著者
山下 倫央
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.1F4OS09a7, 2018-07-30

<p>見物客に自発的に混雑緩和に協力してもらうための情報配信,見物客の計数や経路選択を調査するための人流計測,各種施策を評価する人流シミュレーションの導入といった大規模群集流動の制御支援サービスの実施を検討してきた.本稿では,数万人規模の来場者が集まる関門海峡花火大会(門司側)を対象として,実施した情報配信と人流計測を概説し,シミュレーションの適用について述べる.</p>
著者
松井 太樹 小山 聡 栗原 正仁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.4Pin106, 2018 (Released:2018-07-30)

近年、深層強化学習が人工知能研究者の関心を集めている。深層強化学習とは深層学習と強化学習を組み合わせた手法であり、強化学習で用いる関数を深層学習で近似することで、3Dビデオゲームのピクセルのような複雑な環境を用いて学習を行うことが可能となった。しかし、このような学習はときより、少しの入力されたピクセルの差によりエージェントの行動が全く異なるものとなる、といったような問題に直面することがある。本研究ではこのような問題に対して、3D仮想空間Minecraft内のエージェントの視野の方向に着目して深層強化学習に与える影響を分析した。
著者
甲野 佑 田中 一樹 奥村 純
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1Z302, 2018-07-30

<p>高次な意思決定課題では発見により行動選択肢が無際限に拡張されうる.その場合,行動の特徴表現の自律的な獲得が重要になる.そこで本研究では状態遷移軌跡から行動表現を有限長のベクトルに埋め込み,強化学習に活用する学習フレームを提案する.具体的にはカードとボードゲームの要素を併せ持つ"逆転オセロニア"を例に,拡張されうる行動要素であるキャラクターの表現を暗黙的に獲得し,戦術の学習時に転用できる事を示す</p>
著者
ジメネス フェリックス 吉川 大弘 古橋 武 加納 政芳 中村 剛士
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.2N21, 2018-07-30

<p>近年,教育を支援する教育支援ロボットが注目され,定型発達児を対象に研究が進められている.一方,学校の通常学級において,発達障害児の在学割合は年々増加している.そのため,発達障害児を対象とした教育支援の必要性は高まると考えられる.しかしながら,発達障害児を対象とした研究事例は少ない.そこで本稿では,発達障害児と教育支援ロボットとの一対一における共同学習による学習効果について報告する.</p>
著者
田中 宏季 サクリアニ サクティ グラム ニュービック 戸田 智基 中村 哲
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.2H4NFC04b3, 2018-07-30

<p>自閉症スペクトラム障害とは、社会性とコミュニケーションに困難がある発達障害であり、言語と非言語の表出に影響を及ぼすと報告されている。特に他人とのインタラクションにおいて定型発達児と比較した際の特異性がこれまで報告されている。本研究では、自閉症児のコミュニケーション支援に向けた対話システムを開発するため、保護者とのインタラクションにおける発話応答時間と応答内容の分析を行った。</p>
著者
吉賀 夏子 渡辺 健次 只木 進一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.1N3OS10a4i, 2018-07-30

<p>Web上で参照可能な歴史的価値の高い貴重書等の書誌データは、年々充実している。書誌データの活用を促進するために、対応するオントロジーを提案し、Semantic Web技術を基にした検索システムを構築した。応用として、佐賀大学の貴重書および国立国会図書館の書誌データから引用可能な著作を例に、国立国会図書館の典拠データを利用して名寄せを行い、各データベースの書誌を同じタイムライン上に可視化した。</p>
著者
山下 貴範 伊豆倉 理江子 中島 直樹 廣川 佐千男
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2O405, 2018 (Released:2018-07-30)

文献レビューマトリックス方式は看護分野で一般的に利用されている文献調査のまとめ方である。文献レビューマトリックスでは、検索で得られる文献や文献グループを対象として縦軸に並べ、目的、データ、手法、結果、考察などの分析観点を横軸として並べ、各対象の特徴をセルに記載する。本研究は、人手で実施している観点の把握と特徴抽出に機械学習を応用することで、検索に応じて文献レビューマトリックスを動的に生成するシステムを構築した。看護におけるテキストマイニングについての文献215件を対象とし、分析事例を紹介する。
著者
石井 晃 芦田 昇 川畑 泰子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1E205, 2018 (Released:2018-07-30)

インターネット上の検索行動の数理モデルを社会物理学的手法で提案する。ヒット現象の数理モデルの拡張として、人々の検索行動はマスメディア情報、直接コミュニケーション、間接コミュニケーションに加えてBlogやTwitterにも影響されるとした。この理論による計算は実際の検索行動をよく記述することがわかった。
著者
坂地 泰紀 ベネット ジェイスン 宮尾 祐介 和泉 潔
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1C2OS8a03, 2018 (Released:2018-07-30)

