人 人工知能学会
巻号頁・発行日
pp.3F63, 2007 (Released:2018-07-29)

本研究では,アンケートの分析結果とメールの分析結果を統合して,NPO法人ドットジェイピーにおけるリーダーとスタッフの協調行動の分析を行った.