本研究では,ロイターニュース記事からの因果関係抽出手法の開発を試みる. まず,我々は,ニュース記事に含まれる因果関係と,それを示す手がかりとなる表現の調査を行った. その後,特定の手がかりに着目し,因果関係抽出手法を試みた.
著者
高野 雅典 水野 寛
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1B304, 2018 (Released:2018-07-30)

現実の社会関係では相談しにくいことも匿名のオンラインコミュニケーションではしやすくなる。しかし日本の若者が主に利用するオンラインコミュニケーションツール(Facebook、Twitter、LINE)は現実の社会関係を多く含む。そのような現実とその拡張の社会関係を補完するコミュニケーションツールは重要であろう。本研究は、アバターチャットサービス「ピグパーティ」におけるソーシャルサポートについて考察することが目的である。そのためにサービス運営者によるインタビュー結果をオンラインソーシャルサポートの観点から整理した。
著者
飯野 なみ 西村 悟史 西村 拓一 福田 賢一郎 武田 英明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2K3NFC3a02, 2018 (Released:2018-07-30)

音楽分野において,演奏家や指導者が持つ知識は重要な資産であり,それらを正しく記述し提供することで学習や指導を支援できる.中でも,クラシックギターは演奏に関する知識や学習プロセスの標準化がなされておらず,演奏者ごとの技能の差が大きい.指導現場においては,指導者間の知識共有がなされず,基礎的な技術でさえ共通の教授法が確立されていない.そこで本研究では,指導者間の知識共有・獲得を目的としてクラシックギターの奏法オントロジーを構築する.先行研究で取り組んだ目的指向知識を一次情報として,オントロジーに基づいた構造化を行う.そして構築したオントロジーに対するヒアリング調査から,知識共有・獲得の有用性と,指導現場への応用に向けた今後の展望について述べる.
著者
三原 鉄也 石川 夏樹 豊田 将平 永森 光晴 杉本 重雄
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.4M105, 2018 (Released:2018-07-30)

コマはマンガ表現の最も基本的な構成要素である.これまでにマンガ・コミック画像からコマ領域を認識する技術の研究開発は数多く行われているが,多様なマンガ表現に対し,読者にとって妥当なコマを機械的に認識する一般的な手法は未だ定まっていない.そこで本研究ではマンガ画像から機械的に抽出したコマ領域に対しマイクロタスク型クラウドソーシングを用いて正誤判定する手法を提案する.この手法により,従前は困難であったマンガのコマ領域の判定の妥当性とスケーラビリティの両立を実現することが期待できる.
著者
槫松 理樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1J205, 2018 (Released:2018-07-30)

本稿では,特許公報処理支援を行うために,特許公報で述べられている,解決しようとする課題とその手段の候補を,ラフセット理論を用いて推定する手法を提案する.本手法では,専門家により事前に分類された特許公報の要約文における語句の出現情報をもとに構築した文書語句行列からラフセット理論で決定ルールを抽出する.この決定ルールを用いて未分類特許公報の分類を推定する.現在,専門家の協力のもと評価実験を行っており,その結果に基づく評価,抽出されたルールの検証,評価結果の分析に基づく推定方法の改善などが今後の課題である.
著者
佐藤 史仁 佐久間 洋明 小寺 俊哉 田中 良典 坂地 泰紀 和泉 潔
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2O404, 2018 (Released:2018-07-30)

有価証券報告書には,業績の他,リスク対策や企業の施策等,決算短信にはない情報の記載もある.また,先行研究では,多くの情報から重要な文を効率よく抽出する方法として,因果関係文を重要文とした手法が提案されている.しかし,抽出対象を決算短信等とした報告はあるが有価証券報告書とした報告はない.そこで本稿では,この手法を応用し,有価証券報告書専用の因果関係文を抽出する判別モデルを提案した.そして,判別モデルの評価等を行い,高い性能であることなどを示した.この判別モデルにより有価証券報告書独自の投資判断に有益な情報の効率的な抽出が期待できる.
著者
野守 耕爾
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.3F1OS12a01, 2018 (Released:2018-07-30)

テキストデータからあるターゲット事象に影響を与えるトピックに限定してPLSAで抽出する手法を,確率的因果意味解析(PCSA: Probabilistic Causal Semantic Analysis)として提案する.またその適用事例として,約3万件の特許公報の要約のテキストデータを用いて,ある出願年以降の出願であることをターゲット事象に,その出願年前後で影響を与えるトピック,つまりその出願年を境に上昇傾向,あるいは下降傾向にあるトピックを抽出した分析結果を紹介する.本手法はテキストデータに潜む要因関係を顕在化させ,特にターゲット事象に影響を与える要因を集中的に抽出することができ,効果的なビジネスアクションの検討に有用な知識を提供することが期待できる.
著者
太田 貴久 南 拓也 山崎 祐介 奥野 好成 田辺 千夏 酒井 浩之 坂地 泰紀
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2L103, 2018 (Released:2018-07-30)

本研究では,発明の新たな用途先を探す手法を提案した.提案手法では,はじめに,技術的特徴とそれに対応する効果を抽出する.その後,ユーザが指定した発明と,技術的特徴が類似し,かつ効果が類似しない他の特許を検索する.このような手法によって,発明の新たな用途先を探索する.提案手法に対して実験を行った結果,実際に別用途へ展開された特許の例を再現することでできた.
著者
篠田 広人 仲榮眞 一朗 難波 英嗣 竹澤 寿幸
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.3G104, 2018 (Released:2018-07-30)

近年,研究者数の増加および学問分野の専門分化と共に学術情報量が爆発的に増加している.研究者が入手できる学術論文の量が増える一方で,そのすべてに目を通すことが困難である.そこで論文の内容を効率的に把握するための読解支援システムが求められている.これまでに,様々な観点から論文読解を支持するシステムが提案されてきたが,本研究では, 論文内の図表に着目したシステムを構築する.図表は,論文中の説明文の要点を表したものと捉えることができ,被験者に説明文だけを提示するよりも,図表とともに説明文を提示したほうが,内容の理解に有用である.本研究では,論文中の図表と,個々の図表に対応する文を自動的に対応付け,ユーザに表示することで論文読解の支援を行う.提案手法の有効性を調べるため,実験を行った.実験の結果,精度0.65,再現率0.13が得られ,提案手法の有効性が確認できた.
著者
丸崎 恒司 津田 和彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.3G203, 2018 (Released:2018-07-30)

近年,企業の特許戦略が量から質へと変換しつつあること,企業間の特許係争が増加傾向であることを受け,不要な特許出願の抑制や,競合他社の保有する特許の無効化のため,特許調査の需要はますます増え続けている.中でも外国特許調査の需要は高い. これらの特許調査においては,漏れのない調査のために,調査対象となる発明に関連した用語のみならず,その同義語や上位概念あるいは下位概念の用語を検索語として調査することが一般的である.よって,特許文書に特有の上位概念化・抽象化した用語を網羅した同義語辞書を作成することができれば,特許調査における最適な検索語の抽出や,類似文書の自動抽出ツールにおける精度向上などに有益と考えられる. そこで本研究では,欧州特許出願のEuropean Patent publication,European Patent Specificationから自動的に英文の同義語辞書を構築する方法を提案する.
著者
西岡 伸 鳥居 拓馬 楠本 拓矢 松本 渉 和泉 潔
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.AG16-C_1-10, 2017

<p>In recent financial market, high frequency traders (HFTs) and dark pools have been increasing their share. Financial analysts have speculated that they might decrease market transparency and malfunction price discovery, and their interaction would make the situation worse.To validate speculations, artificial market simulation is a tool of study by constructing virtual markets on computers. In this research, by constructing an artificial market simulation, we analyzed how the interaction between HFTs and a dark pool impacts on the market efficiency (in the sense of price discovery) of a (lit) stock market. In simulations, two types of trader agents enter the market. A market maker agent, a representative strategy of HFTs, submit orders to the lit market. We analyzed the market maker's interest rate spread, or simply the spread, as a key parameter for their strategy. Stylized trader agents submit orders to either the lit market or the dark pool with some probability given as a parameter.The simulation results suggest that on the condition that market makers have little impact to market pricing (having a large spread), moderate use of dark pools can promote market pricing. On the other hand, on the condition that market makers have big impact to market pricing, excessive use of dark pools can inhibit market pricing, while using dark pools do not have bad influence when the rate of use is not high. On the influence of market makers, our results suggest that the bigger the impact to market pricing (a small spread), the more it can promote market pricing.</p>
著者
松井 哲也 山田 誠二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.C-G92_1-10, 2017-03-01 (Released:2017-03-01)
参考文献数
24

The PRVAs, product recommendation virtual agent, are the agents that take part in the clerks on the onlineshopping. For their aims, it is very important for the PRVAs to be trusted by users. However, trustworthy the PRVA design was not be studied yet. In this paper, we suggest the user’s trust transition model that is consisted by two parameters. One parameter is user’s emotion, and the other is agent’s knowledge. We suggested the transition operators that transited these two parameters by executing when the PRVAs recommend. Emotion transition operators are agent’s smile and gestures. Knowledge transition operators is long product recommendation text. We carried on three experiments to estimate these model and transition operators. In experiment 1, we executed no transition operators. In experiment 2, we executed emotion transition operators and added knowledge transition operators in the latter half. In experiment 3, we executed knowledge transition operators in the first half and added emotion transition operators in the latter half. As a results, it is discovered that transition operators and a transition model are effective. In experiment 1, there are no transition in the participants’ trust state. In experiment 2, the participants’knowledge perceived and trust for agent transited after executing knowledge transition operators. In experiment 3, the participants’ emotion transited after executing positive emotion operators, however, trust didn’t transited. From these result, we concluded that trust is based on each of the user’s emotion and the agent’s knowledge.